勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第15話〜
男爵様は変わりイモ

(マラノの都)

バルモア遺跡を後にした反乱軍は、次なる進攻地の検討に入ります。
この段階で進攻地として候補にあがっているのは『マラノの都』『ガルビア半島』、他にSS版専用のエキストラステージ『ザルガン地方』『セウジト地方』

シャル
「結構色々出てきてるわねぇ…」
ナイジェル(サムライ)
「…あれ?決めてたんじゃなかったっけか?」
シャル
「いや、レベル的な問題もあってねぇ」
ノルン(ヴァルキリー)
寄り道…?
ニーナ(ヴァルキリー)
「のっ…ノルン…?」
ノルン
遠回りは絶対赦さないわ…たとえ神が赦したとしても…
シャル
「わかりましたごめんなさい。マラノの都へレッツラゴー♪」

アッシュ(パラディン)
「…『殺気』にも似た異様な覇気を感じるのう…」
ミネルバ(プリースト)
「やっぱり、アレでしょうか?」
ニーナ
「…わたしのせいじゃない、と思うよ?多分…なんとなく…」
ランスロット(ナイト)
「何をやったんだ」
デボネアに関する情報をニーナから奪取したと推測される(笑)ノルンによって、他への進攻ルートは一時おあずけとなりました。まぁ、これは仕方がないところでしょうか。
ラウニィー(フレイア)
「…」
おっと。
なんだかラウニィーも鬼気迫るものがありますねぇ。はてさて。


○基本構想○

ご覧頂ければわかると思いますが、【マラノ】への道程に立ちはだかるあの幾重にも張り巡らされた城壁は非常に厄介です。
…と思うかもしれませんが、実際問題あの城壁のお陰でこちらは逆に前線構築に悩む必要が全く無くなったとすらいえます。北門、その近辺の拠点が第一の目標となり、ここに前線部隊が結集した後は、飛行部隊への再編成を繰り返して城壁を乗り越えて前線をショートカットで前へ押し出します。解放部隊はゆっくり進んで問題ありません。
よって、前線部隊×6・西進×2・南下×2という組み合わせで進攻を開始します。


○北門○

西進、南下各部隊が順調に拠点を解放している中、前線の最速部隊は北門近辺の拠点まで到達しました。
マーブル(ヴァルキリー)
「…どうやら機先を制した、というところね」
ゴルドン(ナイト)
「ふん。しかしどうやら拠点を解放しているヒマはなさそうだぞ」
ここまで至って漸く帝国軍と衝突しますが、既に時遅しです。出鼻を挫かれた帝国軍の隙をついて拠点を解放。前線構築部隊には高速移動を実現させる為にダミー部隊が配属されています。
これは、ワイバーンを部隊に編成する事で重量級ユニットを軽々と前線まで運搬させる為のものです。詳しくは別の機会にゆずる(死)

ともかく、前線は既に反乱軍の手の上です。煮て食おうが焼いて食おうが思いのまま。
アッシュ
「とかぬかしおる割には、わしはまたしても留守番なんじゃがの〜」
シャル
「しょーがないでしょー?じいさんの部隊だけもうレベル17だもん」
アッシュ
「…別にええじゃないか、多少CHAとALIが下がる程度」
シャル
「って、そんなに高いわけでもない癖に」
17レベルともなると、このステージではまだ高い方なのでご遠慮願うことに決定してます。とはいえ、毎回最後あたりにちょろっと戦闘させているのですけどね…。


○人のウワサ○

さて。
前線は既に次の城壁を超えようという段階に突入しているので、ここらで拠点解放部隊の方を覗いてみましょう。
ヴォニータ(プリースト)
悪の気配…ですか?」
教会の人
「いかにも。ハイランドから流れてくる気配じゃ」
カノープス
「ふん。どんな気配だか知らんが、どのみち俺達が潰すさ」
クリス(ナイト)
「自信、おおありですね」
エバンズ(ゴエティック)
「成る程、城でもつというくらいですからなぁ」
マーチン(サムライ)
「…それは尾張名護屋の事でござる」
カノープス
そう冷静なツッコミを入れてやるなよ
教会からは、どこにいっても『悪の気配』を感じる、という話ししか出ません。全く、役に立つやら立たないやら…。
この段階では教会での『復活』は使う意味を成さない状態になっている筈だし…。
カノープス
「援助金もよこさない割には金だけ取りやがって」
ヴォニータ
「そ…そういう言い方はあまり…大っぴらには…」
マーチン
「というと、自分もそう思っておるという事でござるな?」
ヴォニータ
ないない!ないですってば!

