勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第22話〜
兜・無用!

(滅びの都シグルド)

アラムートに巣食っていた悪党どもをそれなりに始末して、次に反乱軍が向ったのは残る1つの天空の島・シグルドです。

フェンリル(ドラグーン)
「…漸く、シグルドか」
シャル
「あれ?待ってたの?じゃあ早く言ってよー」
フェンリル
「言えば先に行ったのか?」
シャル
「行かないけど?」
クリス(パラディン)
「と、ともかく、ここのフォーゲルって三騎士残りの1人を助け出せば、晴れて天空の三騎士揃い踏みって事ですね」
バダム(パラディン)
「っつーか、もうフォーゲルもラシュディに操られているって前提で話が進んでいるな」
天の声
「ったりめーだろ。でなきゃゲームにならねーだろ」
ナイジェル(サムライマスター)
「ゲーム言うなゲームって」
そうそう。
天空の三騎士は、スルストフェンリル、そしてこの地のフォーゲルの事を言います。その助力を得られるという事は、神の祝福を受けたも同然なのです。既にその内二人までが仲間になっているので、フォーゲルも仲間になるでしょう。
ラウニィー(フレイア)
「っつーか、これでフォーゲルが仲間入りを突っぱねたら、今いるこの二人の立場ってのかなりヤバイじゃん」
シャル
「いや、どっちがヤバイのかわかんないけどね」
フェンリル
「何を勝手な事を言っているか。私の目には狂いはない。フォーゲルにもそれは十分わかるだろう」
アイーシャ(ビショップ)
「なるほど、意外と根拠の薄い事を言っていますが説得力だけは十二分ありますね」
スルスト(ドラグーン)
ノープロブレム!Meがいる限り、フォーゲルは一緒に来てくれマすデーッス!Ha-Ha-Ha!」
ノルン(ビショップ)
致命的に根拠が無い上に説得力が逆の意味で十二分ありますね」
さてさて!では早速【シグルド】目指していくとしましょうか!


○基本構想○

反乱軍は最南端の拠点から、最北西端のフォーゲルの待つ【シグルド】をめざすのですが…二つに分かれて見えるこの天空の島は実は東側だけ陸続きなのです。という事は、陸上部隊についてはこの東から進攻する以外にはありません。また、帝国軍の陸上部隊を押さえる場合は、ここだけを死守すれば十分でしょう。
さて問題は飛行部隊。例の如く一直線に線を引くと、予測衝突点は教会近辺です。この教会近辺まで押し出す飛行部隊と【ムワンザ】を防衛する部隊との連携で、帝国軍飛行部隊を殲滅するのが容易となっています。
また、帝国軍本拠【シグルド】の周りには拠点がありません。この付近での前線構築はあまり効率がいいとは言えません。ただ、【シグルド】の南に見える山々の麓に、不自然な道の切れ目と絶妙な空間がありますが。
出鼻を挫いたその足で、一気に前線をそこまで押し出すのもいいでしょう。
今回は飛行部隊を主軸に、つまり、直線上をメインに部隊展開を行うため、

北上前線×4、西側補助×2、東側殲滅×3

とし、シャルは拠点解放から前線に合流して頂きます。


○帝国軍と天空の騎士○

前線部隊が帝国軍と衝突するより先に、南側の拠点を解放する事になります。しかし油断は大敵。北上部隊が【ムワンザ】を通過する頃には既に帝国軍飛行部隊が南下してきている筈です。
ランスロット(パラディン)
「飛行部隊が迂回路を通って中央突破、というのはありえないか?」
ウォーレン(ゴエティック)
「確かに、考えられる手立てではありますな」
サラディン(ゴエティック)
「然れども、彼らの行軍パターンはあまりにも一途にして無知蒙昧。今回は考えずとも問題ありますまい」
ランスロット
「ま、それも確かに言えるか。では先陣を飾らせていただこう」
確かに、北上とはいっても北西上というのが正解な部隊運用を行なっているし、反乱軍本拠の真北から進軍されるというケースもありえなくもないのですが、北西で前線が構築される方が断然先なので問題無い上に、帝国軍はそこまで頭を回してないのです。
フォーゲル(ドラグーン)
「それではまるでオレが馬鹿のように聞こえるな」
天の声
違うのか
フォーゲル
「否定はするまい。オレは腕っ節だけで雇われたようなものだからな」
ライアン(ビーストマスター)
「雇われたのか」
フォーゲル
「衣食住は完全保証だが、賃金は0だ」
ニーナ(フレイア)
「やーん、赤貧ー。ダメダメじゃーん」
フォーゲル
…む?ここはどこだ?
シャル
あ、我に戻ったぞ、散!
(ざざっ)
天空の騎士にも悩みはあるという事ですね。
フェンリル
「勝手なことを言うな」
(さくっ)
天の声
ギャース!

