勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第11話〜
人の噂も言い得て妙

(カストロ峡谷)

ディアスポラで法皇を味方につけた反乱軍。いざ帝国への気運が部分的に異常な過熱ぶりをみせています。

ノルン(プリースト)
「はやくクアスを追いかけなきゃ…!」
シャル
「待ちなさいってば…あんた一人でどーこーなる問題じゃないでしょ」
ノルン
「でも、何故かクアスの身になにかあったんじゃないかって…」
ニーナ(ヴァルキリー)
「多分まだ大丈夫。もうちょっと進めるくらいは時間があるから」
アイーシャ(プリースト)
「なぜそんな事がわかるのですか?」
ニーナ
だって…
天の声
ええい、さっさと先にいかんか!
ともかく、反乱軍の進攻ルートは現在3つ存在します。
『カストロ峡谷』
『バルモア遺跡』
『ガルビア半島』

ではシャルの決定理由。
シャル
「あい。ガルビア半島は遠いからバツ」
ランスロット(ナイト)
「お…おい、そんな理由で…」
シャル
「んで、後は順番にね。登場順・五十音順
ナイジェル(ナイト)
「…ポグロムの森→デネブの庭は?」
シャル
こまかい事を気にするなっちゅーの
そんなもんです。では早速いってみましょう。


○基本構想○

このステージは横長で、帝国軍と反乱軍の拠点が水平線上に存在します。そして、丁度中間辺りの上下におあつらえむきに都市が。
これは中央突破あるのみ。但し、飛行部隊の場合ですが。
おそらく帝国軍は陸戦部隊が主力で、北の草原を経由して反乱軍の本拠を襲撃にくる筈。また、飛行部隊も一直線には向かってこないでしょう。何故なら、直線から南に外れた位置に拠点が存在し、ここが接点となる筈だからです。
シャル達反乱軍は、北上西進×4、中央西進×3、都市解放×3として進撃を開始します。中央西進部隊は、途中から南寄りにある都市へのカバーを兼ねます。
シャル
「さて、じゃあ行ってきますか」
ランスロット
「うむ」
アッシュ(ナイト)
待てィ!何故わしはまた主力から外れておるのじゃ」
シャル
「まぁまぁ。後で腐るほど活躍させてあげるから」
アッシュ
「むむ。待ってはおれんぞ。勝手に独断専行させてもらうわい」
ガッシュ(ナイト)
「おさすがでございます団長」
ラッシュ(ナイト)
「さすれば早速にも。ささ、ずずいと」
アッシュ
「うむ。行くぞ、ガの吉、ラの助!」
ガッシュ
「ははっ!」
ラッシュ
「ではいざ!」
シャル
ジジイッ!
(言うが早いか疾風のように前線へ突っ走るアッシュ騎士団)

○前線の衝突○

前線は2箇所で交錯しました。およその予想通り北側の陸路と、中央やや南よりの空路です。が、空路に登場したのは僅か1部隊。こちらの3部隊の敵ではありません。
カラマゾフ(ナイト)
「でもコッカトリスなんですけど」
天の声
何ィッ!?
ここから先、イライラさせられるであろう帝国軍キャラに名を連ねるほどの強者です。味方にすると、敵ほどの活躍をしてくれないキャラでもあります。なめとんのか
ナイジェル
「そういうわけで、滅殺確定!おりゃ!」
アリエス(クレリック)
「血が余ってるんですか」
グリフォンやコッカトリスは行動が異常に素早く、こちらのダメージ源であるゴエティック等の全体攻撃行使クラスを早々ととっちめられる事が多々あります。

もう一方の戦闘区域を覗いてみましょう。
こちらには実に様々なユニットが派遣されてます。どうやら、丘越え部隊まっすぐ進撃部隊に分れている様です。この段階で既に前線近辺の拠点を手中にしている反乱軍は、拠点を中心とした殲滅作戦を敢行する事が容易に出来ます。
帝国軍の第一波を拠点防衛形式で退け、敗退する帝国軍を追撃するように進軍させます。

