勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第5話〜
死霊の森のプロボウラー

(ポグロムの森)

ジャンセニア湖でひとときのバカンスを楽しんだ反乱軍諸氏。続いては、ポグロムの森に突入する事になりました。

シャル
「…なんだか、みんな目つきが違うね」
ウォーレン(ウィザード)
「ポグロムの森は、忌まわしき過去を持つ場所なのです」
ランスロット(ナイト)
「ゼノビア王家に関わりのある者にとって、決して忘れる事の出来ない場所なのだ…。私は決して赦しはしない」
ギルバルド(ビーストテイマー)
「今、ポグロムの森はカペラが支配しているという。気が抜けんぞ
カノープス
「ああ…」
ニーナ(ヴァルキリー)
「…いつになく真剣になってるわね。大丈夫?
天の声
うるさいだまれ

○部隊編成と基本構想○

ジャンセニア湖では、バカンス中にウェアウルフを4体も仲間に加える事が出来て、部隊編成も幅が広がったというものです。
本当ならレイブンも仲間にしたかったのですが、出てこないものは仕方ありません。
編成には、解放部隊×4、主力戦闘部隊×3、前線交代用部隊×2を編成します。
シャルの部隊は今回特別にシャルだけにしています。

ポグロムの森に突入すると、かなり広い事と適当な場所に拠点が存在しない事が見て取れます。
今回は、解放部隊を南下×2、南西×2に分割、戦闘部隊は最前面の都市【マラニオン】と、近くの橋付近に派遣。
戦闘部隊には各個ワイアームが編成されており、スピードでは最速です。
予想衝突地点は【マラニオン】前の山脈。


○前線部隊○

フィフス(ウィッチ)
た―――りほ――ぃ♪
マホニー(ファイター)
「ノリノリですねぇ」
フット(ニンジャ)
「高速移動は小気味いいからな」
ウォーレン
「ほっほっほっほ」
ランスロット
「後続との距離が心配だが…」
アルバート(ファイター)
「それより、もうそろそろだぜ」

○都市解放部隊○

解放部隊はそれぞれ目的地に向かって進行し、教会・【ロライマ】と解放。
マーチン(サムライ)
「なればそれがしは更に西に向かうでござる」
ヴォニータ(クレリック)
「私は南の教会へ向かいます。後から追いかけますね」
マーチン
「頼むでござる。すわ!」

エド(ナイト)
「あ、『サン』引いちゃった…」
エリー(アマゾネス)
「よくある事ですわ♪」
アレン(ファイター)
『ムーン』でなかった事だけが幸いだな」
クィン(アマゾネス)
『ムーン』『サン』っていうのが一番いやだからなぁ」
シャル
「うるさいなぁ、もう」

○衝突○

南下したヴォニータが教会を解放してしのかぎつめを貰った頃、前線では戦闘が開始されました。
最初に衝突したのはランスロット率いる部隊。敵はゴースト率いるウィザード。
敵ウィザード
「逆だ、逆。わざとやってるだろ」
天の声
「あたりまえだ馬鹿野郎。てめーなんぞはゴーストのおまけでしかないんや」

ランスロット
「備えてないとでも思ったか。『カラドボルグ』の威力を見よッ!」
(ざくっ、ざくっ)
敵ゴースト
「ぐぉぉぉぉぉ…」
ブラックバーン(ファイター)
「これで一部隊全滅だな。フッ、他愛も無い」
敵ウィザード
「私の立場は…?」
ランスロット
「まだいたのか。殺!」
(ざくざくざくっ)
敵ウィザード
「ぐぉぉぉぉぉ…」
ブラックバーン
「ふん。肩ならしにもならぬわ」
ポグロムの森に登場する敵ユニットは、ALIの低い連中が多い。
中でもアンデッドALIが0で、どんなキャラが倒してもまずALIが上昇するお得なALIアップ敵なのです。しかもたった一撃で倒せる為、ALIが下がりすぎて困っているどこかのウィザードにも効果覿面。
但し、神聖系の武器を装備していないと駄目ですが(笑)
シャル
「って、一番重要な事じゃないの、それ」
はいそーですね。
おまけに、ウィザードなら前衛に配置していないと直接攻撃しないので、他の部隊と戦う場合は確実に死亡する事うけあい。注意注意(死)
ランスロット
「む、敵は陸上部隊と切り分けて進行している様だな。なればこちらも分割するぞ」
ウォーレン
「尤もなお話です。では地上部隊の掃討をお任せ致します」
ランスロット
「む。さぁ、死にたい奴からかかってこいッ!
前線が激しくぶつかっている間に、【アラゴアス】・教会と続けて解放。
この間に、ランスロット・ウォーレン部隊の連携により敵部隊をざくざく殲滅していきます。


