ファイズ第6話『3人と3人・後編』

(2003/3/2)

■あらすじ

オルフェノクとなった男・海堂直也を助けた勇治は、海堂を結花に任せ、真相を聞き出す為にSMART BRAINへと向かう。しかしスマートレディの答えは相変わらず。勇治は、全てを知るという社長の下へ無理矢理乗り込むが、社長室は存在しなかった。

同じ頃、真理は巧との口論から、巧と共に再びSMART BRAINに。
IDカードに目を付けた巧は、一人の男に目を付ける。それは、勇治だった。

海堂が目覚めたのはその頃のことだったが、海堂は何やら慌てて部屋を去っていった。タクシーを捕まえた海堂を、結花は必死に追うが、その時結花は、ビラ配りしていた一人の青年とぶつかる。
その青年こそ啓太郎だったのだが、お互いそれを知るよしも無い。

勇治の跡を追った巧達は地下駐車場に。都合よく車内にIDカードを置いていったのを確認し盗みにかかるが、管理人に見つかってしまい、勇治の前に突き出されてしまう。
しかし勇治は『この不況の中で必死に生きる可愛そうな兄妹』を咎めず、帰してやるのだった。

海堂は仕事の面接にやってきていた。特技は、と尋ねられたとき、海堂は自分の鼻が異常に利くことに気が付く。そして、工場主に血の臭いを感じ、指摘してしまう。
帰路、自分の異変の正体を知るべく海堂は、勇治達の元に向かう。そこで自分がオルフェノクとなったことを知るのだが、海堂はそれをあっさり受け入れ、自分を馬鹿にした連中に復讐してやる、と勇躍して出て行く。

その海堂を襲う一人の男。工場主だ。男は、妻を殺して受け取った保険金で自分の工場を立て直していたのだ。
そして海堂は力無く倒れる。それを確かめた工場主はその場を後にするが、勿論これは海堂の芝居。海堂の最初の餌食は決まった。

そこに夜間配達中の啓太郎と巧がやってくる。巧はなかなか変身する隙を見出せずに苦戦するが、ファイズに変身した途端、オルフェノクを圧倒し始める。
だがそこに、海堂を追ってやってきた勇治が現れる。
「よせーっ!俺の仲間を・・・傷付けるな!」


■今回のシーン

■すれ違い

またすれ違う結花啓太郎ですが、今回は物理的には「接触」です。後は「発動」するだけ。ラァナウェ〜♪(何が)
・・・というと、合体するのか?合体といえば釣りバカ常識では(以下、PTAが放った刺客により中断)

実は、海堂が啓太郎の店宣伝ビラを奪ってバラまいたお陰で、それを啓太郎が拾っているところに追跡中の結花が衝突することになったのですが・・・海堂の行動は予測がつきません(笑)。
この出会いは、少なくとも啓太郎には印象的であり、彼女の姿はしっかり脳裏に焼き付いた筈。
「なんで?」と思った人はよっくお聞きなさいな。
こんなことは理の当然です。
美少女が大鉄神よろしく特攻かましてきた上、その子が立ち上がる瞬間の脚の運び具合やら何やらまで色々じっくりたっぷりねぶるように観察できたんだもん。チクショウてめーぶっ殺す(落ち着けエロジジイ)

結局二人はただの「拾い拾われ」で終わりましたが、いやあ、何事も無くて良かったですねえ
放っておいたら、啓太郎は携帯の着信履歴やなんかを覗いていたに違いありませんから(断言)
他人の携帯のメールや履歴を勝手に見るのは、本当に犯罪だからね。

■三馬鹿トリオ

三人の馬鹿といえば、真理啓太郎以外には存在しません。これはファイズの常識です。常識過ぎて試験にも出ません(何の試験だ)
今回のコントは、アイロンがけのシーンとすき焼きのシーン。この三人のコントは、主にガキの喧嘩がメインテーマですが、今回も爽快なほど『ガキの喧嘩』でした。

