【文学作品(書物)】

    
竹取物語 (たけとりものがたり)

【成立時期】
   
 平安時代 (901年ごろ)

【作者・編者など】
   
 不  明

【種別・ジャンル】
    
作り物語(伝奇物語 でんきものがたり)

【内 容】
     竹取の翁(おきな)に竹の中から発見されたかぐや姫が美しい女性に成長し、
    5人の貴族や天皇の求婚(きゅうこん)をいろいろな宝物をとってくる問題を出
    して、うまくことわり、月の世界にかえっていく物語。

【特 長など】
     ● 日本で最初のかなによる物語
      「かぐや姫」「竹取の翁(おきな)の物語」として知られ、親しまれている。
     ● 物語・童話(どうわ)の祖(おや)と呼ばれている。


【備 考】
   〈 竹取物語の書き出し 〉
       今は昔、竹取の翁(おきな)といふ者ありけり。野山にまじりて、
       竹を取りつつ、よろずのことにつかひけり。名をばさかきの造(みやつこ)
       となむいひける。

    [意 味]
       今となっては昔のことだが、竹取のおじいさんと呼ばれる人がいた。
      野原や山に分け入って、竹を取ってはいろいろな物を作るのに使用した。
      その名をさかきの造(みやっこ)といった。



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