○クレリック○

最前線拠点である【マラニオン】を解放した反乱軍、これでクレリック達に負担を強いてきた部隊が俄然力を盛り返し、一気に前線を敵本拠手前に移動させます。
ヴォニータ
「ふぇ〜ん。恐かったよ〜ぅニーナちゃ〜ん」
ニーナ
「はいはい。よく頑張ったわね、ヴォニータ。アメあげるね」
ヴォニータ
わーい♪
ナイジェル(ファイター)
「お手軽な奴め」
ニーナ
らぁぁいとにんぐぅぅッ!(がらどっしゃん)」
ナイジェル
ぼはっ!
バダム(ナイト)
「お、久々だな。レベル差が大きいから効果がでかくなっている様だな」
クリス(ナイト)
「女は恐いですね…」
天の声
何気に妙な事をぬかすなコラ

○シャルの動向○

次いで【ロードニア】をも解放。その間、フィフス・ランスロット・ウォーレンの部隊の活躍によって、完全に前線の主導権は反乱軍のものとなっています。
現在、ヴォニータ・ニーナ達による、後方支援部隊との連携を構築している最中です。
シャル
「いやぁ、強い強い」
ランスロット
「どこにいたのだお前は」
シャル
「どうしてゼノビア王家にゆかりのある者が血相を変えて戦うのか、わかった気がするわ」
ランスロット
「そうか」
シャル
「前線については、ランスロット、あなたに一任するからお願いね」
ランスロット
「シャルは、どうするのだ?」
シャル
「しばらく、一人にしてくれる?」
ランスロット
「…わかった。では前線の指揮は任せてもらおう」
シャル
「お願いね」

ウォーレン
「いかがされましたかな?」
ランスロット
「いや、シャルが一人にしてほしいと…。彼女なりに、考えるところがあったのだろう。今回はそっとしておいてやろうと思ってな」
ウォーレン
「ほほう、一人に、ですか。さすがですね」
ランスロット
「…ウォーレン?」
ウォーレン
ほっほっほっほ

○隠された都市○

解放部隊は順調に都市を解放していく中、西へ向かったマーチン部隊から伝令が届きます。
ランスロット
「なになに?『カストラート海沿岸に都市がある可能性あり』?」
フィフス
「これは収入源になるわね♪」
ヴォニータ
「はいっ♪私、いって来ます」
ランスロット
「む、早い反応だな。よし、北の調査はマーチンとヴォニータに任せる」
ヴォニータ
「わ〜い。いってきま〜す♪♪」

ウォーレン
「体よく逃げられましたな…」
ランスロット
「…まぁ、今回はいいだろう」
ウォーレン
「今回?それだけで済むと…」
ランスロット
言うなッ!

○犠牲○

さて、北の海岸線に部隊を派遣している間も最前線の戦闘は激化しており、フレディーが不慮の事故で戦死。急遽教会へフレディーを連れて1部隊が後退。
フレディー(ナイト)
「騎士になったばかりなのに、ついてないねぇ」
ブルース(ビーストテイマー)
「死人が喋るな馬鹿者め」

ナイジェル
「戦士あがりの騎士なら、まだ教会にお世話になった方が安くつくよな」
バダム
経費削減というやつか」
ニーナ
「不景気だから、仕方ないよね〜」
クリス
「とかいいつつ、結構お給金貰ってるんじゃないですか?」
ランスロット
お給金と言うな〜ッ!

○不意の遭遇○

その頃、北へ向かったヴォニータに戦慄が走ります。
敵ゴースト
「……」
ヴォニータ
いや――――ッ!!
ナイジェル
「おいこら、逃げるなばかもん」
ニーナ
「さぁ、ガッツをみせるのよッ!
ヴォニータ
いやッ!ぜったい、嫌ッ!(ぴきーん)」
敵ゴースト
ぐぉぉぉぉぉ…
ニーナ
「あ、成仏した」

ランスロット
「む、結果オーライというところか」
ウォーレン
「良い事ですな」
バダム
「ほほう、これが行きあたりバッタリという奴か」
ランスロット
死人に口無しッ!
(ざくっ)
バダム
「ぐぉぉぉぉぉ…」

