妖都美食家その12

 

事件はすべて終わった。

事件の首謀者である姉守密は逮捕された。ただし心神喪失しているので警察病院に収容されている。

姉守は2年前に自殺した姉、姉守命を蘇生させるために、至郎田正影を脱獄させ、スーパードーピングコンソメスープを作らせ、逢沢綾を誘拐し、彼女の歌で命の脳を揺さぶるらせた。しかし、すべては失敗した。結局、命の身体はぼろぼろに崩れ落ち、それを見た姉森は精神崩壊を起こしてしまったのだ。

 

「結局、奴の謎を食い損ねた。まったく腹立たしい話だ」

ネウロは長いすに座りながら、愚痴をこぼしていた。ネウロは姉守の謎を食えなかったのだ。そのストレス解消を弥子と吾代をいじめて晴らしていた。結局吾代は無事だった。当日、弥子から断りの電話が入ってきたので、パチンコに行っていたのだ。二人とも膝の上に石を積まされていた。

「ちくしょう!!なんで俺がこんな目に!!」

「ネウロが壬生さんの銃を壊したのは、サイに使わせないためだったんだね」

「おめぇ、諦めに入ってるな・・・」

吾代は弥子に哀れみの目を向けた。ネウロに何を言っても無駄なのである。

「ところで壬生さんはどうしたんだろ?」

「知らんな。どうでもいい。奴の謎には興味はあるがな」

ネウロは謎が食えなくてふて腐れている。

御厨は右胸にナイフが突き刺さったが、なんとか無事であった。今は入院している。

「姉守くん・・・、本当に姉守くんだけが悪かったのかな・・・?」

弥子は姉守姉弟に疑問を抱いていた。調べれば調べるほど姉守は姉の命をいじめて楽しんでいた。命は孤立していった。しかし、姉守自身もまた孤立していた。いかに美少年でも姉をいじめて楽しむ人間を好きになる人はいない。そのことを両親が何も言わなかったのも変だと思っていた。

それに命の自殺の原因が壬生とのたった一度の出来事だったのも、おかしい。あまりに作り話としか思えない。何かそこに悪意があるのではと、弥子は考えていた。

「壬生の謎もそこから生まれたのかもしれないな」

答えたのはネウロだ。

「ふふふ、いつ奴の謎を食ってやろうか・・・」

ネウロは壬生の謎をいつ食おうかそれだけを考えていた。

 

壬生は桜ヶ丘中央病院に来ていた。あずさと乃木坂も一緒である。瀬能は精密検査を受けるために入院したのだ。表の看板には産婦人科と書いており、マタニティスーツを着た妊婦が多く見られた。壬生の右手には紙袋があった。中には手編みのセーターなどが入っている。見舞い品だ。左手には花束も用意してあった。

「迅も喜ぶと思うな。壬生さんの新作」

「そうかしら?」

あずさはうらやましそうだったが、乃木坂はそうではなさそうだ。病室へ向かう途中、一人の男に遭遇した。髪の毛がぼさぼさで不潔な印象を受けた。鴉室洋介であった。

「ハロー、ベイビー」

鴉室は親しげに挨拶したが、壬生は無視した。

「用がある。あとで屋上でな」

鴉室は小声で耳打ちした。壬生の表情に変化はなかった。

「知り合いですか?」

乃木坂が訊いた。

「知らない人だ」

壬生は否定した。乃木坂もそれ以上訊かなかった。

さて病室にはベッドで寝ている瀬能のほかにもう一人いた。それは一応女性であった。女性にしては巨躯であった。この病院の院長岩山たか子である。彼女は仰向けになっている瀬能の身体をべたべた触っていた。乃木坂は少し引いた表情になったが、あずさは平然としていた。

