勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第23話補記〜
勇者の宅急便

(えらいひとのおつかい)

ダルムード砂漠には、以前ポグロムの森で出会ったポルトラノという人物に頼まれたお届け物の受取人・ギゾルフィがいます。

シャル
「っつーても、普通はギゾルフィに会うのが先かもね」
ニーナ(フレイア)
「でも、知ってて放置するのもなんかねぇ」
ナイジェル(サムライマスター)
「それにしても見事なものであったな、あのじいさん」
クリス(パラディン)
だったよね〜、あれ」
バダム(パラディン)
「会うのは大抵夜だから、更に磨きがかかって見えるというヤツだ」
ギルバルド(ビーストマスター)
「・・・?何故ここで俺が登場するのだッ!?えッ!?答えんか天の声!
天の声
「話の流れ上、お前の出番はここくらいなものだ」
ギルバルド
「そういえば最近随分ご無沙汰している気がするな・・・」
カノープス(バルタン)
「そうかぁ?」

ランスロット(パラディン)
「ともかく、賢者ギゾルフィに会おう」
デボネア(ジェネラル)
「うむ。大陸一の賢者なら、未だ謎の部分についても知っているやもしれぬ」
ランスロット
「その通り」

ノルン(ビショップ)
「・・・最近、この二人が一緒に出る場面が増えてない?」
天の声
気のせいだ
ラウニィー(フレイア)
「どうでもいいが、ここで出番稼ぎをさせるなよ」
ではそろそろ参りましょう。


○アリアバード探し○

クリア前に、ギゾルフィの居場所が【アリアバード】という都市だという事はわかっていましたが、今回は探しませんでした。
一見すればおわかりでしょうが、北東部は砂漠ばかりでこれといった目印がありません。
クリス
「でも、クリスタルボール使えばすぐ見つかるのに・・・」
シャル
「困るのよねー、増税のチャンスだったのに」
ランスロット
税と違う!
トリスタン(ジェネラル)
「大体、増える一方だからあまり貰っても悪いだろう」
ラウニィー
「民衆からの善意を無下にする方が無礼というものだ」
バダム
「お、珍しく正論」
ラウニィー
三途の川でも拝んでくるかオラ
バダム
三度くらいは拝んできました」
アイーシャ(ビショップ)
「よく無事で・・・」
ユーシス(スローンズ)
あの〜・・・お話が先に進んでないようですが
フェンリル(ドラグーン)
「いつものことではないのか?」
ユーシス
「あう、フェンリル様まで・・・」
フェンリル
「馴染んでくると、どうもなぁ・・・」
シャル
「あーはいはい、先ね先。えーっと・・・?」
位置的な情報は、【コンシュ】の東、【パンダアッパーズ】の北という、アバウトなもの。
シャル
「・・・どこ?それ
デボネア
「この地で我々が本拠とした都市だ。俺も気にしていなかったが」
本拠の名前って、本当に覚えないんですよね、これが。
それはさておき。
本隊を真っ直ぐ上に移動させます。後は発見するのを待つだけ。


○ギゾルフィ○

間をはしょって、【アリアバード】を発見して解放したシャルは、ギゾルフィを探し出します。
シャル
ピンポーン♪宅急便でーっす」
クリス
「ギゾルフィさ〜ん?留守でーすか〜?」
バダム
「昼寝でもしておるのかも知れん」
ナイジェル
「夜中にか?」
ニーナ
「無理があったなぁ」
(そこへ眠そうなギゾルフィ登場)
ギゾルフィ
「騒がしいと思ったら、随分ものものしい連中だの。このわしに何か用かな?」
シャル
「あなたが、大陸一の賢者ギゾルフィ?」
ギゾルフィ
「いかにも」
ニーナ
「前はラシュディがそう呼ばれていたよね」
ギゾルフィ
「いかにも」
シャル
「じゃあ、あなたがラシュディをそそのかして悪事を働かせて、その地位を得たというわけね
ギゾルフィ
「いかにも・・・ってこら待て!
フット(ニンジャマスター)
確かに聞いたぞ」
ラデッシュ(ブラックナイト)
術式用意!
闇の者
ラジャ!
ギゾルフィ
ぬわーッ!?
・・・
ギゾルフィ
「えらい誤解のされかたをしたものだの」
ラデッシュ
「チッ。何気にベン・ケーシーのテーマまで準備したというのに」
ニーナ
「何でそうなるかなあんたは」
フット
「暇だからな」
闇軍団
ふわははははは
シャル
「そうそう、ハゲジジイから預かり物があるんだ」
ギゾルフィ
「ハゲ?ああ、ポルトラノじゃな」
ニーナ
「伝わったりするからなぁ」
ギゾルフィ
「まぁ大方の見当がつく。では、わしもそなたらに渡すものがある。『ジェムオブドーン』じゃ」
バダム
喪黒服蔵必須アイテムか」
クリス
「なんですか、それ」
天の声
わしにもわからん
ラウニィー
なら言うな

