巧の性格を巧みに(笑)ついた草加の作戦は実に見事に功を奏しているようです。
一方の海堂・結花は、今回のメインが勇治ということで特に進展はなさそう。その勇治は、過去の過ちの清算が迫っている、ってところでしょうか。
どの道、今回最大の注目は草加の生死、またその気配。ここで簡単にバッサリいっては面白くないというもの。さて、どういう展開になりますか。
前回の引き、ミサイル雨あられは、なんと馬神様が巧を助けるという、なるほどな的展開。ちゃんと巧をご主人様と認識するようになったんですね。あとは「お手」「お座り」「伏せ」「待て」など(犬か)
しかしそのお陰で階下に落ちた巧・ファイズ。そこに草加・カイザがゆっくりと歩み寄り、巧を挑発します。
「もう一発殴ってみろよ」
そんなあからさまな挑発に自制が効く巧ではありません(笑)。
挑発しておいて草加は抵抗しようとしません。それは、啓太郎と真理が合流したからです。そう、挑発はこれを見越してのことです。巧はそれと気づかずデジカメパンチでトドメを刺そうとしますが、真理の制止に我を取り戻します。
変身を解いた草加は、左手を負傷した模様。いつそんなダメージを受けたよ(笑)。
ともあれ、これで巧への不信感が啓太郎や真理に募ります。というか、カイザの過剰攻撃を『正当防衛』だとでも言うつもりでしょうか、この子達は(笑)。
巧に説明を求める啓太郎と真理。それを草加は制止します。戦士として欠けているものが自分にあったんだろう、と。だから巧が怒った、と。
それは何か、と巧に白々しく教えを請う草加。
真理と啓太郎も、巧の行動の理由が聞きたいのですが、巧は一言も言わずに黙ってバイクで去っていってしまいます。その様子を見て、釈然としない様子の啓太郎と真理。二人に見えないところで、口元をゆがめて見せる草加・・・。
というか、随分露骨に嫌な奴に描きますねえ・・・。
さて結花ですが、こちらは海堂を探していました。すると木の上にその姿が・・・。
なるほど、前回、琢磨が悠然と歩いていったのは、『立ち去った』んですね。そう解釈しておきましょう。だって・・・木の上に逃げられた程度で見失う琢磨って・・・ステキ(腐)♪
半分冗談はともかく。
海堂は結花に、これ以上余計な首を突っ込んでくるな、と冷たいお言葉。助けてもらったお礼も素直に言えないところが可愛いったらホントにもー(笑)。
海堂が去っていった後、その場に巧が姿を現します。アンタ、よく場所が分かったな・・・。
巧の不可思議な行動に頭を悩ませる啓太郎・真理。そんな二人に草加は、追撃を加えておくのを忘れません。
巧が、相性が悪いといって自分を嫌っていたことを。
勿論、二人も「そんな子供みたいな理由で・・・」と信じようとしませんでしたが、それが草加の狙いです。
「だから、『なんでもない』って言っただろ。」
とサラリ否定し、更に勇敢なセンパイ戦士・巧がそんな子供じみた真似なんかしない、とヨイショしてみせ、自分に対する信頼と、巧に対する不信感を二人に募らせます。
ここでも草加の口の端がゆがみます。なんというか、ここまで露骨に描かれると、この草加、改心しそうだなあ・・・。
巧(何故か恰幅のいい身体に眼鏡姿)の前にうずくまって、
「先生・・・(カイザに)変身、したいです。」
とか(ちょっと遅れ気味なネタ)
その頃の巧は、結花と話をしていました。巧は結花に、聞きたいことがあったのです。
それは、自分を助けてくれた結花が、どうして人を襲うのか、ということ。
その問いかけに結花はうずくまります。
「人間が怖いから」
それが結花の答えでした。
結花の過去は皆さんご存知の通り。勿論、それ以前の過去もおそらくそんなに違いはないんでしょう。人を怖がるのも無理はありません。
でも結花は、「二度としません」と誓います。
「人間として生きていきたいから・・・」
結花の切実な思いに、巧は更に惑うことになります。
戻ってきた巧を迎えたのは、草加でした(笑)。
啓太郎と真理が居ないのをいいことに、草加は尊大な態度で巧を侮蔑します。なるほど、こんなステキな性格では、いじめられもするわいな。自業自得とはよくぞ言ったり。
・・・そういえば、流星塾の連中はどうしてるんでしょうね?(笑)
そして終いには草加、その本音を吐露します。
「俺を好きにならない奴は邪魔なんだよ!」
巧の胸倉を、包帯を巻いている左手でつかみ挙げる草加。よもや、巧がこの負傷を信じていたとは意外でした(笑)。
しかしそこに啓太郎と真理が戻ってきて事態は急展開します。
草加の正体が明らかに・・・なるわけありません(笑)。
草加は突然うずくまり、巧がいきなり殴りかかってきたと訴えます。草加の策が効いてきた為か、二人はそれを簡単に信じます。
そして巧はブチ切れ、「ああ、嫌いだねこんな奴!」と出て行ってしまいます。戻ってくるんですけどね(笑)。
そしてまたも口の端をゆがめる草加。というか、そんな嘘で塗り固めた人格で人と付き合って楽しいかお前。ま、本音でいくと人付き合いする以前の問題だけど(笑)。
巧を探しているのか、真理と草加は夜の街へ。その時、前をいくサラリーマンが何者かに射殺されます。矢の飛んできた方向を草加が追うと、そこにはオルフェノクが!