「ひひひ、若い子の肌はいいねえ、ぷりぷりしてうまそうだよ」

岩山院長は笑みを浮かべながら、瀬能の身体全体を撫でるように触っていた。手は相撲取りのように硬そうであった。瀬能は平然と身を任せている。

「こんにちわ。岩山院長」

壬生は普通に挨拶した。

「うむ、壬生か。久しいな」

壬生と岩山院長は旧知の仲である。

「彼の具合はどうですか?」

岩山院長は壬生の質問に答えず、壬生の背後に回り、肩をもみ始めた。執拗に撫で回すようにだ。

「せっかく久しぶりに会ったんだ。野暮な話はおよし。それより肩をもませておくれ、ひひっ」

岩山院長は壬生の身体を包むかのように、肩をもんだ。ちょっと毒気に当てられた乃木坂はあずさを連れて洗面所へ向かっていった。花を生ける花瓶に水を入れに行ったのだ。

(……あの子の気は通常より低下しているね。おそらく力を無理やり引き出された後遺症だと思うよ)

岩山院長が壬生に耳打ちした。

(2年前は龍脈の活性化のおかげで本人の気の要領を大きく上回っていた。だが、今じゃ龍脈は沈静化している。目覚めた力は消えたりはしないが、本人の持つ気の力のみでしか扱えなくなったよ)

(瀬能くんは持っていた力を無理やり引き出されたのか・・・。やはり姉守密も・・・)

(おそらく本人も気付いていないと思うが、何者かに力を無理やり引き出されたのだろう)

岩山院長は霊的治療師だ。世間一般は知られていないが、裏世界では有名人だ。岩山は警察病院に入院している姉守を診察した。確かに姉守は人ならざる力を持っている。しかし、龍脈が活性化していた2年前ならともかく、現在ではあのような力を振舞うことができないはずなのだ。それに本人も2年前に力に目覚めたが、今ほどの強さを持っていなかったと言っていた。これは明らかに矛盾している。

(警察の話ではその後の調査によれば姉守が姉の命にいたずらしたのはどうやら命の差し金であった可能性が高いそうだ。姉守の部屋から見つかった命の遺書に、自分の遺体は絶対火葬させないで、ホルマリン漬けにして保存して。代わりの遺体は大学病院の死体保存室から私にそっくりの死体があるからそれで代用してと命の直筆で書かれていたよ)

すべての元凶は姉守命だったのだ。姉守密は彼女をおもちゃとして扱っていたが、命もまた弟をおもちゃとして扱っていたのだ。操り人形として扱ってきたのだ。

弟に自分が孤立させるように工作させ、周囲に嫌わせるように仕向けた。命は弟が壊れていく様を見て楽しいと思っていたのだ。

壬生は引き合いに出されただけだ。単純に自殺してその怒りの矛先を無関係な壬生にぶつけただけなのだ。

遺体を保存させたのは生き返らせるためではない。単純に自分の死後、弟の奇行を世間に知らしめたかっただけなのだ。本人もまさか弟が自分を生き返らせるとするとは思わなかっただろう。

(しかし、命もかわいそうな女だった。いや、あの姉弟たちは悲劇の主人公だったのだ)

岩山院長の話によれば、姉守たちの両親は仮面夫婦であった。父親は有名なピアニストで子供たちに自分と同じピアニストにするために厳しい、いや、拷問というべきレッスンを繰り返していた。姉守が10歳のころ、一度演奏会でミスをしたことがあった。だが父親は発表会が終わった後姉守の背中に鞭を何べんも叩いたのである。それ以後、父親は姉守を空気のように扱った。食事のときも姉守の分だけ出さず、命だけを可愛がっていた。もちろん、ピアノを一寸の狂いもなく弾けるピアノマシーンとしてだ。命がミスをしていれば彼女が姉守と同じ境遇になっていたかもしれないのだ。

母親は助けてくれなかった。彼女は子供を二人産んだが、まったく関心を持たなかった。毎晩セレブ仲間と遊び歩いていた。姉守の味方は乳母だけであった。

乳母の話によれば、姉守が命をいじめだしたのは、命の指示だったというのだ。命は弟を愛していた。しかし、それは歪んだ愛情からくるもので、自分を陥れる弟に憎悪を感じながらも、愛おしいと思う自分に酔っていたそうだ。それが遺作として残した楽譜に受け継がれていたことを壬生は知らない。

