日々の思い

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<h22.12.26>

四季桜 朔太郎

 12月2日(木)に休みを取って小原の四季桜を見てきました。
ここは冬桜とともに紅葉が楽しめるということで、
俳句を始めてからは、ぜひ一度は行って見たいと思っていました。

 ただ四季桜の峠は過ぎているとの情報をネットで知っていたので、
それほど期待はしていなかったのですが、
その予想は裏切られ、十分に満喫して来ました。

 盛りの時は大変な人で、ゆっくり見られないから
このくらいの時期の方がかえって良いのかもしれませんね(*^_^*)。
 
 家から車で2時間くらいですが、
小原(豊田市小原町)に近づくに連れて、
至る所に四季桜が見られ、この花を小原の人が
ものすごく大切にしていることを感じました。

 小原ふれあい公園に車を置いて、歩いて四季桜見物に出かけました。
(小原ふれあい公園→泥打観音→西運寺→市場城址→廣圓寺 2q)

 小原ふれあい公園の真っ赤な紅葉が印象的で、
その色と、淡い四季桜の対比が際立っていて見事でした。

 濃き紅葉山の厳しさ語りけり
 白と赤染まる小原の冬の景

 泥をぶつけることで願いが叶うという、泥打観音は、
観音像ばかりか堂全体が泥だらけでした(*^_^*)。
そこからゆっくりと坂を登っていきます。
歩くたびに、どこかなつかしいものを感じたのは、
このような山景色が日本人の原風景だからなんでしょうね。

 西運寺の四季桜回廊が見事でした。
この回廊の冬桜と紅葉を愛でながら登って行くと、
そこに西運寺がありました。
初めて見る花(皇帝ダリア)が一杯咲いていたので、
名前を聞こうとしましたが、どこもかしこも空いているのに、
寺の人はだれもいません。
そして、本堂には布団が干されていました。
小原ののんびりした雰囲気を見事に体現している寺ですね(^_^;)。

 広縁に布団干す寺冬桜

 市場城跡へ。
城と言っても石垣だけの城跡で、
それも30分もあれば一周できる程の広さです。
その日は平日ということもあって、だれもいなかったので、
その天守閣のあった場所で、おにぎりを食べました。
そこから遠くまで山並みが続き、その山並みの紅葉が
だんだんと薄れて淡くなっていくのを、
のんびりと眺めていました。
 
 風が吹いて四季桜の散る風情が良いですね。
城跡には、儚くて悲しい、冬桜が似合います(^_^;)。

 兵卒の命の如し冬桜
 城跡に望む山並薄紅葉

 ここの四季桜も見事でした。
城址からは下り坂になっていて、廣圓寺へ‥‥。
道々の四季桜と紅葉に癒されながら楽しく歩けました。

 でも、帰りの登り坂はきつかった(^^;)。
この寺は特に見るものがなかっただけに、
行かない方が良かったのではと、後悔しきりでした(^_^;)。

 小原ふれあい公園に帰って、
そこから車で20分くらいの所にある、
川見(せんみ)の四季桜の里に行きました。
そこで、800円の駐車場代を取られましたが、
時期も過ぎ、平日なのにどうして駐車代がいるのでしょうか?

 ものすごく急な階段の薬師堂がありました。
メインとなる<四季桜の山>に登りましたが、
下から見た時の幻想的で華麗な美しさはありません。
冬桜は花びらが小さく、色も淡いので近くで見るよりも、
全体をまとまりとして、見た方が
美しさを感じることができる思いました。

 冬桜天に階なす薬師かな
 一山を天馬となせり冬桜

 川見の帰りに、和紙の里の四季桜も見て、
帰宅しました。 
 

 

 

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