ファイズ第24話『闇への扉』

(2003/7/13)

カイザとラッキークローバーの戦いを止めたのは、なんと村上だった。
村上は冴子達の行為を独断のものとして草加に謝罪し、ラッキークローバーのメンバーに正式に迎え入れるというが、草加はそれを拒否して去っていく。

結花に誉められて自信を回復した海堂は、その行き過ぎの自信で真理にアタックをかけるが、真理はそれを完全に拒絶する。
失意の海堂は、目の前で川へ投身自殺を図った青年を救い上げる。その青年は、オルフェノクだった。海堂はその青年に、人間を捨ててオルフェノクとして前向きに生きろ、と説く。海堂の前向きさに感動した青年は、海堂を『先輩』として尊敬することに。

真理と草加の雰囲気が重い・・・啓太郎は二人の間に何かあったのか心配するが、真理は「ちょっとね・・・」と多くを語らない。そんな二人の前にオルフェノクが2体も現われる。しかし、殺すでもなく妙な様子。
実は彼等は海堂と義雄。カイザとファイズのベルトを奪えば、ラッキークローバーのメンバーにする、と言われて、人を襲ってカイザとファイズをおびき出そうとしていたのだ。しかし、まさかそれが偶然にも真理だとは・・・。

啓太郎の連絡で草加と巧が現われ、変身して二人に挑みかかるが、ベルトも奪えないし勝ち目もなさそうなので二人は逃走。
それを追う草加と巧だったが、検問に引っ掛かり、荷物であるベルトをケース毎押収されてしまう。その警官達が海堂達であるとは、彼等が逃走して初めて分かったのだが・・・。

村上達と落ち合い、ベルトを渡す海堂達。そこに草加と巧が現われ、ベルトを取り戻そうとするが、冴子と琢磨がそれぞれベルトを装着し、変身して草加と巧を襲う!


■感想

■感想

■オルフェノク・勇治サイド

■海堂直哉と小林義雄(スリラーダンス)

さあ、今回の海堂はめまぐるしいですよお。いつもそうですけど(笑)。
真理への想いは完全に絶たれ、絶望の淵に立たされてしまいますが、偶然助けた青年・義雄を見て原点回帰し、『らしさ』を完全に取り戻してしまいます。

真理に完全拒絶された原因は、勿論海堂の先走った行動。いきなり白のタキシードバラの花束指輪を突き付けて「結婚しよう」で受け入れられる筈が(笑)。
結花の徹底的ヨイショに後押しされたとはいえ、海堂の直線的思考と即効性行動力には感心させられるものがあります。どうしてあそこまで自分に都合よく解釈できるんだろう(笑)。

失意の海堂が復活したのは、オルフェノクになった身の不幸を嘆いて死のうとした青年・小林義雄を助けたことによります。「人間を捨て、オルフェノクとして生きろ」と説得する海堂は、同時に自分をも説得していたわけですねえ。
さっきまで泣きじゃくってたのになあ(笑)。ってまた泣き男かコラ。

オルフェノクとして生きる為、海堂は義雄を通して村上に帰参願いを出し、条件として『カイザとファイズのベルトの奪還』を提示されます。というより、義雄とのやり取りの方が面白いシーンです。
さて、ベルトを奪う為に海堂は作戦を練ります。名づけて「適当に人を襲ってファイズ達が出てくるのを待つ、これ最強」作戦(嘘)。しかしいきなり引っかかったのは啓太郎真理!驚いた海堂は、「脅かすだけにしよう、な?」とちょっと弱気。この辺が憎めないとこですね。

しかしまあ、このシーン・・・指パッチン変身といいスリラーダンス威圧といい、調子に乗った海堂ってカンジが凄く出てますねえ(笑)。しっかり全部真似する義雄が可愛い後輩度数を上げてますねえ。

ファイズとカイザを前にしても、執拗にベルトを外そうとしますが、これがまた外れません。これは、琢磨の鞭捌きが極上であることを証明しています(笑)。
打ち掛かっても勝ち目が薄いので、一時撤退。実はこれが真の作戦だったとは、海堂を見直さなければなりませんねえ。
首尾よくベルトを手にして「レッツゴー!」と上機嫌で叫んだ為、今回の幕で二人の追跡を受けることになってしまったのですが・・・海堂だから、この辺は追求されないだろうなあ(笑)。

