ファイズ第5話『3人と3人・前編』

(2003/2/23)

■追跡

■上陸者と追跡者

前回、フェリーに乗り込んだ巧達は、今回の冒頭で東京に到着。上京旅のお話ではなかったようです(そんな金あるかボケ)

真理は早速、父親の会社に連絡し、取り次ぎを願いますが、娘だといっても全く相手にされず、伝言さえ受けてくれません。
「やっぱり駄目」と意外にあっさり引き下がる真理に、「じゃ行ってみっか」と巧が真理の父の会社に乗り込もうと言い出します。

そんな三人を見つめている、一人の車中の男。その携帯に、瞳っちから『命令変更』が伝達されます。これから戦おうという時になってどういうことか、と問う男・戸田英一ですが、命令は社長からのものだと伝えられ、仕方なく新たな命令を受けます。
その命令とは・・・?

■またガス給油

バイク移動メインである以上、避けて通れない給油基地。そういえば、ライダーマシンのガス欠シーン、あったかな(笑)

ここでは、結花から返信が来ないという身の不幸を嘆く啓太郎が描かれます。しかし、巧も真理も、そんな話にゃ聞く耳持たないとばかりにさっさと出立します。

因みに、ここでも巧は猫舌なのにホットな飲物をチョイス。ホットしかなかったのか?

■勇治と結花

その頃勇治は、結花を車に乗せ、SMART BRAIN社へと向かっていました。

車中、結花は啓太郎へのメールを打ち続けていました。しかし、勇治の話を聞いた為か、それを途中でやめて携帯を閉じてしまいます。
「もう昔の様には生きられない、過去を懐かしんじゃ駄目だ。」
それだけは分かっている、との勇治の言葉に、結花は
「いいんです、そんなこと。懐かしむ過去なんて、何も無い。
と呟く。このスタンスが、勇治と結花の決定的な違いでしょう。

■SMART BRAIN

巧達の姿はSMART BRAIN社屋ビルのロビーにありました。真理の父親は、この会社の社長なのです。社長令嬢・・・とてもそんな言葉が似合わないキャラですねえ(笑)。
そして、それを監視するような黒服達とスマートレディ。ふむ、何かありそうな・・・。

■現場検証

その頃、添野と沢村の刑事コンビは、結花の犯行現場を検証していました。

添野の話に沢村は、「まさか、ここで怪物が暴れたとでも言うんですか?」と、頭からその可能性を否定。
添野は、バスケ部員唯一の生き残りに注目。それこそは結花その人。お、地道な捜査が続くのかな?
というか、捜査員たった二人ですかい(笑)。

■受付嬢、撃墜記録更新

巧達は直接訴えに来ましたが、やはり受付嬢の回答は同じ。「おい、実の娘が父親に会いたいっつってんだぞ。」と巧が食いつきますが、その程度で狼狽する様では、大会社の受付嬢など勤まりません。
社長の不在』はもとより、『IDカード未所持』が決め手となり、結局、真理はあっさり諦め、この勝負は受付嬢の勝ち(何の勝負だ)

■悲劇のヒロイン達

九州からはるばるやってきたというのに、真理があっさり諦めた為、巧の機嫌は快調に斜め。お陰で、一人メール打ちに励んでいた啓太郎がとばっちり(笑)。

巧は、諦めの良さに引っかかるものを感じ、真理を問い詰めます。すると真理は、実は本当の娘ではないから、向こう(父親)にも都合が悪いんだろう・・・など、キャラにそぐわないことを言い出します。
しかし、そんな真理に巧は「もういい!勝手に悲劇のヒロインやってろ!」と話を途中で切り、足早に先を急ぎます。
後を追う真理、そして啓太郎・・・なんですが、啓太郎はメールを送ってから後を追います。それは、結花を心配する文面でしたが・・・

実はその結花、勇治と一緒にSMART BRAINに到着し、なんと啓太郎達とすれ違っているのです。顔を知らない者同士、当然の結果ですね。
その二人の前には瞳っち。というところで結花にメール着信。しかし結花は、啓太郎からのメールを流し読みするとすぐに電源を切ってしまいます。
・・・あのカッコの瞳っちを見て臆するところが無いとは、結花は大物に違いありません(なんでやねん)

