勇者シャルのゼテギネア放浪記

〜第27話〜
父と娘と雪合戦

(上都ザナドュ)

十二使徒の証三神器を全て手に入れ、名実ともに王道を歩む反乱軍。
その前に立ちはだかるのは、神聖ゼテギネア帝国が誇る希代の剛将・ヒカシュー

シャル
「…そういう名前の敵だっけ?」
トリスタン(ジェネラル)
知らなかったのか貴様!
ニーナ(フレイア)
「だーってー、今まで『帝国』としか聞いた事無いもーん」
シャル&ニーナ
ねー♪
トリスタン
…いわれてみれば確かに
バダム(パラディン)
「しかし、ちゃんとOPデモで紹介されている筈だが」
クリス(パラディン)
「デモって何?」
ナイジェル(サムライマスター)
「またゲームの話か」
衝撃の新事実。
ゲーム中には一度も『神聖ゼテギネア帝国』という呼称が使われておりません。
ニーナ
「っつーか、長いからみんな省略するんじゃん?大体、今『帝国』っつーたら決まってんじゃん」
バダム
おしえてあげないよ
クリス
ジャン♪
ランスロット(パラディン)
「尤もだな」
デボネア(ジェネラル)
…間のは何だ
バダム
小池屋の階段オチ
スルスト(ドラグーン)
「Oh!ジャパネスク・カタナ・ドラーマー♪ストーム・コーラー、コカコーラー♪」
フェンリル(ドラグーン)
「誰かこいつを牢にぶち込んでおけ」
フット(ニンジャマスター)
ラーサー
妙に納得して頂いた模様なので、とっとと先にいきます。


○基本構想○

です。そりゃもう嫌と言うほど。
そろそろ帝国から最上位ドラゴンの派遣もありそうな時期ではありますが、実はまだまだ出てきません。ウチにもいません(死)
全体をざっと見渡しますと、まぁなんと広い割に進攻ルートが2本くらいしか見つかりません。やはり大空直進ルートと、陸上若干迂回ルートの2本です。
最終的な前線拠点を【アナポリス】に設置し、大空ルートはその東側、川向こうを目指して進撃させます。陸上部隊はとにかく遅いのは間違いないので、【ウベラバナ】経由で【アナポリス】を目指すルートを選択します。
地形が雪原である為、フィボルグ・バハムートを編成した部隊を派遣します。出番が少ないのも理由の一つですが(笑)

・大空直進×4
・陸上進撃×3

残りは後方支援拠点探索です。は?『解放ではないのか?』ですか?ま、そこはそれということで…。


○無視○

早速出撃する反乱軍ですが…
トリスタン
「何故、あの教会を解放しないのだ?それに、拠点解放は誰がやるのだ?」
シャル
「帝国の正式名は知らなかったけど、ここが帝国本土なのは知ってるよ。それじゃ説明不足かな?」
フェンリル
「…確かに、十分な理由ではあるな」
アイーシャ(ビショップ)
いけませんわ!悪しき道を進む人を導くのがこの戦い!さぁ、悔い改めなさい!
ノルン(ビショップ)
「だから、その鉄槌で何をどう悔い改めさせるのよあんたは」
アイーシャ
「最近ストレスが鬱積してまして…三つ編の量、増やそうかな
バダム
「それはこの地方の話ではないのだが」
トリスタン
「しかし、無視していくというのはどうかと思うが…」
シャル
「ま、なんとかなるっしょ。頼むよークリス、ニーナ」
クリス
「はーい。ブイっといこー!
ニーナ
「誰に吹き込まれたんだか…」
バダム
道路交通法違反じゃないのかあれ
ナイジェル
やっぱりお前か
ここは、いってみれば帝国の中心部。元々エンドラが統治していたハイランドの民の住む地です。いくら帝国に侵略されていた国の人々から支持を得ていても、彼等にしてみれば我々は…。
そんな状態で『帝国から解放する』なんて言われたらどういう反応をするか…。ま、身を以って覚えるのが早いですけどね。私も痛い目にあいましたし。
ともかく、今現在目に見えている帝国軍の拠点はその大半を解放せずに放置します。今回はそれでいいのです。
金もたんまり余ってますし(笑)


