勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第4話〜
わんわん大明神始末記

(ジャンセニア湖)

ギルバルド、カノープスという強力な仲間を手に入れて破竹の勢いの反乱軍。
この勢いで一気に進撃を、というところにある情報が。

シャル
「ねぇねぇ、この辺りにキレイな湖があるんだって?」
ランスロット(ナイト)
ジャンセニア湖か。確かに美しい湖だが…」
シャル
「うっしゃ!次はそこに決定♪」
ニーナ(ヴァルキリー)
「別荘地、別荘地〜♪」
シャル
「湖って、泳いでいいのかな?」
ニーナ
「全然おっけーだしょ♪」
ランスロット
「……」
ウォーレン(ウィザード)
「全ては星が告げておりますれば。はい」
ランスロット
「わかった、もういい。どの道、今はあそこも帝国領だからな…」
まぁ、ウチの反乱軍の行動動機なんてあってなきが如きですからねぇ。
そろそろランスロットも慣れが出始めてます。染まる日も近い様ですね。
…そういえば、ランスロットが発見した『ブラッドスペル』、どーしよっかなー。
クィン(アマゾネス)
「どうかしたんですか?」
ランスロット
「いや…そこはかとない寒気がな」
ウォーレン
「ほっほっほ。全て星はお見通しなのです」
バダム(ナイト)
「ほほう。女ったらし・平尾某の代表曲か」
ヴォニータ(クレリック)
「なんですか?それは」
ウォーレン
ほっほっほっほ
バダム
くっくっくっく

○反乱軍の陣容○

ギルバルドとカノープスの2ユニットが補充されたことによって、反乱軍の機動力は格段にアップしています。

大空タイプのワイアーム×2とグリフォン×1
低空タイプのバルタン×1とホークマン×2

これによって高機動部隊がかなり編成出来るようになって、前線の早期構築遊撃隊の編成が容易に可能です。
都市の解放は、まだALIやCHAが初期値なので無理ですが、前線を構築してしまえば後方の都市などいつでも解放し放題なので全く問題ありません。


○基本構想○

丁度中間位置というわけにはいきませんが、前線はまず【アンタルヤ】に構築。もっと北にいけば【ガジアンテップ】もありますが、帝国本拠からの飛行部隊を撃破するにはここで待機するのが良いという判断です。
この飛行部隊を撃破した段階で前線を一気に北上させ、北西・東の都市・教会を解放に向かう、というのがセオリーかと。
今回は全部で8ユニットのみを派遣します。
シャル
「さあ、いくよみんな!ひとときのバカンスの為にッ!」
ニーナ
「おおッ!」
フィフス(ウィッチ)
「ハネのばしは絶対必要よね〜♪」

ランスロット
「まぁ、今回はいいだろう」
ウォーレン
「今回?それだけで済むとお考えですかな?」
ランスロット
言うなッ!

○シリウス○

さて、どういう思惑が渦巻いていようとも、戦いは進んでいくものです。ということで、
反乱軍は目的の【アンタルヤ】へ続々集結します。そこで一人の男と出会うのですが…。
シリウス
「やあ。キミたちがウワサの反乱軍だね」
シャル
「あのさぁ、ちょっと考えたんだけど…」
シリウス
「なんだい?」
シャル
「あんたって、ここを夜に解放した場合はどーなるの?」
シリウス
「え?ええっと…どーなるって、どういう事かな?」
ナイジェル(ファイター)
「しらばっくれんなよワン公
シリウス
イヌじゃねえっての!
クリス(ナイト)
「そーれチャッピー、とってこーい」
シリウス
わんわん、わんわんわん…
ウォーレン
ですな。これは興味深い」
そんなわけで、シリウスは何か言いたいことがあったらしいのですが、この後帰ってはこなかったので気にしない事に。
ニーナ
「あ〜あ、あいつ絶対スネちゃってるよ」
バダム
世間一般の評価を伝えたまでだろう。仕方の無い奴だ」
ランスロット
「む、そろそろ前線で小競り合いが起きそうだぞ」

