日々の思い
<h22.3.27> |
徳川家のおひな様 |
徳川美術館(名古屋市東区徳川町)へ 尾張徳川家の雛まつりを見てきました。 この時期になると句を作るために行きたいといつも思っていましたが、 ようやく実現しました(^_^;)。 行った日が土曜日だったので、もの凄い人で、 美術館に入ってすぐに詰まってしまいました(>_<)。 今回の目的は雛飾りだったので、常設展示は全て飛ばして、 奥にある特別展示室へ……。 常設展示もなかなか興味深いものがありましたので、 また時間のある時に来てゆっくり見ます。 徳川家三代のお姫の所有のおひな様が飾られていました。 まさに絢爛豪華、きらびやかな世界を垣間見ることができました。 雛人形そのものよりも雛道具が素晴らしくて感動しました。 雛道具とは、嫁入り道具の完全なコピーのミニチュアですが、 チャチナおもちゃでなく、それだけで立派な芸術品です。 雛飾りの中に犬張り子、市松人形、合わせ貝等がありました。 犬張り子は、犬の姿で顔だけ人間の張り子。 眉毛が書かれることでユーモラスなものとなり、 硬い表情の内裏雛脇に一対で飾られています。 市松人形は知っていますか? おかっぱ頭の女の子の人形です。 大きくと存在感があり、 明治時代アメリカに親善大使として渡ったそうです。 合わせ貝(あわせがい)は蛤の貝を合わせる遊びです。 蛤は特定の一片しか合わないため、貞節の象徴として 婚礼道具の中でもっとも大切にされました。 きらびやかな蒔絵の絵柄を合わせるもので、 今のトランプ遊び(神経衰弱)と同じです。 いつの世も夫婦円満を願う気持ちは同じ、 でもそれがかなわぬ徳川の女達、切ないですね。 そこで一句。 武家なれど雛に変わらぬ親心 武家雛の脇に対なる犬張子 徳川の雛に蒔絵の合貝 徳川の栄枯盛衰雛飾り 徳川美術館に併設してある徳川園、 こちらもあまり時間がなかったので、かけ足で園内を巡りました。 またゆっくりと時間をかけて見にきたいものです。 俳句を作るようになって、ものすごく花に興味をもっています。 でも名前はほとんど知りません(>_<)。 園内には季節ごとに花々が咲き、 自然を感じられるような回遊式の庭園になっています。 梅、満作、馬酔木(あせび)が満開でした。 はたきのような黄色い帯状の花である満作は、 初めて見たけどこれでもう忘れません。 また、馬酔木も初めてですが、 花の名は俳句の有名な結社ですから、知っていましたが、 薄いピンクの鈴蘭のような可愛い花で、 どこか寂しげです。 池の錦鯉がそろそろ活動を始めました。 餌場に人影があると自然に寄ってきます。 園内には牡丹の蕾が一杯ありました。 牡丹は5月の上旬が見頃、その季節にもう一度来ましょう(*^_^*)。 そこで一句。 影あれば餌場寄来る春の鯉 還暦や枝垂れ柳の柔らかさ 水滴の木の芽のごとく輝けり |