アンドラスは僕達よりあっちの妙なニセ外人に用があるみたいだから、放っておいて先に進むことにした。
とはいえ・・・。
「空中庭園も最上階に到達したのに、一体どこへいくっての?」 (シェリー)
「あいつが行った方に、道があるって事でしょ?転移石ってわけでもなさそうだし。」 (アロセール)
そうだね。
そして、事実そうだった。そこには下へ通じる・・・
(チーン♪)←妙に軽快な音
(こぉー)←両開きのドアが開く
「お待たせいたしました♪当エレベーターはこれより、空中庭園地階・地下墓苑へと参ります♪」 (謎の鳥女)
「こ〜〜〜ら〜〜〜っ!」 (カノープス)
(ぐりこ中)
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」 (謎の鳥女)
「どこにでもいるわね、なんか・・・。ゼテギネアの人達って、みんなこうなの?」 (カチュア)
「ひと括りにするな、ひと括りに!」 (カノープス)
あー・・・・・・。ま、いっか。
なるほど、地下か。しかも墓苑とは、手間が省けていいことだ。
「わかってるじゃないか。よし、さっさと地下へ連れて行ってもらおうか、お嬢さん。」 (フォルカス)
「私こう見えてもあなたより年上なのよ♪」 (ユーリア)
「・・・・・・ホントですか?」 (デニム)
「知らない♪」 (ユーリア)
・・・やっぱり、類か。
「・・・じゃあ、お姉さん。」 (フォルカス)
「歌のお姉さんと呼んでね♪では、下へ参りま〜す♪」 (ユーリア)
・・・?
なんか、斜めに降りてる気がするんだけど?
「私もそういう気がするわ。何なの、これ?」 (オリビア)
「佐々木功大王といえばおわかり頂けるかしら。」 (ユーリア)
わかんないよ。誰それ。
「だ・・・フ〜ッ、大王も知らないでよく歌えるわね。」 (ユーリア)
歌ってませんってば・・・。
などといってる間に、どうやら到着したようだ。
「私の出番はこれでお終い〜。じゃあねーお兄ちゃん♪先にギバやんと国に帰ってるからね〜♪」 (ユーリア)
「さっさと帰ってろ!」 (カノープス)
・・・。えーっと・・・。
地下墓苑というだけあって、どこか薄気味の悪い場所だ。お約束なら大概ゾンビとかゴーストとかがでてくるんだろうけど・・・どうかな?
「どうかな?って・・・見てから言う台詞じゃないわよデニム。」 (カチュア)
そう、僕達の前には、様々な不死者達が待ち構えていた。
・・・フッ、不死者軍団ごときで後れを取るとでも思っているのか!プレ・・・
「ちりーん」 (プレザンス)
あれ、納涼モードだ・・・。あ、そっか。姉さんに渡したんだっけ。
「・・・私?ああ、そういうことね。・・・・・・この魔法使うの、ちょっと抵抗あるんだけどなぁ。」 (カチュア)
駄目だよ、あれだけごねて『何の役にも立ちませんでした』なんてモルーバ様に知れたら、ちょっとひどいよ?
「わかったわよ!ったくあのヒゲジジイが・・・。じゃ、いくわよ! スタ―――クリスタルパワ――――、メ――ィク・ア――ップ!」 (カチュア)
(例のごとく変身に突入するカチュア)
わー、なんだなんだ!?
「わしにはできなんだからな。」 (プレザンス)
そういう魔法ってあるの!?
「フッ、物を知らないのはある意味罪だね。」 (ラドラム)
余計なお世話です。
(ちゃっ、ちゃっ、ちゃ―――♪)←決めポーズちゃっかり
「っくそー恥ずいなーもー・・・。手前等、一人残らずぶっ倒す!往生しぃや! スタ―――ティアラ―――、アクショ―――ン!」 (カチュア)
(額のティアラを外してフリスビーよろしく投げつけるカチュア)
ななな、なんですか一体!?
って、姉さんが投げたティアラが円盤状になって敵を襲う!すげー、なんかまるで・・・
「ガッチャマー♪」 (謎の騎士)
「基本だの。」 (天)
「うぉーっほほほ(だむだむ)」 (謎騎士+天)
何の基本なんだか聞く気もしないや。
(しゅるしゅるしゅるっ・・・ぱしっ)←一通り回ったティアラがカチュアの手に戻る
「ふん、阿呆が!」 (カチュア)
(ばさっ)←手にしたティアラが番傘に変化、それを開くカチュア
・・・いつのまに着替えたんだ姉さん。というか、何それ。
「プリンセス技能・瞬間七変化。本人の意思とは関係なく、場に即した扮装に瞬間的に着替え、それに見合う能力を得る特殊技能。・・・ただ、カチュアの場合は些か技に翻弄されておるな。」 (バイアン)
「そんな技能があるなんて初耳よッ!」 (カチュア)
・・・まあ、結果的に敵は全滅したんだから、オッケーかな?
「おう、とっとと先に進むぞ。」 (カノープス)
「ちょっとこれ、どうやったら戻るのよッ!」 (カチュア)
そのままでも問題なさそうだけどなぁ・・・。
ともかく僕達は、マルティムを追って更に奥へ向かう。