勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第17話〜
剣の誓い

(ガルビア半島)

悪の大王から麗しの姫君を救い出した反乱軍…。

デボネア
「ええい、いい加減にせんか馬鹿者!
シャル
「まぁまぁ。最初はまだ軽いんだから、この程度で怒ってちゃダメよ♪」
ランスロット(パラディン)
「…」
(どうやら慣れてきたらしい←笑)
それはともかく。
レベル差もなんのそのと、いきなり高レベルステージである『天宮シャングリラ』を攻略してしまった反乱軍は、随分ご無沙汰しているステージにその魔の手を伸ばします。
トリスタン
「誤解を招きかねない物言いをする奴だな、あれは」
サラディン(ゴエティック)
「曲解はある意味、人間の特質かも知れませんな」

デボネア
「…」
ノルン(ヴァルキリー)
「クアス、どうしたの?」
デボネア
「いや、なんでもない」

シャル
「あんまり茶化したくないんだけどなぁ、今回は…」
天の声
「む…」
(良心の呵責←何を今更←死)

○基本構想○

ご覧の通り、雪原地形で覆い尽くされたステージです。
今の反乱軍には…
ラウニィー(フレイア)
「…何だよ、何じろじろ見てんだよ、見世物じゃねーぞッ!!
フレイアただ一人(死)
シャル
ぬわーッ!なーんでいないってのよーもう!」
バダム(ナイト)
「戦闘に出してないから育たないだけでは」
ナイジェル(サムライ)
「…確か、ジャイアントにフィボルグ候補がいたじゃねぇか」
ニーナ(ヴァルキリー)
「それに、別に無理に【雪原】タイプのクラスがいなくても大丈夫だし」
クリス(ナイト)
「なんとかなりますよ、多分」
シャル
「そういやそうね…。ただ問題は…」
そう、大問題はまたしてもレベル差。とはいっても、今度は反乱軍の方がレベルが上なので困っているのです(^_^;
しかし、同レベルの2軍も保有している反乱軍にとって、大した問題ではありません。

というわけで、今回の部隊運用の基本構想を。

雪道は完全に本拠同士の直線上から大きく外れています。それでもやはり帝国軍には飛行部隊が存在すると考えられます。そして雪道、迂回路の方ですが、こちらは予測衝突点の少し後方に拠点が存在しますのでそこを中心に展開すれば問題ありません。
そう、今回は防御型の前線構築を行います。
別に高レベルのユニットで戦ったって構わないのですが、この際ですから低レベルキャラの底上げを兼ねて、敢えて高レベルのユニットを排除してみました。

ともかく、敵飛行部隊は【エルテルスンド】途上の雪道で防衛。これに3部隊。残りは、全て【エルテルスンド】に投入します。本当に防御型ですねぇ。


○寒中行軍○

ヴォニータ(プリースト)
「な…なんでこの南の半島が雪に覆われているんでしょう??」
フィフス(ウィッチ)
「さ…さぁ…そんなの知らないわよ」
何故か、大陸でも南に位置するガルビア半島は雪に覆われています。寒いったらありゃしません。
特にウィッチなんかはあの格好ですから寒い事この上なさそう。
フィフス
誰があのカッコのまま雪の中に出るかっての!
天の声
「そりゃまぁそうか」
そんな中でも…
ラウニィー
「オラオラ、邪魔だどけウスラトンカチ共ッ!」
ラウニィーお嬢さんとお供の助さん格さんフィボルグらしいです←笑)は元気一杯。
アイーシャ(プリースト)
「そっか、ラウニィーさんはハイランドの人でしたものね」
ランスロット
「…別にハイランド育ちでなくても寒さが苦にならないのはいるようだが」

ウォーレン(ゴエティック)
「ホッホッホッホ」
スタピュロス(ケルベロス)
わんわんっ♪どたたたたた…)」
マーウォルス(ケルベロス)
ばうばうっ♪どたたたたた…)」
初期装備であるヘルハウンド達と再びユニットを結成したウォーレンも元気一杯。ついでに言えば飼主と一緒で犬たちもすこぶるご機嫌(^_^)
シャル
「う〜ん。設定に無理があるなぁ」
サラディン
「む。犬が本来持つ習性を如実に表現しており好感度アップですな」
ギルバルド(ビーストマスター)
誰の好感度なんだか…