ここまで戦闘を繰り返して来た部隊はそろそろ両極端にわかれています。ALIが高くなったキャラと低くなったキャラです。
これは結構最初が肝心で、シャロームの辺境あたりでクレリックを惨殺したキャラなどは既にバーサーカーまっしぐら。ゆくゆくはブラックナイトとなって、麗しい『くるりん、ずどっ』な姿を振りまく予定。ウィザードでも、バーサーカーなどを倒していたキャラは現在ドールマスターに転職してアシッドクラウド(註:SFC版『アッシドクラウド』)をバンバンかけまくっています。
それはそれとして。
ALI値が100や0に近づけば近づく程、時間帯で能力発揮率が違ってくるのはここまで進んでいれば既にお気づきと思います。
高ければ日中、低ければ夜中に最大の能力を発揮します。逆に、高ければ夜中、低ければ日中でとことん弱くなるので注意が必要です。レベル差を4〜5くらいつけているのであれば問題はまずありませんが(邪笑)
ここから先、戦闘の開始時間は夕方以降になる筈なのでALIの低いキャラで編成した部隊を先行させて、ALIの高い部隊は後方の拠点解放に使い、朝方に戦闘を交代するといいでしょう。


○人のウワサはなんとやら○

さて、ここまで拠点を解放していくと妙な話を色々と聞かされます。
フレディー(ナイト)
「俺は殺し屋のことを聞いたぞ」
アクティ(ヴァルキリー)
「私は踊り子…」
ファニータ(ヴァルキリー)
大サソリ
ニーナ
…なにこれ
アイーシャ
「ニュアンスとしては、同じもののことをいっているようですね」
ランスロット
「とにかく、この峡谷に何かがいるのは確かだろう。気になる話しも聞いたことだしな」
シャル
「なになに?…帝国初の女性聖騎士・ラウニィー…」
ノルン
「ラウニィー様は、確かアプローズ男爵と近々結婚されると聞いています」
ランスロット
「…よりによってアプローズか
中間地点まで進軍して得られた情報は、どうもよくわからないものばかり。ランスロットの言うように何かがいることは確かでしょうが、それが何か、そしてどれが正しい話しなのかは分りません。ウワサというのはとかく身勝手に走り回るもので、実際にはこれら全てが関係のない話しであることも考えられます。
が、そんなことはどーでもいいとばかりに反乱軍は突き進みます。既に夜の帳もおりてこれから闇の眷族の出番です。
闇といえば…。
ディロン(ウェアウルフ)
「夜になったようですぜ、ダンナ」
グレッグ(ウェアウルフ)
「そろそろお呼びがかかる頃だぜ」
バートン(ヴァンパイア)
「ふむ…。待たせたなものども。では、そろそろ今宵も甘美なる世界へと、旅立たせてもらうとしよう…夜は始まったばかりだ。フフフ…」
ヴァンパイア
遂に投入してしまいました!闇の眷族の長!夜の帝王!
これにより、帝国軍の壊滅は確実なものとなりました。


