勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第13話〜
男と女の微妙な事情

(オルガナ)

伝説とされていた天空の島。そこに住むという天空の三騎士。いずれもただの伝承としか思われていませんでしたが、ムスペルムは現実に存在し、スルストは今、反乱軍と共にいます。
伝説の通りならば、天空の三騎士全員の援助を受けることができる筈。ここ、オルガナのフェンリルは、果たして反乱軍に味方してくれるでしょうか?

ランスロット(ナイト)
「そう心配することはないと思うが…」
ナイジェル(サムライ)
「っつーても、あんなじゃあ逆にジャマになるかもなぁ」
スルスト
「Hey!そりゃどーゆー意味デースか!?
シャル
「ま、それもそうねぇ…。でも、来ちゃったしなぁ…」
ニーナ(ヴァルキリー)
「ま、ともかくいってみましょっか」
と、軽い気持ちでオルガナ。
スルスト見ちゃったら、フェンリルも期待できないというものです。
スルスト
「No、No!とんでも八分あるいて三分デーッス!」
ランスロット
「わかった、もういい、喋るだけで泥沼だ」
ウォーレン(ゴエティック)
「これもまた来るべくして来たというべきでしょうな」
天の声
妙なまとめをするなクソジジイ」

○基本構想○

ムスペルムとうってかわって距離を感じさせるこのオルガナ。しかし、ほぼ一方向に進行してくるであろう帝国軍を撃破するのはかなりた易い。
例によって主力を中央突破させつつ、前線衝突あたりから両翼に展開、帝国軍を完全包囲してしまう魂胆です。
今回は主力戦闘部隊×6、南西解放部隊×2、東及び北上解放部隊×2という編成で進行させます。
アッシュ(パラディン)
待て小娘!
シャル
謹慎
アッシュ
「とほほ…」
ナイジェル
「まったく、いち早く最上位クラスまであがりやがってクソジジイが」
アッシュ
時限斬ッ!
ナイジェル
ずはあっ?!
アッシュ・ガッシュ・ラッシュの三騎士状態が大変お気に入りで使ってた為、結構レベルがほいほいあがってしまいました。三人ともパラディンです。帝国軍のレベルより若干上になってます。別に使っても問題ないんですが、全体の底上げをしたいので今回もお休みしていただきます。
アッシュ
なーんかわしつまらんのー
ガッシュ(パラディン)
「団長、そういう時には『トレーニング』ができるそうです」
ラッシュ(パラディン)
「これなら多い日も安心とかいう優れものでござるぞ」
アッシュ
「ふむふむ、なかなか面白そうじゃな」
ガッシュ
「…タクティクス?なんですか、それは?」
ラッシュ
「戦略性に富んだ、実戦さながらの演習という事でござろう。いざ!」
アッシュ
「うむッ!」
ラウニィー(フレイア)
少しはおとなしくできないの、あんたたちはッ!
そうそう。
ラウニィー女史も元々高レベルキャラなので、一緒に謹慎。
ラウニィー
一緒にすんじゃねぇよこらガキ
クリス(ナイト)
「全国放送ですよ」
ラウニィー
「…。今更、どうしろっちゅーのよ。いーんだよ、俺はこのままで」
バダム(ナイト)
『居直り平助』だな」
天の声
「誰だそりゃ」
ふてくされてしまいました。今後が心配ですねぇ。


○帝国軍の行軍進路○

さて、前線へ進めた主力部隊がズンドコ島の中央を【オルガナ】目指して進んでいます。解放部隊はそのスキに反乱軍本拠周辺の拠点へと向かいます。
アイーシャ(プリースト)
「…やはり、御仏の愛弟子というのは崇高な香りが漂いますね」
町の人
「御仏って、何の話しですか」
カラマゾフ(ナイト)
「あー…と。ま、お気になさらずに」
アイーシャ
フェンリル様…
ま、これはこれでよいとして。
案の定、三騎士の一人フェンリルもラシュディの魔力に操られている様子。全く、三騎士ともあろうものがなんたるザマか。こりゃ聖なる父とやら、聞いとるのかボゲー。
天罰覿面!
スルスト
イェッサー、ボース♪
(ソニックブーム炸裂)
天の声
ごはあっ!?
ぐぬぬぬぬぬ…。こんなことでは、聖なる父たかが知れたものだ。

それもよいとして。

はやくも帝国軍を捕捉した前線部隊各員。どうやらそのルートがはっきりしてきた様子。
最初に遭遇したのは飛行部隊。しかし攻撃能力が激弱な編成をしている為、肩馴らしにもなりません。逆に、こんな低能部隊にやられる様な部隊ではこのステージのクリアなど絶対不可能でしょう。
因みに、レイブンとアマゾネスの部隊です。

