【文学作品(書物)】

   
南総里見八犬伝 (なんそうさとみはっけんでん)

【成立時期】
   
 江戸時代 (1814年)

【作者・編者など】
   
 滝沢馬琴 (たきざわ ばきん)

【種別・ジャンル】
    
読本 (よみほん)

   ※ 読本(よみほん)
       中国小説を日本語になおした和漢混交文(わかんこんこうぶん)の小説
       のこと


【内 容】
    里見家(さとみけ)の伏姫(ふせひめ)が自決(じけつ)した時に、仁・義・礼・
   智・忠・信・孝・悌(じん・ぎ・れい・ち・ちゅう・しん・こう・てい)の8文字の
水晶
   (すいしょう)の玉がとび出し、各地に散らばった。各地ではその玉をもった8人
   の武士が育ち、困難(こんなん)を乗り越えながら全員が集まり、やがて、敵を
   倒し、里見家を再興(さいこう)するという物語

【特 長など】
    ● 儒教(じゅきょう)や仏教(ぶっきょう)の教えにもとづく、勧善懲悪
      (かんぜんちょうあく)、因果応報(いんがおうほう)の考えが中心に
      なっている。
    ● 98巻、106冊という大長編の物語。
    ● 中国の「水滸伝(すいこでん)」の影響(えいきょう)を強く受けている。

    ※ 勧善懲悪(かんぜんちょうあく)…善をすすめ、悪をこらしめる考え方
    ※ 因果応報(いんがおうほう)
         よい行いをすればよい結果となり、悪い行いをすれば、悪い結果
         となるという考え方

【備 考】



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