映画版1(3)

 その後、イリーと鷹野さんが登場。
 演出の都合上(時間短縮のため?)なのか、釣りをしていた魅音と圭一が鷹野さんと遭遇した。



 そして、綿流し。



 実写版の圭一は、奉納演舞の途中でトイレに向かった。
 その帰りに鷹野さんとトミーと遭遇し、3人で祭具殿に侵入してしまう。

 中で鷹野さんが雛見沢の裏歴史を語ってくれるのは、「綿流し」・「目明し」編と同様。
 原作と異なるのは、トミーが一緒に入る事を拒否しなかったという点だ。

 そのため、鷹野さんの背後に常にトミー

 鷹野さんの背後にぼんやりと存在するトミー。

 原作を既に把握し、裏歴史に恐怖を感じないワシ。
 そのワシにとっては、トミーの方が薄気味悪かった



 そして、トミー時報へ。



 この辺りの展開は「鬼隠し」編とほぼ同じだ。

 大石に呼び出された圭一はトミーの死を知り、仲間を恐れた。

 問い詰めると、逆に
「嘘だっ!」
文字付きでレナにキレられた。

 この場面、館内で誰かが「プッ」と噴いたが、ワシと同じく予備知識がある奴だろうな。



 大石に食事を誘われ、付いて行った先が普通の喫茶店で(ワシが)ガッカリ。
 魅音・レナがお見舞いついでに、その事を問いただす。

 その時にもらったお見舞いのおはぎを食べると、口を突き破って裁縫針が登場した。

 予想以上にきつかった。

 あれは痛いッス。
 あれはエグイッス。



 以降、不信感を抱いた圭一がますます魅音達と疎遠に。

 その後も大体が原作で見たシーンが続く。
 ただ、村民にワラワラと圭一が追いかけられるシーンだけは、何じゃこりゃとツッコミが入った。

 そこでハッと目を覚ます圭一。
 針が口を突き破った時の傷跡がない。

 夢だったらしい。

 どこからどこまでが夢だったんだ?
 この辺りは原作読了済みのワシでもよくわからない。

 村民にワラワラと追いかけられるシーンは原作には存在しない。
 予想はつくが、現実なのか夢なのか不明だ。



 看病?してくれていたレナと魅音が汗だくの圭一の体を拭くといって、上着を脱がす。

 ここで、脳内圭一が
「うらやましいぞおぉぉ!」
と大暴れしだしたが、気にしないように心がけた。

脳内と外面


 羨ましがっている場合じゃないんだ、脳内圭一。

 覚えていないか?
 予告編の血まみれの圭一を。

 奴は何故か半裸だった。

 なんで半裸やねんと思っていたが、ココで脱がされたからと考えると終末は近いのだ。



 そして、やはり終末はそこにあった。

 圭一、レナと魅音を撲殺。

 しかし、半裸になる必要性あったか?

 半裸になった演出の理由がわからない。

 その後、逃亡した圭一は原作どおり電話ボックス付近で首をかきむしって倒れこむ。
 死亡したかは不明。
 最後あたりでベッドで眠っていた。

 この時のかきむしり音がグッチョグッチョと気味が悪かった。
 これこそが、実写だから出せる良い意味での不快感なんだろうな。

 そして、逃亡直前、時計の裏に残した圭一からのメッセージでこの映画は終わった。



 エンドロールの後に続編がある、という予告が出た。
 でも、次回作のみで全貌を明かすのは無理だよな。

 映画より合計時間が長いアニメでも、かなり省略させてたし。



 今回の映画は、約2時間の内容にするために「鬼隠し」と「綿流し」を改変したものという印象だった。

 本筋から大きく逸れてはいないので、改良でも改悪でもない。



 ただ、見終わった後の少年が「夢オチだったよ」と人に言っているのを聞いた。

 実際に夢オチであるか、夢オチのように錯覚させる意図が無い場合、鑑賞者に内容を正しく理解させられなかったという面では失敗かもしれない。

 確かにクライマックスが近づくほど、現実なのかどうかわからない状況を多重にかぶせていた。
 (うわぁぁ、ハッ夢かを繰り返した)
 だから、混乱した人にはどれが現実に起きた事なのかわからなくなったのかもしれない。

 おまけに最後のシーンで主人公が眠っている様子を見せたのが、更に夢オチだったのかという確信を持たせた気もする。



 さて、続編があるという事で取りあえずそれも観に行くつもりではあります。

 ただ、皆殺し編の羽入のような心境で赴くつもりではありますが。
 (すごく遠まわしの嫌味)



 それにしても、その内ドラマ化でもしそうな勢いだ。
 その場合、自分を格好良く見せる演技に心血注ぐ奴に圭一役があてがわれたら凄く嫌だな。

 そんなのKじゃない!

前へ

戻る