ファイズ第17話『巧、復活』

(2003/5/18)

オルフェノクに同情を寄せてしまい戦えなくなった乾巧、過去の過ちにさいなまれる木場勇治・・・今回は、巧の分岐点です。勇治は今回、巧の決意の為だけに登場したような・・・。

草加雅人は、どうやらおかしな展開になってきます。それは・・・。てなとこで追跡開始。


■シーン追跡

■当然の決着

カイザとファイズの対決は、勿論格闘能力において巧は草加に敵うわけがありませんので、カイザの圧勝で幕を下ろします。
勿論この間、啓太郎は無様に気絶していたのでしょう(笑)。

■深まる亀裂

啓太郎宅で目を覚ましたは、真理に激しく詰め寄られます。巧の水臭さが真理を苛立たせているのは分かりますが、
その程度の仲だったの?
って・・・傍目にはあまり仲よさそうには・・・(笑)。

そして巧はまた、何も説明せずに不て寝してしまいます。
そう・・・マジでお終いかもしれないね、私達。
迂闊に使うと大ダメージを受けるカップルのことを気にしなさい真理ちゃん(何かあったんかお前)
それは余録。
真理と啓太郎はそのまま部屋を後にします。

■草加の戦う目的

その後すぐ、草加が姿を見せます。
開口一番「で、君はいつここを出ていくのかな?」とは辛辣。しかし、巧がファイズとして戦っていくのに致命的な弱さを持ったとの指摘は、理路整然としていて非の打ち所がありません。

草加のその指摘は巧も認めます。それを受けて草加は、「君が戦わなくても僕が戦ってやるよ。」と既に勝者の弁。
戦う理由も「自分の力がどの程度か確かめたいから」とストレートに暴露します。まあ、今のところロクな連中が出てこないから、そんなこと言えるんでしょうけどね。

■目覚める森下

さて、巧に同情されてるオルフェノク側。
森下は、勇治のベッドの上で目を覚まします。
そう。
森下は、目覚めたのです。ソッチに(違うっちゅーに)

勇治は森下に、千恵の携帯ストラップを返します。千恵のことは「忘れたい」と意思表示した勇治を、森下は責めたりしません。大人です。内心は穏やかでないけど。
ただ、森下は最後にこう告げます。
たとえ悪魔に魂を売っても、千恵の仇を討つ。
それが目の前の勇治であるとはオシャカ様ならご存知です(知らんやろ)

■人間の闇

勇治と別れた森下は、もう一度大学の関係者の元を訪ね歩くことに。

随分横柄な接客をする男の元を訪ねた森下。何度か訪ねたことがあるらしく、男は迷惑そう。しまいには森下に「妹さんを美化しすぎ。派手好きだったし、そういうのって人に恨まれるんだよね。」と、軽率な悪態を吐きます。

とぼとぼと立ち去っていく森下。その一言を何度も反芻しながら、妹思いの兄らしい独り言をぶつぶつ呟きます。そうし続けることで森下は心の闇を広げ、遂にはその闇に支配されてしまいます。
・・・うっわゴッツー(笑)
線の細そうな奴でも、目覚めたらどんなになるかわからないってことですねえ。

■悩める男たち

場所は何故かバッティングセンター。何故なら、ここで勇治が偶然出会います。出会いのシーンがまた何かを狙ったようなアンタ・・・(笑)
運命的な何かを感じている勇治に、巧は「偶然だろ」とサバサバ。アンタ、今度は巧狙いか(よせその観点)

「何か悩みでもあるのか」と尋ねる勇治に、「別に何も」と巧。そんな奴が頭抱えて苦悩するかバカモン。
勇治は素直に悩んでいることを打ち明けます。しかし「話してもしょうがない」と、詳しいことは話しません。巧も同じで、そのまま再びバッターボックスに立ちます。勇治もそれに付き合う形になります。
奇妙な関係がまたひとつ。おっと、奇妙といっても(以下略)

「人は強くならないといけない。けど、どこまで強くなればいいのかな。
勇治の問い掛けに、巧はいかにも巧らしい答えを返します。
「さあな。こっちが聞きたいぐらいだ。
これは、巧も何か勇治と似た様な悩みを抱えていることを、勇治に類推させます。探り上手ですねえ勇治は。やはり狙いは(やめれ)

その時、巧と勇治の携帯がなります。一体何が・・・?

