プロローグ

 車さえもまばらにしか通らない真夜中。
 どんよりとしてまとわりつくような夜の闇。

 とある場所にビルの密集地があった。

 その中のビルのひとつに光が見えた。

 そして、その光の前には人影が見えた。

 しかしその影はピクリとも動かなかった。
 まるで死んでいるかのように、パソコンの前に倒れこんだまま。

 その人間とは対照的に煌々と輝くパソコンの画面に文字が見えた。

 “GAME―パラレル―”


GAME―パラレル―


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