○図に当たるの事○

進軍を開始した反乱軍の大空部隊が隠れた拠点【セロアズール】を発見し、これを解放します。
町の人
「ハイランドの民の多くはあなたがた反乱軍を侵略者と思い込んでいます。…下手に都市を解放しないほうが身のためかもしれませんね」
シャル
「だから出さないっての。クリアしちゃえば手のひら返すんだから」
ランスロット
そういう言い方はよさないかシャル
フォーゲル(ドラグーン)
「ふむ。やはりこの地では都市には近寄らない方がよさそうだな」
シャル
「そーね…。でも、戦略上あそこだけは制圧させてもらうわ」
トリスタン
「アナポリスか…重要拠点だからな、やむをえまい」
ちゃんと警告してくれるんですから。
人の言う事はちゃんと聞きなさいって事。


○ファースト・コンタクト○

最初に帝国軍と遭遇したのは、ご多聞にもれず大空をゆく我等がフィフスの部隊。
フィフス(ウィッチ)
「グリフォン2体を率いたフレイアね…物雷雷のチマチマと…カスね」
ウォーレン(ネクロマンサー)
「まぁまぁ」
フット
「それはこっちの得意地形で出会った場合の話だろ」
イーロス(ワイバーン)
「ぴきゅー」
フィフス
「フレイアさえ黙らせりゃいいじゃん。取り敢えず、撃退すればいいんだし」
フット
「まぁ、レベル上げの為にも倒しちゃいけねぇしな」
レベルが比較的低いユニットの為にも、十分なレベルを持っているユニットは帝国軍を少しばかり痛めつける程度でいいのです。後の仕上げは低レベルユニットが行います。
このゲーム、敵より1つでもレベルが高いと経験値が殆ど貰えません。それなら、レベルが3〜4ほども低いユニットにくれてやるのが資源を無駄にしない、地球に優しい戦闘というもの。
フィフス
「私らに食ってかかろうなんて、まだまだ早かったみたいね」
ウォーレン
「あなた方がこの後全滅の憂き目を見るのも全ては星の運命
フット
「引導渡してやんな」

ファニータ(フレイア)
「って、要は残敵掃討じゃんか」
カラマゾフ(パラディン)
それを言ってはいけません
全く危なげなくフレイア資源を食って経験値リサイクル
サラディン(ゴエティック)
「さすがはシャル殿、自然に優しい配慮をなさる。このサラディン、感服いたしましたぞ
シャル
「いやっははは。さーて!レベル稼がせてもらいましょうか!」

○激進○

更に北上し、山岳地帯を越えた辺りで帝国の次なる資源が登場します。
エバンズ(ネクロマンサー)
「ふむ。ここは私にお任せ頂きましょう」
ヴォニータ(ビショップ)
うひゃあっ!?
ワイバーンスケルトンナイトを2体引き連れたエバンズに勝てる帝国軍部隊ではありませんでした。
なにぶん、ビーストマスターが連れているワイバーン×2というお粗末極まりない部隊では…。
エバンズ
「肉体に頼るような愚かな戦い方では、この私には到底勝てませんよ」
ヴォニータ
ううううう…そそそ、その方たちの魂の叫びが〜…
エバンズ
「実に心地よい歌声ではないですか。クックックック…
ノルン
「まぁ、すっかり闇の世界に染まりきって…」
肉弾戦を挑んでくるような馬鹿なユニットに真っ正面からぶつかる必要もありません。こうやってじっくり削って資源を有効活用するのです。
さて、それはともかく。
同じ肉弾戦系ですがドラゴンテイマーバハムート×2は、普通に戦うとバハムートより先にドラゴンテイマーが死んでしまうので何度も登場します。ドラゴンテイマーを集中砲火で倒して荒稼ぎさせて頂きましょう。
前線も【アナポリス】に迫ろうという頃には帝国軍の中高速部隊が登場します。バルタンゴエティックをずらっと並べた部隊は結構厄介そうですが、前衛を不死者が勤める前座部隊にはまるで歯も立たず、息も絶え絶えな分際で突っ込んでくるので部隊を交代して一気に殲滅します。殆ど傷らしい傷も負いません。
また、陸上部隊側は【ウベラバナ】近辺でこちらはバルタンの代わりにパラディンを並べた連中が出てきますが、やはり不死者にはばまれて手も足も出せずに泣き出したところを潰します。