○ヒキガエル○

さて、一方マーチンの部隊は隠し拠点【セルジッペ】を解放します。
町の人
「ポグロムの支配者、カペラは数年間、魔導師ラシュディのもとで…」
カノープス
ボウリングの特訓を受けたのだな」
町の人
「おお、よくご存知で。さすがは反乱軍のみなさま」
マーチン
「ふふん。ところで、トード殿は元気かな?」
町の人
「えっ?トードをご存知とは、なかなか…」
(どこからか人影が駆け寄ってくる)
トード
「よっ、呼ばれましたかな?(ぜぃ、ぜぃ)」
ファニータ(アマゾネス)
「なんだ、体力のない奴だなぁ」
トード
「ええっと…おや、そいつは悪徳の香炉だね。」
マーチン
「くっくっく。そんなものはござらんッ!
トード
「ええっ!?で、では何故…?」
シャル
「折角ここまで来たんだもの、顔くらい出してもいいでしょ?」
マーチン
「おお、シャル殿何時の間に…」
トード
「くっ…では私は失礼しますよ」
ラデッシュ(ニンジャ)
「おっと、そう簡単に逃がすと思うなよこの野郎」
ディロン(ウェアウルフ)
「随分と甘い汁を吸ってるそうじゃないか。ああ?
(↑関東タイプ)
グレッグ(ウェアウルフ)
「ウチに寄付してもらえんかと、こう思うてのう。おお?
(↑広島タイプ)
トード
「ひ…ひえええええっ!?

(謎の間)

マーチン
「いや、あるところにはあるものでござるな」
シャル
「とーぜん♪トードの私財と消えるより、反乱軍が使う方が建設的でしょ」
カノープス
「ところで、今ちこっとカオスフレームが下がった様な…?」
シャル
しんぺぇするねぃ、肝っ魂小せぇなぁ手前
マーチン
「…シャル殿?」
天の声
「ところで、こんなイベントは無いぞ」

○戦闘の終末○

さて最前線の様子ですが、こちらの方は帝国軍が殆ど壊滅状態で、残敵掃討といった様相を呈してきています。
ランスロット
「そろそろ潮だな」
ウォーレン
「は。ではそろそろと後退させてまいりしょう」
最終戦には、前座部隊としてランスロット率いるジャイアント部隊、主戦闘部隊としてフィフス率いる直接攻撃力重視タイプの部隊。
この2部隊を残して残りは後退させた。
カノープス
「なんだよ、今日はもう店じまいか?早いんじゃねぇか?」
ランスロット
何の店だ、何の!
ウォーレン
「ほっほっほ。ではランスロット殿、カペラは任せましたぞ」
ギルバルド
「うむ。なんでもパンチアウト2を一発でクリアした猛者だそうだからな」
ナイジェル
「のぇ?テレビ放送してないぞ、それ」
クリス
「非公認ですってば」
バダム
「いずれにしても容易ならぬ奴だの」
ランスロット
「ええぃ、貴様らさっさと帰らんかーッ!
ランスロットのお陰もあってか、帝国軍の壊滅には1日とかからず、後退時間もあった為援助金をたんまりと貰える事が出来ました。
都市解放で『サン』を引いたのが一番の要因だという事は、この際黙秘ということで。


○シャルの真意○

このステージのクリア日数は4日。一人だけの部隊編成でシャルは一体どこに行っているのでしょうか?
ランスロット
「…そういえば、シャルはどうしているのだ?」
マーチン
「シャル殿なれば、教会近くの森の中で見かけたでござるが…?」
ランスロット
「森…だと?」
事実、シャルはゲーム開始当初からずっと森の中にいました。
ランスロット
「シャル、こんなところ何をしているのだ?」
シャル
「あ、ランスロット。ご苦労様、さすがの采配ぶりだったわ」
ランスロット
「うむ。それはそうと、ここで何をしているんだ?」
シャル
「まぁ…直ぐに分かると思うけど?」

