あー・・・。
なんだかよくわからないけど、システィーナ達は僕達と一緒に戦ってくれることになった。
フォルカスさんも、砦の上から地表に自由落下したのに全く元気だ。人間なのかなこの人。
もちろん、藤枝さんも一緒だ。
「バイアンだ。」 (バイアン)
あ、ごめんなさい。ついつい・・・。
「因みにわしは語尾に『ザンス』とつけないからな。」 (プレザンス)
誰もそんなこと言ってないじゃないですか。
・・・。
でも、何故かシスティーナは僕と少し距離を置いてる気がする・・・。まだ信用してもらってないのかなぁ。
漸く僕達はライムへ到着した。長い道程だった様な気がするなぁ。
で、どうしてライムなのかと言うのは、ここにランスロットさん達がいるんじゃないかなー、って話だったからなんだけど・・・考えてみればどうしてなんだろうね?
「俺に聞くな。」 (天)
やっぱりね。知らないと思ってたんだ。
僕達は夜を待ってライムの町中に潜入した。
・・・よし、誰もいないようだ。姉さん、大丈夫だよ。・・・あれ?姉さん?
「夜で目が見えなくなったの?デニム」 (カチュア)
んー?あ・・・おまえは!
「いよーう・・・たまには地道な罠も仕掛けとくもんだな!どうやら俺には、幸運の女神が下着をちらつかせているらしい。」 (ザパン)
「あんたみたいなブオトコに、どんな女神が寄り付くってのよ。女装した死神ってオチがお似合いよ。」 (カチュア)
「がっはっは!ちったぁ言うじゃねぇか。だがな、この状況をちゃんと理解してんのか?」 (ザパン)
・・・僕達がたった二人だけで行動してるとでも思うのか?
「んー・・・?なるほど、だが連中が来る前にお前等を捕まえちまえば、どうってこたぁねぇ。口うるさい聖騎士様がでしゃばらない内に始末させてもらうぜぇ。野郎ども、かかれッ!」 (ザパン)
「野郎言うなーッ!」 (謎のヴァルキリー)
(ざくっ)
「ごはっ!?」 (ザパン)
ざっザパン!?・・・だ、誰だ、あなたは?
「あらン♪噂に違わず可愛い子。私はあんたみたいな可愛い男の子が大好きなおねーさんよ♪ウフッ♪」 (謎ヴァル)
「・・・お前、キャラクター変わったなぁ」 (天)
「そう?自覚はないんだけどねぇ。さて、早速おみやげに頂いていこうかしら♪」 (謎ヴァル)
「綱紀粛正ッ!」 (謎の僧侶)
(っがどん!)←巨大な鉄槌が大地を打つ音
「こっ・・・殺す気かーッ!!」 (謎ヴァル)
「こんなとこまで来て可愛い男の子限定の拉致監禁事件を起こさないで下さい!国の恥です国の!」 (謎僧侶)
「ちぇー。さっさと帰ろうっと。またねー坊や♪」 (謎ヴァル)
「やめてくださいってば!」 (謎僧侶)
な・・・なんなんだ一体・・・。
「くくく、くそッ!首をどうとかいう話どころじゃねぇぜ全く!・・・ん?」 (ザパン)
(妙に騒がしい気配に気づくザパン、デニム達)
何の騒ぎだ・・・?もしや、見つかったか!?
【古都ライム。住人を殺害してまわる暗黒騎士団】
「よし、進め!ライムの住人を皆殺しにしろ!」 (筋肉バカ)
「イーッ!」 (バケツ)
(散らばる暗黒騎士)
「・・・おい、誰のことだこれは→」 (筋肉バカ)
「お前しかおるまい。」 (天)
「誰が馬鹿なんだ誰が。初登場なんだからちゃんと紹介しろよ!」 (筋肉バカ)
(がくがくがく)←首根っこ捕まれて揺さぶられている図の表現
「わかったわかった。えーみなさん、右手をご覧ください。」 (天)
(★右手を見て下さい★)
「それが右手でございます。」 (天)
「・・・それがどうした。」 (筋肉バカ)
「だから馬鹿なんだよお前は。」 (天)
「何ィ!?」 (筋肉バカ)
(ずばっ、うおおおお)暗黒騎士の一人が何者かに切り捨てられる
「茶番はそれまでだ。これが貴公らローディスのやり方か!」 (ハミ先生)
「!・・・その紋章、お前がランスロット・ハミルトンか。これは好都合だ、その首、貰い受けるぞ!」 (筋肉バカ)
「話を聞けこの筋肉バカ!」 (ハミ先生)
「き・・・俺ってそういう奴なのか?」 (筋肉バカ)
「うん。」 (天・ハミ先生)
「ざけんなーッ!」 (筋肉バカ)
(びゅっ、がきぃん!)←剣戟
以上、燃え盛る炎の背後より、濡れた服が乾くのを待つ旅人がお贈りしました。
「ジイサン、もしかして楽しんでるだろ?」 (謎の侍)
ホッホッホ。当たり前です。
「デニム、無事か!?」
大丈夫ですカノープスさん。また出番飛ばされましたね。
「ああ、見てた見てた。全くでしゃばりな連中ばかりだなぁ。」
やっぱり知ってる人なんですね・・・。
「それはそれとして。この騒ぎ、どうも私達を探しているといったものではないようね。」 (アロセール)
「うむー・・・ガルガスタン陣営か、でなければ・・・バクラム軍か?」 (ヴォルテール)
「なんか久しぶりの出番って感じだねぇ。」 (サラ)
みんな、なんか緊張感とかいうものが全然ないな・・・。
あれ・・・?姉さん?
