日々の思い

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やきもの散歩道

 今日は常滑市にある<やきもの散歩道>を散策して来ました。
常滑市の句会に参加して3年近くなりますが、
句会でたびたびこの散歩道が話題になっていたので、
機会があれば歩いてみたいと思っていました。

 土日には無料の駐車場が一杯になると聞いていたので、
早めにと思って、10時に常滑の陶磁器会館に行きました。
(家から車で30分かかります)
着いた時は車が2〜3台停まっていただけでしたが、
帰ってきた時は観光バスが一台と、後50台くらい停められる
駐車場が一杯でした。

 ここでマップをもらってスタートです。
Aコースは約1.6qで1時間、Bコースは約4qで2時間半です。
順路はマップに詳しく書いてありますし、
案内板もしっかりしたものがあります。
お正月の3日ということで、店や休憩所は休みの所が多かったですが、
それでもトイレは大丈夫でした(*^_^*)。

 ご存じの通り常滑焼きは土管に代表されるような茶色の陶器です。
茶色の急須や湯飲み茶碗がそのシンボルでしたが、
今ではいろいろな色の陶器があります。
また、招き猫は全国一の生産だと聞きました。

 私は俳句の題材を探しに行きました。
俳句にとって花は大切な季語ですが、
散歩道の家々にある花が見事で、楽しませてくれました。
きっと意識して手入れをしているのでしょう。
常滑の市の花が山茶花だそうですが、
そのせいか一杯咲いていました。
また、寒椿も水仙も……。

 常滑は路地と坂道の町。
それも結構急な坂が多く、道が狭いので軽自動車しか通れません。
私は絶対に運転したくない所です(>_<)。
坂道を上がるとどこからでも窯の煙突が見えます。
これが常滑の原風景なんですね。

 やきものは趣味として良いのですが、
今は商売としては成り立たなくなっていて
窯元の廃業が相次ぎ、寂しい町になっています。
黒い壁板が崩れ、トタン屋根が
錆放題になっているのを見るのは悲しいものです。
でもその反面、昔の貧しかった頃が思いだされてなつかしくもあります。

 ここはやきものが好きな人には
楽しめる散歩道だと思います。
私はBコースをゆっくりと2時間半で回りましたが
(店や展示施設は一切見ないで、外だけを歩いて)
俳句の材料がいくつか見つかりました。
知らない町の路地を歩くのは、
遠い昔へタイムスリップするようで、
ワクワクさせるものがあります。
 

 

 

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