日々の思い

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<h24.12.9>

流行語大賞

 本年度のユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞は、
スギちゃんの「ワイルドだろぉ」に決まりました。
また、年間大賞こそ逃しましたが、そのトップテンの中に
ノーベル生理学・医学賞を受賞した、
「ips細胞」(山中京都大学教授)がありました。
再生医療に夢を与える画期的な偉業でしたが、
それ以上に山中教授の謙虚でひたむきな人柄が
好印象を与え、心から尊敬の念を抱きました。

 でも、それに水をかけるようなことが、
自称ハーバード大学客員講師の森口氏の行動でした。
ips細胞移植という、世界初の臨床応用を
森口氏ががアメリカで行ったという虚偽の報道が
読売新聞の一面で報じられ、その後大手の新聞社、
テレビ、ネットのニュースもそれに続きました。

 このことは報道のあり方を改めて問うものでした。
新聞社が書いたのだから、真実だという神話です。

 この誤報は、森口氏の肩書きをハーバード大学へ
直接、時間をかけて問合わせをすれば、
誤報だとわかるのに、
その最終確認を怠ったり、
本人の出したデータと、論文を信じたゆえの出来事でした。
そこには過酷な新聞社のスクープ合戦と、
記者の焦りがあったのかもしれません。

 それともう一つ、今年は報道のあり方を問う
事件として、週刊朝日の橋本大阪市長への
人権を無視した中傷記事がありました。

 マスコミの影響力を考えて、
くれぐれも慎重な報道をお願いしたいと思います。
ネットの話は疑ってかかりますが、
新聞社などの紙に書かれたニュースは信用度が絶対的に
高く、全く疑いません。

 影響力と言えば、携帯電話の<NTTドコモ>の携帯の契約件数が
5年ぶりに4万件減ったとの報道が日本経済新聞等でありました。
普通ならその報道を受けて、ドコモの株が大幅に下がるのですが、
でもその日は、なぜか株は大幅に上がりました。
逆に、ソフトバンクやKDDIの株が大幅に下がりました。

 それは、これでドコモもようやく
iPhone 5を販売せざるを得なくなるだろうとの思惑からです。
人の心理の微妙さと、
新聞報道の影響力の大きさを強く感じました。 
 

 

 

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