さてその間、東に向かっていた拠点探査部隊は草原地帯で【ペサナ】を、その北に位置する【カランゴラ】をそれぞれ発見・解放します。
ニーナ
「んーっと…お金くれる隠れ拠点はこれで打ち止めね」
クリス
「ねぇねぇ、何読んでるのー?」
ニーナ
「んふ♪ダーメ♪これはお子様が読んじゃイケナイのよ」
クリス
「なんか、アダルトな雰囲気ですね〜」
リロイ(バルタン)
ホントに何を読んでいるんだろう…

○避けられないもの○

あまりにも順調に帝国軍を駆逐してきた反乱軍は、あっという間に最前線構築用拠点【アナポリス】を制圧します。
トリスタン
制圧…いやな響きだな」
天の声
64のシステムで言えばの話だ」
ランスロット
「何の話だ」
バダム
「もう少し先の話という事だ」
ランスロット
「前から思っていたが、何故お前はこいつとよく一緒に出てくるのだ」
バダム&天の声
ゲッゲッゲッゲ
トリスタン
「ええい、気味の悪い!
町の人の態度は冷たい。というか、あからさまに敵意をむき出しにしています。
町の人
この侵略者めッ!さっさとこのハイランドから出ていけッ!!
(雪の玉が投げつけられる)
スキュピオス(フィボルグ)
かきーん
(スキュピオス、雪の玉を棍棒で打つ)
スキュピオス
絶好球
町の人
こんにゃろー!
ラウニィー(フレイア)
「火に油を注いでどーすんのよあんたは」
スキュピオス
「雪合戦とあっては放ってはおけんのだな、これが」
ハイモス(フィボルグ)
「久々の雪だ。楽しませて頂こう。尤も、相手は人間だから多少手加減してやらんでもないが」
アッシュ(パラディン)
「お、合法的な喧嘩か。わしも混ぜろ!
ガッシュ(パラディン)
「さすがは団長、すばやいご決断
ラッシュ(パラディン)
「むむ、敵の数は多うございますな」
アッシュ
「なんの。この程度、ハンディとしてももの足りぬわ」
三馬鹿
ぶわーっははは!
アイーシャ
「いけません!民衆と争うなど、もってのほかです!
(謎の若者、突然アイーシャの目の前に登場)
謎の若者
「アイーシャ、雪合戦ってゆーのはスポーツなんだよ。だから、争うわけじゃないんだよ」
アイーシャ
そーなの?
謎の若者
そう
アイーシャ
「では結構ですわ♪…ところであなたはどなたですか?」
謎の若者
「気にするな。面白そうな事やってるもんだから、ちょっと立ち寄っただけよ」
ラウニィー
「…変な奴ばっかり出てくるな最近」
天の声
「今ごろ気付いたか。しかしお前も変なのはまだ気付いてないようだな」
ラウニィー
「貴様に言われるとは心外だ
取り敢えず、厄介者を黙らせて、町を相手に一合戦やらかします(こら)
って、実際にそんなイベントがあるわけじゃないですよ。為念。