アイロンがけの時は、最初はそうでもないんですが、真理が合流した事で罵倒三昧。最後は啓太郎の『バカ講座』で締め。自分で言っておいて、誰が馬鹿だかわからなくなるボケキャラ具合が微笑ましいですね。つまるところは彼も含めてみんな馬鹿。更に言えばそれを馬鹿扱いする俺も馬鹿。チクショウてめーブン殴る(落ち着け馬鹿←泥沼)

すき焼きでは、猫舌であるの不満が爆発します。展開的には、明日の献立は湯豆腐か冷奴。今夜のご注文は(ベタ)
ここも啓太郎が締め。『お母さん』モード。ケンカばかりする兄妹を持つと、お母さんも大変ですねえ(誰がお母さんか)

■夜間配達

巧と啓太郎のシーンですが、巧は、真理という起爆剤がないとキャラ属性が変わるみたいですね(笑)。

相変わらず夢を語る啓太郎に、「お前今自分が良い話してると思ってんだろ。」と相変わらず冷たいでしたが、それがコロリと態度を変えて、「いや、良い話だよ。・・・ちょっとな。」と認めてみたりします。
更には「いつか俺もシャツの一枚くらい洗えるようになるかな。」とか、なんとも可愛い事を言い出す始末。啓太郎の「多分絶対できるよ、タッくんなら。」と嬉しそうな一言に「タックん言うな。」と返す巧ですが、これもなんか照れ隠しみたいで妙に可愛い。
登場当初から無愛想一辺倒な巧の『ファン層拡大計画』の一端と見受けられます(笑)。

■車泥棒兄妹

勇治のIDカードを盗むべく暗躍してた巧と真理が、管理人に見つかって勇治に突き出されたシーン。真理が咄嗟に芝居を打つんですが、その中で真理の『兄』評がこれ。
口が悪くて飽きっぽくて人の気持ちも考えない臆病者
わざとらしい嫌味にする辺りが真理流ですかね(笑)。

勇治は勇治で、そんな兄妹を見逃しますが、兄である巧に「自立するよう」ピシャリ。ふむ、女の子に優しく、男に厳しく・・・それが勇治のスタイルか。この女たらしめ(こらこら)

■ちょっと違った方向

■海堂と据膳

据膳ってのは勿論結花の事。だって・・・ねえ(邪)。
そもそも、年頃の女の子1人に男を任せて出て行く勇治が悪いんです。そうとも、あんな可愛い娘が、起きたら目の前にいるんです。普通の正常な男の子なら一度や二度くらい襲(以下、倫理協会の刺客との交戦でウヤムヤ)

まあ、それは冗談として。
海堂は意外と冷静に分析をしてるんですよね。そうか、海堂は女に興味が無い、と。メモメモ(すな)
それより、このシーンの見所っていうのはやはり、一旦去りかけた海堂が足を止めたシーンからですね。
よくわからないがお嬢さん、また会いましょう。
 キミは、薔薇より美しい。

そう言って結花の右ほっぺを『むにっ』てつねり、ぬははとけたたましく笑いながら去っていくナイスガイ海堂(ナイス?)。いやあ、魅せてくれるなあ。

というか、それなら親指と中指で両頬を『ぷにぷに』するべきだろうに・・・まだ奴はこのへんが甘い。奴ってのは(しつこいので略)

■今回の突発煩悩

いや、瞳っちのアレもですけど、結花のスカート姿も割と。
真理?まあ、パンツルックもそれなりに。け。

この『3人と3人』は、これまでで最も煩悩に恵まれた回で、実に喜ばしいことです。ここで言う『煩悩』が何か分からない人は、【特撮ヒーロー】から【ハリケンジャー】を辿ってください。
とりわけ瞳っちの衣装は、今回シックな。エナメル質のブーツで、ソファに腰掛けて脚を高く組んでフェチ心を死ぬほど揺さ振った挙げ句、立ち上がった時に瞬間垣間見せる臀部下部曲線(笑)なんざもうあーた、ねえ(何の同意を求めとるか)

