日々の思い

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ミステリーツアー

 9月23日(金)秋分の日に、
クラブツーリズムの日帰りバスツアー
「旅の玉手箱 1万円ミステリー」に行ってきました(*^_^*)。

 行程は、名古屋駅→木之元地蔵院拝観→
レスト関ヶ原(昼食)→比叡山ドライブウェイ
→比叡山延暦寺(参拝)→ガーデンミュージアム比叡(入館)
→名古屋駅でした。

 昼は松茸づくしの昼食(写真のような)でしたが、
そこは安いツアーだけに、明らかに中国産の松茸、
それも名前だけの松茸で、全く香りのしないものでした。

 品ぞろいは、大量の焼き松茸、すき焼き、土瓶蒸し、
茶碗蒸し、松茸寿司と豪華でしたが、
味も薄くまずくて、こんなことなら、
永谷園の松茸のお吸い物の方がまし(^_^;)です。

 実はこのレスト関ヶ原に来るのは今回で3度目です。
バスツアーにはおきまりの昼食場所みたいで、
バスが関ヶ原方面に向かった瞬間
悪い予感がしましたが、見事に的中をしてしましました。

 ミステリーツアーは、事前に行程が明らかにされず、
バスに乗ってからもぎりぎりまで秘密にされています。
そのドキドキ感が良いのですが、
最大の欠点は、今までに行ったことのある場所、
それも行きたくないと思っている所に
行ってしまうことです。

 今回は、昼食場所の「レスト関ヶ原」はがっかり、
メインの「比叡山延暦寺」は一度いっているので、
ややガッカリでした。

 最初は、日本三大地蔵の「木之元地蔵院」です。
滋賀県長浜市にあるこの地蔵院、
今NHKの大河ドラマ「江」のため、
淺井三姉妹(茶々・初・江)ばブームで、
至る所に幟旗が立っていました。

 この寺院は、賤ヶ岳の戦い(羽柴秀吉と柴田勝家との戦い)で
秀吉の本陣が置かれた所だそうです。

 目に御利益があるそうで、
片目をつむった身代わり蛙(写真のような)
がたくさん置かれていて可愛かったです。

 ウィンクの 身代わり蛙 秋の空
 天高く 戒壇巡り 急く太鼓
 光背に 秋雲背負ふ 地蔵かな
 おみくじを 引けば吉なり 秋の旅

 メインは、2年前の秋に行った比叡山延暦寺でした。
団体のために説明をしてくれる僧侶がいて、
延暦寺の縁起などを話してくれましたが、
実に話術が巧みで、ためになる話を楽しく聞かせてくれました。

 千年の不滅の法灯の話。
 油断をしないために、<法灯の係り>をあえて決めないそうです。
係りが決まった瞬間に、自分には関係がないということで油断が始まる。
そのため誰でもが常に法灯の火に意識を持つことになり、
それが千年の間、灯を絶やさなかった秘訣と話してくれました。

 比叡山は京都の鬼門(北東の方向)にあたり、
そこで修行をしていた最澄を、時の天皇が保護したことが始まりです。
そして、一度は信長の怒りを買い、
全山を焼討ちされて消失をしますが、後に再建されて、
今日の比叡山の隆盛があります。

 午前と午後の由来が面白かったです。
今まではわけもわからずに午前と午後を使っていましたが
それにはちゃんとした意味がありました(*^_^*)。

 昔の時刻は1日を12等分して、それに干支を当てました。
子(ね 0時)丑(うし 2時)、寅(とら 4時)、
卯(う 6時)、辰(たつ 8時)、巳(み 10時)、
午(うま 12時)、未(ひつじ 14時)、
申(さる 16時)、酉(とり 18時)、
戌(いぬ 20時)、亥(い 22時)

 午(うま)の刻は現在の12時(正午)になり、
その前だから午前、その後だから午後としたそうです。

 根本中堂の内陣にある仏の高さと、
見物する人が座った時の目の高さが一緒になるようにしてあるそうです。
そして、仏と一般の人との間には煩悩の谷といわれる溝があり、
その溝には、僧侶が座り読経をすることで、その橋渡しをするそうです

 秋の闇 照らす読経や 延暦寺
 油断断ち 法灯守る 秋の寺

 

 

 

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