後はお前だけだ・・・死に方は選ばせてやろう。
「・・・・・・ククククク、ハーッハハハハハ!」 (ブランタ)
「・・・気でも狂ったかしら?」 (カチュア)
まんますぎだよ姉さん。
「俺の兵はまだ残っておるわッ!出でよッ!我が忠実なる神のしもべ達よッ!」 (ブランタ)
(ブランタ、サモンダークネス発動)
な、なんだ・・・?
「気をつけろ、何かくるぞッ!」 (カノープス)
(ブランタの周囲が光に満たされる)
「フハハハハ!我が力、思い知るがよいわ!」 (ブランタ)
光が収まると、ブランタの周囲に不思議な姿の連中がいた。頭上に輪っか、純白の翼を背に有したその姿は・・・まるで・・・。
「まるで天使だな。」 (フォルカス)
そう!・・・・・・って、もしかしてこれが話に聞いていた、エンジェルナイトって奴でしょうか?
(数人が一斉に光のオーブをかざす)
「(!)光のオーブを使う気だ!気をつけろ!」 (ラドラム)
あんたどこに居たの!?って・・・うわあっ!!
(光のオーブにより、数人のイシュタル様がお越しあそばす光景が展開中)
・・・
こ、この場にいる、僕達の側のメンバーだけダメージを受けてる。しかも結構ダメージ量が大きい。
「フ・・・フハハハハ!見たか!素晴らしい、まさに神の加護だな。司祭であるこの私にこそ相応しい力とは思わんか?」 (ブランタ)
ちぇ、いい気になってやんの。
「ゆけい、神の御名の下、彼奴等を皆殺しにせいッ!」 (ブランタ)
(エンジェルナイト、行動開始)
「待ちなさいッ!」 (謎の僧服の女)
(広間を望むテラスから下を見下ろす女)
だ・・・誰だ?
「いやしくも司祭を名乗る方が、なんと嘆かわしいことでしょう。御仏の嘆きはいかばかりでしょうか。」 (謎の僧服女)
「無礼な、何者か!」 (ブランタ)
「お前に名乗る名など無いッ!人の皮を被った悪魔め、御仏の御力とはかくのごとしです!」 (謎の僧服女)
(ぱちんっ)←指を鳴らす女
・・・なんだ?
(また別のテラスに現れる謎の鳥女)
「まーじーん・・・」 (謎の鳥女)
(すかーん)←僧服女の投げつけたロザリオが命中
「邪魔をッ!」 (謎の僧服女)
・・・・・・カノープスさん?
「やめろ、何も言うな。何も言うつもりにもならん。」 (カノープス)
「間に合ったようですね。」
(何事も無かったかのようにデニムとカノープスの間に降り立つ天使)
えっ?誰・・・ですか?
「・・・私の指輪、少しは役に立った様ね。」 (天使の人)
指輪?・・・あ、ジルマの!?
「で〜〜〜にむ〜〜〜♪」
(がばっ)←デニムに抱き着くジルマ
わあっ!?
「え〜へへへへ〜♪」 (ジルマ)
「あなたのことを気に入ったみたい。」 (天使の人)
はぁ・・・。
「ふん、天使が神の力の顕現なら、私こそ神の力の行使者であるッ!さあ、お前も私に従え!」 (ブランタ)
「お断りします。」 (天使の人)
「な・・・なんだと?私に逆らうのか?天使の分際で!」 (ブランタ)
(天使、数歩前に進み出る)
「一つ問いましょう。ある人が、森の中に美しい宝石を落としてしまい、長い月日が流れました。さて、その宝石は、もう誰かに盗まれてしまったでしょうか?」 (天使)
「・・・下らん問いだ。通れる森なら、既に何者かが己の手にしていよう。それがどうした。」 (ブランタ)
「それ故に、あなたの命は聞けません。そして、私が来た以上、彼女達をあなたの好きにはさせません。」 (天使)
「フン!戯言をぬかす・・・。構わん、その堕天使もろとも蹂躪せよッ!」 (ブランタ)
(動かない騎士天使達)
「・・・ど、どうした?まさか、貴様らまで・・・!?」 (ブランタ)
「今、お前のもつ契約は失われた。私達は、私達の長の命に従う。」 (騎士天使)
「な、なんだと?貴様らの長はこの私以外におらんッ!ふざけるな!」 (ブランタ)
(騎士天使達、ブランタから離れ天使の後ろに並ぶ)
「く、狂ったか貴様ら!」 (ブランタ)
「いいえ、狂ったのはあなたの信仰。あなたの中に残ったのは欲望のみ・・・悲しいことです。」 (天使)
「知った風な・・・!長・・・?き、貴様は・・・まさか、何故こんなところに・・・?!」 (ブランタ)
あ、あなたは・・・一体?