エド(サムライ)
「ほほう。ラシュディの魔力を、とな?」
町の人
「はい。でも、本当かどうかわかったもんじゃありませんけどね」
ウォルター(ナイト)
「自信が無いからそんな事を吹聴してんじゃねぇか?」
ホーク(ドールマスター)
「ふむ、器が知れますねぇ。もひょひょひょひょ

ランスロット
「そんな噂が流れているのか…」
サラディン(ゴエティック)
「ふむ。風聞に過ぎぬ事もありますが、皇子が事を起こす前に接触した方が無難でございましょう」
シャル
「ったく、あの唐変木は」
その頃の唐変木
唐変木
っくち!
従者
「皇子…いまのくしゃみ、ちょっとカワイ子ぶりました?
唐変木
「ななな、なにをわけのわからんことをいいだすんだ!

ウォーレン(ゴエティック)
「皇子も無理はなさいますまい。が、急ぐに越した事はありませんな」
サラディン
「いかにも。ささ、ずずいと、シャル殿」
ウォーレン
「皇子がお待ちかねですぞ、ささ」
シャル
「息が合うわね〜、ヤな意味で」
サラディン
お褒めに預かり恐悦千万
ウォーレン
ホッホッホッホ

○アプローズという男○

さて。その前にアプローズに関する話をまとめます。

アプローズ男爵。元々はゼノビア王家の人間でしたが、グラン王が殺害されたのを好機とばかりにハイランドに寝返った人物。裏切り者がこの巨大な都マラノの統治者にまでなるという点から見ても、アプローズは世渡り上手な様です。
ゼノビア家の者は容赦は無く虐殺したといいます。最も有名な大虐殺の地には『ポグロムの森』が挙げられます。
さて、アプローズについてあれこれ書くのはこのくらいにして。
天の声
「折角巷はお主の結婚式でえらい騒ぎなのに、肝心の嫁はどうした男爵?
アプローズ
「うるさいです。のっけからうるさいです

○皇子○

さて、前線では意外とウィッチの部隊にてこずったり、装備の付け替えやメンバー交代とてんてこまいしていますが、既に前線は【マラノ】の手前まで押し進められています。
拠点を解放してゆく反乱軍は、とある都市で謎の人物に出会います。
従者
「私はトリスタン皇子の従者です。お頼みしたい事がございます」
ランスロット
「皇子はこちらにおいでなのか。いずこにおわすか」
従者
「それはまだお教えできません。皇子はシャル殿にお会いしたいと申されております。是非ともシャル殿をここへ…」
ニーナ
「う〜ん…まずは軽く、ってとこ?」
クリス
「何をですか?」
フレディー(ナイト)
「ところで、シャルは今どこへいっているのだ?」

シャル
じいさんっ!いい加減にしろって何遍言わせれば気が済むっての!」
アッシュ
「やかましい小娘じゃのう。ええではないかたかが2部隊くらい」
ラッシュ(パラディン)
「いやはや、毎度これっぽっちではかえってストレスになりますな」
ガッシュ(パラディン)
「まさしく。ここはひとつ、このまま前線に向かい…」
アイーシャ(プリースト)
「あう…なんでここはお年寄りの方が問題児なの…?」
アレン(エンチャンター)
おいおい
アッシュ
「まぁ、そう言うでない。少しはシャルの顔もたててやらねばの」
シャル
「そー思うんなら、さっさと帰れってのバカチン

