映画版2(3)

 元・死体隠蔽場所で倒れこんだレナを鷹野さんが見つけ、診療所に連れ帰った。
 (何故見つける事ができたのかは不明)

 そこでレナは鷹野さんのスクラップ帳を受け取った。

 この辺りのシーンでトミーが登場していたと思う。
 今回は影が薄かった。

 しかし、相変わらず怪しいよ、トミー

 どこかのシーンで、トミーが少年野球の部活動を遠くから眺めていたように思うのですが。

 野鳥を撮ろうよ、野鳥を。



 この後、綿流しの祭りの準備中に圭一が別の世界の出来事を思い出す。

 その様は正に機関車圭一

 焦点のあわない目で喉を掻き毟りながら、謎の世界を前進する。
 その姿は、怖いというよりはギャグ。

 つい噴き出してしまった。
 本来ならば、噴出すようなシーンではないはずなんだけどな。



 綿流しの日に鷹野さんとトミーが死亡した事でレナは決定的に壊れる。

 原作では、綿流し以降も色々と出来事があったはず。
 しかし、そのほぼ全てが割愛されていた。

 よって、突如レナが学校篭城するエピソードに移行していた。
 ……たぶん。

 篭城直前、カレーを手にした知恵先生にレナが襲い掛かろうとしていた。
 その無謀さに唖然としたせいで、その前後の記憶があいまいだ。

 原作だったら、このレナは絶対に返り討ちにあっているであろう。

逆にレナが危ない


 しかし、実写の知恵先生はごく普通の人。

 逃げ出したのか、警察が到着した時点で学校外にいた。
 校内の生徒は圭一を除き、全員が拘束されていた。

 レナが絶大な信頼を抱く出来事が発生しなかったため、圭一だけ自由である理由が希薄だ。
 腕力でねじ伏せられてしまう可能性がある同年代の男性を何故拘束しない、という事になる。
 一応、圭一を信用しているとレナが語っているが、何を根拠にという疑問が消せない。



 こちらは圭一の奮闘ではなく、警察の突入で人質が解放される。

 屋根の上での戦闘辺りは原作と同様。
 その途中でレナが自分の行動の不自然さに気がついていた。
 (鉈をふるう時、レナが「キェー」と叫ぶので、本当に危ない人のようだった)

 しかし、最後にレナは狙撃手によって撃たれる。

 これは、どこかで聞いた事がある、「罪滅し」編の別の賽の目だろうか?

 救急車で運ばれたレナを見送った後、圭一達は死体遺棄の話を大石に打ち明けようとする。
 結局大石はその話を聞かなかったが、これは倫理的な事を考慮した改変かもね。

 まあ、どちらにしろ、この後は雛見沢大災害で全滅してしまったようなのですけど。



 これで映画版は完結なのだろうか?

 色々な謎を放りっぱなしだと思うが、続けるにしても後1、2作で全てを明かす事は多分できない。
 この辺りで終わらせた方が無難といえば無難か。

 ひぐらしみたいな長編物は上手くまとめるのが難しいなと思った映画版でした。

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