探訪(1)
私は家を一歩も出ないで過ごす休日が大好きだ。
しかし連休などで、その日々が連続すると
「これでいいのか、ワシの人生?」
という疑問も、ちょくちょく湧き上がる。
1人暮らしの時に特にそうなる。
実家で同じ事をしていても、そんな焦燥感は特に感じないンスけどねぇ。
そういう訳で、たまには遠出をしてみるかという発想に至った。
では目的地はどうするか。
海外…は手続きが面倒だし、費用がかさむ。
それに別段行きたい所がない。
いや、本音を言えば南半球に行ってみたいなというボンヤリとした願望ならある。
しかし、それは単に季節が逆転する場所に行ってみたいというだけで、具体性がないので却下だ。
そうなると国内のどこかを目指すか。
と、ここで国内なら行きたい場所があるではないかと思いつく。
白川郷。
雛見沢のモデルとなった場所。
しかも、世界遺産認定されている由緒正しい観光地だ。
よし、目的地は白川郷だ、と決める。
次に行く手段。
調べるとレンタカーで行く方法があった。
拘束…"こうそく"を変換して何故最初にこの文字が出た?
もとい、高速バスで行く方法もあった。
レンタカーで行く方法は却下だ。
ペーパードライバーゆえのゴールド免許のワシ。
白川郷に着くより前に死ぬ自信がある。

よって、ツアーを探す。
世界遺産ならツアーを設けている旅行社があるだろうという算段だ。
探すと、実際あった。
ただ、どうせなら白川郷の近辺で一泊したいという目論みは破られた。
思い立ったのが遅いので、近く催されるツアーの予約は無理だった。
また2人以上で参加しないと宿泊ツアーは予約できなかった。
くそっ、ひとりものにここまで世の中は厳しいのか、と嘆く。
仕方がないので日帰りバスツアーを予約。
ついでに友人の分も予約。
友人がいるなら、宿泊ツアーに申し込めばいいじゃないかというツッコミは無しの方向で。
忙しいから宿泊ツアーへの参加は無理だと言われたのだ。
最後に白川郷着後に行きたい場所を絞り込む。
絶対に行きたいのは、あの特徴的で大きな建物の「前原屋敷」。
これには問題が出てきた。
「前原屋敷」と「祭具殿」は白川郷の中心部から離れていた。
調べてみると、中心部から片道30分はかかるそうだ。
地図を見ると、
「村八分にあっているのは北条家じゃなくて実は前原家じゃないの?」
という疑問が出てくるぐらいに離れている。
"道の駅 白川郷"という場所の裏手にあるようなので、観光バスがそこで降ろしてくれれば都合は良い。
「前原屋敷」堪能後に白川郷まで向かえばいいのだが、そうはならないだろうなぁ。
大体予約したツアーはどこで客を降ろすのかも知らない。
レンタサイクルもあるらしいけど、勾配がキツイと観光どころではなくなってしまう。
そして、1番の懸念点がどうやら渋滞するらしいという事だ。
どの程度渋滞するんでしょうね?
渋滞のせいで短時間しか見回れないとかいう事にはならないッスよね?
どうやって巡ろうか調べたら、逆に心配が噴出してきましたよ。
できれば「前原屋敷」は行ってみたいのだが、友人を本来の観光コースではない場所に同行させるのも悪いしなぁ。
(ちなみに友人はほぼ"ひぐらしのなく頃に"を知らない)
まぁ、今回無理そうなら、またいつか再チャレンジするかな。
今回は前哨戦だ!
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