○寒中四天王○

さて。早速にも解放した拠点からここのボスの情報が得られました。
エド(サムライ)
「フィガロ…ハイランド四天王の一人だな、確か」
マーチン(サムライ)
「うむ。剣技に優れた猛将とか。油断ならぬ相手でござる」
アクティ(ヴァルキリー)
「でもでも、暗黒騎士だっていうじゃない。って事はやっぱりアレよ」
ホーク(ドールマスター)
「アレでしょう。やっぱりアレがアレしたらアレなんだと思いますよ」
エド
「しかしいまアレはアレがないからアレはちょっとアレだろうな」
マーチン
「しかしアレがござればやはり極楽成仏はアレでござる」
ランスロット
「ええい、アレばかりで会話するなッ!
この寒い中、わざわざ四天王の一角であるフィガロ将軍が迎撃に来ているとか。
それにしても、暗黒騎士である事をわざわざ教えておきながら『勝ち目はありませんよ』とかぬかすバカはどうにかならないものか。
トリスタン
「ガルビア半島といえば、もっと早く進攻できたのではないか?」
シャル
「仕方が無いでしょ?アレがアレしなくちゃお話的に盛り上がりがないし」
ニーナ
「やっぱりアレはアレ系なソレもんじゃないとアレなんだよね♪」
シャル
「そーそー♪アレでなきゃアレってアレだよね〜♪」
クリス
…随分とお楽しみの様ですね
ともかく。
前線は既に構築しました。後は帝国軍を待つばかり。


○前線の衝突○

【エルテルスンド】に構築した前線と、【グレエングスペリ】近辺に布陣させた迎撃部隊が帝国軍と交戦状態に突入しました。…案の定、寒冷地仕様でした(^^)
ラウニィー
「レベルが低いのは確かだが…結構手強いぞ、こいつら」
ファニータ(ヴァルキリー)
「でも、こっちの方が能力的には上なんだけどなぁ」
エリー(ウィッチ)
「とかいいつつ、どんどん敵ユニットぶっ潰してるじゃないですか」
え〜と。
プラチナドラゴンを有する敵部隊についてはもう、どーしろっていうのか(^^;
また、案の定敵の飛行部隊が直通空路を通ってきたので駐留部隊を出張させて撃滅。
ヒューゴ(ウィザード)
「レベルの高い連中が勝手な事ほざいてんじゃねぇぞコラ」
ナジェル(バーサーカー)
「っつーかよぉ、ここぞとばかりにレベル上げしてねぇか?」
シャル
「フッ。そう、その通り!
〔天宮シャングリラ〕をクリアした程の猛者なら、ここ〔ガルビア半島〕の帝国軍如きは赤子の手をひねる様なもの。ならば、未だに低レベルに低迷しているキャラを育てるのが上策。
ギルバルド
「ALIのあがりすぎた連中を駆り出すのも、その為か」
ライアン(ビーストマスター)
「はっきり言えよ、『テメーのせいで高くなった』んだってなぁ」
シャル
「うっさいわね、ハゲ
そうそう。
ALIがあがりすぎていた為、レベル14の段階で未だに『テイマー』な彼等をしごくのも一興。


○ラシュディ?誰それ○

【エルテルスンド】といえばラシュディの情報。が…
フット(ニンジャマスター)
「ふん。北のカオスゲートの事だな。昔の話しじゃないか」
なので、今時ラシュディの話しをされても反乱軍はちっとも驚きません。


○戦闘戦闘、あ〜退屈○

ラウニィー
「…やばいじゃないの。助っち、格っち、帰るよ!
スキュピオス(フィボルグ)
「俺はまだ戦うぞ」
ハイモス(フィボルグ)
「臆病風にでもふかれたか、姐さん」
ラウニィー
姐さんってゆうな!
(サンダーフレア炸裂)
助・格
だわ――――っ!

ナイジェル
「お、さすが姐御。巨人なにするものぞ、ってとこか」
クリス
「あの二人が助さん格さんというと、御老公なんですね♪」
ラウニィー
えー度胸しとるのぅ、ワレー
クリス
…ごめんなさい、もういいません

バダム
「…どちらかというと『組長とボディガード』というところか」
ランスロット
どんな組だ、どんな
ラウニィーやウォーレン、その他〔天宮シャングリラ〕を戦い抜いてきた生え抜きの戦士達は基本的にレベルが高い為、長時間の戦闘に使用するのは躊躇われます。CHA・ALI値が下がりやすいからで、放置しておくと10やそこらは軽く落ちます。注意注意。