■オルフェノクとは

SMART BRAINの一室に通された勇治と結花。そこには、戸田英一の姿が。戸田に与えられた新しい命令とは、この二人の『教育係(瞳っち・談)だったのです。

戸田は、勇治と結花が、一度死んで覚醒した『オリジナル』であることを教えますが、勇治達の聞きたい事はそんなことではありません。しかし戸田の答えは、真相をはぐらかすようなもの。
これは、戦いなんだよ。人間対オルフェノクのな
だから、オルフェノクって何よ(笑)

戦いといっても、圧倒的に数が少ないオルフェノク。しかし、オルフェノクには仲間を増やす力が備えられているそうです。
そこに、哀れなバイトが登場します。
戸田はいきなり変身し、そのバイトを襲います。倒れ込んだバイトは暫くして再び立ち上がりますが、すぐに倒れて灰化してしまいます。
クジ引きでいえば、こいつは『外れ』だ。
本当にクジを引いた程度に見える戸田の姿に、二人は唖然とするばかり。

何を驚いているんだ。お前達も同じことをしただろうが。
すくみ上がる勇治と結花に、戸田はこともなげにそう言ってのけます。目の前で人が死んで、それで平気で居られるなら、二人とも苦労しないよ、戸田さん。

■啓太郎の実家

さて巧達のその後ですが、巧は二人を待たずに、さっさとバイクで行方をくらましてしまいます(笑)。

ともかく、これからどうするかまだ決めてない真理に、啓太郎は「自分の家にくる?」と切り出します。そういえば、啓太郎の本拠は東京でしたね。

啓太郎の実家はクリーニング屋ですが、両親はアフリカに行ったきりで休業中。なんでも、アフリカでクリーニング屋をやる、と意気込んでのことだそうで。
そんな両親を啓太郎は「変わってるだろ」と言いますが、『変人』啓太郎に言われてもねえ(笑)。

啓太郎は、クリーニング屋を再開する準備を始め、真理もそれを手伝うことに。「ずっと居ていいよ」という啓太郎に、真理は当惑。そう、二人っきりで住むわけですよ。
嬉しそうな啓太郎と、茫然自失の真理が対照的ですねえ(笑)。どういうことか、わかって言ってるんですかね、啓太郎は。

ところで、隣の理容院は・・・?

■巧の目的

さて、話はを追っていきます。
とある喫茶店に立ち寄った巧。そこは昔、巧がバイトしていた店のようです。
しかし、昔話をしに来たわけではなく、巧は「自分が盗んだ売上金」を返しにやってきたのです。

でも、巧がやったんじゃない、とマスターは思っている様子。当時の他のバイトは口を揃えて「巧の仕業」だと断言したそうですが・・・。
そんなマスターに、それでも巧は金を押し付け、足早に去ろうとします。しかしそれをマスターが呼び止め、明日コーヒーを飲みにこい、と一言。この喫茶店も、この不況で明日で店じまいするそうです。
・・・はやいとこ、「そんな頃もあったなあ」と言えるようにしたいもんですねえ。
・・・とか言って何年になるね?永田町の税金絞り取リャー諸君。

■罰金で免停

そんな税金だけでは飽き足らず、『罰金』という名目で懐を暖めているのが、今回登場する腐敗者集団、『国家権力の犬』日本警察。

巧は、スピード違反で白バイに捕まり、罰金を科せられた上に免停を食らってしまいます。
スピード違反の罰金・・・ていくらだっけ?いずれにせよ、巧にそんな支払能力があろう筈も無く(笑)。

それで巧は啓太郎達の元に借金に(笑)。しかし、勝手に居なくなっておいて「金貸して」、とは随分都合の良い話です。人助けが身上の啓太郎も反発しますが、真理に諭されて渋々金を貸す事に。
しかし、そんな啓太郎の金は借りれない、と今度は巧がキレてしまいます。

免停の身でバイクを駆ろうとする巧を止める啓太郎。巧は「いーんだよ通知がくるまでは!」と居直り。「自粛するのが常識でしょ!」と啓太郎の反発を受けます。このシーンの啓太郎は絶対的支持を得られますね。
そこで真理が提案。真理が啓太郎から借りて、巧に貸すというもの。それなら、と巧も折れますが・・・

それには、啓太郎のクリーニング屋の住み込みバイトになる、という条件がついていました。ちょっと嫌がる啓太郎と、凄く嫌がる巧を余所に、満足げな真理。
・・・啓太郎と二人っきり、というのが余程嫌だったんだな、真理(笑)