前線部隊の進軍を一旦中断し、三方向への進軍に切り替えます。
1つは今まで通り【オルガナ】手前へ。
1つは北上し、ドラゴンテイマー部隊を殲滅、更に北上して拠点奪取。
1つは西進し、プリースト部隊を撃破、拠点を奪取。
どうやら、離島を迂回しつつ本拠を襲撃しようという事は無い様子。


○破竹○

どうも、天空の島の帝国軍は弱い印象しか受けません。
反乱軍はこのヨワヨワ帝国軍を苛めながら【オルガナ】の手前に布陣を済ませます。まだ、夜になったばかりです。
レベルがイーブンにも関わらず、部隊が敗北するケースが全くありません。ま、前線では担当部隊がひっきりなしに入れ替わっていて、常に最良のコンディションの部隊となっている為、傷だらけの帝国軍なんぞにゃ負けはしません。
アイーシャ
「戦いは…むなしいものですね」
ランスロット
「アイーシャ…」
アイーシャ
「実は、レベルがあがりすぎたので戦線からおろされましたわ」
ランスロット
「そ、そうか…それは…なんといえばよいやら」
シャル
「そろそろレベルあげも規制しないと、あんたたち僧侶系キャラはALIの調整が効きにくくて毎回毎回困るのよね…」
ノルン(ヴァルキリー)
「だからってヴァルキリーにしないでよッ!
アイーシャ
「まぁ、似合いますわ♪特にその太股のチラッとさ加減が…」
ニーナ
「デボネアが見たら鼻血でも吹くんじゃないの?」
ノルン
「そ…そかな…。えへへ♪
シャル
「うん。ノルンのALIはもう大丈夫なレベルまでいったわね」
プリーストであるにも関わらず、アイーシャ・ノルンの両名は一旦別のクラスにするとすぐには戻せません。どうにかALIやCHAをあげる必要があるのですが…。
今回はノルンさんにはヴァルキリーになってもらい、自発的なALIアップを目指してもらいました。これはどうやら功を奏したようです。

そんなこんなで前線は、戦っているのが嘘の様にケガすらなく進んでいくのでした。


○オルガナでの情報○

戦闘についてあれこれ書くことがないので、都市から得た情報で話しを進めます。
フレディー(ナイト)
「西の端に、ムスペルムへのカオスゲートがあるらしい」
アクティ(ヴァルキリー)
「先に行っちゃったもんねぇ…」

アレン(エンチャンター)
十二使徒の証?なんだそれは」
町の人
「フフン。おぬしらなぞには発見できるわけがないものじゃわい」
ナイジェル
「ジジイ、地獄見てみるか?あ?」
アリエス(クレリック)
「やめなさいってば、もう」
町の人
「ともかく、相当な人格者で無ければ見つけられないものじゃて。おぬしらが手にするとき、それはおぬしらが神に認められた証となろう」

教会の人
「よくぞ、このオルガナまでおいでくだされた。待ちこがれておりました」
エド(サムライ)
「これはこれは。天空の島でも歓待を受けるとは光栄だな」
教会の人
「さあ、さっさと帝国のやつらを追い出してくだされッ!!この下界の野蛮人どもめッ!!
クィン(ヴァルキリー)
…もう一度言ってみる?
クリス
「先生、おちてますよ、もう」
クィン
「ち、だらしのない奴め」
中段あたりの拠点です。これから先のゲーム展開に重要な単語が見えます。
『十二使徒の証』
なにやらありそうな響きをもつアイテムです。きっと何らかの意味があるのでしょう。
教会では、天空の島に住む人々の性質を知る事が出来ます。争う事を好まない人々、おそらくそれ故に下界から逃げてきた臆病者たちの集団。それがこの天空の島に住むカスどもの正体。
が、争いを避けるのには人それぞれの理由があり、人それぞれの正義があります。なにも真実カスというわけではないのです。…中にはカスもいるでしょうけど


○前線の状況○

戦闘の方はどうなっているのでしょう。前線リポーターを呼んでみましょう。
ランスロット
…なぜそこで私を出すのだ?
天の声
「いや、ヒマそうだったから」
カノープス
「まぁ、確かに緊張感はないけどな」
マーチン(サムライ)
「前線は依然変わらず安定しているでござる。帝国も天空へはさして戦力を割けなかったとみえる」
バートン(ヴァンパイア)
「私もさほど戦ってはおらぬ。かような相手では役不足であるぞ」
天の声
「そーかもしれんなぁ…」
バートン
「故に私は帰る。グレッグ、ディロン、参るぞ」
グレッグ(ウェアウルフ)
「あいよ、ダンナ」
ディロン(ウェアウルフ)
「じゃあな、あとヨロシク」
(バートン率いるユニット、本拠へ後退)
ランスロット
「な、なにを勝手なことを…!」
ギルバルド(ビーストテイマー)
「いや、オレもいい加減弱いものいじめは飽きたので帰るぞ」
カノープス
「オレも」