ラウニィー
「シャル、ランスロットのおっさんからだ。皇子がお前に会いたいとさ」
シャル
「で、皇子は?」
マーブル
「…『そっちから会いに来い』って意味らしいね」
シャル
「ったく…つくづく唐変木め」
その頃の唐変木
唐変木
っくしゅ!
従者
おかゆなど作りましょうか?
唐変木
「いや、大丈夫だ…。何だか妙に小馬鹿にされている気がしてならぬ」
従者
「ははは、お気になさいますな」

そしてシャルとトリスタンの怪談会談が始まりました。

トリスタン
「反乱軍のリーダーが、君みたいに美しい女性だとは思わなかった」
天の声
ぶわっははは!
シャル
ぎゃはははは!
トリスタン
「な…何かおかしな事をいったか?
シャル
「いや、別に。それにしてもよく無事で…」
トリスタン
「うむ。余計な心配をさせてしまったようだな」
シャル
「そー思うんなら少しは自重しなさいね」
トリスタン
「はっはっはっ、これは手厳しい。さて、私の望みを叶える為には是非とも君たち反乱軍の力が必要なのだ。力を貸してほしい」
シャル
「別にいいけど?」
トリスタン
…何やらどうでもよさそうな応答だな
シャル
「んなこたないよ。この戦争終わったら、王様になって貰わないと困るし。私はそんな気は毛頭無いからねぇ」
トリスタン
「ほう、欲のない事だな」
シャル
「まぁね。さ、そろそろみんなに殿下のお姿をお披露目しないと」
トリスタン
「お披露目…?若干意味合いが違うような気がするが…
とまぁ、取り敢えずグラン王の忘れ形見である皇子を味方につけた反乱軍の士気が、否応無しに上がるのは当然でしょう。
さて。
このトリスタン、個人能力もかなり高く非常に優秀な前衛キャラです。
ラウニィー
「品位はともかく、風格や貫禄をもちっとつけねぇと駄目だなぁ」
アイーシャ
「あら、今でも見栄えは良いと思いますが」
ノルン
「見栄えは…ってアンタ結構ズケズケいうのね」
アイーシャ
「え?そうですか?でも良く見えるじゃないですか。外見は
トリスタン
「いや…そういう事を本人に向かって懇々と説くところがだろうな」
バダム(ナイト)
「お、これは皇子…早速絡まれていなさるな。さすが姐御、お目が高い
ラウニィー
死なすぞこらガキ
まぁ、意見はいろいろあると思いますが、唐変木はちょっとお坊ちゃん的な印象を受けてしまっていてどうも評価が伸びません。ここはひとつどでかい花火を期待しましょう。


○戦況○

バートン(ヴァンパイア)
「あー…暇だな」
グレッグ(ウェアウルフ)
「そうですねぇ旦那。最後の戦闘から随分経ちますからねぇ」
ディロン(ウェアウルフ)
「日も高々と昇って、すっかり真っ昼間ですぜ」
バートン
「そうか、もう真昼か。どうりで眩しいと思った
(じりじり)
グレッグ
「…旦那?」
バートン
ぶわっちちちち!
(棺桶のままのたうちまわるバートン)
ディロン
「随分お約束なオチが好きだなぁ、旦那も」
アーノルド(レイブン)
「しかしまぁ、そろそろ帰るとしようぜ。今回の仕事はもうおしまいらしいしよ」
フット(ニンジャマスター)
「なんか結構あっというまだった様な気もするなぁ」
グレッグ
「旦那〜」
バートン
「…まぁ、一晩すりゃ元に戻る。案ずるな。のひぇひぇひぇ
シド(ゴエティック)
「全然駄目そうに思えますがねぇ…」
さて。戦闘の具合は以上。確かにてこずりはしましたが、帝国軍は部隊が密集していないという弱点がある為に前線を後退させる憂き目にはあいません。今回も快勝


○対ボス編成○

というわけで、あと残すは男爵のみ。
アプローズは暗黒系魔法の使い手で後衛に布陣、前衛はデーモン×2というユニット。あからさまに『神聖系』に弱いといっている様なものです。それに解放した拠点からもアプローズの攻撃属性が『暗黒系』である事は知れています。攻略方法はおのずと決まります。