○雪合戦の後○

町の人チームと反乱軍チームによる雪合戦は、それはもう雪合戦史にも例をみない素晴らしいものとなりました(何じゃそりゃ)
スポーツで同じ汗をかいたもの同士というのは、妙に親近感が深まるというもの。
アッシュ
「さぁて、ではもう一合戦するかの!」
町の人
「ま、待て待て!あんたはバテるって言葉を知らんのか?」
アッシュ
「むう?見ればなんじゃその方らは座り込みおって。最近の若いモンはなっておらんな」
ラウニィー
「おい、あのクソジジイ踏ん縛って投獄しとけ」
フット
ラーサー
(瞬時にしてアッシュに襲い掛かる闇の軍団)
アッシュ
「むをッ!?貴様ら何のつもりじゃ!
(アッシュ、瞬時にして闇の軍団を蹴散らす)
フット
任務失敗
ラウニィー
アホかおんどりゃ

町の人
「どうやらお主達は我等が思うような悪党ずれとは違うようだ」
ランスロット
「…何をどうやったらそういう結論に達してくれるのか甚だ疑問だが、解って頂けた事は祝着だ」
ともあれ、これで最前線拠点を手に入れた事になります。
まぁ、1回くらいカオスフレームが下がるのは甘受しましょう。

【アナポリス】を手中にした反乱軍に迫る帝国軍。さて、どうしますかね?


○偉大なるエジプトの王・攻防戦○

マーチン(サムライマスター)
「なんでござるか、この副題は」
天の声
最前線にちなんでおろうが」
バダム
「それは、どこぞの王ではないか?」
天の声
黙れまれまれまれまれ
バダム
風化うかうかうかうか
バダム&天の声
ぬははははははははは
トリスタン
「やめんか」
バダム
んかんかんかんか
バダム&天の声
ぶわはははははは!
ラウニィー
「ええい、やっかましーぃ!
(どがしゃん)
バダム&天の声
うわーぅ!
あー…。
ともかく、【アナポリス】を手中にした反乱軍はそこを拠点として帝国軍を迎撃します。
遊撃隊として、すぐ東の雪原に2部隊、念の為西南に1部隊配置しています。残り7部隊もの数が【アナポリス】に駐留している様は、傍目にも異様な光景だったでしょう。
さて、帝国軍ですが…。
大空部隊は当初、この東に布陣した部隊に向かってきますが、その内【アナポリス】を目指すようになります。
帝国の大空部隊は、さほど強敵ではありません。
他の部隊の中では、ビショップ率いるフィボルグは耐久力があるので少々困る相手です。が、何度も突っ込んでくるのでじきに全滅させる事が出来ます。比較的被害もありません。
ゴエティック×2が後衛に控えている連中というのはやはり厄介です。しかし、こちらも十分な戦闘力を有した部隊で挑んでいる上、7部隊が拠点にひしめいており、戦闘を行った部隊が甚大な被害を被ってもすぐに替えが出て倒します。問題無し。
シャル
「…で?あんたたち、なんでここにいるのよ」
スキュピオス
だって外って寒いしーぃ
ハイモス
俺らもコタツあたりたいしーぃ
氷の巨人ズ
んねー♪
ラウニィー
うらーッ!
(どんがらがっしゃん)
氷の巨人ズ
のわーッ!?
ラウニィー
「テメー等チョーシぶっこいてる暇あったらとっとと迎撃にでんかいボケー!
助・格
「が、合点です御老公様
ラウニィー
「ご…おしおきーッ!
(ぴしゃーん)
助・格
どわーッ!
(慌てて飛び出す巨人達)
シャル
がんばってねー♪
ラウニィー
「ったく働きもせんとあのガンタレどもは〜ッ」
折角の雪原ですから、外で頑張って貰いましょう。


○対大将軍編成○

さて、そんな具合に帝国軍を【アナポリス】殲滅し尽くした反乱軍。
現在、解放した拠点は全部で4箇所約60,000ゴート/日です。とてもではないですが、全ユニットをまかないきれるものではありません。ので、一時全軍後退します。
シャル
「じゃお先〜。『7リーグブーツ』!」
(シャルユニット、反乱軍本拠に瞬間移動)
シャル
「んで、『オールサモンズ』!」
(他9ユニット、シャルの元に瞬間移動)
ユーシス(セラフィム)
「…わざわざそこまでしなくてもよかったのでは?」
シャル
「うるさいなー。人が折角『オールサモンズ』の使い道の一例を実演したってーのに」
全国共通の簡単な応用問題です。

