【文学作品(書物)】

    
風姿花伝 (ふうしかでん)

【成立時期】
   
 室町時代 (1400年ごろ)

【作者・編者など】
   
 世阿弥 (ぜあみ)

【種別・ジャンル】
    
能楽書(のうがくしょ)

    
※ 能楽書(のうがくしょ)…能のあり方、能の理念を書いた書物

【内 容】
     世阿弥(ぜあみ)は能の演者が観客に与える感動力をと呼んだが、
     その花をいかに咲(さ)かせるかを書いた書物

【特 長など】
    ● 世阿弥(ぜあみ)が最も効果的な花として尊重したのは優雅(ゆうが)な
       美しさでそれを
幽玄(ゆうげん)と呼ぶ。

     ※ 幽玄(ゆうげん)…能における幽玄(ゆうげん)は柔和(にゅうわ)で
                  上品な美しさのこと
    
※ 柔和(にゅうわ)…ものやわらかな態度のこと

【備 考】
    ● 風姿花伝(ふうしかでん)は花伝書(かでんしょ)とも呼ばれている。
    ● 世阿弥(ぜあみ)の能楽書は、他に「花鏡(かきょう)」「申楽談儀
       (さるがくだんぎ)」などがある。



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