○聖騎士○

帝国軍本拠【タシケント】手前の河川渡河を敢行できるまでに前線を押し進めた頃、解放部隊が教会を解放します。この他の拠点は帝国軍をあらぬ方向へ導きかねない為、前線が固定するまで解放しません。時間の問題ではありますが。
カラマゾフ
「とりあえず、我々は一時待機ということになりますね」
ノルン
「そうね。休めるうちに休んでおかないと、ね」
教会の人
「おお、反乱軍の皆様ですね。…これはノルン様、ノルン様も反乱軍に身を投じられたのですか。これは祝着です」
ノルン
「『も』?ひょっとして…」
女戦士
「お久しぶりですね、法皇ノルン様」
ノルン
「ラウニィー様!ご無事で…」
ラウニィー(フレイア)
「全く、アプローズのしつこさには困ったものね…」
マーブル(ヴァルキリー)
「なぜ帝国の聖騎士がここに…?」
ラウニィー
「アプローズがしつこく結婚を迫るから、逃げてきたってとこかな」
ハイランドの聖騎士・ラウニィーが、こんなところに…。
ラウニィーは実際、アプローズ男爵との結婚式を間近に控えた花嫁なのですが、男爵から逃げてここまで来たといいます。本来の目的はそれではありませんが…。
ラウニィー
「エンドラ陛下も、ラシュディが示す暗黒の力に魅せられてしまって…」
ノルン
「やはり、ラシュディが発端なのですね。あの男は一体…?」
クリス(ナイト)
「あ、シャル。こっちこっち」
(シャル、グリフォンとともに登場)
シャル
「あなたが聖騎士ラウニィー?私が反乱軍のリーダーよ。シャルって呼んでね♪
ラウニィー
「噂は聞いているわ」
マーブル
「ここもいろいろウワサが多いみたいだけど…」
ナイジェル
「成る程、これが反乱軍が雇った帝国から逃げた殺し屋でしかも大サソリというわけか。こりゃケッサクだ、ガッハハハ!
ラウニィー
「…おいてめぇ。誰に向かってぬかしてんだ?あぁ?
ニーナ
「聖騎士様、全国ネット生放送です」
ラウニィー
「う…と、ともかく、帝国を止められるのはあなたがた反乱軍だけ。どうかハイランドの民をお救いください。お願いできますか?」
クリス
「突然キャラを戻しましたね。あれって二重…」
ラウニィー
「少し黙っていてくださいね、小僧
クリス
……はい、お姉様
シャル
「ま、ともかく、目的は同じだからね。わかったわ」
ラウニィー
「では、わたしもあなたがた反乱軍と共に行きましょう」
ナイジェル
「え?一緒に来るの?」
ラウニィー
「…。お邪魔になりますかしら?」
ナイジェル
「……とんでもござんせんよ聖騎士どの」
ノルン
「頼もしい限りですわ♪」
ニーナ
「先行き不安…」
ハイランドの聖騎士・ラウニィー、反乱軍に参加表明。
レベル14のフレイアで、即戦力としても十分すぎる能力を持っている彼女は、それでもやっぱりご多分にもれることのない人でした。
えっと…。あんまりこういうキャラに仕立て上げると後が大変なので、そろそろお嬢さん方はまっとうな道に更正してもらいます。
アイーシャ
『お嬢さん』いうな〜ッ!
ノルン
なして更正せんといけんねや〜ッ!
天の声
どっから出てきた貴様らーッ!

○雷電大将軍○

とりあえず、事態は沈静化したのでゲームを先に進めます。
前線は完全にこちらのペースで戦闘が進んでいます。いれかえひっかえが大変ですが、部隊の運営というのは少しくらい煩雑でいいんです。
も少し先に進めると、ラウニィーの父・ヒカシュー大将軍について聞く事ができます。
カノープス
「ところで、なんだこの見出しは」
謎の鼠
ピッカッチュウ♪
ニーナ
きゃ〜♪(だきっ)
謎の鼠
ピカ〜♪
ギルバルド(ビーストテイマー)
分ったような分らんような…

ラウニィー
「ウチの親父はネズミじゃないわよッ!」
天の声
「わ、わかってますってば…そう青筋立てて怒らなくてもええやんねん
バダム(ナイト)
「お、マユミ君だ」
ラウニィー
「何の話よ。ったく、あんたは毎度毎度…」
天の声
パツキンのジンガイ、響きがスケベっぽいやね♪」
バダム
ジンガイのマショウというのも言い得て妙かと」
天の声
ふわははは!
(ラウニィーによって天高く放り投げられる天の声の主)
ラウニィー
「このガキだけは…必ず殺すと書いて地獄送りにしてやる」
バダム
「おお、全然あって無いが意気込みだけは凄そうだ」
ラウニィー
「試してみる?」
バダム
「まぁ、お茶など馳走しようではないか」
ラウニィー
「気が利くわね。長生きするわ
バダム
お誉め頂き恐悦至極
えー…。
取り敢えず着地するまで若干時間があるようなので、ヒカシュー大将軍について。
話によれば、ヒカシュー大将軍は四天王を筆頭とした帝国軍全軍全部隊を指揮しているという。騎士の最高位、唯一のハイランダーで、騎士道に忠実な武人であるとか。
敵味方内外からも賞賛はおろか尊敬まで集めているハイランドの大将軍。
そんな彼には美しいお嬢様がいるとか。確か聖騎士になったという話だが…。
天の声
「はて、一体誰の事なんだろう。女性の聖騎士は今まで一人しかいない筈…。おかしいなぁ