○不確定要素の抹殺○

前線部隊は順調に帝国軍を撃退していますが、前線はまだ押し出さずにいます。
ランスロット
「何故、前線を膠着させているのだ」
シャル
「あいつがジャマなのよ」
そのアイツとは、ビーストテイマー率いるホークマン部隊。移動タイプが低空なのでうるさくなるのです。これを殲滅すれば事実上、湖の南側をフリーにできます。
フィフス
ハゲ駆逐に成功しました!」
シャル
「うっしゃ!前線を一気に前へ!ミネルバ、東はお願いね」
ミネルバ(クレリック)
「心配しないで。人間万事塞翁が峰一平よ」
クリス
なんの事やらさっぱりわかりませんね
確かに撃退しましたが、敵部隊を完全に撃滅したわけではないのでその部隊は再び攻撃してきます。
しかし、一度手痛い敗北を喫した弱小部隊に五体満足な部隊が負ける道理も無く、東へ進攻中だったミネルバにいいようにあしらわれ、満身創痍となります。そこへ…。
シャル
「チャーチル!準備はOK?」
チャーチル(ビーストテイマー)
「まかせておいて頂こうか」
ビーストテイマー・チャーチル率いる海上掃討部隊が痛手を負った帝国軍にトドメ。
チャーチル
「ふっ…。背中が煤けてるぜ」
アイギパーン(オクトパス)
「(うにょろうにょろ)」
チャーチル
「茶化すなよ、照れるぜ」
…どうやら、何を言っているかわかるらしい。さすが獣使い

そんな事もありましたが、無事【アレッポハレブ】を解放します。
ファニータ
「人狼の存在、ねぇ…」
ブラックバーン(ファイター)
「狼は知らないけど、ワン公なら知ってるよなぁ」

ウォーレン
「長引きますなぁ」
シャル
「そりゃもう。フヘホホホ

○前線の押し出し○

フィフスとヴォニータの前線構築戦闘部隊が、【ガジアンテップ】方面までマーチンの解放部隊を先導しつつ帝国軍をばっさばっさと撃退していきます。
ヴォニータ
ひえええええん!どーして、どーして!?」
バダム
「うわーっ、戦闘の最中にしがみつくなーッ!

シャル
「まぁ、そろそろ免疫つけてもらわないとね」
ランスロット
「うむ。ところで今回の私の出番はこれで終わりかな?」
シャル
「うん」
ランスロット
「では一風呂馳走になってごろ寝でもしておくか」
クリス
「染まってきましたねぇ」

○解放の弊害○

【アレッポハレブ】の解放後、ミネルバが東進して教会を発見、これを解放します。ここでは、神聖な斧『ルーンアックス』を貰ったのですが…。
ミネルバ
神聖な武器なんて、やっぱり矛盾していないかしら」
アレン(ファイター)
「カタイ事をいうなよ。それじゃゲームにならないだろう」
ブラックバーン
「なんだよ、ゲームって」
その頃、無事【カイセリー】に到着したシャルはタロットを引こうとしていましたが、急に辺りが
真夜中の闇の帳に包まれます。
シャル
「…いや〜な予感はしたのよね…」
クリス
「なら、引かなきゃいいのに」
シャル
「だって〜」
【カイセリー】での会話を聞き終えた直後、決算を告げる鐘が鳴ります。
(りんご〜ん、りんご〜ん)
シャル
「…はぁ」
カノープス
「おい、オヤジ!このスジまだ固ェぞ、大丈夫かおい」
ランスロット
「私には丁度いいが。歯の方は随分歳なのではないか?」
カノープス
にゃにぃ?!テメー、ちょっと若いからっていい気になるンじゃねェぞ!テメーみてェなガキはオレが舎弟にしてみっちりしごいてやるッ!」
ランスロット
「何故この私がお前の舎弟にならねばならんのだッ!」
シャル
「はぁ〜…元気いいわねぇ。金食い虫のクセに…」

○残敵掃討○

前線を【ガジアンテップ】に構築しますが、既に帝国軍部隊は数える程度しかいません。
マーチン(サムライ)
「拙者の出番もあまり無い様子でござるな」
すんません。

他の追随部隊も同様で、戦闘は小気味いいほどサクサク進んだ為、活躍できた部隊はほんの僅かだけでした。
それでも、敵バーサーカーの部隊はリーダーが前衛の為、何度も復活して退屈凌ぎになっただけでなく、ALIやCHA稼ぎにまで十分役立ちました。