さて肝心の戦闘の方ですが、『夜のお仕事』等の主力戦闘部隊の投入すら行われないままに完結してしまいました。これはあれこれキャラを入れ替える為に前線を拠点上に設定した事で、敵部隊の優位である『雪原地形』が全く効力を為さなかった事や、属性武器の装備によるところが大きいのでしょう。
シャル
「さぁ、今回はあったまる『鍋』にしよう!」
ヴォニータ
「やった〜♪じゃあ私、準備しますね〜」
トリスタン
「鍋といえばやはりであろう。早速手配しよう」
カノープス
何故そこで俺を見るコラガキ
久々にこういうシチュエーションを描いた様な気がするなぁ(死)


○対フィガロ編成○

さて。余計な所はさらっと流して、早速ボス戦に突入させます。
フィガロ将軍のユニットには前衛にブラックドラゴン×2。どうもデボネアにそっくりだなぁ、この辺りも。
シャル
「推定でもフィガロのレベルは15程度だと思うから、楽勝ね」
デボネア
「俺にいかせて貰おう」
ノルン
クアス…!
ラウニィー
「相手はこの前まで同じ四天王だった人間だろう、出来るのか?」
デボネア
「フィガロは俺の親友なのだ。むざむざ殺させはしない」
ニーナ
「…どうするの?シャル」
シャル
「おっけー。じゃあ、フィガロはデボネアに任せるわね」
ランスロット
「では、私もいかせてもらおう」
デボネア
「…すまない」
取り敢えず、デボネアの時の事を考えると…まず脅威のソニックブーム。フィガロはどうもこれが暗黒系の必殺技ダウンクロウズという話。…とはいえ、暗黒系に対する耐性が高いキャラって、あまりいなかったり(死)
おまけに前衛がドラゴンときては二段攻撃くらいはしないと勝てないだろうと考えて、第一陣にはおよそ14レベルあたりのキャラで、ナイト×2を前衛として、ゴエティック×2・エンチャンター×1という布陣で挑ませる。やばくなったら退却。
第二陣にデボネア率いる部隊。パラディンのランスロット、デボネア、ドラグーンであるスルスト、ゴエティックのサラディンにフレイアのニーナ。
…また、フレイアを組み込む〜(^_^)


○フィガロ・前哨戦○

各拠点からの徴収も滞りなく済んだ事だし、そろそろフィガロを倒しにいきます。
トリスタン
「徴収…それでは我々が悪党みたいではないかっ!」
ランスロット
「殿下、この程度で激昂していてはなりません」
ウォーレン
「左様左様。いま少しの寛容さを身に付けなされませ」
サラディン
「む。王族とはやはり自然の姿に逆らわねばならぬ宿命か…」
シャル
「何悟りきった様な事いってんのよ」
外野はおいておくとして。
フィガロ
「貴兄らがデボネアを打ち破った反乱軍の諸君か……」
ナイジェル
生きてる生きてる
フィガロ
「あの方の魔力をもってすれば天界の三騎士といえ…」
クリス
いるってば
フィガロ
「そろそろデボネアの仇を取らせてもらうとするか」
アレン(エンチャンター)
「…聞く耳持たないタイプなのか?ハイランドの面々は
まだデボネアはいい方だったんですけどね(^^)。ノルンといいフィガロといい…。全くどういうんでしょうねぇ。
それはそれとして。
ブリュンヒルドルーンアックスで武装した前衛により、敵前衛はそれなりに打撃を受けてはいますが、フィガロのあまりの破壊力に一人瀕死。
しかし、少なくとも前衛のブラックドラゴンはかなり弱体化しました。次で楽勝です。


○フィガロとデボネア○

フィガロ
「お、お前は、デボネア!生きていたのか…!」
デボネア
「久しぶりだな、フィガロ。迎えに来たぞ!
フィガロ
「何故お前が反乱軍にいる?迎えに来たとはどういう意味だ?」
ランスロット
…丸ごとコピーしてるな
ニーナ
珍しいね
スルスト
Meの出番はマダデスか?
デボネア
「…帝国は最早これまでだ。それはお前にもわかるだろう」
フィガロ
「バカな、陛下を裏切ったとでもいうつもりかッ!」
デボネア
「陛下は既に我等の知っている陛下ではないッ!国内を見よ、フィガロ!
陛下が民衆にこれほど苛烈な真似をするか?アプローズの様な下賎な輩の跳梁跋扈を放置するかッ!?暗黒道は我等の求める姿ではないぞッ!
フィガロ
「…剣を抜け…。剣を抜くのだデボネアッ!
デボネア
「まだわからぬのか、フィガロ!
フィガロ
黙れ!私はエンドラ陛下に忠誠を誓った。終生、仕えると誓ったのだ。信念をまげるわけにはいかないッ」
デボネア
フィガロッ!
フィガロ
「我が名誉と四天王の誇りにかけてデボネア、お前と戦おうッ!」
デボネア
「…避けては通れないというのか…フィガロ」
どうしても平行線をたどるこの二人。戦いは避けられないのです。
ニーナ
「…っつーか、避けられたらゲームにならないじゃない」
天の声
それを言うな
しかし、前哨戦がその爪痕をはっきり残している今、この豪華メンバーでフィガロを倒す事はいともた易い事でした。それでもフィガロの破壊力は四天王の名に相応しく凄まじいばかりで、何故かランスロットが瀕死の重傷(^_^)
ランスロット
「…貴様、わざとやっておるのではなかろうな
天の声
「はて、何の事やら」
さて。
フィガロ
「…見事だ、デボネア」
デボネア
「もう、何も言うな…フィガロ」
フィガロ
「私は…陛下の臣下として陛下の為に戦った…信念は貫いた…本望だ」
デボネア
フィガロッ
フィガロ
「…陛下を、エンドラ様を…頼む。必ず…」
デボネア
「ああ…ああ、必ず!」
フィガロ
「この剣を…受け取ってくれ…それが誓いの証だ…」
デボネア
「…フィガロ?フィガロ!………」

