映画版1(2)

 まず、誰かが何かを殴っている音から映画は始まった。
 これは原作というよりも、アニメ版の冒頭に近いかもしれない。



 その次に雛見沢行きのバスに乗った圭一と圭一母のシーンに移った。

 「ちょーうぜー」等と言い出しそうな雰囲気の圭一だ。
 しかし、最後まで「ちょーうぜー」とは言い出さなかった。
 良かった。



 そして、ここでオープニング。

 うむ、今までのひぐらしのテーマソングでは好きな部類に入る。
 (ちなみに他で好きなのはPS2版、罪滅し編のエンディング)



 次に、原作ではあまり触れられていない転入初日の圭一の話が挿入された。

 はっきり言うと、圭一の態度が非常に悪い。
 ワシならば、こんな奴と仲良くするかと思ってしまう程、悪い。

 今後ともよろしく、と握手を求めてきた手を奴は無視していた。
 (後にトミーとの出会い頭に握手を求められたが、その時も無視していた)

 後、歓迎の挨拶として用意されていた黒板消しのトラップをくらったのが圭一ではなく、知恵先生だった。

 被害を被った先生が誰ですか、と問い詰めても、
「知りませーん」
としらばっくれる年少組が異様に性悪に見え、知恵先生が舐められているように見えた。

 しかも知恵先生、トラップのせいで被ったチョークの粉を一切払わずに話を続けていた。
 そのため、「払えよ」と本筋とは一切関係のないツッコミがワシの脳内を駆け巡っていた。



 そこから突然1ヵ月後に話が飛ぶ。

 この間に何が起こったのかはさっぱりわからないが、圭一は魅音達と仲良くなっていた。

 原作と同じように、村の案内をしてもらう圭一。
 その途中で、それとなく祭具殿の禁忌に触れて後の展開に備えていた。

 この仲良し5人組の光景を最後まで眺めて思うのだが、映画版は原作よりもスキンシップが多い。
 というか、圭一が仲間(特にレナと魅音)にべたべたと触れている。

 普通、この年頃の人は過剰なスキンシップは嫌がらないか?



 中学の修学旅行の時にバス内で大騒ぎしていた同級生が
「どれぐらいの大きさかなー?」
等と言いつつ、横に座る女生徒の乳もむのを見て、ギョッとした思い出はワシにもある。
(ワシはすぐ手前の席だったため、騒がしいなと思いつつ振り返った瞬間だった)

未成年お断りまでには至らない


 でも、あれは特殊な事項だよな?

 まあ、乳をもみ、もまれやっていた2人は付き合っていた可能性が高いんだけどさ。
 しかし、修学旅行のバス内で乳もむなよ。

 ……いや、ワシの乳もみに対する思い出はどうでもいいんだ。
 その思い出は端に置くどころか、遠方に投げ捨てておき、話を元に戻す。



 この年頃の人は肩を組むのすら異性相手では嫌がるのではないか?

 実際、圭一に肩を抱かれた魅音はすぐにそれをほどいた。
 しかし、これは「嫌」ではなく「照」の可能性が高い。
 魅音だしね。

 実写版でスキンシップが多いのは「動」の演技をつけるためだとは思うが、それが逆に現実感を薄めている。



 その後、レナに連れられて宝の山現場に向かった。

 そこで、今までのメディア展開の中で随一の怪しいトミーが現われた。

 裏で悪い事をやるというよりは、裏で怪しい事をやっていそうなトミー。
 このトミーは、以降時報となるまで怪しさを無駄に周囲に振りまいてくれた。

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