よく父親が何の文句も言わないものだと思うだろうが、父親はすでに病気であと数年の命であった。すでに父親にとって命は名前の通り命であった。生涯の夢であった。父親は命の命令だけを聞く人形となっていた。

彼女が自殺したのは弟を苦しめるためだけではない。父親の夢を潰すことが目的だったのだ。事実、命が自殺した後、父親は発狂した。息子よりも余計にひどかったそうだ。母親は命の死に無関心だった。実は彼女の本当の死因は毒殺であった。父親が命の自殺を母親の責任と決めつけ、飲んだら一年後に死ぬ毒を盛ったのである。皮肉なことに父親は病死し、母親は毒で死んだのは同じ時間であった。仮面夫婦は仲良くあの世へ旅立ったのである。

(乳母の話ではここ最近部屋に閉じこもってパソコンに夢中になっていたそうだ。ところが急に活発になって、このような犯行を繰り返したそうだ)

乳母は命に両親の死後も姉守の面倒を見続けてきた。廃人と化した姉守の身の世話は彼女がやっている。おそらく彼女は姉守が死ぬまで彼の世話を続けるだろう。献身的な女性であった。

「それでも・・・、僕が彼女を殺したのも同じです」

壬生は高校卒業後、拳武館の仕事はやっていない。今まで仕事と称して殺してきた人たちの贖罪のために、人々に害をなす魔物退治の道を歩んだのである。

それはただの自己満足に過ぎない。自身も今まで鍛えてきた技を振るえないと惜しんでいた。おそらく一生答えが出ないかもしれない。

姉守命は自分を引き合いにしただけかもしれない。それでも人を死に追いやった自分が許せなかった。壬生は本来心優しい性格だった。例え正義の行いにしても、人の命を奪った事実は動かせない。一生身体に刻印として残り、消えることはない。

「少しは気楽にやることだ。どれからだの調子はどうだい?」

「すっかり楽になりました」

岩山はただ身体ももみまわしていただけではない。これが彼女の霊的マッサージだ。全身の気のめぐりをよくする岩山ならではのマッサージである。瀬能も気の力が低下していたので、こいつを施していたのだ。もちろん趣味で若い男を撫で回したいのもあった。

「瀬能くん、気分はどうだい?」

「ああ、調子がいいぜ」

瀬能は寝たまま答えた。壬生はその答えに満足したのか、病室を出て行こうとした。

「なあ壬生」

「なんだい」

「あんたが戦うのは何のためだ?正義のためか、それとも・・・」

瀬能は一瞬ためらったが、やはり口にすることにした。

「自分のために戦うのか?」

壬生は答えず、病室を出て行った。瀬能も期待してないのか、何も訊かなかった。

 

屋上である。天気は晴天であった。心地よい風が吹いていた。屋上には壬生ともうひとり鴉室がいた。鴉室は暇そうにタバコを曇らせていた。

「よぉ、遅かったな」

「・・・警察に通報したのはあなたですね?」

「さぁてね」

鴉室はニヤニヤ笑いながら、またタバコを吸いだした。壬生もそれ以上聞こうとしなかった。

「今回の事件は、上層部の怠慢で片がつくそうだ」

「そうですか・・・」

今回の事件。死んだ人間を生き返らせようとする人の摂理を無視した外道の行為。MM機関は姉守の凶行を阻止できなかった。これが反魂の術なら、使用する道具を察して、感知することができた。だが姉守はドーピングコンソメスープやアヤ・エイジアの歌を利用した蘇生法を試みた。組織はそれまでDCSを無視していたが、今度から対照することにしたのだ。

