勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜序章〜
妖しい作戦会議

(最初の編成画面)

めでたく勇者が誕生したのですが、編成画面で見てみるとわずか5人のいわば【愚連隊】というていたらく。
しかも勇者はリーダーのくせにレベル1で他の4人はレベル2。
先行きが不安ですねぇ。特に編成画面があまりにガラガラなのが余計に…。


○旅の仲間○

最初っから仲間なのは以下の面々。
ファイター ナイジェル
バダム
クリスチャンセン
ヴァルキリー ニーナ
ロード(戦士タイプ) シャル

シャル
「で、あんた達って誰?」
ナイジェル
ぅおいっ!
バダム
「好き勝手な事をぬかしおる」
ニーナ
「いや、でもこっちもわけが分からないっちゃ困るっしょ」
クリスチャンセン
「こういう時はマニュアルですね」
(パラパラとマニュアルを読むクリス。長いから名前省略)
クリス
…なんにも書いてませんね
バダム
「では特に我々が一緒に居る事には物語として全く意味が無いのだな?」
ニーナ
「それって、私らじゃなくてもいいって事じゃない?」
シャル
「有り体に言えば、そうなるかな」
ナイジェル
納得いかーん!
(暴れ出すナイジェル)
ニーナ
ライトニング!(ずたーん!)」
(ナイジェルに雷撃が直撃。卒倒するナイジェル)
ニーナ
「壊れたものはたたいて直すものよ」
バダム
「こ、これは…死んだか?」
(若干の間)
ナイジェル
なおりました
ニーナ
みよ!
クリス
「何がなおったんですか」
ナイジェル
「それはそれとしてだ。取り敢えず我々がメーカー側の威光によって好き勝手気味にセッティングされたダミーであるという事はわかったわけだな」
クリス
「なんです?その、メーカー側の威光って」
ナイジェル
企業秘密だ」
ニーナ
「どんな企業やねん」
シャル
「まぁ、理由はどうあれこうして最初っからの仲間っていう話で進むわけだし、よろしくやっちゃいませう♪」
バダム
「お、取り敢えず、その意見に賛成」
ニーナ
「じゃあ取り敢えず、ご飯食べにいこ?」

○行動指針○

(それはそれとして、食後の席)
ニーナ
「さぁて、これからどうする?」
バダム
「いやもう、結構食ったからもういいや」
クリス
「カラオケなら大丈夫です?」
シャル
「うっしゃ、決まりや!」
天の声
テメェラええ加減にせんかい!
ナイジェル
「お、そろそろ来ると思ってたぞ天の声」
シャル
「ぷー。で、何しに来たのよあんたは」
天の声
「うむ。地図を見てもらえばわかるが、二本の剣が交差している印が見えるな?これが次に進む道を表わしている」
ナイジェル
「って、1つしかないじゃないか」
ニーナ
「…つまり、最初は絶対にそこにいかないといけないわけね」
天の声
「左様。因みにここは練習ステージになっているので、余程の事をしなければゲームオーバーにはならない仕掛けになっている」
バダム
「マニュアルには最初の3マップまで説明してるな」
シャル
「あ、ホントだ。でもこれってSFC版だけみたいね」
ナイジェル
「そーなん?これって結構大事なものじゃないの?」
ニーナ
会社違うもん」
バダム
「なんだそりゃ」
シャル
「ともかく、これによればウォーレン爺様をよってたかってフクロにしてしまえばオッケーなんでしょ?楽勝じゃん」
ニーナ
「ランスロット様も仲間にしなくちゃね♪」
シャル
「あ、そーゆー趣味なの?私は妻帯者はちょっとねー」
ニーナ
「うそっ!結婚してるの?しょっくー」
天の声
「まぁ、それはそれとして。行く道は決まっておるのだ、サクサク行けい!」
一同
御意!
シャル
「じっちゃんの名にかけて!」
ナイジェル
「誰だじっちゃんって」
シャル
「ウォーレン爺様」
ナイジェル
「なるほど」
シャル
「うっしゃ、したら一晩寝たら早速フクロにしにいくぜ!」
テリー
「オッケイ!」
天の声
「…誰だ貴様は」
テリー
パワゲイザー!
(気の柱が三本立ちあがる)
天の声
ぼはっ!

そんなわけで。
…ここで『どんなわけや』ってツッコミいれた方はお約束が好き過ぎであり少々こまったちゃんとしますが、以上の様な経過を経て、荒くれ五人衆はジジイをフクロにしに旅に出る事に相成るわけです。

ウォーレン
「はた迷惑な事を平然とおっしゃりますな」
天の声
「おったんかい貴様」
ウォーレン
「これも星のお導きにて…」
シャル
「ジジイ発見!とっつかまえるぜ野郎共!」
ニーナ
「野郎共って…私も入ってるの!?
テリー
「オッケイ!」
バダム
「なんだテメーは」
ウォーレン
「はっはっは。ここで捕まると話が先に進みませんので、お先にドロンです」
シャル
「アラン?宇宙刑事なん?世界で一番でも日本では二番なの?それともダブルタイフーン?」
ウォーレン
「あなた一体いつの生まれですか」
シャル
うえっへっへっへ
天の声
「話が先に進まん。取り敢えず、この場はここまでじゃ!引けい、ジジイ!」
ウォーレン
「すわ!」

NEXT
〜第1話〜
ヴォルザーク城お三度参り

漸くゲーム開始。ヴォルザーク城で待つジジイの戯言とは一体何か?


放浪記/目次】【トップ