日々の思い
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流行語大賞 |
本年度のユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞は、 スギちゃんの「ワイルドだろぉ」に決まりました。 また、年間大賞こそ逃しましたが、そのトップテンの中に ノーベル生理学・医学賞を受賞した、 「ips細胞」(山中京都大学教授)がありました。 再生医療に夢を与える画期的な偉業でしたが、 それ以上に山中教授の謙虚でひたむきな人柄が 好印象を与え、心から尊敬の念を抱きました。 でも、それに水をかけるようなことが、 自称ハーバード大学客員講師の森口氏の行動でした。 ips細胞移植という、世界初の臨床応用を 森口氏ががアメリカで行ったという虚偽の報道が 読売新聞の一面で報じられ、その後大手の新聞社、 テレビ、ネットのニュースもそれに続きました。 このことは報道のあり方を改めて問うものでした。 新聞社が書いたのだから、真実だという神話です。 この誤報は、森口氏の肩書きをハーバード大学へ 直接、時間をかけて問合わせをすれば、 誤報だとわかるのに、 その最終確認を怠ったり、 本人の出したデータと、論文を信じたゆえの出来事でした。 そこには過酷な新聞社のスクープ合戦と、 記者の焦りがあったのかもしれません。 それともう一つ、今年は報道のあり方を問う 事件として、週刊朝日の橋本大阪市長への 人権を無視した中傷記事がありました。 マスコミの影響力を考えて、 くれぐれも慎重な報道をお願いしたいと思います。 ネットの話は疑ってかかりますが、 新聞社などの紙に書かれたニュースは信用度が絶対的に 高く、全く疑いません。 影響力と言えば、携帯電話の<NTTドコモ>の携帯の契約件数が 5年ぶりに4万件減ったとの報道が日本経済新聞等でありました。 普通ならその報道を受けて、ドコモの株が大幅に下がるのですが、 でもその日は、なぜか株は大幅に上がりました。 逆に、ソフトバンクやKDDIの株が大幅に下がりました。 それは、これでドコモもようやく iPhone 5を販売せざるを得なくなるだろうとの思惑からです。 人の心理の微妙さと、 新聞報道の影響力の大きさを強く感じました。 |