○鬼の・・・○

反乱軍の行軍途中に抜け出した一団。向かう先はどうやらライの海の【ハルマヘラ】。
アーノルド(レイブン)
「どうやら、大した連中でもなさそうだな・・・」
ライアン(ビーストマスター)
「チッ。まぁいい、めぼしい物の1つや2つくらいあるだろう。行くぞ野郎ども!」
フット(ニンジャマスター)
「散!」
(散開し、ある館に迫る面々)
ゴルドン(ブラックナイト)
「・・・間に合ったか。クックック・・・」
ラデッシュ(ブラックナイト)
「準備は良い様だな。では参るぞ!」
(館の中に潜入する一同。そして・・・)
フット
「ここの様だな」
ナジェル(バーサーカー)
「おう。確かに」
ゴルドン
「・・・2〜30人程度か。チンケな連中だ」
ラデッシュ
「愚痴るな。・・・行くぞ!」
(ばたーん!)
ラデッシュ
火付盗賊改方、長谷川平蔵である!
盗賊A
「なっ、なんだてめーらは!?
ナジェル
「人の話しはちゃんと聞けよ」
ゴルドン
「ククク・・・好いぞ好いぞ。この剣を抜いてより先の血の騒ぎは何度経験しても甘美だ・・・」
(ゴルドン、ゆったりと鞘から剣を抜く)
盗賊B
「い、いったい何者だ貴様ら!?何が目的だ!?」
フット
「知れた事を聞くな。『水遁の術』!」
(ざばぁっ!)
盗賊団
「ぎゃーっ!?」
盗賊C
「に、ニンジャマスターかッ!?」
(アーノルド、天井を突き破って降下)
アーノルド
どりゃあーッ!
(アーノルド、暗黒の戦斧をブン回す)
盗賊団
だわーっ!?
ゴルドン
「ククク・・・逃げ惑え者ども。我が剣にて異世界レリクスを垣間見るがよいぞ」
(ゴルドン、逃げようとする盗賊を次々と斬る)
盗賊A
「なっ、なんなんだこいつらは・・・!?」
ライアン
「おい」
盗賊A
うひゃあっ!?
ライアン
「有り金全部出しな。そうすりゃ何人かは生き残るぜ」
盗賊A
「ごっ・・・強盗か貴様ら!?」
ラデッシュ
「違う!火付盗賊改方、長谷川平蔵である!
(ざくっ)
盗賊A
ぎゃー!!・・・」
・・・
(死屍累々)
ライアン
「・・・チッ、つまらねぇ連中だったなぁ。え?」
フット
「フムン。おい、面白い物を見つけたぞ。『野獣のコイン』だ。シャルへの手土産にでもするか」
ゴルドン
「麗しい瞬間(とき)を味わわせて貰った・・・部隊戦闘ではこうはできぬからな。クックック・・・」
(血に塗れてしかるべき刀身は、磨かれた直後の様に不気味な黒い光を放っている)
アーノルド
「まっ、リハビリ程度にはなったってところか?」
ライアン
「暫く退屈してたからな。ガッハッハッハ!」
フット
「なればそろそろ後始末とするか」
館を出て、火をつける面々。
ナジェル
「まぁまぁってとこか、全体的には」
フット
「うむ」
(炎に呑まれる館を後に去る面々。一人立ち止まるラデッシュ)
ラデッシュ
「・・・ジプシーキングス・・・」
(一言だけ言って背を向けて去るラデッシュ)
戦闘というものには大体において残敵掃討が必要なもの。しかし彼等のやっているのは同じ掃討でも掃討とでも呼びましょうか。
このゲームには各地に様々な、とても誉められたものではない行為を行なう連中が存在しています。こうした連中を掃討する任務を与えられたのが彼等、後にゼノビア龍虎武神隊と呼ばれる戦闘集団です。
とはいえ・・・
アーノルド
「あーすっきりしたー」
ラデッシュ
「次はどこだ?」
ライアン
「うーむ、アラムートの連中は潰されちまったしなぁ・・・」
プロキオン(ニンジャマスター)
困ったときは俺達の出番だぜ!
四忍者
イェッサー、ボース!
プロキオン
「待ちに待ってた出番が来たぜ!ここは一発・・・」
ゴルドン
「ハリセン・イッパツマーン!」
(すぱーん!)
フット
なんだこれは
プロキオン
「これとはなんだこれとは。折角人がゼテギネア大陸を網羅する裏社会の資料を持参してやって来たと言うに」
ラデッシュ
「おお、まんもすらっP−♪
ナジェル
「それってば死語」
フット
「死語って、誰かが使ってた形跡のあるものじゃないのか?」
忍者A
「P・・・プラズマXあたりかも」
忍者B
「って、ピーしか喋れんやつがどーやって使うねん」
(ぴし)
一同
「わははははは!」
ラデッシュ
「ともかく行くか!そこら中テキトーに行けば盗賊なんざいくらでもつかまるわい!」
フット
「うむ。シャル達がゼノビアにつく前にあらかたケリをつけてやろう」
一同
よっしゃー!
といった具合で、専らストレス解消の様な動機で戦闘を起こすわけです。
しかし、世に盗人の種は尽きまじとの言葉通り、潰しても潰してもなくならないのが盗人。彼等の仕事がなくなることもないでしょう・・・。


ゼノビア城へ