○パンダ○

それはさておき、拠点解放の方を見てみましょう。
早速現場を呼んでみましょう。
ヴォニータ(ビショップ)
「はい、現場です。ここムパンダでは、フォーゲル様はかなり信頼を得ている方のようですね」
町の人
「それはもう…」
アリエス(ビショップ)
「ところで、パンダはどこですか?」
町の人
「は?」
エリック(バルタン)
「ほう。それはひょっとして、この都市名からきているのでしょうか?」
町の人
「あの…」
ナイジェル
「いや冗談だ冗談」
アリエス
本気ではない、ということですね」
バダム
やっく・で・かるちゃ
ヴォニータ
「どこからやってくるんでしょう、この人」
バダム
企業秘密だ
ナイジェル
「いやまぁ、それはそれとしてだ。試しにその方に水をかけてみようか」
町の人
「あっ、何を…」
(ざばっ)
パンダ
「(何か言っているらしい)」
(間)
パンダ
「(しまった、パンダはしゃべれない)」

トリスタン(ジェネラル)
待て待てコラ!
はい、ありがとうございましたー。


○姉妹都市○

…おや?どうやら高速移動部隊を擁する北西前線部隊も拠点を解放した模様ですね。
早速、町の声を聞いてもらいましょう。
ミネルバ(ビショップ)
「はい、ムワンザにやってきました。早速お話をお伺いしましょう」
町の人
「ここシグルドは、北シグルド・南シグルドに分かれていまして…」
バダム
狼と虎だな」
ニーナ
言うと思った
バダム
ウルトラマンエースでも良いのだが」
エド(サムライマスター)
おまえはもう、死んでいる
クィン(フレイア)
「もーえーっちゅーに」
町の人
あの…お話を先に進めて良いでしょうか
シグルドが二つにわかれたのは、はるか昔に起きた『大異変』が原因だそうです。
アレン(エンチャンター)
「魔術師の呪文実験でもあったか」
ミネルバ
地下迷宮の事ですか?」
クィン
「で、エディ君が大層おかんむりって話ね」
リロイ(バルタン)
「でも、本当のエディ君だったらおかんむりでも弱そうだなぁ」
アレン
「いや、そっちでなく…」
リロイ
「ああ!じゃあ、あのボッタクル商店のある方か」
ニーナ
「でもあれは、異変ではなく変異だったんじゃないの?」
バダム
「ふむふむなるほど。両方の話を合わせると、大異変の原因はエディ・マーフィーという事か」
クィン
「そーくるかー」
町の人
「あなたたち、『人の話を全く聞かない』と小学校の時に通信簿に書かれませんでしたか?」
バダム
「失礼な。『人の話を肴に勝手に話を進める』としか書かれなかったぞ」

バダム
「ところで、ムパンダとは姉妹都市締結でもしているのか?」
町の人
「は?」
リロイ
「あ。それはひょっとして、『ム』繋がりで響きも似ているという事からでしょうか?」
クィン
「すると、ムパンダでは『パンダ』がマスコットかも知れないのね」
町の人
「あの…」
アレン
「では、こちらの『ワンザ』とは何でしょうね?」
町の人
「…特に関係はないのですが、実はこの黒い仔豚お湯をかけると…」
黒豚
プキー!

