【文学作品(書物)】

    
徒然草 (つれづれぐさ)

【成立時期】
   
 鎌倉時代 (1330年ごろ)

【作者・編者など】
   
 兼好法師 (けんこうほうし)

    
※ 吉田兼好(よしだけんこう)ともいう。

【種別・ジャンル】
    
随筆(ずいひつ) (日本の3大随筆)

      
※ 随筆(ずいひつ)…自分が体験し、感動したり興味をもったりした
                    ことを思うままに書きとめた文章のこと


【内 容】
    自然観や人生観、恋愛(れんあい)、芸術、儀式(ぎしき)、作法などに
    対する自分の考えや思い、感想などが書かれている。

【特 長など】
   ● 序段と243の章段からなる。2巻
   
 「無常観(むじょうかん)」が中心 … 人の世は、はかないこと
   ● 章段(しょうだん)分けはない。
   ● 美しい和文と力強い和漢混交文(わかんこんこうぶん)で書かれている。
   ● 自照文学(じしょうぶんがく)の傑作(けっさく)

   ※ 自照文学(じしょうぶんがく)…自分自身をかえりみて観察し、反省する
                        文学のこと 

【備 考】
   〈 徒然草の書き出し 〉
      つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)に向かひて、
      心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、
      あやしうこそものぐるほしけれ。


    [意 味]
      することもなく、ものさびしいので、1日中すずりに向かって筆をとり、
      心に浮かんでくるとりとめのないことを、あれこれと書いていると、
      気持ちが高ぶってきて、ものくるおしいような気さえしてくることよ



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