そういう意味で結花は、普通のスカートなので大人しいですね。
しかし、今回のように転ぶようなシーンがある場合にはベストチョイス。真理がこけてもパンツルックでは屁も出ません。
残念ながら立ち上がるシーンは背後からで、しかも啓太郎メインでヤローなんざ映すんじゃねー状態でテレビ御釈迦様な視聴者も何人か居たとの報告が(無いっつーに)

いやあ、いいなあ女の子は華があって。
それにしても・・・あんなに顎のラインがふっくらしてたっけ、瞳っち?もしかして(以下、謎の親衛隊有志により撹乱)

■台詞だけ抜粋、しかも伏せ字

真理と巧のシーン、真理の台詞を続けてどうぞ。
やめてよ●●テイの癖に。
痛っ!
痛いのか。真理もどっこいどっこい、ってことですね(何が)
あと、『●●●イ』で幅を広げてもよし(何の幅だ)
・・・最近、下世話なネタが多いなあ。素だからかな(素かコラ)

こーゆーネタだけ「どういう意味?」とか、知ってて聞いてくんなよ?


■登場人物

■海堂直也

今回からレギュラー化するらしいこの男、異様なテンションを誇っていますね(笑)。特に結花とのやり取りなんかは、ナンパ男かと思わせておいて単に変なお兄さんという・・・。

この海堂、仕種・表情・口調から、なんとも奇妙な雰囲気だらけ。特に結花の元を去るシーンは、わけのわからなさ全開で、個人的には『さすが井(削除)』と感心したものです。こういうキャラを描かせると水に魚ですし(逆)

ところがこんなおふざけキャラの分際で、オルフェノクの力を『復讐』に使うらしいです。復讐・・・ねえ。ただの変なお兄さん、で終わる奴ではないようです。この辺は次回から描かれ始めるようですので、そちらを観てから。
でも、「今まで馬鹿にしてきた奴等」に復讐する前に、どうして馬鹿にされたか冷静に述懐した方が良いかも(笑)。

■勇治

今回の勇治は、やはりラストの「よせーっ!俺の仲間を・・・傷つけるなーっ!」でしょうね。
それ以外にも、最初の結花とのやり取りや、SMART BRAIN社長室、泥棒兄妹への寛大な処置(笑)など、今回の勇治は見所が多いですね。今までが今まででしたし、当然といえば当然ですが。

自分は人間であり、だから人間は襲えない。勇治のスタンスは明確です。下手をすると、襲いかかってくるオルフェノクを考えなしに殺害する巧の方が悪党かもしれません。いえ、勇治にとっては、巧こそ悪なのです。
・・・問題は、勇治はまだ、ファイズを知らないんですよね(笑)。そう、実は記念すべき初遭遇です。
次回は初遭遇戦ですが、どんな手に汗握る攻防が繰り広げられるか、楽しみです。所詮、冒頭で終わるけど(笑)。

■結花

全体を通して、常に沈鬱な表情・口調が徹底されているのは、結花らしいといえます。スカート姿も結花らしい。できればもっと短めで・・・(待てやコラ)

勇治とのやりとりでは、やはり心の奥底で『人間を好きになれない』でいる結花が感じ取れます。まあ、あの生活を送っていては無理も無いけど、啓太郎みたいな奴もいるんだし、希望は持たなきゃね。
前回死んだ戸田の「人間じゃないってこった」という言葉が、それを阻害しているのは事実なんですが・・・。

今回結花は大きな位置を占めていないので、軽めに終わり。

■巧

真理との言い争いは、最早『ファイズ名物』ですねえ。

登場当初から素行や口調が『教育ママ』にえらく不評らしい巧ですが、今回も更にザマス眼鏡がキーキーいいそうなことをやらかそうとします。
それが、『車上荒らし』に『免停でバイク運転』。
特に前者は真似しやすい映像でもあり、おとーさんの車で試したチビっ子がいるかも・・・(いねーよ)

オルフェノクを前にして、変に気取るのも巧らしいというか・・・。
「何だお前。」(海堂)
アルバイトさ、クリーニング屋のな。(巧)
変な気取り方だなあ(笑)。

それにしても、つくづく不便なヒーローですね、ファイズって・・・。こうして考えると、ベルトを外そうとしても外れない、龍騎以前のライダーがどんなに便利だったかわかります。光太郎は、RXになってちょっと不便になりましたけどね(笑)。