トリスタン
待て待てコラ!!
天の声
「意外な接点でしたねー。どうでしょうスタジオの皇子」
トリスタン
「俺に振るな。大体、何だスタジオとは」
天の声
「気にするな。特に意味はない」
トリスタン
コノヤロー!
(皇子、暴徒化)
さて、北西に向かった前線構築部隊は、南下してくる帝国軍部隊を視認しました。迎撃態勢を取ります。


○空軍激突○

さて、肝心の帝国軍の動向ですが、【ムワンザ】【教会】の間を抜けるようなラインを選んで進んでいる様にも見えます。ので、拠点を解放しておいて防衛せずにいると帝国軍は早速【ムワンザ】に進みます。ここでは拠点防衛部隊が駐留しているので、そんな憂き目は見ませんが。

戦闘の方ですが、あちらから衝突させる様にしておけば、『空』地形グリフォンどもと戦う愚を避けることが出来ます。うまくいけば、飛行タイプのキャラを失った帝国軍が大空から地上へ真っ逆様という状況にもなり易い地形で、こちらが圧倒的有利です。
シド(リッチ)
「相変わらず、天空の島の帝国軍は歯ごたえが無いですな」
アーノルド(レイブン)
「ま、こちらの強さというものを実感できるという点では優れてはいるか」

ランスロット
「何を勝手なことを言っておるやら…」
クリス
「でも、前線側で殆ど片づけてしまってますから、こっちは暇ですね」
エドバーグ(ゴエティック)
「ぬひょ。それはそれで吉兆ですな」
カノープス(バルタン)
「前に出るか?ランスロット」
ランスロット
「ふむ…東側の衝突が聞こえてからにしよう」
拠点をすぐ後ろに控えて地上での戦闘。ただでさえ攻撃力に乏しい『大空』型ユニットな上、飛行キャラが倒されやすい位置にいることもあって次々に墜落していく帝国軍。お話になりませぬ。


○謎の商人○

西の前線部隊は放っておいても問題無いので、東に目を移します。
北と南を結ぶ唯一にして極端に狭い陸路を防衛するべく急ぐ反乱軍は、補給基地となる拠点【カリシンピ】を解放します。
トード
「おや、また、お会いしましたね。先日はどうもどうも。いえいえ、とやかくはいいませんけどね
アッシュ(パラディン)
「何、またおまえか。商魂たくましい奴だ。その点だけは天晴れと誉めてやろう」
トード
「お褒め預かり恐悦です。それはそうと皆様、『竜玉石』と呼ばれる石の所在をご存知ありませんか?」
アッシュ
「なんだそれは」
トード
「あ、いえ…。ともかく、もし手に入れましたらこの私にお譲りいただきたい、と思いまして」
フィフス(ウィッチ)
「ふ〜ん」
ギルバルド(ビーストマスター)
「どうでもいいが、おまえはどうやってここまできたんだ?」
トード
「は?」
ギルバルド
「天空の島へやってくる為にはカオスゲートを通らねばならぬはず。なぜお前が天空の島にやってこれるのだ」
トード
「それは、私が悪徳商人だからですよ」
ファニータ(フレイア)
「自分で言うな。それに全然答えになってないぞ」
またしてもヒキガエルの登場です。全くこいつの商魂には呆れるばかりです。
今回は『竜玉石』という宝石を捜しているらしいのですが…はてさて。


○陸上の憂鬱○

それはそれとして、補給基地となる拠点を確保した反乱軍は、早速北に見える橋に向かいます。しかし橋についても帝国軍は一向に姿を見せる気配がありません。
ガッシュ(パラディン)
「我らに恐れをなしたのでありましょうか」
ラッシュ(パラディン)
「ぬぅ、それも至極当然でござる」
ギルバルド
「しかし…この地形から言えば、帝国軍地上部隊の進攻ルートは2つはあるぞ」
フィフス
街道沿い山間部中央突破ね。前者はともかく、後者は強敵かもね」
カラマゾフ(パラディン)
「戦力の分散という点ではお互い五分ですが、ドラゴン相手に山間部で戦闘は起こしたくありませんね」
アッシュ
「なれば我らはここにて山間部を抜けてくる帝国軍を迎撃するによって、その方等は街道沿いに進んで先の拠点を速やかに確保するがよかろう。待つのは性にあわんが、仕方あるまい」
ガッシュ
「おさすがでございます団長!」
ラッシュ
「なれば我らはここにて槍の玄蕃と洒落込もうぞ」
ギルバルド
「む、では我らは北へ向かおう」
実は東側に派遣した部隊はそれぞれバルタンを含む『低空』移動部隊。衝突予定と踏んでいた北シグルドとの接地点に到着しても帝国軍はまだやってこれないのです。ので、そのまま待つより北上して敵部隊の迎撃に備えようというのがこの作戦。