話の展開上、因縁がありそうな二人ゼノビア王家関連で二人、あと久しぶりにシャルをボス戦闘に編成。
トリスタン
「すまない。あの男は絶対に赦すわけにはいかないのだ」
ランスロット
「む、私もいかせて貰うぞ」
シャル
「駄目って言っても聞かないくせに。後は…オジイサマ♪」
ウォーレン
「準備は整えておりますよ、ホッホッホッホ」
ラウニィー
俺を外したりはしねぇだろうな?シャル」
シャル
「もちろん♪アンタ連れていかないでどうするのよこのステージを」
トリスタン
…私は別によいのか?
ランスロット
「皇子、そのように考えてはいけません」
ウォーレン
「左様。ここはひとつ見方を変えるのが上策かと」
ナイジェル
「どんな『策』だか」
布陣は決まりました。今回はイベントキャラが花ざかりなので、1部隊で挑んでみます。多分、勝てると思います。
ではいざ!


○アプローズ男爵の末路○

ではさっさとトドメといきましょう。
アプローズ
「随分な扱いですね…まったく最近は無礼な輩が多くて困りますよ」
シャル
「アンタのツラも結構無礼かもしれないけどねぇ」
アプローズ
「フム。確かに、イキナリこの様に繊細かつ麗しい顔を見せ付ける、というのはご婦人方を唐突に至福の世界へ誘う為に無礼千万かもしれませんね」
ランスロット
…変わった性質の男だな
天の声
そういうキャラクターに仕立てたんだから仕方ないだろう
トリスタン
「フン…ではその無礼な顔を削ぎ落として、世のご婦人方の安堵を得るか」
アプローズ
「おやおや、これはトリ坊ちゃん…おとなしくしていれば長生きできたやもしれぬのに、物好きな事ですね」
ランスロット
「…まわりくどい奴だな」
天の声
「よいではないか」
ランスロット
「…行数がかさむ一方だが、それでもよいのだな?」
天の声
「(断末魔)」
シャル
「ヤルじゃん、いまのは結構ダメージでかいよ」
ウォーレン
「ホッホッホッホ」
トリスタン
さっきから外野で何をやっておるかッ!

アプローズ
「…お?そこにいるのは愛しのマイ・ハニー♪
ラウニィー
(悪寒が周囲グルリを駆け回る)
アプローズ
「随分手間を取らせてくれましたね…」
ラウニィー
「テメーが相手じゃあ、誰でも逃げ出すだろーがこのボンクラが
アプローズ
「ン〜♪実にイイよハニー♪罵っている時のキミは非常に美しい…」
ラウニィー
(悪寒がひっきりなしに降り注ぐ)
シャル
「…どういう趣味なんだろうねぇ、こいつ」
ランスロット
「あまり好感が持てそうも無い事は確かだが」
ラウニィー
「…これで最後にしてやる。テメーだけはただじゃあ殺らねぇからな」
アプローズ
「ああ…キミのそういう凛々しい瞳もなかなか素敵だ…。でも、どうしても私の花嫁にはなってもらえない様ですね」
ラウニィー
ったりめぇだっちゅーの、このスカタン!
アプローズ
「嫌われたものですねぇ…。トリ坊ちゃんも私が嫌いだそうですし…」
トリスタン
私が貴様を好きだとでも思っていたのか!?
アプローズ
「…」
トリスタン
(悪寒が何故か前方斜め45度の角度で降り注ぐ←?)
気を取り直して、戦闘に突入させていただきます。
レベルの面からいうと、アプローズは18デーモン×2は16。ここまででお気づきでしょうが、『アプローズ男爵のユニットは飛車角落ち』です。これにあと2体、何か追加されていればいくらシャルたちの能力が高くても1戦闘で倒せはしないでしょう。しかし、この編成はまるで『倒してください』といっているとしか思えませんね。
ので、今回はシャル1部隊で戦いましたが、案の定1戦闘で片が付いてしまいました(笑)
アプローズ
「くっ…この私が敗れるとは…」
ラウニィー
「当然」
ランスロット
「では皇子…」
トリスタン
「何か言い残す事があれば、一応聞こう」
アプローズ
「…ではひとつ」
トリスタン
「確かに聞いたぞ。アプローズ男爵、辞世の句。『ではひとつ』
ウォーレン
確かに記録いたしました」
アプローズ
…なかなか、ベタなオチで結構でした…
ウォーレン
「(ちょいちょい)」
アプローズ
「?」
ウォーレン
シーンの再現は『Y』ボタンですぞ」
アプローズ
ごぶっ!(がくっ)」
(ち――――――ん)
シャル
ナイスじいさん
ウォーレン
「いやいや、ホッホッホッホ
ラウニィー
「…なんか、水戸○門みたいな構図でヤだなぁ、これ」
ランスロット
「何だそれは」