さて、残るはヒカシュー大将軍のユニットだけですが、誰を向かわせましょうか…。
シャル
「フレイア4人なら、暗黒系武器の出番ね」
フォーゲル
「なら、俺がいこう。…何故かファフニールだが…ゼピュロスはどこにやったんだ」
アッシュ
わしに聞くな、わしに
デボネア
「俺もいかせてもらおう」
シャル
「別にいいけど…あんたもソニックブレイドどこやったのよ」
デボネア
…あれ?
ノルン
「技じゃないの?あれって…」
シャル
「うーん、まいっか♪じゃあ後は…ノルンもお願いね」
ノルン
「え?私?」
シャル
「お約束♪えーっと…全体攻撃は…サラディン爺さん!」
サラディン
「お呼びですかな?」
シャル
「また、その高いALiが役に立つのな」
サラディン
「はっはっは。照れますな
アイーシャ
「ゴエティックの身の上でありながら80越えるなんて、なかなかできませんわ」
ラウニィー
「後は俺だ。異存ねぇだろうなシャル」
シャル
あんた外してこのステージなにやるってのよ
デボネア
「よし!ではいくぞ!
シャル
「だから、6日経つの待てってのバカ」
まだ日数は残っているので、時を待ちましょう。


○父と娘○

さて!ステージクリア目標最終日の決算の鐘がなりました。前述の5名を2部隊に分割、グリフォンを編入して出撃させ、既に帝国本拠直前に移動していたシャルの元へ急行させます。
天の声
「これも簡単な応用だな」
シャル
「あんまり読者をナメてかからない方がい〜よ〜」
ラウニィー
生放送の話はどこから出てきたんだコラ
天の声
「はっはっは気にするな」
今回の戦闘ユニットを構成するキャラはALiがかなり高い為、できるだけ真昼に近い時刻で決戦を挑みます。ヒカシューもALi高そうではありますが(苦笑)
ヒカシュー(ハイランダー)
「遂にここまで来たか…帝国もこれまでだな」
ラウニィー
親父!
ヒカシュー
「ん…?ラウニィー、か?」
ラウニィー
「ああそうだ、あんたの娘、ラウニィーだよ!ここはおとなしく引け、親父!
(ヒカシュー、瞬時にラウニィーに詰め寄り、両の頬をしこたま引っ張る)
ヒカシュー
「言葉づかいには気をつけろとあれほど言ったに、まだわからんかッこの馬鹿娘がッ!
ラウニィー
いひゃいいひゃい!おえうあひゃい、いいうひぇ〜
(意訳:痛い痛い!ごめんなさい、父上〜)
ヒカシュー
ふん!
(ヒカシュー、ラウニィーを離す)
ラウニィー
うう〜…
(ラウニィー、両手で両頬をさする)
ナイジェル
「姐御、涙目だぞ」
フォーゲル
「相当なものだな」
デボネア
「う、動きが見えなかった…
ラウニィー
「父上!いえ、ヒカシュー大将軍!この戦いは無益です。剣を納めて下さい」
ヒカシュー
「それはできん。わしは陛下に忠誠を誓った身。主家を捨てる事は、何よりこのわしが赦さん
ラウニィー
「陛下はラシュディに操られています。それでもなお、そんな陛下の為に戦うというのですか?陛下はなんとも思いはしないでしょう。ラシュディの傀儡に堕してしまわれた今!」
ヒカシュー
言うなッ!陛下ある限り、わしの命は陛下と共にある。それは聖騎士たるそなたも解っておろうが!」
ラウニィー
「あーッったく頑固ジジイだなホントにーッ!陛下を救うのも臣下の勤めだろーが!そう言ったのは親父!おめーじゃねーかッ!
(ヒカシュー、瞬時にラウニィーに詰め寄りおでこにデコピン)
ラウニィー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!
(ラウニィー、おでこを抑えてもんどりうつ)
ヒカシュー
「感情をよう抑える事ができぬか。まだまだ未熟
クリス
「おお、ラウニィー姐さんが一撃で
デボネア
「なんという威力だ…」
フォーゲル
「降参するなら今の内だぞ、デボネア」
デボネア
…ちょっと本気で考えてしまったではないかッ
ラウニィー
「…あ〜ッたま来た!とにかくテメーは一遍ぶっとばさねぇ事には気が済まねぇ!
ヒカシュー
「ぬう…それは聖騎士ラウニィー・ウィンザルフの言葉か?」
ラウニィー
肩書きなんか関係ねぇッ!俺ぁ一個の人間として、テメーをしばく!話ぁそれからだ!」
ヒカシュー
「むぅ、その意気やよし!存分にかかってくるがよい我が娘よ!百倍にして返してやろう!」
ラウニィー
やれるもんならやってみろ〜ッ!
と。
まずはラウニィーサンダーフレアが見事に炸裂します。あまりに意外な攻撃力に、私も一瞬我が目を疑ったほどです(笑)
その後、フォーゲルデボネア暗黒剣がそれぞれフレイアに深々と炸裂。帝国軍のフレイアも善戦しますがノルンが結構帳消しにします。しかしその後ヒカシューウィンドショットが何気に大打撃を与えます。こちらも負けじとサラディンダーククエストを放ち、ヒカシューの周りのフレイアに大打撃を与えます。
意外なラウニィーの攻撃力と、意外なヒカシューの撃たれ弱さ(比較論ですが)のおかげで、意外と楽に戦闘は終結を見ました。それでも、フォーゲルの3回目の攻撃でギリギリでした。これ、スカってたら誰か殺られてたかもなぁ…。