ラウニィー
「…。懲りない小僧だな。余程涅槃に旅立ちたいらしい」
ミネルバ(プリースト)
「ラウニィー様、一応、全国放送されてますので…」
ラウニィー
「そ、そーなの?…ま、今回は不問にしておきましょう。ヲホホホホ」
バダム
「無理矢理なマダム笑いですなぁ」
ラウニィー
死人に口無しッ!
バダム
ぼはっ
(丁度その頃、天の声の主が着地しながらクレーターを作成)
ラウニィー
「…落下して地面に激突した、といえ」
ま、状況を繋ぎあわせれば、ラウニィーの父親がヒカシュー大将軍であるという事などは容易にわかるものです(笑)
さて、この話の中にちょくちょく名前が登場しているアプローズ男爵ですが、この人物に関する話はこのステージでは聞く事が出来ません。先に進みましょう。


○前線の死闘○

さて、前線の方ですが…。
帝国軍の進行方向に適当な拠点が存在しない為、なかなか良い前線構築が行えません。しかし、帝国本拠【タシケント】の上にある教会を拠点とすれば、前線との連携はスムーズなものに変わります。
アッシュ
「さあて、次は誰じゃ?とっととかかってこぬか
シャル
「ジジイ!いい加減にひっこんでよ!」
アッシュ
「やかましいのう。まぁ帝国軍もヘトヘトな様じゃから、そろそろかの」
ガッシュ
「正に絶好の潮時かと思われます団長」
ラッシュ
「なれば思い立ったが吉日でござる。すわ団長!」
アッシュ
「うむ。ではシャル、あとは任せたぞ〜」
(ソニックブームを後に引き連れて退却するアッシュ騎士団)
アイーシャ
「つ…疲れる方ですわ…
ウォーレン(ゴエティック)
「ホッホッホッホ」
それはさておき。
帝国軍との戦闘はほぼ夜間に発生していた為、夜用部隊が大活躍しておりました。
日中は日中で、続々と集まる解放部隊が帝国軍をいいように切り崩しました。こういった状況を経て、気が付けが帝国軍はボスのユニットを残して全滅しているというのが往々にしてあるものです。反乱軍全員のレベル調整まではとても手がまわりません。
ランスロット
「ともかく、レベルのほうはもう十分だ」
ギルバルド
「あとはボスのアーレスとかいう奴だけだが…」
カノープス
「名前は聞いたことがあるな。傭兵といえば聞こえはいいが、元々はただの山賊だったとか。どういうつもりなんだ?帝国は」
ま、ともかく。帝国軍ののこりはボスのみ。後は止めですが…。


○対ボス編成○

今までのパターン(スラム・ゼノビア/アヴァロン島)のケースを考えてみれば、ラウニィーに何らかの関わりをもつ可能性がある帝国軍ボス・漆黒のアーレス
…ところで、誰がいつ『漆黒』といったんだろう?
ラデッシュ(ニンジャ)
「調べたぞ。どうやらアス…
天の声
うわーッ!それ以上いうなーッ!
と、取り乱してしまった…。
ともかく、力量を測るために従来どおり前座部隊を編成した。
ゴエティックのシド、ドールマスターのアレン、ナイトのクリス・バダム、そして真昼のヴァンパイア・バートン(笑)
このくらいなら、倒してしまう事はないでしょう。特にバートンは驚異的な防御力を誇っているのでまず死にません。おまけに標的になるのでナイトも死んだりしません。
バートン
「よいか、決して起こしたりせぬようにな」
シド(ゴエティック)
「承知しておりますよ、棺桶どの
バートン
「朕をそんな名で呼ぶでないわ、この痴れ者がッ!」
クリス
…朕?
アレン(ドールマスター)
「日の光で錯乱しておられるようだな」
バダム
「む。さすれば真昼に日光浴なされば極楽大往生疑いなし。いざ!
バートン
「『いざ』とはなんじゃ馬鹿者!
そしてアーレスを撲殺する部隊はナイトのランスロット、シャル、久々出番のライアン。後衛にはウォーレン、そしてラウニィー。
ラウニィー
「アーレス?聞いたこともないわ、そんな奴」
シャル
「う〜ん、外れなのかなぁ?」
ともかく、戦闘に突入します。時は決算を迎えた直後。すなわち真昼!