■真理

巧の喧嘩相手、というキャラ位置は相変わらず。

今回の真理で一番の注目は、車泥棒の『兄妹』を演じたシーン。真理の芝居もさる事ながら、シーンの最後に見せた、年頃の女の子らしさがまた可愛いったら・・・。
相手の勇治が、『兄妹』を咎めないどころか、『ダメ兄貴』をやんわりピシャリたしなめる姿を見て、真理がちょっと憧れたわけですが・・・。
大人らしい男性に憧れるヒロイン
・・・なんつーか、時期的にも話数的にもかなり近くて・・・ということは、勇治はいずれアゴが出て、最後には「ただの人間だ!」とオルフェノクと戦うことになるのでしょうか?どうなんですか、くり返しですか(削除)

■啓太郎

最近、『啓太郎一家!』とか言いそうになるのでどうにかしてください(どないせっちゅーねん)

今回注目すべきは、『西洋洗濯舗』営業再開の宣伝活動。結花とぶつかったのはその最中だったんですが、その時は『東中野駅』前。
啓太郎はその前に、スーパー内で無許可でビラを配っています。それを見咎められて警備員に追われ逃走、商品が詰まったカートを投げ倒して逃げる啓太郎。
悪いとわかっててもやる・・・それで『みんなを幸せに』か?お前の言う『みんな』ってのは誰なんだ?

因みに、よく見ればこのスーパー、クリーニングも商ってる様子。そういう意味でも追われていたんですが、そうでなくても良くはない事です。


■スマートレディ

黒のスーツで妖しさ倍増の瞳っち。公式では、どうやらあれは戸田に対する弔意だそうです。弔意であのカッコか(笑)。

今回は特に、勇治に対する「カワイー♪」が印象的。なにかと抵抗しようとする勇治に母性本能がくすぐられた、といったところでしょうか。

個人的には、はぐらかしの最中のこの台詞に注目。
社長は今日は柴刈りに
どんな社長だ(笑)。
・・・とすると、さしずめアンタは川に洗濯に行って、流れてきた桃を拾ったってところか。その桃から生まれたのが勇治ってことで。そうなれば、お供や鬼は一体誰になるのかね?


■はみだし刑事実況編

だって富樫虎丸だもん(?)。

今回の添野と沢村の会話シーンで、変死を遂げた人々の「死体の内臓の一部が人間のものでなくなっていた」という事実が判明します。奇病の可能性も検討されてるようですが、なるほど、添野みたいに「何かとんでもない事」と考えるよりは自然なのかも。

因みにこの二人、今度は『保険金目当ての殺人犯』の捜査に割り当てられます。色々忙しいな、警察も。
・・・というか、向こうからどっかで見た事のあるデコ助が歩いてきそうな場所だったのは気のせいでしょうか(笑)。

■その他

■工場主の正体

海堂の指摘どおり、ズバリ妻を殺して保険金を受け取った殺人犯です。自分の工場を立て直す為とはいえ、許されたものではないでしょう。

因みに、工場主から海堂が嗅ぎ取ったのは他に、タバコ・カツカレー・天丼・うなぎ
海堂はその他、『不整脈』も見破ってるんですが・・・臭いでわかるものなんだろうか?(笑)

■今回の数字

■社長室:54階

ネタがないので取り敢えず。
いやはや、ナントカと煙は・・・っていう奴ですなあ(笑)。


■■■ 次 回 ■■■

次回は、覚醒した海堂がメインのようです。音楽がどうとか言ってましたが、はて、海堂と何の関係が・・・?
ところで、予告で戦ってたオルフェノク、海堂じゃないけど・・・次の雑魚フェノク?

それはともかく、2vs1の戦いを余儀なくされたファイズですが、勇治が次回予告に見当たらなかったのを見ると・・・ポックリ?(ないわボケ)
そして結花に迫るスマートレディ。結花の深層心理は・・・?

【 ファイズ第7話『夢の守り人・前編』 】

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