「それに俺が調べた限り、お前さんたちがホテルに侵入していた時間、脳噛ネウロの助手のひとりがパチンコをしていたんだ。こいつはきな臭いと思って警察に通報したのさ」

「鴉室さんのおかげで姉守を殺されなくて済みましたよ」

それっきり、壬生と鴉室は黙っていた。

屋上から外の景色を眺めると、きゃーきゃーと子供たちが遊んでいた。妊婦の周りを走り回り、楽しそうだ。もうすぐ弟か妹が生まれるのか、お腹をなでなでしていた。

「ああゆう、平和な日常を護るもの、俺たちの仕事だよなぁ」

壬生は答えず、そのまま屋上を出て行った。鴉室は吸い終わったタバコを捨てると、再び新しいのに火をつけた。

「不器用だねぇ・・・。もうちょいと楽に生きてけばいいのに。それができずに悩んでいるんだな」

鴉室は柵に寄りかかった。ぷはぁと煙を吐き出す。目が少し沁みた。

「ちょっとそこ〜。吸殻を捨てちゃダメ〜!!」

女性看護師に注意された。えへへと鴉室は笑っていた。

 

ある青年がパソコンに向かっていた。部屋にある装飾品は一般人では手が出せないほどの金がたっぷり注がれていた。それでいて成金みたいな悪趣味さはない。むしろ部屋の主の魅力を引き出すかのように調和が取れていた。

青年は美形であった。総髪で、腰の辺りまで伸びていた。女性でもうっとりしそうな綺麗な艶であった。青年はパソコンで大学の論文を書いているのだ。

青年の名前は御門晴明。大学生だ。在学中でも様々な事業を展開している。彼はその他にも陰陽師として政界に多大な影響を与えていた。

こんこん。

ノックの音がした。

「いいですよ」

御門が振り向かずに答えた。ドアが開くとそこには女性が一人立っていた。日本美人であった。しかし、どこか浮世離れした、作り物のような美しさを感じた。

「晴明様。夜食をお持ちしました」

手に持っているのはぐつぐつ煮だっているうどんであった。汁の色がやたらと黒い。

「・・・芙蓉。味見は・・・」

晴明はそういいかけて、口をつぐんだ。彼女は人間ではなかった。御門が使役している鬼神十二神将のひとりである。

「・・・申し訳ございません。わたくしは式神ゆえ、味がわからないのでございます」

芙蓉は申し訳なさそうに、頭を下げた。御門も別に責めているわけではない。彼女の好意は嬉しく思うのだ。

「晴明様はまだお休みにならないのですか?」

「もう終わります。あとはメールをチェックしてください」

御門は伸びをするとパソコンから離れた。トイレに行くためだ。芙蓉は御門に変わり、メールをチェックし始めた。スパムメールや中傷メールなどをすばやく処理していった。すると芙蓉は不思議なメールを開いた。

画面から強い光と音がした。芙蓉はそれを見ても平然としていた。御門はハンカチで手を拭きながら部屋に戻ってきた。

「芙蓉さっきの音は何でしたか?」

「・・・メールを開いたら出てきました。見た限り人間の脳に影響する画像でした」

芙蓉は人間ではないから、平気だったのだ。

「脳に影響する画像ですか?元電脳部としてそういった悪質なものは許せませんね」

「ですが、あの画像は素人が片手間で作れる代物ではありません。よほど人間の脳を熟知していなければ作れません」

御門と芙蓉は黙ったままであった。御門は電話の受話器を取ると、ある番号を押し始めた。

 

がぁ、ががぁ!!

姉守が警察病院で暴れ出した。そしてパソコンを要求し始めたのだ。医者の立会いの元、姉守は狂ったようにすごい勢いでアドレスを打ち込み始めた。飛んだ先で表示された映像を姉守は憑かれたように見つめ始めたのだ。

そこに出てきた映像を観た後、姉守は力が抜けたようにふにゃふにゃになった。

「・・・やっぱり電子ドラッグの仕業か」

姉守の近くに一人の青年が立っていた。まだあどけなさが残っていた。眼鏡を額にかけている。その隣には御門も立っていた。彼らはパソコン仲間であった。怪しいプログラムがあると御門が教えたのである。