ベルトを渡した時の村上達の様子が少しおかしいのに、海堂はしっかり気付いてます。でも、村上ともあろう人が約束を反故にするとは思えません。次回、どうなるかが楽しみです。

ところで。
今回登場した小林義雄は、なんとウサギのオルフェノク。ウサギが女の子じゃないのは国際条約にもとる反逆行為なのはご存知の通り(誰が知るか)ですが・・・
海堂を尊敬する
という設定だけで丸々オッケー免罪符てとこ。っつーか、どーせオルフェノクのウサギ娘なんて色気が無いし。色気担当も瞳っちとか、冴子ねーさまが精一杯。スゲー駄目なんですけど(お前が駄目じゃタコ)
でもいいなあ、耳が前にペロンと垂れてるウサちゃんかあ・・・しかも可愛い男の子。奥さん、今短パンハイソックス履かせてみたでしょ?いやいや隠さなくていいですってそれが自然な反応ですから(どこの世界の話だ)

■木場勇治(冒頭で退場)

勇治は・・・なんというか、病気みたいですね。『ファイズ死ね死ね症候群』とか。病的にファイズを嫌ってるのは仕方が無いのですが、ファイズを見ると周囲が全く見えなくなるっぽいのは、ちょっとね。

今回の対ファイズ戦は完全敗北。しかもまた入水(笑)。アンタらホント好きな。

やっとこ立ち上がったところでもう誰も居ません。
っかしーなー、俺を狙ってた筈なのに。
とどこか寂しそう(無いわ)
ところで、勇治は草加の位置づけがまだよく分かっていないようです。ただ今後、草加がラッキークローバーと組んで勇治を狙うって展開はないでしょうから、その点では安心していいかも。

■長田結花(全国認識:怖い)

今回の結花は、間違いなく誰もが『怖い』と思ったことでしょう(笑)。

海堂への賛辞は、本心からだとだけ思っていたのですが、今回の話でそれもちょっと怪しくなってきました。
問題のシーンは、海堂が真理に盛大にフラレる現場を、結花が陰で見ていたシーン。
ちょっと口元が歪んだように見えたのは気のせいでしょうか?
このシーンは色んな取り方があると思いますが、私としては2パターンほど。
【その1】海堂をフッた真理に対する怒りと嫉妬
【その2】これで海堂さんは私を見てくれるに違いないわ。
私は勿論後者が有力かと(笑)。
・・・つまり結花は、海堂が真理にフラレるのを見越して、過剰な賛辞を送っていた。目論見通りに事が運んだ結花は、密かにほくそ笑み・・・
「海堂さん、あなたはもう私の元に戻るしかないのよ・・・。
とか思ってた、と。
ううっ、結花ってちょっとコワイよ〜。全然ちょっとじゃない気がするけど(笑)。

■オルフェノク・村上サイド

村上ラッキークローバーとの繋がりは、ホントに利害関係程度でしかなさそうです。そもそも、冴子琢磨も「面白そう」程度の理由でしか協力してませんし。こう考えるとジェイって生真面目すぎたんだろうなあ・・・。

冴子と琢磨の独断専行で、謎を解く手掛かりかもしれない草加が離れていってしまったことを残念がる村上。村上の関心は、どうしてただの人間にあのベルトが装着できるのか、だったのですが・・・。
冴子も琢磨も、そんなことに興味がありません(笑)。琢磨に言われた時の村上の心境は「嘘ん!俺だけ!?」といったものだった・・・かどうかは定かではありませんが、驚いてはいましたね。
どうも、視点というものが根本的に違うようです。
・・・というか、新メンバーを迎えるって話があった時「別に構いませんが」とかあまり関心無かったくせに・・・琢磨ってばそんなとこがご先祖様ライクでステキ(腐)

そんなことがあってちょっと拗ねた村上は、義雄と海堂にベルト奪還を依頼することになります。「どういうつもり?」と詰め寄る冴子と琢磨には皮肉タップリにお返し。
あなた方は強すぎる故に力に頼るきらいがある。
要するに、「テメー等は力だけのトンチキじゃねーかボゲー」って意味。うっわキッツー(笑)

とはいえ、そこは大人の方々です。下らないことはすぐに水に流し、首尾よくベルトを奪った海堂達に合流する時にはひとつ車でドライブ気分。・・・っつーか村上が運転してるよオイ。あんた一番エライんちゃうんか(笑)。
ここでの3人は、上述の通り何か胡散臭い。ハナから利用するだけだったような、そんな雰囲気。でも・・・村上が『オルフェノクの同志』を始末するとはちょっと考え難いですねえ?
さて、真意のほどはいかに?ってとこ。