○前線大移動○

西の部隊は、東が行動を開始すると同時に一気に北上します。
アイーシャ
「で、でもでも、ここから先、拠点と呼べるのは帝国軍の本拠・シグルドだけじゃないですか」
ラウニィー
「フッ、お前この業界長いんだろが。あの不自然な空間、よく見てみろよ」
アイーシャ
「…?シグルドの南に位置する山の麓が何か?」
ラウニィー
「いや…別にいい
拠点候補は見当がついています。ここまでゲームを進めてきた方には既におわかりでしょうが、あの空間表現はキッパリと隠れ拠点の存在を意味しています。西の部隊はそのまま北上し、その拠点をベースとして前線を構築します。当然、そうなれば帝国軍はそこで足止めを食うわけです。
バートン(ヴァンパイア)
「ふふん。私は一人でも大丈夫だがな」
グレッグ(ウェアウルフ)
「旦那は自分で回復できるじゃないですか。そりゃズリィよ」
ディロン(ウェアウルフ)
「ま、ダンナも俺達がいることで安心して戦っていられるわけさね」
バートン
「うむ。では早速今宵の宴を始めるとするか」
二匹
あーらほーらさっさーい♪
夜間戦闘で、現在彼らほど頼りになる連中はいません。今回も大立ち回りを期待しましょう。


○竜玉石と風の四神○

一方東の部隊は、シルフを二匹も侍らせているゴエティックを親の仇の様に惨殺しつつ北上を完了し、一気に西進を開始します。ここに至って、山間部を抜けてきたドラゴンをばっさばっさと退治していたアッシュ騎士団も山間部に突入します。
北上した部隊は【タルエスサラーム】を解放し、『竜玉石』を貰います。
ラウニィー
「あ、これかぁ…ガマ蛙が欲しがってたのは」
ユーシス(スローンズ)
ヒキガエルですってば」
アイーシャ
「きれーい…」
ナイジェル
「でもなぁ…救ってくれって理由で、もの貰うってのは…ちょっと嫌な感じだよなぁ」
シャル
「あんまり貰ってもねぇ…表だって換金しづらいのよねー、こういう贈答品は」
デボネア(ジェネラル)
「そういう表現はやめたまえ」
シャル
「でも邪魔になるんだよねー持ってると。何故か知らないけど、私達って貰ったものは捨てない限りどこにでも持ち歩いているって事になってるのよねー」
クィン
「そーなん?」
シャル
「それに、傷薬とか武器なんか時空を飛び越えて渡せるじゃない」
バダム
「お、それはまさしく基地みたいなとこから機械的な声で『了解。コンバットスーツ…』」
デボネア
やめいというのがわからんかッ!
これは、戦闘が落ち着いてからでもヒキガエルに会う必要がありそうです。
そして山間部を進んでいたアッシュ騎士団は、隠れた教会を解放し、『風の四神』についての話を聞きます。
シャル
「へー…幻の神器ねぇ…」
フィフス
「幾人もの騎士が探しにねぇ…」
ヴォニータ
「あの…ひょっとして私達が乱獲してるんじゃないでしょうか」
アッシュ
「フムン、ちょっと数えてみるか。…大体3〜4振はあるなぁ」
フィフス
「『』でしかも『神器』?胡散臭い話ですね…」
クリス
「でも、ゼピュロスは1振もないよ?」
謎の爺
「然りじゃ若僧!ゼピュロスこそはこの世に唯一、門外不出の至高の逸品、お宝鑑定団でも1億ゴートは下るまいというまさに『良い仕事』のお宝なのじゃ!あなおそろしやゼピュロス!以上、解説おわり!」
クリス
「ああっ、おじいさんは結局誰なの?」
シャル
「余計な話はさておき。唯一ゼピュロスだけが兄弟の為に作ったものではないんだけど…要するにあまりもんって事?」