○漆黒の男の最期○

まず最初に前座であるシド部隊が突入します。
アーレス
「あんたらが反乱軍か…。うるせえハエどもだなぁ」
バートン
「(ごとごとごとごと)」
アーレス
「ン?なんだその棺桶は。…なるほど、亡骸はそれに納めてくれって事か」
シド
「この中に4人も入らぬだろうが」
クリス
「えっと…。『麿をハエよばわりするとは無礼千万、手打麺にしてくれる』…との仰せです」
アーレス
「…麿?手打麺?なんだそいつは
バダム
「うむ。これぞ名高い棺桶大明神である。俗にいう悪寒が走るとは実際にはこの大明神様が走り抜けておられることをいうのだ」
アーレス
「…。それって、『お棺』が走るって使い古しのネタのことか?」
バダム
「(ぎく)」
バートン
「(がたがたがたがた)」
クリス
「えー…。『グダグダ言わんとかかってこぬかッ!』だそうです」
アーレス
「…天狗オヤジかよ」
アレン
「とかいってるスキにアシッドクラウド!」
アーレス
ごはぁッ!?
アーレスはレイブンながらレベル16の猛者。まわりのニンジャは12〜13だというのに卑怯千万はなはだしい奴です。情状酌量の余地などありませんからザクザク切り崩してやりましょう。
アレンとシドの全体魔法はかなりの成果を発揮し、ナイト2人の攻撃力もあって敵前衛は相当な手負いとなります。アーレスも意外とダメージを受けていますが、元のHPが多いせいであまり効いているようにみえません。
ランスロット
「では真打ち登場といくか」
バートン
「(ごとごと)」
クリス
『敵は蕎麦処・八神庵』?何の話しなんですか?それ」
ライアン(ビーストテイマー)
さっさと引っ込めスカタン!
アーレス
「全くワケわかんねぇなてめえらはよォ…。ン?お前さんは…」
(額の防具を押し上げるアーレス)
ラウニィー
「…そんなに目深にかぶってるから」
シャル
「ウチにもいるけどね」

アーレス
「あんたがヒカシュー大将軍の娘、ラウニィーかい。美人だな」
ラウニィー
「おだてたって何もでないわよ。ところで、あんた誰?」
アーレス
「俺を知らなくても、フィアンセの名前は覚えてるだろ?キザな奴さ」
ラウニィー
…あのブタ野郎、しつこいってんだよ…
アーレス
「あんたなしでは生きていけんとさ。ったく、ケッサクな話しだぜ!あんたを連れて帰ればン千万ゴートが貰えるンだ。一緒に来てもらうぜ」
シャル
「ン千万ゴート…。聞き捨てならないわねその金額
ライアン
「ああ…、向こう10年は遊んで暮らせるぜ…
ランスロット
「シャル?ライアン?」
アーレス
「おっととと。こいつぁ俺のヤマさ、余所者にくれてやるわけにゃあ、いかねぇンだ…。しかしだ。手を貸してくれるってンなら分け前を考えなくもないぜ?俺が8であんたらが2、どうだ?」
ライアン
「商談持ち掛けるンならもっと誠意ってのを見せねぇとなぁ。テメーの命料込みで…俺が7、おまえが3だろ?」
アーレス
チョーシこいてんじゃねぇぞハゲ野郎!
ランスロット
ライアン!
シャル
「そうよ、大体なんで一人称なのよ!」
ライアン
「うっ…聞き逃さねぇなぁ、さすがシャルだぜ。へっへへへ」
(ごがっ)
(見ると、槍の石突で床石を粉砕したラウニィーが控えていた)
ラウニィー
「……あんたたち、私のことすっかり忘れてない?」
(ラウニィー、アーレスの目の前までやってくる)
ラウニィー
「いいこと?あのガキは俺がくびり殺してやるから、どっち道テメーにゃ金なんざ入っちゃ来ねぇンだよ。尤も、テメーはここでおっ死ぬんだから、どーしよーもねぇがなぁ…」
ランスロット
…ラウニィー、君?
アーレス
「…言うねぇ〜。聖騎士にしとくにゃ惜しいぜ。どうだ?あんなヤローじゃなく、オレと一緒になれよ。退屈はさせねぇぜ?」
ラウニィー
「フン。テメー自分の面ァ見たことあンのかよ。おととい来な」
アーレス
「ケッ!そー簡単に引き下がるかってんだよ。腕ずくでも言うこと聞かせてやるぜ女!」
と…ともかく戦闘に突入したのですが、まずランスロットがニンジャに一撃、ウォーレンが次いでニンジャはほぼ壊滅。シャル、ライアンが続き前衛のニンジャは殲滅
この間アーレス側の攻撃もありましたが、微々たるものなので割愛します。
そこへラウニィーのサンダーフレア!意外と驚異的な打撃を与えます。
次いでシャル、ランスロットと続き、後衛のニンジャも始末したところへ再びラウニィーのサンダーフレア!哀れ漆黒のアーレスは倒されたのでした。
アーレス
ぐふっ…。さすが聖騎士様…ってトコか…上玉、逃しちまったなぁ…
ラウニィー
「あんたの負けだよ。ま、相手が悪かったってトコさ」
アーレス
へっ…。とことんまで、女運がねぇなァ…お前を一度も抱かずに死ぬってのが、心残りといやぁ心残りだぜ…
ラウニィー
「…誰がテメーに抱かれるって?オラ」
アーレス
……。ありゃあ、結構…本気だったんだがなぁ…
ラウニィー
「……」
アーレス
……ひとつ聞いてもいいか?
ラウニィー
「何だ?」
アーレス
アプローズと俺と、どっちかとれといわれたら、どうするね
ラウニィー
どっちも嫌
アーレス
ち…かわいくねぇ女だぜ
ラウニィー
「でも、あんたはアプローズなんかよりもちったぁマシな男だよ」
アーレス
…そうかいそうかい。…それで満足してやるか…