■ライダーサイド

■草加雅人(お前ぐらい勘づけ)

まさか草加まであんな三文芝居に付き合うとは思っても居ませんでしたとも(笑)。

草加ラッキークローバーに接触した理由・・・それはスマートブレインを内側から潰す為。世間知らずかこいつは(笑)。自分一人でどうにか出来ると思ってるところが草加のクソな理由ですが、
俺自身の仇を取る為に
と語ってるところを見ると、何かワケアリの様子。
待っていたに対しても、何も明かそうとはしません。ただ一つだけ、「真理の過去は俺と同じだ。」と言い放ってはいますが、意味サッパリです(笑)。もう、自分勝手なんだから。

一方、真理に対しては、突然の告白を詫びます。あらぬ醜態を見せたことを詫びてる、というべきか(笑)。
しかし真理は、「今は話したくない。」とつっけんどん。泣きっ面に蜂の草加ですが、こんなシーンが逆にファンにはたまんないんですねえ。うひひ、奥さんアンタですよアンタ(誰よ)

海堂と義雄の策に引っかかって本気で狼狽するシーンは笑えてしまいますねえ。ま、国家権力が相手では、無理も出来ないってことですか。どんなに腐ってても、ね。
それはともかく。
なんでわざわざベルト一式をケースに収めたんでしょう?ベルトはまだいいとしても、携帯は・・・(笑)。

ところで、草加は巧に対して、少しずつ感情をぶつけるようになりましたね。良い兆候といえます。

■乾巧(一応主人公)

えーっと・・・(笑)。
ゴメン、今回って巧、なにかやったっけ(笑)。

えーっと・・・何度か草加に絡んではいたようですね。その結果、「今は草加に何を聞いても意味が無い」ことを悟ります。お、ちょっと意味のある展開。
あとは・・・ファイズに変身して、戦って、ベルト接収されて、追跡して・・・終わり。
・・・あのー、ホントに君、主人公?

■園田真理と菊池啓太郎(呼び水)

もっと影が薄いのはこの方々。真理はまだ、海堂に絡まれるシーンがあったり、草加と絡むシーンがあったりでマシですが・・・啓太郎はちょっと(笑)。

真理の中での「海堂のキショ悪さ」は限界点を突破。というか、あれで突破しないのは人として欠陥が(笑)。
その後は草加に冷たい素振り。まあ、雨の中呼び出して、「返事は急がない」と言った癖に事を急いで醜態をさらした草加に対して、寛大になれるほどの時間はちっとも経ってないですしね。

後は、二人してオルフェノクに驚かされた程度。
・・・っちゅーか、ホントにこんな程度(笑)

■その他

■黒山羊(デブ専)

さて。黒山羊さんも少し姿を見せてました。・・・っちゅーか、デブ専緊縛プレイ趣味だったとは。さすが黒山羊だけあってディープな趣味をしていらっしゃいます(関係ないし違う)
・・・水野はどうしたんでしょう?シベリアでかぶりものつけてサスケと記者会見?(なんつー今更な時事ネタ)

というか、次回予告見ると、この黒山羊の手にしてたベルトは『デルタ』とかいうタイプらしく、おまけにこの人、どうやら流星塾と関係がある人らしい。って、関係ありそうな人ったら花形前SB社長くらいしか・・・
どうでもいいけどこの略称の表現は誤解を招きそうだなあ。いっそスポンサー誘致したらどうでしょう?王の息子という設定で、カレーの(以下削除)


■■■ 次 回 ■■■

次回は節目の25話目。
3本目のベルト『デルタ』、そして草加と巧は遂にあの場所『流星塾』へ・・・。というかどうして二人はあんなところへ・・・?救助隊でさえ捜索してない場所なのに。

というか、海堂と義雄はあれからどうなるんでしょうか?念願かなってラッキークローバーに?まさか。とすると・・・?というより出番あるんだろうか。折角ナイスコンビが結成されたのに・・・。
ということで次回はおそらく話が大きく動くかも。動かないかも。どっちやねん。

【 ファイズ第25話『闇の実験室』 】

CKNet > 仮面ライダー555(ファイズ)エピソード一覧