フォーゲル
「おおっ!?なんだ、どうしたというのだゼピュロス!」

フェンリル
「今頃フォーゲルが大変な事になってそうね」
スルスト
「Ha−Ha!なんたって、地獄ヒアリングのスキル持ってるもんねー♪」
バダム
「ますますもって13世だな」
デボネア
「不可解なことを何気に抜かすな」
理不尽な発掘調査により、幻といわれる四神器の内、三神器までを複数所有している反乱軍には、全く想像も付かない話でした。
シャル
「だって、あっちこっちで掘り出せる様な武器が、まさか神器なんてねぇ」
ニーナ
「おかしいよね〜」
ごもっともなお話です、ヘイ。


○ファイアクレスト○

【シグルド】の南に布陣した反乱軍は、案の定隠れた都市【ルウェンゾリ】を解放します。そこで聞いた話ですが…。
クリス
「ふ〜ん、『ファイアクレスト』ねぇ…」
シャル
「魔力があるかどうかはさておき、手に入れようと思えば簡単に手に入るんだよね、あれ」
町の人
ええっ!?そーなのですか!?
シャル
「そうよ。でも、一度手に入れてしまえばねぇ…」
バダム
「このゲームでは特に意味の無いものだからな」
ナイジェル
「ゲームってのにもいい加減、慣れてきたなぁ」
ノルン
「慣れって恐いものよね・・・」
アレン
「そういえば最近、デボネアも何かに慣れてきたとか・・・?」
ノルン
「何?何の話?まさかホントにソッチ系に走ったの?!
ランスロット
「一体何の騒ぎだ」
ノルン
「あなたね!クアスをたぶらかすのはッ!」
ランスロット
「お、おい何を言い出すんだ・・・何の話か大体見当がつくが
シャル
「お、わかってんじゃないの」
(ばしばし←ランスロットの背中を叩く)
ニーナ
「長いもんねぇ」
ランスロット
「いやっははは。って馴染ませるな!
町の人
「あなた方ここまで何度も言われた台詞ありませんか?」
バートン
馬の耳に3年のって即身成仏疑いなし
ラウニィー
「わけがわからんなぁ既に」
天の声
昔からだ。気にするな」
十二使徒の証』に匹敵するほどの魔力を持つといわれる秘宝『ファイアクレスト』。いままで幾人もの騎士がそれを探してみつけられずにいるという。
が、ゲームの進行には些かの曇りも無いのですっとぼけて先に行きます。


○戦闘の帰結と悪乗りの始末○

残りの戦闘部分を簡単に解説しますが、属性武器を所有する反乱軍にとって、この地の帝国軍はゴミでしかありませんでした。尤も、後方の補給基地との連携もあったし、シルフを二匹も侍らせたクソジジイ(まだ言うか)にも手を焼いたし、相変わらずドラゴンはなかなか倒せないしで四苦八苦した部分もありましたが、結局反乱軍には一人も再起不能が出なかったので、そういう意味ではゴミ同然です。

