【文学作品(書物)】

    
今昔物語集

   (こんじゃくものがたりしゅう)


【成立時期】
   
 平安時代 (1120年)

【作者・編者など】
   
 不  明

【種別・ジャンル】
   
説話物語(せつわものがたり)

    
※説話(せつわ)…民衆の間に伝わる伝説や昔話、神話のこと

【内 容】
    仏教説話と世俗(せぞく)説話の二種類に分かれる。インド・中国・日本の
     めずらしい話が集められている。貴族、武士、盗賊(とうぞく)、蛇(へび)、
     狐(きつね)、天狗(てんぐ)、鬼(おに)などが登場し、生き生きとリアルに
     描かれている。

    ※仏教説話(ぶっきょうせつわ)…仏教の教えを広めるための話
      世俗説話(せぞくせつわ)…民衆の生活を題材にした話

【特 長など】
   ● 約1000余り説話が31巻に集められいる。
        
(インド5巻、中国5巻、日本21巻の合計31巻)
    「今は昔・・・・」で始まり、「・・・・となむ語り伝へたるとや。」で話が
     終わるため、今昔物語の名前がついたとされる。

   ※ 今は昔 … 今となっては昔のことだが・・・と言う意味  

【備 考】
   今昔物語の影響(えいきょう)
      
芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)「羅生門(らしょうもん)」「鼻」
      「芋粥(いもがゆ)」などの作品は、今昔物語を参考に作られた。



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