○受け継ぐる魂○

ヒカシュー
み…見事だ。腕を上げたものだ…
ラウニィー
「俺だけの力じゃねぇ…みんなが助けてくれたからあんたに勝てたんだ…一対一じゃ、まだ勝てねぇ…」
ヒカシュー
当然だ
ラウニィー
「…っとにむかつくなーテメーは〜」
ヒカシュー
「はっはっは。さて、これで帝国もほぼ息の根が止められたか…心残りは陛下だけだ
ラウニィー
「親父、一緒に…」
(ヒカシュー、ラウニィーの言葉を遮る)
ヒカシュー
「ラウニィー、陛下の事は、頼むぞ」
ラウニィー
「親父…?…ちょ、おいちょっと待てよ!何勝手に死のうとしてんだよ!ざけんなよこのクソ親父!!
(ヒカシュー、ラウニィーの片頬をつねる)
ヒカシュー
言葉づかいに気を、つけろ…このバカ娘が…
ラウニィー
…嘘だろ?おい、ちょっ…なんでだよ!?おま…おいッ!しっかりしろよォッ!
ヒカシュー
頑固な父だったな…つらい思いをさせて、済まなかった
ラウニィー
聞こえねぇぞ、ンな台詞!俺は…テメー死んだらただじゃおかねぇぞコラ!
ヒカシュー
やかましいッ!グダグダぬかしてんじゃねぇぞ、この馬鹿たれがッ!!
(ラウニィー、動きを止める)
ヒカシュー
「フッ…口の悪いのだけは遺伝しおったか…
ラウニィー
…嫌だよ、死ぬなよ…一緒に陛下を助けにいこうぜ…?」
ヒカシュー
わかっておろうが…わしはこういう生き方しかできない男なのだという事を…
ラウニィー
「親父…」
ヒカシュー
…いい子だ。お前は、わしの誇りだ…愛しているぞ、我が娘よ…
ラウニィー
「…愛してるよ、お父さん…
ヒカシュー
…いい、響きだ…。陛下を…頼む…

