○旅の仲間○

シャルの前に、それぞれ、旅に出ようという者達が現れます。
シャル
「ん・・・?」
(うつむいたまま壁に寄りかかる腕組みをした男に視線をやるシャル)
デボネア(ジェネラル)
「ひとりで旅に出るのは危険だと思うが」
(そのまま話し掛けるデボネア)
シャル
「まぁ・・・。男と女の二人旅も十分危険だと思いますけど?」
デボネア
その心配は皆無だ
シャル
「あら、なんか何気にショックなこと言ってくれるじゃない」
サラディン(ゴエティック)
「デボネア殿の心には常に一人の女神が住んでおるだけですよ、シャル殿」
(シャルの左側の路地から現れるサラディン)
シャル
「女神・・・ねぇ。ジイさんもかなり歳くったからねぇ」
サラディン
「ホッホッホ。この私も言った後でどうもおかしいと感じたのですがな」
シャル&サラディン
ファーッホッホッホ!
デボネア
「・・・なんなんだ」
ギルバルド(ビーストマスター)
「おお、そこにいたか。間に合ったな。俺も一緒に行くぞ。嫌だといってもなぁ!」
(後ろから追いかけてきたギルバルド)
シャル
「きびだんごなんか持ってないんだけどなぁ・・・」
ギルバルド
「寅屋のようかんでも構わんぞ」
シャル
「ゼータク言うなッ!あ、さっきのサラミスティックが残ってる」
ギルバルド
「お、それで手を打とう。後はビールが欲しいな」
シャル
「殴るよ」
アイーシャ(ビショップ)
「まぁ、いけませんわ女の子が殴るなんて軽々しく口にしては」
(正面から歩み寄るアイーシャ)
デボネア
「アイーシャ?なぜ君まで・・・」
アイーシャ
「まだ修行を積まなくてはいけませんので・・・」
ギルバルド
「神官戦士としてなら十二分だと思うがなぁ」
シャル
「・・・重々しく口にするならいいのか」
アイーシャ
「違いますわ。女の子が一旦殴ると言った以上、その時点で既に相手に致命の一撃を与える必殺の気構えが・・・」
デボネア
必要ない必要ない!
アイーシャ
「違いますの?ヘンですわね・・・」
ギルバルド
「確かに修行が必要かも知れんな、そっちの意味では」
サラディン
「大自然の英知が彼女を導くことでしょう」
シャル
「宗教くさーい」
サラディン
「うううむ・・・では対人用ポリデントにでもつかりましょうか」
デボネア
つかるなッ
シャル
「ふーやれやれ。どうやらどーあってもついてくるつもりね」
アイーシャ
「旅は道連れ世はなべて三分の一、ピーカン不許可と申します」
デボネア
どこから得た知識だ
ギルバルド
「ま、賑やかな方が俺達らしいんじゃないか?」
シャル
「まぁそういうことね♪」
デボネア
「よし、では出発しよう!」
アイーシャ
「ノルンさんのことはいいんですか?」
シャル
「馬鹿ねー、もう仕込み済みなのよアレは」
アイーシャ
「???」
シャル
「そーなんでしょー?クーアース♪」
デボネア
「ちゃ、茶化すなよ・・・照れるじゃないかっはははは
ギルバルド
「妙なところだけ再現しようとしておるな」
サラディン
「不自然ですな」
天の声
やかましい!
シャル
「さーさー、じゃ、騒がしい今の内に・・・冒険の始まりといきますか!」
かくてシャルと愉快な仲間達は・・・
デボネア
ソニックブレード!
天の声
ぐはあっ!!
(衝撃波)
ギルバルド
「ほお、さすが高速の剣・イング・・・」
アイーシャ
「それは随分陳腐かと思いますけど」
デボネア
何故通じるんだ・・・」
サラディン
「ほっほっほ、陳腐もまた自然の理の一つ」
シャル
「嘘こけ」
バダム(パラディン)
「私の仕事〜」
デボネア
「何で貴様がここにいるッ」
バダム
「お約束というやつだ」
デボネア
「そんな約束はしていない」
ともかく、賑々しさを余所にこれまた賑々しく去っていくのでした。
彼女たちがその後どうなるのか、それは全く以ってわかりません。ただ、その旅が明るく光りの元にあることだけは間違いなさそうです。


他の面々