シャル
「おわった〜?」
ラウニィー
「…どしたの?ずいぶんだれてるわね…」
ライアン
「どうしたって…俺らほったらかしで延々とよくもまぁ…
ランスロット
「む…。終わったのか?」
ラウニィー
「ランスロットまで…。ウォーレンじいさんは?」
ウォーレン
「は。しっかりと記録させていただきましたよ。シーンの再現はYボタンでできますが、どうしますか?」
ラウニィー
「ばっ…クソジジイッ!地獄見るかテメー!
ウォーレン
「ホッホッホッホ」
はい。またド失敗しました(死)。
なんでこう、余計なことをしてしまうんでしょうねぇ…。
ともあれ、アーレスとラウニィーの間にこのような関係・イベント全然ありませんのでお間違いのない様に(なら書くな)
シャル
「…あれは?」
ランスロット
「アーレスのだそうだ」
ラウニィー
「野ざらしにしておくのも気分悪いしな…」
ライアン
「で、ン千万ゴートの話しだが、コイツをマラノの都まで連れて行けばいいって話しだからよ…」
(ラウニィーの蹴りがライアンを天高く舞い上げる)
ラウニィー
「どこが獣王だ。金の亡者の間違いじゃないのか?」
シャル
「…こういう出番の為に雇わせたわね、アンタ」
天の声
「は?何のことかな?」

さて、今回の話しでは漆黒のアーレスに随分出番を与えてしまった上に訳の分からない顛末まで進んでしまいました。実際にはこんなイベントありゃしませんし、アーレス自身のキャラを著しく壊している(正しくはラウニィーさんなんだけど…)ので、またしても失敗しました。カストラート海の時みたく。

ともかく、反乱軍はハイランドの聖騎士を味方につけました。ハイランドの中にも現状を憂えている者がいるという事です。
これは反乱軍にとって十分プラスとなります。
しかし、戦乱とはそう簡単にはいきません。そうした聖騎士を『裏切り者』として処分する帝国軍に対抗するには、ラウニィーの参戦だけでは…。

フット(ニンジャ)
「シャルよォ。南にある山脈に天空への門があるって話しだぜ」
ランスロット
「天空への門…カオスゲートか」
ノルン
『天空の三騎士』のいるという『天空の島』への唯一の門…」
クリス
「すごい!ラピュ…」
ラウニィー
「この子に使い古しのネタを使わせるな!」
天の声
「うっ…な、なぜそいつだけ…?」
ラウニィー
べっ!別に…どうでもいいだろ、そんな事!」
ノルン
「…」
ナイジェル
やっぱり尋常でない方向に進んでいるような気がするが…?
アイーシャ
「人気ありますね、彼」
ともあれ、町の人の話しを元にカオスゲートを探し当てた反乱軍。次の舞台は天空の島という事になります。
何度か登場している名詞『天空の三騎士』。果たして反乱軍はこの三騎士の助力を受けることができるのでしょうか?


NEXT
〜第12話〜
赤くて黒いナイス外人

天空の島に待ち受けるのは、果たして何か?


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