敵ゴースト
「……」
シャル
「そりゃッ!」
(ざくっ)
敵ゴースト
「ぐぉぉぉぉぉ…」

ランスロット
「こ、これは…」
シャル
「えーっと、見ての通り、迷える魂を浄化してたのよ♪」
ランスロット
「浄化…だと?」
シャル
「そ、そう。浄化」
(間)
ランスロット
「ふむ。当面の目的としては適当だな」
シャル
「おおっ♪わかってきたじゃないのランスのダンナ♪
(ばしばし←背を叩く)
ランスロット
「実際問題、レベルが少し低いのだ」
ニーナ
「今回は、あまりトドメもさせなかったしね♪」
ランスロット
「む。これが供養になるとは言わんが、さ迷うままにしておく訳にもいかんだろうからな」
シャル
「うっしゃ!じゃあどんどん行くぜ!」
バダム
「任務了解」
ナイジェル
「さくさく行くぜ♪」
ポグロムの森にもご多分に漏れず中立ユニットが登場します。しかも今までのステージとは違って、かなり高レベル、かつアンデッドキャラです。
これがALIとEXPを稼ぐ絶好の場なのです。
シャルはこの森でいままで数体のゴーストを屠り、ALIはもはや最大値近くまで上昇しています。
全体の中の1部隊がこの様に欠けても戦闘には何ら支障はないので、こういった手法もありでしょう。
但し、中立ユニットとの遭遇時は『ポーズ』が使えないので、予め神聖系の武器を装備しておかないと勝てないので注意。
クレリックのALI稼ぎには絶好の場所です。常に戦闘に出し、このステージでプリーストまでいく事も可能です。

さて、その頃のカペラですが…。
カペラ
「うむ、絶好調だ。さぁ反乱軍の愚か者どもよ、はやく来い…」
(その手には黄色いマイボウルが握られていた…)

○黄玉のプロボウラー・カペラ○

さて、4日目の決算が近づいてきました。シャル達は敵本拠手前に移動、無事決算を迎えます。
ランスロット
「さぁ、いよいよ決戦だ。準備はいいか?」
スキュピオス(ジャイアント)
「お、オレのサイズのボウルがないんだな、これが」
ハイモス(ジャイアント)
「オレのもだ」
ランスロット
「ええいっ、誰がそんな準備をしろといったか戯け者めがッ!
ニーナ
「ま、取り敢えず、先鋒お願いしますね。ランス様♪」
ランスロット
「む…。カペラ!いざ覚悟しろッ!」
(城門が開き、白煙が地を這う中、人影が現れる)
カペラ
「フフフ…威勢のいい事だな。その元気もどこまでもつか…」
ナイジェル
「おお…すげー。ドライアイスか?」
クリス
「あっ!黄色いマイボウル!
ニーナ
「ホントだーッ!やっぱりパンチアウト2の話しってホントなんだ〜」
カペラ
「フフフ…特訓はバッチリだ。この日の為にマイシューズも新調したしな」
ランスロット
「……」
シャル
「ほら、あなたがしっかりしなきゃこのステージ終らないよ」
ランスロット
「(はっ)道化芝居はそこまでだ。ガーター直行便で地獄へ送ってやるぞ」
カペラ
「フフフ…やれるものならやってみよッ!」
クリス
「染まってますね」
ニーナ
「嬉しい事だわ♪」
が、ランスロット部隊の役割はカペラの前を固めるデビル×3の弱体化だったりします。
ジャイアントも破壊力はあるとはいえ、一回の戦闘で1体を屠るのはまだ難しいところです。
おまけに、折角倒してもその戦闘に負ければすぐに完全体が補充されるので、始末が悪いことこの上ありません。
それゆえ最初から負ける事を前提に、しかも1体たりとも倒さずに負ける事を目標に戦わねばならないのです。
カペラ
「なかなかやるな、ヒヨッ子にしては。だがまだまだじゃて」
ランスロット
「ふん、今の内に吠えてろ。マーチン、後は任せるぞ」
マーチン
「ご案じ召さるな。さぁ黄玉のカペラとやら、お相手仕るぞ」
カペラ
「ぐぐっ…二段がまえとはなかなか乙な事を…
カペラのゴエティックとしての破壊力には目を見張るばかりですが、歴戦の強者揃いであるマーチン率いる部隊にとって瀕死のデビルなどは肩で切る風でなぎ倒してしまえるほどに弱々しい。
跡には、攻撃する術をもたない哀れな魔術師がいるだけです。ダメージこそ受けましたが、軽くクリア。


○任務完了○

シャル
「いやー、目出度ェなぁ♪」
ランスロット
「うむ。ポグロムの夜明けも近い…」
ウォーレン
「左様、これで少しは浮かばれるというもの」
ニーナ
「どこから来るのよこのじいさんは」
バダム
「これが有名なさ迷える星の王子様か」
ナイジェル
「どこで有名なんだ、そいつ」
クリス
「それ以前に、星の王子様で既に語弊がありますけど」
ウォーレン
「ほっほっほっほ」

さあ、ポグロムの森で十分なALIを稼いだ反乱軍。次はかぼちゃでおなじみの例のお方を倒すために進軍します。
果たしてシャルはどうするのか?


NEXT
〜第6話〜
魔導な乙女はかぼちゃ好き

一体この地で、どんな怪事件が起こっているのか?


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