ランスロット
「…。まぁ、確かに戦闘に緊張感はないな」
フィフス(ウィッチ)
「わたしも、レベル20なんですけど」
ニーナ
「そろそろベテランの領域というとこね」
フィフス
「どうなんでしょうねぇ」
ランスロット
「とにかく、戦いはまだ続いているのだ。気を抜くなよッ!
まだ前線では戦闘が行われているようですが、どうにも歯ごたえの無さが目立つ様子。イベントキャラのレベルも高くなりつつあるので、これからを考慮して早期に後退させる事にしました。
レベルが低いキャラの底上げをするにはまずまずのステージかも。


○隠れた都市ども○

さて、このステージも見て頂ければわかると思いますが、あまりに不自然な島が存在していますね。こういう島には大抵、埋もれた財宝や隠れた都市・教会がありますので、財宝を掘り出さない様に注意して拠点を探しましょう。

もう一人の天空の三騎士、その名はフォーゲル
シグルドに住むといわれる、天空の三騎士の中でも最強を誇る竜騎士とか。是非とも仲間にしたい逸材、のように思われますが…。
スルスト
Hey!なぜそこでMeを見るデスか!?」
シャル
「これじゃあ、最強といってもねぇ…」
ニーナ
「ま、期待しないでおきましょっか」
胡散臭い外人のおかげで、反乱軍内での天空の三騎士のイメージは既に地の底まで落ちてます。そんな中で最強といわれても、期待できるわけがありません。
そんなわけで、ここオルガナのフェンリルにも、大した期待をもたれていない様子。
フェンリル
っくしゅ!
兵士A
「いかがされましたか?」
フェンリル
「…いや。風邪でもひいたか?」
兵士B
「はっはっは。氷のフェンリルともあろう方が風邪とは…。愉快愉快」
フェンリル
「…」
(黙ってソニックブーム)
兵士B
ぐはぁっ!?
フェンリルは、下界に手を差し伸べた為に神の怒りに触れたとか。
シャル
「…肝っ魂の小せぇ神様だなぁ、おい」
アッシュ
「ふん。所詮神というものは人間にとって善でも悪でもないのだ」
アイーシャ
違いますわッ!これは私たち人間の行いが悪だった為に、御仏が私たちに下した罰だったのです。悪いのは私たちですわ!」
ノルン
「どうでもいいけど、御仏はもういい加減に…
アイーシャ
御仏…
(アイーシャ嬢、うっとりモード突入)
ギルバルド
また遠くまでいってしもうたか
カノープス
長いぞー、こうなると
ともかく、確かに帝国軍がブリュンヒルドなしで天空の島へ到達したのは、

ラシュディの魔力の高さ

を裏付けているもの。さすがに大陸随一の賢者と呼ばれていただけはある、というところでしょうか。


○氷の騎士○

さて、いい加減前線の戦闘も沈静化したので、いよいよフェンリルとの対決です。
同じ三騎士のスルストと対面させてもいいのですが…。
スルスト
「Why?なぜMeはいけないのデスか!?」
シャル
「あなた、レベルが高い上にコストも高いのよ。おわかり?
取り敢えず、そういう理由でスルストは用なし
ではフェンリル戦に突入しましょう。
フェンリル
「……ラシュディ様に逆らうおろかな者たちよ…」
シド(ゴエティック)
「やはりラシュディの魔力の効果でござるな」
アッシュ
「うむ!ここは間髪入れずに戦闘開始と洒落こもうか!」
ガッシュ
「さすがは団長!いざいざ!」
ラッシュ
「すわ!」
フェンリル
人の話しは最後まで聞きなさいッ!
アレン
「あ、正気だ」
フェンリル
お黙り
さて、フェンリルの部隊を眺めてみましょう。
フェンリルは後衛に位置しており、攻撃内容もスルスト同様ソニックブーム一回だけです。しかし、この破壊力はスルストを見てもはっきりわかるので、あんまり下手なキャラを使うわけにはいきません。
そして他のキャラですが、なんとたったの1キャラです。こりゃ楽勝ですね、と思ったらそいつはタロスゴーレム系最強のクラスです。でも、どう攻めてもこのタロスは1回の戦闘で倒れてしまうでしょう。
ならば、フェンリルに出来るだけの打撃を与えてやるべきです。しかる後にトドメ刺しがトドメを刺す、と。
アッシュ
「むっ?もう終いか?なんだか早いのう…」
シャル
「ごくろーさま。こういう時はさすがのジイサマよね♪」
アッシュ
「はっはっは、こういう旨味があればこそじゃて」
パラディン×3、ゴエティックエンチャンターの破壊力によってタロスはあっという間に消滅、フェンリルにも多少なりとも打撃を与えました。
さて、フェンリル攻略はできるだけ暗黒か神聖属性の武器で叩き込みたいのですが、あのタロスの一番の弱点は火炎系フェンリルの耐火炎防御も決して高くはないので、火炎系装備で戦います。