「忘れてるんじゃないわよデニムッ!」
姉さん、どこだ、どこにいるんだ!?
・・・
いたッ!ザパン!姉さんを離せ!
「はっはっはっは!俺はつくづくラッキーだぜ。さっきは妙な連中を召喚されたが、おうデニム、ヘタな小細工しやがったら、このべっぴんのねぇちゃんの命はねぇぞ!」 (ザパン)
いや、僕が呼んだんじゃないんだけどなぁ・・・。
「デニムーッ!」 (カチュア)
「小僧!アルモリカ城で待ってるぜ!それまでこのべっぴんのねぇちゃんは預かっとくぜ。うわーっははは!」 (ザパン)
あっ、待てザパン!そんな簡単に逃げられると思うなよ!・・・ん?
(横の路地から謎の騎士登場)
「おっ、なんだ小僧。俺に何か用か?」 (謎の騎士)
そっちが勝手に出てきたんじゃないか・・・。
「何を生意気な・・・ん?その面、見覚えあるぞ。ど こ だ っ た か なぁ・・・?」
(言いつつ間合いを詰め・・・)
「思い出したッ!」
(びゅんっ)←抜打ち様、剣でデニムをなぎ払おうとする騎士
うわっ!!・・・何するんだ!避けたからよかったけど、いきなり切りつけるなんてどういうつもりなんだ!?
「・・・浅かったか。」
何を・・・うっ!
(がしゃんっ)
か、肩当てが・・・。今ので・・・?
「夜も更けてきてるってぇのに、ガキの相手たぁ、このマルティム様も株を下げちまったってこと・・・かなぁ?!」 (マルティム)
(背後に向けて剣を繰り出す。金属音)
「ヒュー、やるぅ。俺の背後を盗るほどの奴だ、不様はしねぇとは思ったが・・・誰だお前?」 (マルティム)
「夜伽が欲しいってんなら、付き合うぜぇ?寝酒は、手前の血で我慢してもらうがな。」 (髭の騎士)
その声・・・その髭・・・ギルダスさん!?
「髭で思い出すこたぁねぇだろデニムよぅ。」 (ギルダス)
「髭じゃねぇか。」 (マルティム)
「るせぇ!おいデニム!早くカチュアを助けにいけ!ここは俺に任せな!」 (ギルダス)
で、でも・・・。
「デニムーッ!」 (カチュア)
「がーっはっはっは!なんか魔界村って感じだなぁ姫様!あばよアーサー!」 (ザパン)
誰がアーサーだ。
(どがすっ)←ギルダスの盾による攻撃がマルティムに炸裂
「うおぉっ!?」 (マルティム)
(体勢を大きく崩し、片膝をつくマルティム)
「行け、デニムッ!」 (ギルダス)
はっ、はいッ!・・・ザパンッ!
「っちちち・・・。」 (マルティム)
(ぺっ)←マルティム、忌々し気に唾を吐く
「ナメた真似してくれるじゃねぇか。騎士なら騎士らしく、剣で勝負しろってんだ。」 (マルティム)
「お望みなら、相手してやるぜ?」 (ギルダス)
「ヘッ、いい気になりやがって・・・食らえ!『いきなりフローヴェノム』ッ!」 (マルティム)
(ぼしゅーっ)←直撃
「グホッ!」 (ギルダス)
以上、屋根の上からヴェルレーヌ、黄昏の詩人がお贈りしました。
邪魔しないでよウォーレンさんッ!
・・・姉さんッ!くそ・・・逃げられたのか!?ザパンッ!