日々の思い
<h22.8.28> |
山寺&中尊寺 |
仙台から仙山線(せんざん)に一時間くらい乗って、 山寺駅へ着きました。 <山寺・立石寺> この寺は、山形県山形市にある天台宗のお寺で、 宝珠山立石寺というが、山寺の方が一般的です。 奥の院までには1015段の長い階段を登らねばなりません(>_<)。 紫陽花が岩山に沿って咲いていました。 愛知県では6月にはしぼんでしまうのに、 紫陽花が今を盛りと咲いている所に、 東北に来たなあという感じを強く受けました。 「蝉塚」 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」、 これはあまりにも有名な芭蕉の句ですが、 それは1689年、奥の細道の旅で山寺を訪れた時に読んだもので、 この句を詠んだ場所に蝉塚があります。 <閑さや岩にしみ入る蝉の声>は、 最初は<さびしさや岩にしみ込蝉の声>でしたが、 芭蕉が何度も何度も推敲を重ねてこの作品にしたものです。 改めて俳句の推敲の重要さを思いました。 蝉塚は奥の院までの道のりの半分あたりで、中間点となります。 山寺に千の階あり雲の峰 吾が影を励まし夏の立石寺 走り根の岩裂く夏の立石寺 岩ごとに仏のおわす夏の寺 山寺の長い階段を登りながら見る、 大木の走り根が岩を切り裂きそこから顔を出している姿は、 自然のたくましさと生命力を感じます。 木と岩のコントラストが、絶妙なバランスをとっているのが見事でした。 岩の造形美は、現代彫刻のようであり、 その美しさは人智の及ばない偉大なもので、 そこには仏(神)の力を感じます。 還暦となり、自分と妥協をしながら休み休み行く知恵を学びました。 自分のペースで登れるので一人旅は良いですね、 この旅を通して自分のペースであれば 長く歩くこともできるとの自信がつきました(*^_^*)。 「奥の細道」 芭蕉48歳の時の奥州への長い旅(150日間、2400q)は、 その後5年間の推敲を経て紀行文「奥の細道」となりました。 参道にある店でランチを食べました。 芋煮鍋定食の鍋の中身は、 里芋を中心に牛肉・シメジ・こんにゃくが入り、醤油味でした。 とてもうまかったです(*^_^*)。 里芋が大好物な私は、山形にきたら どうしても食べたかったのが芋煮でしたので、 このうまさに出会い、山形に住んでも良いと思ったものです(*^_^*)。 山寺の 駅は鄙びし さくらんぼ 旅終えて 夢の山寺 蝉しぐれ 山寺の 蝉も鳴き止む 大暑かな 山寺の 蝉にプライド ありにけり 山寺を見学し終わって仙台に着いたのが15:00だったので、 巡回バスの一日券を買うのをあきらめて、市バスで回ることにしました。 仙台駅→瑞鳳殿→仙台城址→晩翠邸→定禅寺通り→地下鉄で仙台駅へ <瑞鳳殿> ここは伊達政宗を始め、伊達家代々の廟所であり、 日光東照宮のような豪華絢爛な建物でした。 <仙台城> 青葉城といわれ伊達家62万石の山城ですが、 今は石垣のみで、その石垣から60万石が偲ばれます。 城址は公園となっており、 市内を見下ろすビュースポットです。 せっかく仙台にきたのだから、 牛タンの<利久>で夕食と思って、店に行ってみましたが、 2店とももの凄く長い行列ができていたので、 あきらめて別の牛タン屋(喜助)へ行きました。 仙台は牛タン一色で、店も一杯ありますが、 旅行雑誌に掲載されている<利久>だけが 特に流行っているみたいで、他の店はそうでもなかったです。 喜助では牛タン焼き(塩とタレそれぞれ一皿づつ)で 生中1杯と焼酎の水割り1杯飲み、その後とろろ飯を食べました。 それにしても仙台の牛タンは厚くて柔らかい。 こちらで食べる牛タンとは全く別物で、 これも今回の旅の目的の一つでしたが、 2日間とも夕食は牛タンを食べることができ満喫をしました。 昨日の雨 廟所の百合を 濡らしけり 政宗の 廟にひっそり 百合の花 城垣に 栄華の名残 夏薊 仙台を8時のやまびこに乗り、一ノ関へ、そして平泉へ9:10に着きました。 平泉駅から中尊寺通りを約30分かけて歩いて登口まで行きました。 <光堂> 金色堂(光堂)は、覆堂(さやどう)の中にありました。 この金色堂は、奥州の藤原氏初代藤原清衡(きよひら)が 1124年に建立したものです。 三間四方(5.5m四方)の大きさの建物で 想像よりはるかに小さかったです。 漆の上に金箔を塗りという方法で、 木の瓦以外は全て金箔、浄土信仰における極楽浄土を体現したものです。 37年前から現在の鉄筋コンクリート製の覆堂に入れてであり、 その前の木造の覆堂も近くに保存されていました。 中尊寺から12:00頃に下山して、 登り口付近でランチに盛岡冷麺を食べました。 平泉は盛岡と同じ岩手県であり、 盛岡名物の冷麺が食べられることを 楽しみにしていたのでラッキーでした。 冷麺はシコシコしておいしかったですが、 西瓜の切り身が2切れ入っていたのにはびっくりしました。 でもうまかった。 それ以外はハムとゆで卵が入っているだけのシンプルなものでした。 ランチの後、12:20歩いて毛越寺へ行き12:40頃着きました。 ここは回遊式の庭園として有名な所でしたが、 電車の時間の関係もあり簡単に見て、 歩いて平泉駅へ行き、そこから帰路につきました。 平泉 駅は寂しき 合歓の花 中尊寺 涅槃浄土の 古代蓮 三間の 極楽浄土 夏薊 |