はい。
つーわけで『マラノの都』攻略完了です。
…戦闘や攻略について削った分、会話部分で悪乗りしたら結局こんなになってしまった。
やれやれ(笑)

アプローズ男爵ですが…。ちょっとキャラ変えてます(笑)。というか、別物(笑)
こやつについてはまた別に機会を設けて描きたいですね…。

トリスタンは…ランスロットほど堅物なわけではないが、まだ世間慣れしてないというか何というか(笑)。とにかくやっぱり『坊ちゃん』みたいに仕立てて…ないなぁ(死)
ラウニィーとアプローズの因縁は、軽くさらっと流しました。
この、イベントキャラ絡みのあたりは、やっぱり別に描きたいなぁ。



さて。
交通の要所、マラノを手中にした反乱軍。気になるのは次の進攻先ですが…。
シャル
「…」
ノルン
「…」
ギルバルド(ビーストテイマー)
「なにをやっておるのだ、あれは」
カノープス
さぁなぁ
シャル
「…わかった。仕方ないね」
ノルン
「じゃあ、すぐにもいきましょう!ほらグズグズしてないで!

ニーナ
「もう少し大人にしてもいいんじゃない?あれじゃあまるで…」
アイーシャ
…何か?
天の声
「…お前、最近被害妄想強すぎなんじゃないか?」
アイーシャ
誰のせいだと思ってるんです?
天の声
「まあそれはそれとして(話題を脇に置く)
アイーシャ
(話題を置き直す)私、あんなキャラじゃないし、それにそんなに意識してないし、別に普通だと思います!なんでこんなことするんですか!」
天の声
「まぁまぁ、落ち着きなさいアイーシャちゃん」
アイーシャ
「『ちゃん』…また子供扱いした〜ッ!ふえ〜〜〜〜〜ん!
ニーナ
「また急激にキャラ変えてきたなおいこら。こっちの身になれっての」

ナイジェル
「あっ!俺の秘蔵のウォッカ、誰が手ェだしやがったんだ!」
クリス
「…あの…多分、あれ…じゃないかな…」
ナイジェル

ノルン
「どっちにしても、シャングリラは移動を続けているようです。それに…」
ランスロット
よからぬウワサも耳にするしな。放置してはおけない。早い方がいい」
トリスタン
「よし。シャングリラへ向かおう」
一同
「御意のままに」
トリスタン
「時に」
ランスロット
「は」
トリスタン
「いつもこんな感じなのか?」
ランスロット
「殿下もじきになじんでまいりますので問題ございません」
トリスタン
そ…そうか
取り敢えず、数ある候補の中から選び出したのは、新たに登場したステージであるはずの『天宮シャングリラ』。あんまり寒いところで暗躍させつづけておくのも少し可哀相なので、早めにケリつけさせようという評議会の決定らしいです。
ヴォニータ
「誰が『寒い所』『暗躍』しているんです?それに『ケリ』って?」
シャル
「うむ。それは次々回のお楽しみという事で」

NEXT
〜第16話〜
姫君救出大作戦

ノルンご指名のこの地には、一体何があるというのか?


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