さて、残るところはシグルドのみとなったところで、残っていた拠点を解放します。
【マカルダー】では、シグルドの大異変について聞きましたが…
アクティ(フレイア)
「超人機?」
町の人
「またですか」
フィフス
「ではお前は三郎?」
町の人
「違います。一郎でも二郎でもありません」
カラマゾフ
「では志郎でしょうか」
町の人
「…それは結構いいかも」
マーチン(サムライマスター)
「好き嫌いはいかんでござる」
デボネア
「何の話だ何の」
そんな話にはハナから興味がなかった反乱軍はこのとおりです。
さて、戦闘も一段落したことなので、再びヒキガエルの元へ…。
トード
「おや、『竜玉石』ではありませんか!さすが反乱軍の皆様はお宝にご縁が深い。私も潜入した甲斐があったというもの」
ランスロット
「帰りは警戒を怠るなよ」
ウォルター(パラディン)
「任務了解」
トード
「では…そうですね、70000ゴートで買い取らせていただきますが、いかがでしょうか」
ライアン
「お前、買い取ったそれを平気で俺達に倍値で売りつけるだろ」
トード
「当たり前です。私の手に渡った以上、それはもうあなた方のものではなく私のものです。顧客によって色眼鏡をつけかえる真似はしないものですよハッハッハ」
ライアン
「お前の色眼鏡は自分専用だろうが」
トード
「ハッハッハ何をお戯れを。自分が丸々得々ウハウハな値をつけても、その時満足して買って行く顧客がいる限りこれは真っ当な商売ですよクックック」
シャル
お前キャラクター変わってきたなぁ
トード
朱に交わった結果とだけ申しておきましょう」
シャル
「でも結局売らない。売るだけならこっちも元手はタダだけど、それが無いと後々ウチらが困るのよねー」
トード
「左様でございますか、それは残念です」
トリスタン
「ところで、行軍に悪徳商人が混ざっていたと知れては人聞きが悪いのでここからは自分だけで戻るように」
トード
「しかし、どうやって戻れと…?カオスゲートは今の反乱軍にしか開くことが出来ないとか」
トリスタン
「案ずるな。こうやって立派な船を用意してやったぞ。大海の大嵐にもビクともせんぞ」
トード
「ははぁこれはまた見事な…ところでなぜ私は蓑虫の様に簀巻きにされているのでしょう?」
デボネア
「気にするな。…さて、天空の島の川の末端がどこにどう繋がっているのか、前々から気にはなっていたところだ」
ユーシス
「良い機会ですね」
マーチン
「なればトード殿、帰還の折りは結果報告をお願いするでござる」
(今更暴れるトードだが、簀巻きの上に柱にくくりつけられては手も足も出ない)

ニーナ
「まあっ、見て見て〜。こんなところに一財産が♪」
マーチン
援助金でござるな。まことに民衆の助けとは有り難きものでござるな」
デボネア
「…しかし、何度も私財没収されている割に平然と復活する男だな」
シャル
悪徳商人だからねぇ
トリスタン
「根拠が全く無いが妙に説得力があるな…」
ヒキガエルはこうして地上へ丁重に送り返されましたとさ。
人間、欲をかいて悪巧みばかりしているとロクな目にあわないという、良い教訓ですね。


○最強のドラグーン○

フォーゲル
「反乱軍は、まだ動かぬか」
兵士A
「はッ。というより、宴の真っ最中としか見受けられませんが…」
フォーゲル
「フッ、このフォーゲルもなめられたものだ…ここはひとつ、オレの方から出向いてやるか」
兵士A
「そっ、それはなりませんフォーゲル様!」
フォーゲル
「止めるか、貴様!このオレが負けるとでも思っているのか!」
兵士B
「結局そうなると思いますけど…はっ」
(ソニックブームの残響音)
兵士A
「それはまぁ愛敬として…そういうシステムですから仕方ないんですよ」
フォーゲル
「システム…では仕方がないのう
兵士B
納得するんかい!
そんな内、対フォーゲル部隊の編成が始まりました。
シャル
「うっしゃ。じゃあそろそろ行ってもらおうかな?」
フェンリル
「私を外すつもりではあるまいな」
スルスト
「Meも行きマ〜ッス!」
フェンリル
「ほーら、バナナあげようねー」
スルスト
うきーっ
アイーシャ
「三騎士…まだまだ私には御仏の真意は未知の次元なのですね。お母様、アイーシャを励ましていてください!」
ギルバルド
俺はハゲじゃねぇ〜ッ!
カノープス
「やっぱり出てきたか」
天の声
「お約束だ」
シャル
「…え〜っと後は、エバンズ、エドバーグ!魔法攻撃の方はお願いね」
エバンズ(ネクロマンサー)
「承知しました」
エドバーグ
「むひょ」
トリスタン
「ふむ。では残る一人は私が行こう」
シャル
「皇子が?う〜ん…オッケー!それで決定ね」
前衛での直接攻撃×3と後衛での魔法攻撃×3。どう頑張ったとしてもフォーゲルに勝ち目はありません。
フォーゲル
「……ラシュディ様に逆らうおろかな者たちよ…」
フェンリル
「目を覚ませ、フォーゲル!」
フォーゲル
「フェンリルか…サルなぞ連れて、日光猿軍団にでも入るつもりか?」
スルスト
「ユーにまでサルよばわりされる覚えはナッシングですネィ!」
フォーゲル
「誰もお前の事だとは明言してないぞ、スルスト」
スルスト
「じゃあ誰の事ネ?!」
フォーゲル
お前だ
スルスト
ウッキー!
トリスタン
「ああ見えて案外正気なのではないのか?」
天の声
「細かいことを気するな」
フォーゲル
「ふん。まぁいい。一度天空の騎士同士でひと勝負やってみたかったところだ。かかってこい!」
フォーゲルのお供は前衛のティアマットだけ。例のごとく、フォーゲルは後衛です。
戦闘シフトに移った両陣営ですが…
クリス
あっ!あれなんでしょうか?兜ですか?」
バダム
「うむ、兜をかぶっているな。しかも、スルストやフェンリルと寸分違わぬサイズと形…」
ナイジェル
「…おかしいじゃねぇか。あの頭にあの形であの兜っつーのはよ」
フォーゲル
「そーゆーシステムだから仕方ねーだろーが!ごちゃごちゃうるさいぞ、そこ!」
衝撃的な映像でした。あの頭の持ち主が、まさか…でしたからね。
フォーゲル
「だーら、言うなっつってんだろーがこのッ!
(ソニックブーム炸裂)
天の声
ずはぁっ!!
気を取り直して。
さて、戦闘の方ですが、やはりフォーゲルが真っ先に攻撃したのはエドバーグでした。ソニックブームの破壊力は凄まじいばかりです。しかし、その後のこちらの攻撃でティアマットは倒れ、攻撃する術をもがれたフォーゲルは一方的にダメージを受けて倒されたのです。


