日々の思い
<h22.10.24> |
ギッター・コレクション展 |
招待券をもらいましたので、16日(土)に <帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展> に行ってきました。 場所は矢場町にある松坂屋本店南館の美術館です。 <ギッター・コレクションとは> アメリカ・ニューオーリンズ在住の眼科医カート・ギッター博士は、 1963年から65年までの日本滞在を機に、 日本美術の収集を始め、円山応挙、伊藤若冲、 曽我蕭白、俵屋宗達、酒井抱一など江戸時代を代表する 画家たちの一大コレクションを築き上げました。 ********* 墨絵の素晴らしさに改めて感動しました。 墨の濃淡と毛筆だけであれだけ描くことができる まさに天才の仕業ですね(*^_^*)。 そして、多少とも書を囓り始めた私にとって 墨絵に添えられている書の凄さに、 ただただため息が出るばかりでした。 このような書は、私は一生かかっても無理だと思いました(*^_^*)。 シンプルで素朴な作品故に、力強さがあり、 見る者の心を打ちます。 そしてユーモアとか社会批判、風刺の世界は 物事をしっかり見つめ、その本質をとらえる力が必要です。 これは俳句にも通じるものです。 いや、人生全てのことに通じるものですね(*^_^*)。 ギッター博士が収集を始めた1963年といえば、 私は13才で中学一年生の時です。 もはや戦後ではないと言われ (翌年には東京オリンピックが開催されました) 日本もそこそこ豊かになっていました。 でも、敗戦で全てに自信をなくしていた日本人は、 古き日本の価値をよく理解していませんでした。 そのため外国で認められ、それが日本へ逆輸入されて、 初めて日本でも評価されるということが一杯ありました。 例えば、桂離宮がドイツの建築家ブルーノ・タウトに 見いだされたように‥‥‥‥。 本来日本にあるべき作品が外国にある不思議さ、 その典型的なものが浮世絵ですね。 浮世絵こそ、日本の文化の質の高さを証明するものです。 |