「・・・私はただ、忌まわしき契約に囚われていた彼女達の呪縛を解き放ちに来ただけです。後のことは、御任せしますよ。」 (天使)
あ、は、はい!
「いきますよジルマ。」 (天使)
「ぶ〜〜〜〜〜。で〜にむっ♪また遊ぼうね〜♪」 (ジルマ)
(上へ浮上していく天使と騎士天使達とジルマ、そのまま姿を消す)
・・・。どうせならトドメさしてくれてってもいいんだけどなぁ。
さあて・・・エンジェルナイトの攻撃は随分こっぴどかったけど、あの天使が僕にくれた指輪のお陰で致命的な被害とならなくてすんだみたいだ。
「ま、待て!お前達、たった一人をなぶり殺しにする気か!?いくらなんでも、それは許される行為ではなかろうが!?え?」 (ブランタ)
ま、確かにそうかもしれないね。
「そこでだ、お前達の代表一人と一騎打ちをしよう。もし私が勝ったら、お前達は私に従うことを約束しろ!」 (ブランタ)
「何を奇天烈な条件を出していやがる。おいデニム、構わないからこいつフクロにしちまおうぜ。」 (カノープス)
・・・いや、司祭殿の言い分も尤もなところがある。いいでしょう、但し、もしあなたが勝ったら、の話しですけどね。
「・・・ククク、ではベルサリア王女!私とサシで勝負だ!」 (ブランタ)
ええええっ!?何故姉さんが戦わなきゃいけないんだ!
「ふふん、お前達の代表といえば、ベルサリア王女であろうが。それとも、早くも王位簒奪でも企んでおるのか?」 (ブランタ)
「・・・いいわよ?お相手してあげるわ。」 (カチュア)
ね、姉さんッ!
「この刀、借りるわね。」 (カチュア)
(デニムの使っている刀を鞘ごと取り上げるカチュア)
あっ、姉さん、駄目だよそんなの!もしものことがあったら・・・!
「デニム?邪魔したら容赦しないからね。」 (カチュア)
・・・はい。
ったく、脅しのスキルがますますアップしてるよ・・・。
(カチュア、刀を鞘のまま片手に持ち、ブランタの前へ)
「くっくっく、私も剣技にかけてはなかなかのものと自負しておるのだよ。小娘、悪く思うなよ?」 (ブランタ)
(ずらり)←ペニテンスを鞘走らせるブランタ
「・・・構えんのか?」 (ブランタ)
「このままで十分よ。」 (カチュア)
ね、姉さん・・・!
「なめられたものだ。行くぞ!」 (ブランタ)
(カチュアに向かっていくブランタ)
(かきっ)←小柄を押し上げる音
「ふぉお〜ぉん♪」 (尺八)
「べべべんっ♪」 (三味線)
「ぬおおおおお〜っ!」 (ブランタ)
「べん、べん、べん、べん♪」 (三味線)
「死ねェィッ!」 (ブランタ)
「てやっ!」 (カチュア)
(画面暗転)
(かきぃん、しゅばっ、ちゅいぃぃん)
(画面復活)
(すたっ)←着地するブランタ
「・・・また詰まらんものを斬ったか。」 (カチュア)
(すぅぅぅっ、かきっ)←刀を鞘に納める音
(すしゅ――――――――)←ブランタの身体から血が吹き出す
「・・・・・・ぬおを・を・・・お・・・・!?」 (ブランタ)
(どばしゃあっ)←己の血の海に沈むブランタ
「アニメーションでお贈りできないのが残念だ。」 (天)
「どんなシーンをイメージしてのこれなのかはある程度伝わってる気がするが。」 (カノープス)
「ほう、大した居合いだ。かなりの使い手だな。」 (セリエ)
「アンドラスに教わったのよ♪」 (カチュア)
・・・余計なことを教え込むなよ、タルタロス!
「余計なことって何よ?」 (カチュア)
だーら、なんで僕の考えてることって筒抜けなの!?
・・・
ともかく、バクラム・ヴァレリアを支配していた悪の大魔王・ブランタは滅び去った。・・・けど、なんだかんだ言ったって僕の叔父さんで、父さんにとっては兄さんにあたるわけで・・・複雑な心境ではあるよ。
「デニム・・・。」 (オリビア)
「とにかく、ブランタを倒したことを全土に知らしめて、後は暗黒騎士団討つべしの気運を高めて一気に蹴散らすのよ。」 (システィーナ)
そうだね。・・・でも、暗黒騎士団は一体どこで何をやっているんだ?