死者の宮殿も4つ目のフロア、つまり地下4階だ。
・・・ところで、死者の宮殿ってどこまであるの?
「そう、僕の記憶が確かなら、地下100階程度の筈だ。」 (ラドラム)
地下100階!?
「今から気が遠くなるわね・・・。」 (オリビア)
「地下迷宮としてはそこそこ面白い階数だとは思わないか?」 (ラドラム)
・・・なるべく浅い階にニバスが居ることを願おう。
なんていってたら、いたよニバス!
「・・・おやおや、こんなところに来客とは珍しい。え〜・・・・・・どなたでしたかねぇ?」 (ニバス)
「この・・・!」 (デニム)
「おお、そうそう、デニム君、でしたねぇ。思い出しましたよ。その節は申し訳ありませんでしたねぇ。私の術が完璧ならば、感動的な再会、というプロットになったンでしょうが・・・至りませんでねぇ。クックック・・・。」 (ニバス)
「貴様・・・・・・人の命を、魂をなんだと思っているんだッ!」 (デニム)
「おや、その人の命を絶ちきり続けている君がそんなことを問うのですか?
クックック、面白いですねぇ。
いいですか?人間は必ず死んでしまう脆弱な生物です。そんな人間の不老不死を実現する為に私は、既に死んだ人間を実験材料として、日夜研究に勤しんでいるのですよ。いいですか、既に死んでるンです!
君達こそ、生きている人間に死を与えているではないですか。私に何か言える立場にあるとでも思っているンですか?クックック・・・英雄殿?」 (ニバス)
「違うッ!貴様は自分の為だけに実験を繰り返しているだけだ!死んだ人間の魂を、何人たりとも弄んでいいわけがないッ! 僕は、お前を赦さない。お前に振るう剣だけは、僕の憎しみを込めるッ!」 (デニム)
(デニム、剣先をニバスに向ける)
「・・・大したお怒り様ですねぇ。いいですねぇ若いということは。ですが、私も素直に殺されるわけにはいきませんから、せいぜい抵抗させて頂きますよ。サモン・ダークネス!」 (ニバス)
(ニバスの周囲にアンデッド達が召喚される)
「さあ、見せてご覧なさい。あなたの怒りの程を。」 (ニバス)
まったく、ニバスってのはどうしてああも人の気持ちを逆なでしたがるんだろう?気が知れないよ知る気もないけどさ。
(オリアス、前へ乗り出す)
「父さんッ!・・・いや、ニバスッ!」 (オリアス)
「・・・実の父親を呼び捨てですか?僧侶にしては、道徳心が欠けているようですねぇ。クックック。」 (ニバス)
(がしゃこん、がしゃこん)←デボルドがその隣につく
「デボルド・・・全くお前は本当に私の最高傑作ですよ。もう少しで完成なンですがねぇ。どうかね、我が娘よ。ほンの暫くの間、お前の兄を私に貸してはくれないかね?」 (ニバス)
「もう、お前の娘は死んだ!お前の兄と共に!」 (オリアス)
(が・・・がっきょんがしゃがしゃ)←動揺著しいデボルド
「・・・あれをまだ父だと思ってるの!?兄さんッ!」 (オリアス)
(デボルド、動きを止めて暫くオリアスを見つめ・・・)
「・・・オリアス、お前の手を汚す必要はない。俺が代わってやる。」 (デボルド)
「兄さん・・・。」 (オリアス)
(デボルド、オリアスの前に出る)
「・・・・・・。父さん、ここが父さんの望んだ終焉の地だ。覚悟するがいい。」 (デボルド)
(デボルド、グラムロックをニバスに向ける)
「・・・いやはや、親不孝な子達ですねぇ。兄妹そろって父親を手にかけようとする・・・どうですデニム君、目を覆いたくなるようなシチュエーションじゃありませんか。ねぇ?」 (ニバス)
ことお前に関しては、身から出た錆くらいしか返す言葉を知らないな。
「連れないことをいいますねぇ。オリアス、お前の信仰する神とやらは、血の繋がった親子が殺し合うのをどう捉えるのでしょうかねぇ?」 (ニバス)
「・・・心配しなくてもいいわ、私にはもう、父と呼べる人はいない。
そして、人の魂の安息を踏みにじり弄ぶお前には、死すら生ぬるい!神がお前をお赦しになることは決して無い!地獄に堕ちて、永遠に業火に焼かれるがいいッ!
神の御名において、彼の者に裁きの鉄槌を!」 (オリアス)
(オリアス、鎚をニバスに向ける)
「・・・やれやれ、今度は鎚ですか。退屈はしませんねぇ。次は誰の番ですかね?」 (ニバス)
【某所】
(しきりに肯く僧服の女)
「・・・どうかした?」 (女戦士)
「いえ、新たな御仏の戦士の誕生を祝福していたところです。」 (僧服の女)
「と、いうと・・・(想像)は、はははは・・・君の教団にだけは逆らわない様にしよう。」 (騎士)
「御仏の御名は誉むべきかな。頑張りなさい♪」 (僧服の女)
「拘るなぁ御仏に・・・。」 (侍大将)
以上、久々のウォーレン・レポートでした。
何が久々ですかッ!ウォーレンさんも少しは手伝って下さいよいい加減!
「ほっほっほ。デニム君は怒りに我を忘れて危険指数120%でフライホイール接続点火直前ですね。」 (ウォーレン)
わけのわかんないこと言わないで下さいッ!
「落ち着けデニム。」 (カノープス)
落ち・・・なんでそんなに冷静なんですか!
「戦いに際して、激情に身を委ねるのは危険だ。お前も戦士なら自覚してるだろう。」 (カノープス)
それはわかってますけど・・・。
・・・
うん、でも落ち着いてきちゃった。いろいろ考えてると冷静になれますね。
「それでこそですよ、デニム君。」 (ミルディン)
「・・・もうよろしいですか?」 (ニバス)
待たせたな。そろそろ行くぞニバス!
・・・
でも、考えてみれば戦いはプレザンスさんの独壇場だし、いくらニバスの魔力が強くても、僕達の方が人数が多いんだから結局ニバスに勝ち目はないんだよね。
「ううむ、やはりエクソシストにはかないませんね。」 (ニバス)
「もうじき、更に勝てなくなるから覚悟しておけ。」 (プレザンス)
何の話をしてんですか。
「仕方ありません。私もまだやることのある身の上、ここは引かせてもらいますよ。」 (ニバス)
「出番?出番?」 (サラ)
「はっはっは。今回は転移石で。」 (ニバス)
「ぷー。」 (サラ)
毎回毎回カラスもないもんなぁ。
(ぴしゅんっ)←消えるニバス
「・・・逃がしたら更に奥まで行かなきゃいけないんだけど。」 (システィーナ)
「あ。」 (デニム)
「繰り返し言わせてもらうが、死者の宮殿は地下100階を数える。」 (ラドラム)
・・・どことなく嬉しそうに言ってるように見えるけど、気のせいなのかな?
ニバスを取り逃がしてしまった。けど、目的はニバスなんだから更に降りていくしかない。