■力を手に入れた人間

森下は先ほどの男の元に戻り、「千恵の悪口を訂正しろ」と詰め寄ります。そして、男の目の前で森下は異形へと変容し、男に襲い掛かります。男は抵抗むなしく・・・ああ、こんなところでも妙な関係が(ええ加減にさらせ)

丁度、その男の部屋に啓太郎がクリーニングの配達にやってきて、中の惨状を覗いてしまいます。オルフェノクの姿を認めた啓太郎は、腰を抜かしながらも脱兎、巧に連絡をします。草加に、じゃないのが、さりげなくいいですねえ。

森下はその後、元の姿に戻ります。自分に起きたことに愕然としながら、「信じられないことが・・・」と勇治に連絡して助けを求めます。勿論、勇治には森下の身に何が起きたのか、想像がついています。

しかし森下は、勇治と巧の到着を待たず、自己を正当化して部屋を後にします。
お前が悪いんだ・・・千恵を悪く言うから・・・
千恵を悪く言う奴は死んで当然だ。これからは、俺が千恵を『守る』んだ。何故ならこの『力』は・・・

■繋がりかける関係

啓太郎の元にが合流しますが、既にオルフェノクは姿を消し、部屋には灰になった男だけが残されていました。
そこに勇治が慌ただしくやってきます。
「なんでお前がここに・・・?」と不思議がる巧でしたが、勇治の様子はその問答を続けることを認めません。
ここに男の人がいた筈です。どこに行きましたか?!
しかし、啓太郎も巧も、男の姿は見ていないのです。啓太郎が見たのもオルフェノクですし。

そこで勇治は、森下が『大学の関係者を訪ねて歩く』と言っていたのを思い出し、慌てて飛び出します。行く先は勿論、大学。
巧と啓太郎はそれを追います。

啓太郎は草加に連絡を取り、草加もそれを受けて出撃です。
心配するな。乾君が戦えなくても、俺が戦うから。
と真理に、『頼れるのは俺だけさ』ということを刷り込み始めていますねえ。

■力への陶酔

勇治の読み通り、森下の姿は大学にありました。
ここで森下は、千恵の知人らしき男にいきなり「千恵の悪口を言うな。」と詰め寄ります。男は煩わしげに森下を避けますが、背後の凄まじい雄叫びに振り向けば、そこには森下ではなく異形の怪人が居ました。腰を抜かす間もなく男は、あっという間に心臓ブシュン。しおしおのパァよ(?)

そこに勇治が駆けつけ、森下に語り掛けます。しかし、制止する勇治に、森下はこう答えます。
この力は、神が授けてくれたものだ。千恵を守る為に!
ああ、完全に力に溺れちゃってる・・・。こりゃもう駄目だわ。
意を決した勇治は真実を語ろうとしますが、森下は勇治を殴り倒して校内に向かいます。大事な妹が作った携帯ストラップを踏みつけて・・・。

■悲痛な勇治

そこに啓太郎か駆けつけ、倒れている勇治を助け起こします。
助け起こされた勇治は、悲しみに打ちひしがれてかろうじて呟きます。
あの人はもう人間じゃない。人間の心を失ってしまった。
 俺にはもう止める事が出来ない・・・!