全快したタロスを相手に、前衛が切り結びます。ランスロットもマーチンもそれぞれの最上位クラスまで到達しており、攻撃回数は申し分ありません。その攻撃の前にタロスはあえなく崩壊し、フェンリルのソニックブームもなんのそのと、ダーククエスト2連発。
トドメに前衛3人の攻撃が連続炸裂しまして、フェンリルもあえないご最期
フェンリル
勝手に殺すな
(ぶすっ)
天の声
ぎゃー!!

フェンリル
「助けられた様ね…。感謝します」
ランスロット
「元に戻られたか」
シャル
「さあ、行数も無いのでちゃっちゃといくわよっ!」
バダム
「ゴレン…」
ニーナ
「しつこいわね、あんた」
ランスロット
貴様等どこからわいて出た!
フェンリル
「あなたがたには三騎士の援助を受ける資格がある様ね。わたしも力を貸しましょう」
シャル
「うん。よろしく頼むわね♪」
スルスト
「Hey!久しぶりネ、フェンリル♪」
フェンリル
…誰?あなた。どこかで会ったかしら…?
スルスト
「Oh!何を怒っているんデスか〜?あんなに深く愛し合った仲なのに」
フェンリル
「ふざけないでくれる?あんたみたいな胡散臭い外人、趣味じゃないわ
ニーナ
「(わくわく)」
バダム
「世に言う、これが『痴話ゲンカ』か」
フェンリル
そにっく・ぶーむ!
(バダムに直撃)
バダム
ずはあっ!?
フェンリル
「…考えてみれば、当然あなたが居るわけだけど…神のお考えはどうも…
アイーシャ
「疑ってはいけませんわ♪あなたは御仏に選ばれた聖なる騎士。それだけで十分ではありませんかっ♪」
フェンリル
「…御仏?」
シャル
…てめー、行数がかさんでるって言ってたじゃねぇか、オラァッ!
天の声
やかましい、計画立ててこれ書いてると思ったうぬの不覚じゃ!
シャル
いつかぶっ殺す

ランスロット
「本当に天空の三騎士の援助が必要なのだろうか…」
ウォーレン
「左様。星は輝きを増しておりますれば、これぞ王道。導きのままに」
アイーシャ
「さすがですわ、ウォーレン様(はぁと)」
ランスロット
「…アイーシャ?(どこから…)」

ともかく。
天空の三騎士の内、二人を味方につけた反乱軍。あとの一人、フォーゲルをも仲間にするべくシグルドへ向かおうとしますが、ここにはシグルドへ通じるカオスゲートが無いので、仕方が無いから下界に戻ってひと暴れと洒落こみます。

スルスト、フェンリルのクラス・ドラグーンは三騎士専用のクラス。その能力は他のどの戦士系クラスの中でも群を抜いています。ですが…。

シャル
ぼったくり!
フェンリル
「妥当な値です。文句いわないの」
派遣コストがべらぼうに高い!
しかし、長きにわたる戦乱で今日を生きるのも精いっぱいの愚民どもから巻き上げた資金は、フェンリルがたとえ10人いたとしても何ら問題無く運営していけます。
ランスロット
表現に大問題があるぞ」
天の声
「所詮、戦争屋は儲けてナンボでんがな旦はん」
ランスロット
戦が終わったらぶっ殺す
バダム
「只今『△水 奨』におこしいただいてます」
ニーナ
きゃ〜っ♪

フェンリル
「誰が10人いるというの?」
天の声
「いや、これは『北の狼』の人ではないですか」
バダム
「先の話ですな。次回作予告というやつか」
フェンリル
「そんな予定は入っていません」
バダム
「…ところで、『南の虎』は誰なのだ?」
天の声
そっちの話じゃない
ともあれ、次は下界に降りて戦を続けます。残っているステージの中から選ばれたのは…
『バルモア遺跡』
その理由は…?
シャル
「登場順よ、登場順」
クリス
「でも、『ガルビア半島』って…」
シャル
「だから、『ガルビア半島』はダメなの!」
クリス
「どーして?」
シャル
「あと3つ進んでからね」
わかったようなわからんような理由ですが、次の標的はバルモア遺跡。
一体、どんな遺跡でしょう?


NEXT
〜第14話〜
倒錯のナルシズム

バルモアの怪人と聖人気取りの石像、宿命の対決は果して…? …なんだこりゃ(死)


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