カイザに変身して戦う草加は、トビウオ射手を簡単に追い込み、堪らずトビウオ射手は川に飛び込み、能力を生かして逃走します。名づけるなら『飛魚態』でしょうか。
ここでも、変身を解いた草加が口の端をゆがめます。・・・もしか、癖か?
その頃巧は、啓太郎と一緒でした。何があったのか話を聞こうとする啓太郎に、巧は相変わらず頑なです。
ふとその巧が口を開くんですが、それは結花のことでした。そう、結花のことはあきらめろ、と。しかし、はいそーですかとあきらめる奴が居るわけがありません。憮然する啓太郎。
・・・で、なんだかんだで家に戻る、と(笑)。
ここで勇治のほうに話が回ってきます。体力は順調に回復しているようです。
そんな時、勇治の携帯が鳴ります。相手が誰であるかを知った勇治は言葉を失います。
恋人だった千恵の兄・森下です。
森下は、千恵を殺した犯人を追っているのです。といっても刑事ではありません。警察はこの一連の死に『事件性が認られない』として取り合わず、独自に調べているのです。
そして森下は、恋人だった勇治に協力を求めるのです。千恵を殺したのが勇治であるとも知らず・・・いや、ホントに知らないんでしょうか?
森下の置いていった、勇治のイニシャルをあしらったストラップ。それを手に勇治は苦悩します。
「無理だよ、俺が持っているなんて・・・」
そりゃ当然です。
さて。
海堂は今日も元気にストーカー。店番の真理をデートに誘うその姿は、久々に海堂らしい感じがします。
しかしそこに現われた『彼氏』草加と、それに話を合わせる真理により、海堂の野望はついえたのでありましたとさ。随分簡単に諦めるねえ・・・。それがお前の『恋』か?笑わせるんじゃねーよ。
というか、半分以上本気で『彼氏だ』という草加の方が印象的で・・・。
その頃、啓太郎と巧は配達の途中です。啓太郎はまだ昨日のことを怒っているようです。それは勿論結花のことです。
ちょっと気まずい雰囲気の中、突然啓太郎は急ブレーキ!目の前に人が飛び出してきたのです。
その人物は、木場勇治。
その頃、勇治の元を去った森下は車で移動中、啓太郎と似たような事態に遭遇します。こちらは自転車が突然飛び出してきたのですが、悪いことにそれはトビウオ射手でした!
・・・勇治、悪い予感でもしたのでしょうか?
いずれにせよ、啓太郎の車に乗って勇治が現場に到着した時には、森下は力なく倒れこむところでした。
啓太郎と巧は、逃げるトビウオ射手を追います。
ところで勇治、お前今、見出しみたいなことを脳裏によぎらせただろ。フッフッフ、わかっておるぞよ♪
トビウオ射手の逃走経路を妨げ、巧はファイズに変身、トビウオ射手と戦い始めます。トビウオ射手を完全に圧倒する巧・・・巧が強くなったのかトビウオ射手がヘッポコなのかよくわかりませんなあ(笑)。
しかし巧、このトビウオ射手と結花の姿をダブらせてしまい、振り上げた拳を下ろせません。なっ、なんでこの二人が重なるかね(笑)。確かに共通項・オルフェノクだが・・・。
こうなると、抵抗しない巧はトビウオ射手のされるがまま。啓太郎、慌てて草加に連絡を取ります。
馬神様も救援に駆けつけるんですが、今回は簡単に吹っ飛ばされましたなあ。胸にモード切り替えスイッチがあるっぽいけど、設計ミスじゃないかなあ(笑)
力なくへたりこんでしまった巧に、トビウオ射手がトドメを刺そうとします。しかしそこに爆音、そう、サイドバッシャーを駆る草加が到着です。
トビウオ射手は、陰で見ていた啓太郎の方に跳ね飛ばされ、驚いた啓太郎は飛び退きます。しかしぶざまにも、頭を打って気を失います(笑)。
カイザはトビウオ射手を撃退し、ファイズの前に立ち・・・手を差し伸べ・・・
るわけがありません。
カイザはいきなりファイズを殴りつけ、ライトセ○バーを取り出して構えます。それを見たファイズもライト○イバーを引き抜き、身構えます。
さあ、前回の予告編でラストに描かれたシーンが、またしても今回本編ラストです!って、みんな慣れちゃったからヘーキ(笑)。
っつーわけで幕。
どうも、ここまで嫌な奴を印象づけられると、却って『改心説』が急浮上するものです。さて、この草加は一体どんな道を歩むんでしょうか?
勇治の方はおかしな具合になってくるようです。そろそろ、鬱積したものが暴れ出す頃かな?うふふ、楽しみー♪
巧の方は、草加が言う通り、ファイズとして致命的な心の間隙を作ってしまいます。どう吹っ切るかが、最近草加のお陰で主人公株急上昇な巧の貫目の見せ所。粋な啖呵を期待したいところです。ではまた次回。