彼の名前は篚口結也。19歳だがれっきとした刑事である。元はハッカーだったが、腕を買われて特例として刑事になったのだ。

「先月、クラブで暴れた現役ボクサー。先日、逮捕した北関東連続放火事件の犯人。こいつらに共通しているのはこいつみたいにパソコンを要求してくることさ。この映像を見た犯人たちからは日常ではありえない量の脳内麻薬が分泌されていた。今はまだこいつら3人だけみたいだけど、ネット上では結構ばら撒かれている可能性が高い。これから警察で対応しなくちゃならない。忙しくなるね」

篚口はあんまり深刻そうに見えなかった。どことなく楽しそうに見えた。まるで子供が新しいおもちゃをもらってうきうきしているようだ。

御門としては皇神学院電脳部部長として人に害をなすプログラムが許せないのだ。

「まあ、人それぞれだしね。俺としては面白そうだからいいけどさ」

篚口は買ってきたジュースを飲んでいた。

しばらくすると姉守が起きた。姉守の目は今まで淀んでいた色ではなく、どこかすっきりしていた。

「あれ・・・。ここはどこ?僕は誰?」

姉守密はすっかり記憶を失っていた。

「ん?なんか今までと違うパターンだな?」

篚口は首をひねった。後日、電子ドラッグは一般人に広まったが、姉守だけは特例だった。後日彼は記憶を取り戻したが、姉や両親の死を受け止め、社会復帰した。

 

ここは暗い海。無機質の海であった。その真ん中にうっすらと淡い光を放つ人影が見えた。それは30代くらいの男性であった。何か場違いな男であった。どことなく不気味な感じがした。

「ふぅ、結局失敗したようだな」

男がぼそりとつぶやいた。

「姉を生き返らせようとする行動力、意表をつくアイデア。結構気に入っていたのだが・・・」

男の言動からして、姉守をそそのかしたのはこの男かもしれない。しかし、一体何者なのだろうか?

「おや?」

男は遠くから何か光るものが飛んでくるのを見た。それは女性の形をしていた。芙蓉である。もちろん本人ではない。御門が作った芙蓉の術式をベースにした電脳空間対応式神である。この世界は現実世界ではない。電脳世界なのだ。

「ほう・・・。ここまで来るとは。並大抵のハッカーではなさそうだ」

すると男の姿が揺らいできた。芙蓉は執拗に追った。そして男の消えた先には巨大な城があった。芙蓉はその城を攻撃しようとしたが、城を守る護衛に阻まれた。彼女は自らの力で攻撃したが、護衛の数が多すぎる。そして、四方から鎖が飛んできて、彼女の腕を縛ってしまった。そして地面から巨大なナイフに切り裂かれ、彼女はあっさり消されたのである。淡い光が蛍のように綺麗だったが、やがてはかなく消えていった。

「しょせんは1の世界の住人が作った代物・・・。とはいえここまで来られたことに敬意を表するべきだな」

男がつぶやいた。ひどく陰鬱な声であった。

(プログラムを一般人にばら撒いた、武器も必要な分は集まらなかったが、行動を起こすには十分だ。もうそろそろ春川を楽にしてやるか。そしてこの私、電人HALが春川の望みを達成するのだ)

電人HALは電脳の海をぷかぷか浮いていた。ネウロたちが彼と対決するのはすぐ後であった。残念だがその話は別ということで。

 

続く


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あとがき

 

今回は姉守の秘密を一気に暴露した回になりました。姉守は魔人キャラとしては今までにないキャラだと思います。そして真の悪人は誰か?それをぼかしたままの結末になりました。いつもの私なら姉守を殺して解決するはずでしたが、今回、これまでの作風を変え、姉守を救う結末にしました。

あと今回妖都鎮魂歌には出てこない岩山院長や、御門に芙蓉も登場させました。

御門は篚口の知り合いということで登場させました。

時期的には電人HALを出すつもりはなかったのですが、迷宮砂漠のでんじん様の書き込みをヒントに登場させることにしました。

今回は少々ゴチャゴチャしていると思います。あと説明がやたらと多い。

これで終わりでもよかったのですが、あともう一話だけ書くことにします。

なにしろネウロの出番が少なかったからね。

 

2007年1月3日