○シリウス・再び○

最後の拠点、【ガジアンテップ】を解放した時点で、再びあの男が現れます。
シリウス
「やあ。キミたちが…」
ニーナ
「…フクロ?」
ヴォニータ
「(こくこく)」
バダム
「任務了解」
シリウス
ぅわーッ!人の話も聞かないでそれはないだろう!」
ヴォニータ
「でも、みんなあなたの正体はほぼ感づいていますのに…」
ナイジェル
「一人でノコノコやってきやがって、覚悟しやがれ!
シリウス
「ぅわーッ!弱いものイジメして楽しいのかよッ!正義の味方が聞いてあきれるぜッ!」
ヴォニータ
「まず、首輪…先に棒投げフリスビーの方がいいかしら?」
ニーナ
「うーん、頼もしくなったわねー」
バダム
「取り敢えず、ペディグリーチャムをあげてみるか」
シリウス
オレは犬じゃねぇっていってるだろ!」
ナイジェル
「そーれ、とってこーい♪」
(棒をエルズルム方面へ飛ばす)
シリウス
わんわん、わんわんわんわんっ

フィフス
「あれ、また拗ねちゃったかな」
ヴォニータ
「なんだかちょっと可哀相な事しちゃった様ですね…」
その頃の【エルズルム】方面への道上
シリウス
「ぐっすん…おれは、おれは…」
とぼとぼと拠点に戻るシリウス。空には太陽、手に棒切れ。頑張れシリウス!


○戦闘の終末○

さて、それはいいとして。
帝国軍の派遣部隊は最後のバーサーカー1部隊を残して全滅しており、ALI稼ぎの為に最後の部隊はわざと逃がしていましたが、なにを勘違いしたか最後の帝国軍派遣部隊は、【アンタルヤ】方面に退却していった。
そこに何故か駐留していたウォーレン率いるわんわん部隊にトドメをさされます。
シャル
「哀れなものねぇ」
ランスロット
「そういえば、ウォーレンが戦闘に出たのは私は今回初めて見たな」
カノープス
「そうなのか?随分、場慣れしているような感じがしたが…」
クィン
「どのあたりがそう感じられるんでしょうか?」
カノープス
「だってよ、反乱軍には無くてはならないボケキャラじゃないか」
ランスロット
そうじゃないだろうッ!
ウォーレン
「何か違う点がございましたでしょうか?」
クリス
「わ、どこから出てきたんですか」
ウォーレン
「よいですか。すっと瞼をとじるとどこからともなくお星様が…
バダム
「おお、これが有名なイタコか」
シャル
「ま、取り敢えず後は軍資金ね」
1日無駄にした反乱軍は、次回の決算で出来るだけ多くの資金増をねらっています。その為、無駄に資金を逼迫するワイアームを有する部隊はさっさと後退させます。
ポール(ウィザード)
「好きで率いているわけじゃないのに…」
イーロス(ワイアーム)
ぴぎゃーっ!
ポール
「…おい、あんた今、テキトーに鳴かせただろ!?」
天の声
「だって、ワイアームの鳴き声なんて資料ないんだもん」

○対ボス編成○

さて、反乱軍の陣容は決定しました。
シャル
「まず、マーチン、クリス、それとスキュピオス。前衛を努めてね」
マーチン
「承知仕った」
シャル
「フィフス、あなたが部隊を率いてちょうだい」
フィフス
「私が?了解したわ。スキュッピー、いくよ♪」
スキュピオス(ジャイアント)
「その呼び方、どうにかならんか」
フィフス
「いーじゃない。減るもんじゃないし」
クリス
「じゃあ、折角だし、拗ねてるだろうから一度夜に訪問しましょう」
マーチン
祝砲返し、という奴でござるな」
シャル
「いーわよ。でも、トドメさすのは真昼にしてね」
クリス
「わかってますよ」

○真夜中のボス○

ここまで来た方なら既にわかっていると思いますが、シリウスは普通の人間ではありません。
闇の眷族・ウェアウルフがその正体。それを知ってて、闇の眷族が最も力を発揮する夜を選んで戦いを挑むとは、生半可な自信では済まされません。
シリウス
「ようこそ。…へへん。なんともマヌケな顔をしたやつらばかりだねぇ」
スキュピオス
「そっくりそのままお返ししてやろう、ワンコロ
シリウス
「ヘッ、なんとでもほざきな。お前達はもうすぐ死んじまうンだからなァ」
マーチン
「自信過剰も行き過ぎると身を滅ぼす元でござるぞ」
クリス
「チャッピー、ほーらほらほら…」
シリウス
ふざけんなッ!お前らにオレの何がわかるっていうんだ!絶対生かしちゃおかねぇから覚悟しなッ!」
フィフス
「あ〜あ、キレちゃってるよ。でも、命令だから、手加減しなよ、みんな」
スキュピオス
「心配ない、頭ナデナデしてやるだけ。この棍棒で
マーチン
「余計に心配になるでござるよ…」
シリウス
「にゃろぅ、トコトンまで馬鹿にするつもりだな手前ら」
今回戦闘に参加したメンツはレベルが6以上のものばかり。前衛3体が一斉に前衛のシリウスを攻撃すると、いくら強靭なウェアウルフといえども1回の戦闘で倒されてしまうのは目に見えています。
ので、両サイドのアマゾネスを攻撃するように調整します。
フィフス
「ふう。なんとか勝ちを譲れたわね」
クリス
「八百長って、難しいんですね…」
マーチン
「あやつも、時間が経てば気持ちが落ち着くでござろう」
スキュピオス
「は、腹が減ってしまったんだな。こ、ここらでメシなんだな」
フィフス
「いきなりガンちゃん入らないでよ」

