日々の思い
<h25.12.30> |
年の暮のミステリーツアー |
12月27日(金)〜28日(土)の1泊二日で クラブツーリズムのミステリーバスツアーに行って来ました。 1日目 <光前寺> 光前寺(こうぜんじ)は、長野県駒ヶ根市にある天台宗のお寺です。 庭園が国の名勝に指定されていますが、今回は見学が出来ませんでした。 昨日の夜降った雪で、あたり一面が雪景色で お寺も墨絵の如き美しさでした。 鐘楼の 凍てて墨絵の 如きかな 千年の 杉の狭間に 雪の塔 三重の 塔を粧ひぬ 昨日の雪 雪景の 一つとなりぬ 山の寺 <犀川の白鳥見学> 安曇野の犀川(さいがわ)のほとりにあるダム湖に白鳥を見物に行きました。 駐車場から歩いて10分ほどでしたが、頬を切るような寒風で、 愛知とは違う信州の厳しい冬を実感しました。 この場所には、10月中旬頃からコハクチョウが飛来し始め、 越冬し、3月末頃までに北方に帰るそうです。 川に沿って5分程歩いて、一塊の5羽の白鳥を 間近に見ることが出来ました。 ただ、間近と言っても動物園で見るという程ではなく、 自然のままだから、ありがたいのでしょうが、 残念ながら私にはその良さがよく分かりません(^_^;)。 ただ、白鳥を見られないこともあるそうで、 もしそうだったら、寒い河原の散歩となってしまいます(^_^;)。 私達人間にとってはものすごく寒い日でしたが、 白鳥は悠然と水に首を突っ込んで餌を取っていました。 白鳥は寒くはないのでしょうか(*^_^*)? きっとシベリアに比べれば、ここはたいして寒くはないのでしょう。 物事の感じ方はすべて比較です。 前が不幸せであれば、それが少しでも改善されれば、 今は幸せに感じられるでしょうし、反対に前が幸福だと、 少し悪くなると不幸に感じてしまいます。 ということは、今は幸せではない方が良いのか? なんて変なことをことを考えていました(^_^;)。 犀川の 流れは荒らし 白鳥湖 安曇野に 冬越すスワン 朴の花 長き首 使い餌取る コハクチョウ 安曇野のホテル(ホテルアンビエント安曇野)にて一泊。 ここは、常念岳を望む中腹(標高1,000m)に位置し、 ホテルから見る雪景色は抜群に良かったです。 2日目 <穂高神社> 杉に沿ふ 古札の煙 冬の空 片足を 上げて神鶏 年用意 マイク持つ 巫女のインナー 息白し 童心に 返り薄氷 踏む社 <奈良井宿> 奈良井宿は、中仙道沿いに約1キロメートルにわたって 古い家並みが続く宿場町です。 奈良井宿は鳥居峠という難所をひかえ、 中仙道木曽11宿中(この中に妻籠や馬籠がある) 最も賑わった宿場町です。 この日は、雪が舞う非常に寒い日、 さらに年末のだったので、 観光客は我々のバスツアーの80人だけで、 観光客相手の店も閉まっている所が多かったです。 土産物家の主人に聞くと、 正月の三が日くらいは多少賑わうが 冬は駄目だと言っていました。 秋が一番客が多いそうです。 江戸時代からの古い町並みが揃っていて、 俳句を作る私には最適の場所でした。 さらに雪景色で、人が余りいないのですから、 じっくりと俳句などと思っていましたが、 あまりの寒さがたまに傷でした(^_^;)。 軒つらら 檜の箸の 軽きかな 雪の綿 かぶる夫婦の 道祖神 戸を堅く 閉ざす旅籠や 軒つらら 奈良井宿 今出棺の 人だかり 鍵の手に 老舗の蕎麦屋 雪催 湯気の如 板屋根の雪 舞ひにけり 奈良井宿 鎧庇に 雪を置く 雪被る 旅籠の看板 実千両 <寝覚めの床> 中央の特急「しなの」に乗った時、列車のアナウンスで <寝覚めの床>を見たことは2〜3度ありましたが、 列車以外では初めてでした。 昼食を取った<レストハウス木曽路>の展望台から 寝覚めの床を見ることが出来ました。 寝覚めの床は、木曽川の水流によって花崗岩が侵食されてできた 巨岩群で、ここには浦島太郎が竜宮城から帰ってきた後の伝説が残っています。 雪をかぶった奇岩と、紺碧の水が印象的でした。 激流の 休らふ雪の 屏風岩 俯瞰せし 寝覚めの床や 雪纏ふ 千年の 時岩刻む 冬の川 <杵原中学校> 杵原(きねはら)学校とは、 昭和24年に新制山本中学校(現在の長野県飯田市)として建築。 玄関内部腰板にベニヤが使われるなど当時の社会情勢が反映されていて、 新制中学校校舎として全国で初めての国登録有形文化財となっています。 昭和60年廃校となり、現在は村のボランティアによって保存されています。 ボランティアの人(とてもユーモアがあり良かった)の、 授業(この学校の歴史と音楽)があり、 100人で一緒に<富士の山>と<ふるさと>を合唱しました。 今回のミステリーで一番良かった場所かも知れません。 二人がけ 机の落書 帰り花 廃校の 長き廊下や 雪催 教室に 足踏みオルガン 山眠る ふるさとを 歌えば泪 花八つ手 二人がけ 机に初恋 実千両 |