【文学作品(書物)】

    
万葉集 (まんようしゅう)

【成立時期】
   
 奈良時代 (759年?)

【作者・編者など】
   
 不  明
    ※ 
大伴家持(おおとものやかもち)が撰者(せんじゃ)という説もある

【種別・ジャンル】
    
歌 集

【内 容】
   ● 天皇、貴族、防人(さきもり)、農民まであらゆる階層の人びとの歌がある。
   ● 長歌(ちょうか)、短歌(たんか)、旋頭歌(せどうか)、仏足石歌(ぶっそく
     せきか)、東歌(あずまうた)、防人(さきもり)の歌などの種類がある。

   ※ 旋頭歌(せどうか)…5・7・7、5・7・7の6句からなる和歌
   ※ 仏足石歌(ぶっそくせきか)…5・7・5・7・7・7の6句からなる和歌

   ※ 東歌(あずまうた)…東国の農民の民謡(みんよう)的な歌
   ※ 防人(さきもり)の歌…北九州の警備についた兵士の歌

【特 長など】
   ● 日本最古の歌集。20巻。約4500首の歌が収められている
   
 ますらおぶりで
力強く、感情をすなおに表現し、そぼくで健康的な歌風である。
   ● 
万葉仮名(まんようがな)で書かれている。 
   ● 歌の心は、
「まこと」

   ※ ますらおぶり…力強く男性的な表現

【備 考】

   〈 万葉集の4期 〉

時 期 特      色     有名な歌人  
第1期 ● 集団的な儀式(ぎしき)の歌から
  個性的な創作歌(そうさくか)へう
  つる。
舒明天皇(じょめいてんのう)
有馬皇子(ありまのみこ)
額田王(ぬかたのおおきみ)
第2期 ● 枕詞(まくらことば)、対句(つい
  く)などの表現形式が整う。
● 長歌が完成する。
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
武智黒人(たけちのくろひと)
第3期 ● 知的で繊細(せんさい)な和歌
  ができる。
大伴旅人(おおとものたびと)
山上憶良(やまのうえのおくら)
山部赤人(やまべのあかひと)
第4期 ● 表現形式にこり、感傷(かんし
  ょう)的で繊細(せんさい)な和
  歌ができる。
大伴家持(おおとものやかもち)





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