○シリウスの倦怠○

この段階ではまだ2回目の決算を受けていないので、真昼になるのを待ちます。
(りんご〜ん、りんご〜ん)
シャル
「あ〜、ヒマねぇ…。ねぇカノープス、何かオモシロイ事ってなーい?」
カノープス
「じゃあ、人から聞いた話だが、あのランスロットと妻が知り合った…」
ランスロット
「こんな言葉がある。『死人に口無し』。どうかね、確かめてみたいとは思わんかね
カノープス
「すまん、シャル。また機会があったらな…」
シャル
「残念ね…。さて、フィフスはどうしてるのかな?」

フィフス
「寝てましたわ〜♪おはよー」
クリス
「もう昼すぎましたよ…」
フィフス
「オッケ♪じゃあ、イヌ倒しにいきましょうか♪」

シリウス
「あー。これだから何度かプレイした奴には会いたくないんだよなー」
フィフス
「なんで?」
シリウス
「だって、お前らオレの正体知ってたし弱点も知ってたんだろ」
フィフス
「うん」
シリウス
「…あー、なんかやる気しないよなー…
と、最近やる気失せ失せモードなシリウス君をあっさり倒して目出度くバカンスと洒落込む反乱軍の面々。
ジャンセニア湖の美しさは、未だ健在のようです。


○旅の目的○

シャル
「あーいい気持ちー♪」
フィフス
「生き返るね〜」
ニーナ
「うわ、ヴォニータすっげ腰細いー…」
ヴォニータ
「あ、あまり見ないでくださいね…」
シャル
なら見せるなっちゅーの

シャル
「ね、ランスロットの奥さんってどんな人なのかな…?」
ヴォニータ
「え!?わ、私に言われても…あの…別に私は…
ファニータ
「何をイキナリうろたえてるのよっ♪」
ニーナ
「駄目よ〜ん♪ランス様は私と結ばれるんですから♪」

クィン
「…落ち着きませんか?」
ランスロット
「あ、いやすまん。どうもどこかでよからぬ話をされていそうで…」

と、いう具合に、シリウスは日中に軽く屠られました。
日中のウェアウルフ、といっても、一撃の強さはファイター以上ですから要注意を。
が、前衛に3キャラ配置すれば、ウェアウルフもものの数ではないでしょう。
ともあれ、ジャンセニア湖は反乱軍の手に落ちたのです。これで西へ、西へと続けられるというものです。


さて、今度は再びゼノビア王家にまつわるステージに進みます。

ゼノビア王家にまつわる惨劇の舞台・ポグロムの森に向かうシャル。実際の目的は…ま、大方の予想はついているかもしれませんね。
ポグロムの森で待ち受けるカペラのマイボウルが黄色いというウワサは本当なのか?
それ以前に、マイボウルって何のマイボウルなんだ?
マイボウルといえばそりゃもうボウリング
通信教育らしいですが。

カペラ
「勝手な事を言うでないわ、このたわけめが」
天の声
「うわ、あんた出番早いよ…」
カペラ
「貴様が呼んだのだろうが。用が無いなら帰るぞ」
シャル
「願っても無い。じきに倒しにいきますからね」
カペラ
「楽しみだ…久しく好敵手に恵まれなかったからな」
シャル
「…別にボウリングしに行くわけじゃないんだけど」
カペラ
「何、違うの!?カペラしょっくー
シャル
重低音が地を這うような声で言わないでよ、そんなセリフ。それにしても、また随分ヒキョーなキャラに仕立てたわねー」
天の声
「いや、はっはっは」
さて、ここジャンセニア湖でひとときの安らぎを堪能した反乱軍。そんな調子でポグロムの森は大丈夫なのか?と心配しつつ、終了します。


NEXT
〜第5話〜
死霊の森のプロボウラー

この地で起きた惨劇、シャル達は一体ここで何を目撃するというのか!?


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