ランスロット
「…」
ニーナ
「ランス様…何か一言かけてあげてよ」
ランスロット
「私は無骨な男でね…こういう時にかける言葉が思い付かないんだ。それに彼には、それは決して必要な事ではない…」
フィガロは自分の信念を貫き通し、ハイランド四天王として、いや、エンドラの臣下として戦い、そして倒れた。
シャル
惜しい…是非とも反乱軍に欲しい人材だったのに」
サラディン
「己の信念―見出すのは難し、貫くもまた難し。実に見事な散華であった」
ともあれ、ガルビア半島は帝国から解放されました。


…なんでこーなるんだ(死)
どう茶化そうか考えてたら、全然思い付きませんで、へい。すんません(ぺこ)

ラシュディが来ていたというこの地、やはりカオスゲートが存在します。しかし今更この地のカオスゲートを見つける意味はありません。オルガナに通じるゲートですから(笑)


シャル
「デボネア…」
デボネア
「シャルか。すまない、フィガロを味方にする事はできなかった」
シャル
「わかってたんでしょ?彼が仲間にならない事
デボネア
「…淡い期待だった。しかし、どうしても死なせたくはなかった…
ノルン
「フィガロ…相変わらず剛直なんだから…」
(そこへ霊体のフィガロ登場←爆)
フィガロ
ひとついい忘れていたが…
シャル
うわっ!?
デボネア
「フィガロ…?何だ」
フィガロ
「これ以後、もしノルンを悲しませたりしたら、ただじゃおかないからな」
デボネア
「フィガロ…そんな事の為にわざわざ…」
フィガロ
そんな事!?お前にとってはそうなのか!?この野郎、もし万が一泣かせたりしてみろその時は…
ノルン
「フィガロ…心配しないで」
フィガロ
「ノルン…。デボネア、幸せにしてやれよ。約束しろいや誓え!
デボネア
「む、本来誓うまでもない事だが…お前の為に誓おう!この剣にかけて!
死神
フィガロは〜ん、もう時間いっぱいなんやけどなぁ、はよしてんか〜
フィガロ
「ええい、せっかちな船頭め…。じゃあな。死ぬなよ、デボネア
(霊体フィガロ、死神を怒鳴りつけつつ退場←笑)
シャル
…も、もういいかな?
デボネア
「いや、すまないなこんなに行数取らせて」
天の声
「いや、趣味だからな。かわははは!(自虐)」
ノルン
「だから時間がかかるのよ、アンタは」
天の声
やかましいっ


さて。
次なる進攻地を選定するのですが…。
フィフス
「この西にあるアンタリア大地『封印の地』と呼ばれてるらしいわ」
シャル
「封印の地?クサイわね…」
ニーナ
「何かありそう、というか、そこに行かせたいだけの様な…」
トリスタン
「何か、ラシュディの足跡が掴めるやも知れないな」
カノープス
「そこ、さぶくねーだろうな!?
シャル
「最終目的地はハイランドだから、嫌でも寒くなるわよ、かーのぷっ♪
カノープス
その名で呼ぶな〜ッ!
シャル
「心配しなさんな。次はまだ大丈夫。次はね…。ふふっ♪
取り敢えず、妖しい雰囲気のある『封印の地』アンタリア大地へ向かいます。


NEXT
〜第18話〜
闇の予言者のアヤシイ企み

『封印の地』と呼ばれるこの土地に待つのは何か?


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