鬼隠し編(1)

「主人公はどのような逆境でも死なない」
というのは、もはや昔の話なのだろうか?

 圭ちゃん死んじゃったよ。
 しかも一本道だから逃れようがない。

 この先、話を進めて圭ちゃんが幸せに…。
 いや、幸せにならなくてもいいので、最悪日常を取り戻せるエンディングはあるのだろうか?

 まだプレイしていない編で、ついネタバレを見てしまったものがあるが、それも圭ちゃんが幸せになるのは無理だろう。
 この時点で祟殺し編の圭一・ネタバレ行動を把握していたのである。


 色々述べたいことがあるが、まとまらんなぁ。
 思いついた順に述べていこう。



 最初は女に囲まれてやりたい放題の圭一。

 こいつに「レディファースト」、「大人気ない」という言葉は存在しないだろう。

 年下の子を度々どついては泣かせ(相手が嘘泣きしていることも多いが)、体育の時もムキになって鬼ごっこをやっていた。

 大貧民のゲームでは大勝ちし、とんでもない事やってたな。
 あの瞬間に先生でも入ってきた日にゃ、圭一は変態さんとしてしょっぴかれていたかもしれん。
 いや、あの後あんなことになったことを考えればしょっぴかれていた方がよかったか?

 そしてこれだけは言い切れる。

 この時が圭一の人生の絶頂だ。
 散りゆく前の盛大な花火だ。

喜んでない。喜んでないからな!

 後はひたすらに落ちていく一方だ。

 この大貧民の罰ゲーム、圭一のスクール水着で猫耳で…の姿を見たらワシ吹くか、吐くか、固まるかの何れかだろうな。



 こんなアホな前半から一変し、怖い話に入る。

 それでも、時々ほのぼのな話が間に入っていた。
 だけど、段々その量が減っていき、最後にゃアレだす。



 トミー(富竹さん)の死に方が異常で怖かった。

 首を自分でかきむしり、血管をブチンってあんた一体どんな死に方なんですかって。

 もし、この「鬼隠し」編で圭一が死ぬ運命にあるとしても、この死に方だけは絶対にやめてほしいと思っていた。
 それなのに、まさにこの死に方だった。

 こんな死に方するんだったら、斧で頭割られる圭ちゃんや首絞められる圭ちゃん、ナイフで刺される圭ちゃんの方がまだマシだ。

 自分が死ぬ時に吐きながら死ぬのは嫌だな。

 なんか吐くことにすごい嫌悪感があるんだよな。
 まあそれはワシの好みですがね。

 とにかく、こんな得体の知れない死に様はとても嫌だ。

 あ、でもこの死に様は注射打たれたせいだったか?
 という事は、圭一が死ぬ直前にオヤシロさまは迷信ではなくて…と語っていたのも、注射を打たれて幻覚を見ていた可能性があるのか。
 …って、オヤシロさまを否定するような推測を書いていたら祟られそうで怖いな。


 圭一が最後に書いた遺書も誰かさんに中途半端に証拠隠滅されていましたな。
 誰が証拠隠滅したのだろうか?

 普通に考えれば圭一の両親しか知らない場所に隠していたメモだけど、あの両親は誰かに話していそうな気もするな。

 あ、でも圭一の両親もちょっとうさんくさいか?
 彼らは綿流しの祭りに出てこなかったので、真っ先に殺されるものだと思っていた。
 だけど、何だかんだで最後まで生き残ってたしね。

 トミーをこの両親が襲撃したという可能性も無きにしもあらずだ。
 圭一を丁度良いタイミングで一人ぼっちにしていたという件もあるし。

 うむ、こんな風に考えてしまうのもワシが圭一のお母んを何となく好きになれないからかな?

 圭一の親がレナと同様に元々ココの生まれである可能性はないのだろうか?

 ついでに疑問をもうひとつ。
 圭一の親父は何故設定が画家になっているのだろうか?
 深い意味があるのか?

 あ、途中で疑問が横に逸れている。
 元の疑問に戻すと、圭一の遺書を中途半端に破り捨てるぐらいなら、全部破棄すれば良いとワシは思う。
 それなのに、一部を残しているという事は、その残した部分は広めてほしい情報なのだろうか。

 となると、オヤシロさまの存在を匂わせる部分を残し、監督という人物の存在・薬品等の現実的な部分は破棄されている点から考えると犯人は『祟り』ではなく『人間』と考えたほうがいいかもしれん。

 後、圭一以外が知らないはずの事を知っているのは盗聴していたからで…ってこの時代に盗聴器なんて無いかな。
 そんなにハイテクな理由を考えなくても良いか。
 村が家族みたいな付き合いをしているなら、1人が知っているならみんな知っているも同然。
 だから、圭一の両親が出かけた事、カップ麺を購入した事をレナが知っていたのも誰かが見かけただけって可能性もあるな。

 それにしても圭一が狙われた理由がよくわからない。

 最初はお前の妄想が暴走してるんじゃないかと思っていたけど、実際死んでるからそうでも無いようだし。
 と、この時は思ったんですがね。見事に暴走してたんですな。

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