デボネア
「やはりこの御仁、陰腹を…この状態であれほどとは…」
フォーゲル
「まともにやりあっては、到底勝てぬ相手よの」

神聖ゼテギネア帝国屈指の剛将・ヒカシュー大将軍、己の信念に死す…。
てなところでしょうか。
ちょっと辛気臭いついでに話しもプンプン臭い)締めになりましたが、その辺りはご了承ください。って誰にいってんだか(死)

・・・・・・・・・

町から離れた、小高い丘。一本の大きな木に背を預けるラウニィーの姿。
ラウニィー
「親父…」
(ふと、何かが上からラウニィーの目の前にぶらさがる)
ラウニィー
「これ…は…」
謎の若者
「ヒカシューからの預かりものだ。いつもこれを身につけていた。…お前に託す、と」
ラウニィー
「これは…母さんの…」
(ラウニィー、それを堅く握り締める)
ラウニィー
「あんたも、俺の誇りだぜ。親父…」

ラウニィー
「…お前、本当に何者だ?
謎の若者
「さぁな?ま、何にしても、敵じゃないとだけは言っておこうか」


かくて、反乱軍は帝都ゼテギネアを臨む地ザナドュを解放しました…っと。
いや、このステージで拠点をバンバン解放しまくってるといつの間にかカオスフレームが10〜20下がってるんですわ。びっくりですわ。でも、もしかしたら相性ドンピシャなリーダーで解放したら、結構下がらないのかも…。

ラウニィーとヒカシュー親子、こんな感じかなー…と。
他人にも厳しそうですが、自分にはもっと厳しそうなヒカシュー。家庭をかえりみなかったところも無くは無さそうです。そんな男が肌身はなさず持っていたもの…それは亡き妻の形見…って、勝手に死なせていますが事実なんか知ったこっちゃありません。何度もいいますけどね。演出上です、演出上必要だったので。
悪態ついたり、厳しいしつけを押し付けていたり、傍目険悪な親子ですが、不器用同士がぶつかればまぁこんな感じになってもおかしくないかも。

で、話の途中と最後に割り込んできた謎の若者。しかも最後はかなり重要な役どころを任されています。…実は大した謎でもなんでも無い、またしても勝手な設定ひっぱりだしているだけなんですけどね(自滅)

−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−

反乱軍に先んじて、北へ向かう一団が居た。

謎の若者
退屈の虫が騒いでいたところだ。少し遊ばせて貰うぜ、シャルフィナス
女1
「ガーフィス〜?帝国軍の先鋒らしくってよ〜?」
男1
「なかなか壮観だの」
女2
「まぁ、随分気楽に言ってくれますね」
男2
「そう言うな。ま、片慣らしに付き合って頂くとするか」
ガーフィス
「俺はベッドの上でカーリンに優しく揉んで貰う方が好きなんだがな」
カーリン
「取って置きのワインでもご馳走してくれるなら、考えますよ」
ガーフィス
「うーん…」
男2
「考え込むなよ。…よし、行くかそろそろ」

シャル
…いる
クリス
「どしたの?」
ナイジェル
「始まったのか?」
ニーナ
「ストレートなネタね〜」
バダム
「さほど嫌いではあるまい」
ニーナ
「ばれた?てへ♪」
シャル
「何を言ってんの。さ!休んでないで。目の前には帝都ゼテギネアがあるんだから」
デボネア
「む…。ラウニィー、もういいのか?」
ラウニィー
「何が」
デボネア
「あ、いや…気にするな」
トリスタン
「…行くぞ、野郎ども!」
一同
「おー!」
ニーナ
野郎言うな〜ッ!」

シャル
ガーフィス…

NEXT
〜第28話〜
麗しの脚線美

反乱軍の前に立ちはだかる女帝エンドラ。その力の源は、果たして暗黒道の賜物か…?


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