勇治の悲痛さがいや増しています。見ていても痛々しいばかりです。

その向かいで、男がフラフラと立ちあがりますが、急いで駆けつけた巧の目の前で灰と化して崩れ去ります。その灰を手に巧は何を思うのか・・・。

■何故真理が・・・

その頃、校内には何故か真理の姿が。これは、店番をしている時に雑誌で見つけた「猫舌を治す方法」のせいなんですが・・・危険を承知でここまでこなくても・・・。

そんなシチュエーションです。当然森下に見つかって狙われ、それを巧が助けるのは神のお決めになったこと(嘘つくな)
「何しに来たんだ!」
とは巧の当然な反応ですが、それが巧の為だとなれば強く言えないのが巧の可愛いところ(笑)。

■巧の決意

なんとか真理を逃がそうと奮闘する巧。真理も、急いでその場から立ち去っていきます。
意外と素体でなんとかやっていけてる巧が凄いですねえ。

そして、変身しようしてその灰だらけの手を見つめる巧。そこで巧は意を決します。
戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!
おお、妙にカッコいいぞぅ、BGSもOPテーマだし。

変身してからのは、決意も手伝ってか動きが今まで異常に激しく情熱的。
壁を破り駐車場に停めてある車の上での格闘戦、戦い方がスマートでないところが逆にいいですね。なんて感じで見てたら、突然矢が飛んできましたよ!?まさか、カイザ!?

■忘れてました(笑)

いえいえ、射手はトビウオ射手でした。そっか、死んではなかったな(笑)。
巧、2対1で不利な戦いな筈なのに、割と上手いこと立ち回るんですよね。草加には通用しないんだけどなあ(笑)。

まずはトビウオ射手に狙いを定め、ファイズポインターを装着しようとする巧。久々の『クリムゾンスマッシュ』です!
森下が突撃で自爆した隙にトビウオ射手に襲い掛かり、たたみかけてそのままエクシードチャージ。
クリムゾンスマッシュが見事に炸裂、トビウオ射手は盛大に爆発します。

そこに啓太郎と真理がやってきて、巧の復活をお祝い。こういうのを見ると、真理もまだ可愛いとこあるな、と思えます。あ、いえ別に普段が可愛くないだなんて思ってるわけでは決して(背後に何者かが仁王立ち)

■森下の始末

しかし、まだ森下が居ます。
大刀と盾を手に現われた森下に、巧は上手いこと近くに止まってた馬神様のグリップを引き抜き、ライ○セイバーを手にして対峙します。この剣と剣の戦いもスマートじゃない。この辺、やっぱりプロですねえ。

そして、森下の盾を一撃の下に断ち割り、躊躇なくエクシードチャージ。おお、必殺技豪華二本立て!そのまま、車を巻き込んでのフィニッシュブロウが炸裂!技名なんだっけ(覚えとけボケ)
そして森下は真っ二つになり崩れ去りました。

炎の中、変身を解いた巧の手から、風に吹かれるように灰が散っていきます。
もう揺るがない。心を失った魔人なら、俺が倒す。それが罪であるとしても、それを背負って戦いぬく。
僅かに浮かんだ笑みは、自分の道が決まったことへの喜びだったのでしょうか。

■フェードアウト?

ところで、意気揚々と出撃した草加なんですが・・・。
その道中、草加は謎の男女の乗ったバイクに邪魔されます。見ればそれは流星塾の生き残り名前忘れた。

バイクで道を行く3人。
草加は二人から、衝撃的なことを告げられます。
「草加君知ってた?3本目のベルトのこと。
ファイズと自分以外に、別の戦士がいる?自分の絶対的な立場が揺らぐ音を聞きながら、草加はバイクを走らせます。
ということで、草加と流星塾の面々は一時フェードアウト、かな?で幕。


■■■ 次 回 ■■■

次回は久々登場の村上社長。そうすると、ラッキークローバーの面々も出てきそうですねえ。顔見せで(笑)。

それよか、洗濯物にドロをぶつけてまわる、啓太郎の不倶戴天の敵が登場。しかしてその正体は・・・?
ということで、次回は物語の核心に進展が見られそうです。

【 ファイズ第18話『九死に一生』 】

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