○三騎士揃い踏み○

フォーゲル
「む…。ここはどこだ?」
ナイジェル
ボケが進んどるんか、あんた」
フェンリル
「やれやれ。一件落着ってところね」
スルスト
「久しぶりネ!」
フォーゲル
「何だ、サルもいたのか」
スルスト
「…Hey,これ以上はMeのイメージガラガラフォールダウンだからやめるネ」
天の声
「世間様では大体こんなイメージで捕らえられてると思うが(真顔)」
フェンリル
「受け入れなくちゃいけないのはあなたなのよ(真顔)」
スルスト
「取り敢えずユー達の意見を聞いたのが大間違いだったネ」

フォーゲル
「きみたちがオレにかけられた魔法をといてくれたのか…。とりあえず礼を言わせてもらおう」
ニーナ
機関車トーマス?
フォーゲル
「何の話だ?」
ニーナ
「いや、別に
フォーゲル
「それじゃあ中略して…このオレも仲間になってやろう。ラシュディのはなをあかしてやろうゼッ!!

トリスタン
「うむ、これで三騎士が揃ったわけだな」
フェンリル
「…まぁね」
トリスタン
「…あまり嬉しくなさそうだな」
フェンリル
「(溜め息)まぁ、いろいろね…

シグルドを解放して遂に天空の三騎士全員が反乱軍に加わることになりました。
やはり、天空の島の帝国軍は【天宮シャングリラ】を除いて大したことありませんでした。進攻ルートの割り出しも殆ど時間を割かずに進めることが出来ましたし、これといったピンチも全くありませんでした。

このステージ以後、トードの姿は見当たらなくなってしまいます。それを受けて、トードがどうなったのか、少しだけ書いてみました。…演出上、ちょっとおバカになっている様な気がしなくもないですが、トードの事ですから気になさらず(邪)

−☆−☆−☆−☆−☆−☆−

さて!天空の三騎士を仲間にし終えた反乱軍は再び地上に舞い戻ります。

シャル
「さぁって、どう行こうか?」
ランスロット
「私に聞くな」
トリスタン
「ふむ。次は『ライの海』『ダルムード砂漠』か…」
ニーナ
例の順番で言うなら文句無しに『ダルムード砂漠』よね」
シャル
「そーねー♪じゃ決定ね」
ニーナ
「うまくいけばあの人と会えるかもね♪」
シャル
「いやぁ、それはないと思うけどなぁ」
ニーナ
まーねー
怪しげな企みと共にいざダルムード

NEXT
〜第23話〜
プロキんの野望・全国版

ダルムード砂漠を根城に持つ暗殺者集団。その頭領の野望とは?


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