○出戻り○

シャル
「・・・で?
ギゾルフィ
「これを持って、ポルトラノの元へ行くがいい」
ニーナ
まぁた宅急便〜?
ギゾルフィ
「これこれ。そう嫌な顔をするな。これも神の試練じゃによってな」
アイーシャ
「試練・・・素晴らしいですわ!私たちは御仏に試されているのですね!お母様、アイーシャは頑張っています!
ランスロット
「・・・これにはもう随分慣れたな
ノルン
「あんまり慣れたくない気もするんですけどね」
ユーシス
「み・・・御仏?
ウォーレン(ゴエティック)
「免疫不全でおびえておりますな」
サラディン(ゴエティック)
「心に感ずるまま、それが自然の摂理にて、これにて大安心間違い無し」
ウォーレン
「いやまことまこと」
サラディン
「ホッホッホッホ」
デボネア
「最近みかけないと思ったら、案の定か
サラディン
「自然の摂理には逆らえませんでな」
ギゾルフィは何かと問題となっている『十二使徒の証』についていろいろ教えてくれましたが、ここでは割愛します。
ギゾルフィ
「とりあえず、わしはもうひと寝入りさせてもらうかの」
バダム
「お、まさに狸寝入りとはこのことか」
ギゾルフィ
「誰が狸じゃ馬鹿もん!」
アイーシャ
お年寄りは朝が早いそうですからね・・・早く寝かせてあげないと」
ギゾルフィ
「全く、なんでこの連中はどいつもこいつも夜中に・・・」
さて!ジェムオブドーンを手に、ポルトラノのもとへと参りましょう。


○ポルトラノ○

わざわざポグロムの森まで戻ってきたシャル達は、早速ポルトラノのいる【セルジッペ】へと向かいます。
シャル
ピンポーン♪宅急便リターンズでーっす」
バダム
「末はスーパースーパーズ。終いにはスターになってミュージカル」
ランスロット
やかましい。何の話だそれは」
ウォーレン
知らぬが仏とはこのことでございましょう
サラディン
されど知りたいという欲求こそ愛でるべし。それぞ自然の姿
ニーナ
「だんだん自然の定義が妖しくなってきてない?」
サラディン
それも流れ行く自然の姿
クリス
「ポルトラノさ〜ん?留守でーすか〜?」
ラウニィー
「・・・ありがちにまた真夜中ではあるな」
デボネア
「仕方がないだろう。場所が場所だ。朝、出直すか?」
ナイジェル
「んな面倒かけられっか!屋敷に火をつけてやる
バダム
「別に客を待たせてお昼寝しているわけじゃないんですけどね」
(そこへ眠そうなポルトラノ登場)
ポルトラノ
「夜中に随分にぎやかな連中がやってきたと思ったら、解放軍の諸君ではないですか」
ニーナ
「おひさしぶり〜」
シャル
「ほら、ちゃんとヒゲジジイに会ってきたよ」
ポルトラノ
「おお!それはまさにジェムオブドーン!やはり私の目に狂いはなかった様です」
ナイジェル
「何の目だか」
ポルトラノ
「では、『オールドオーブ』をあなたがたにお渡しします」
ニーナ
「・・・で?
ポルトラノ
「これを持って、ライの海に面した自治都市ラモトレックに住む魔女タルトに会いなさい」
シャル
まぁ〜たぁ〜!?
ポルトラノ
「我慢しなさい。神の試練・・・」
(台詞途中でアイーシャ登場)
アイーシャ
「やはり御仏なのですね!お母様・・・
(台詞途中でランスロット登場)
ランスロット
わかったわかったもういい
シャル
「ま、仕方ないね」
ポルトラノ
「これを途中で投げ出すようでは、真の王道は歩むことは出来ません。願わくば最後までこの一連のお使いを終わらせる様に」
ナイジェル
まだ先があるんか!
ニーナ
「あーもー。偉い人ってのはこれだから」
ランスロット
どれだ
シャル
さあ?

えーっと、相変わらず本隊の他にギャラリーが多いですがお気になさらずフヘホホホ。
宅急便に次ぐ宅急便であちこちを動き回る反乱軍ですが、つい癖で先にポルトラノに会ってしまっています。ポルトラノの住む【セルジッペ】は隠れ拠点で存在位置の情報も少なく、発見しない内にギゾルフィと出会う事もしばしば。
ともあれ、最初にお使いを頼むのはポルトラノ。次にギゾルフィ。また戻ってポルトラノ。ポルトラノの次は魔女タルト。しかし、ライの海は未だ帝国軍の支配下に・・・。

シャル
「どっちにしたって次はライの海に決めてたんだから、関係ないっちゃ関係ない」
デボネア
「ライの海には、確か枢機卿がいる筈だ」
トリスタン
「金で買った枢機卿の地位か・・・アプローズ同様、気に食わない男だ」
ニーナ
「おおっと、反枢機卿ムードが盛り上がりまくって参りましたねぇ」
天の声
「そういったところで、続きは次回!
一同
えー?

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〜第24話〜
臆病な 君のヒトミが 佐渡を呼び

ライの海で反乱軍を待ち構える帝国軍枢機卿。果たしてその実力と呼ぶ佐渡とは?


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