日々の思い

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淡路島地震

 4月13日(火)に淡路島で震度6弱の地震がありました。
18年前に起こった、阪神・淡路大震災とほぼ同じ震源地だったので、
あの時の状況がぱっと目に浮かびました。

 明け方に「どん」という体感で目がさめ、
ニュースを見たら、燃えるビルと壊れた高速道路、
そして空襲の跡のような映像に衝撃を受けました。

 その時の震度は7だったのですが、今回は6弱、
この数字一つの違いが、大変な差であることを思い知りました。

 今や飛ぶ鳥を落とす勢いの東野圭吾は、
どの作品も息をつがせずに一気に読ませてくれます。

 この<プラチナデータ>もそうでした。
では彼の代表作は何か?と問われると、
その答えは人によって分かれと思いますが、
私は「白夜行」だと思います。

 この作品のヒロインは唐沢雪穂という悪女で、
名前が示すように雪のように冷たい女性です。
人を踏み台にして自分がのし上がっていく、
それを何とも思っていません。
でも、男の私にはそんな彼女の魔性を秘めた美しさが魅力でした。

 そしてこの作品の鍵を握るのが、
阪神・淡路大震災の混乱でした。
人間が他人に成り代わるなんて、
今の日本では考えられません。
戦争中ならまだしもですが、
作品中の成り変わりを違和感なく感じさせるくらいの
大混乱が、大震災にはあったのでしょう。
 

 

 

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