■「出来ません!」

翌日。勇治と結花は、戸田にきっぱり「俺達には(人を襲う事なんて)出来ません。」と伝えます。場所はなんと、昨日、巧がやってきた喫茶店。危険のカホリですねえ。

仲間を増やす意味もわからない、憎んでもいない人は襲えない。勇治の言う事は至極尤もです。しかし戸田は・・・
慣れちまえばどうってことはない。
といきなり変身し、喫茶店にいた客、マスターを次々と襲い始めます。
やれ!お前達も!
そう促された二人ですが、その場から逃げ出してしまいます。

そこに巧と真理が姿を現します。しかし、その目の前で、マスターがオルフェノクに襲われてしまいます。
巧の姿を認めた戸田は、「偶然だな。お前がファイズか。」と、矛先を巧に切り替えて襲い掛かります。そこで巧は・・・
脱兎!(笑)

■巧の本音

何故なら、巧はベルト一式を啓太郎の家に置いて来ていたから。そりゃ逃げますわいな(笑)。

なんとか一息ついたところで巧は、「これで最後かもしれないから」と前置きして真理に自分の事を話し始めます。
俺、人と親しくなんのが怖いんだ。人に裏切られんのが怖いんじゃない。
 俺が人を裏切んのが怖いんだ。
(巧)
「何でそんな風に思うの?」(真理)
・・・自信無いんだ、自分に。(巧)
おお、遂に巧が自分を語りましたねぇ。これは、巧の過去に暗い大きな影がある事を暗示させます。さて、それは一体・・・?

■戦い

なんて悠長に探ってる暇もなく、戸田ことイカすみ男爵が遂に巧達を見つけ、襲い掛かってきます。そこに啓太郎がベルトを持って到着。これでファイズフォン忘れてたら洒落では済まなかいところなんですけどねえ(笑)。

そこで変身、ファイズとしての戦いが始まります。変身したら途端に強いファイズ。イカすみ男爵を終始圧倒(不意打ちを食らったりはしましたけど)、最後は円錐蹴りでフィニッシュ。ダァーッ!(?)

■最後の講義/覚醒した者

逃げる勇治と結花の前に、戸田が車で乗り付けてきます。あれ?アンタさっきやられたんじゃあ・・・?
「最後の授業をしてやる。
 オルフェノクの死を、お前達に教える。
 完全な『消滅』、それが、俺達の、『死』だ。
そういって、二人の目の前で灰化し、本当に消えてなくなる戸田。

立ちすくむ二人の背後に、一人の男の姿が。
よろよろと危なっかしい足取りでこっちに歩いてくるその男は、喫茶店で戸田が襲った筈の男。
まさか・・・
勇治の呟き、そして男の異形がその姿を垣間見せたところで今回は幕。


■雑感

結花啓太郎、嗚呼すれ違い。これから先、何度すれ違うんでしょうね。また、お互いを認識する日は来るんでしょうか?アレだけに不安はありますね。アレってのは勿論(削除)

真理と巧が受付嬢に交渉していたシーン。その隣の、白スーツの女性が良い。やっぱり女性の脚ってのは武器ですよジュテー(誰)
言われて初めて存在に気がついた、なんて言う人、あなたは一体ファイズの何を見ているんですか?(お前が言うな)
因みにこの受付嬢、瞳っちに負けないほどのミニスカ・・・だったらいいなあ(腐)

スピード違反で免停』・・・そうなるケースは『一気に規定点数を超過した』か『蓄積があった』かですが・・・大阪弁の交機隊員の口振りでは前者のようですね。
ところで、『自粛』は常識以前の問題です。
交通マナーについて言い出すと歯止めが利かないので、これで止めておきます。

戦いは思いっきりはしょりましたが、見ごたえは十分です。それにしても、随分弱かったですね、イカすみ男爵。時間が足りなかったのかな?(こらこら)
そういえば、最近、なにかにつけて右腕を振る少年が増殖傾向にあるという噂が。あながち嘘とも・・・。


■■■ 次 回 ■■■

次回はこの覚醒した男が絡んできます。一見しただけで変な奴です(すごい偏見)ので、いよいよファイズの戦いに奥行きが出てまいります。
とはいえ、多くは全く分からないまま、最後までチビチビ小出しにするんですけどね。なんたって(削除)

二度すれ違う結花と啓太郎。むきになる真理。苛立つ勇治。そして、オルフェノクに覚醒した男・海堂直也・・・。
主要な人物が揃い、物語はいよいよ序章を終えます。そして、どんな戦いが始まるのか。こんな調子で大丈夫か(削除)

【 ファイズ第6話『3人と3人・後編』 】

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