ファイズ第25話『闇の実験室』

(2003/7/20)

啓太郎達のお陰で巧は逃げ出せたものの、草加は捕えられてしまう。
海堂達はベルト奪還の功績を認められたが、ラッキークローバーの空席は一つだけ。そこで村上が海堂達に、木場勇治の抹殺に先に成功したものを迎え入れると提案する。

清掃員に扮してスマートブレインに潜入した巧は、草加を見つけ出して脱出を計る。しかし、逃げ込んだ先は謎のエレベーター。それは、地下のとある場所に通じていて、そこは草加に見覚えのある場所だった。
「ここは、流星塾だ。」

追っ手を避けて入り込んだ実験室で、二人は謎の声に語り掛けられる。その声の主に、草加は聞き覚えがあった。
「父さん・・・!」
流星塾創立者・花形に、草加は抱いていた疑問を投げかけるが、花形は沈黙で答えるだけであった。
そこに追っ手が割り込むが、一体のオルフェノクが立ちはだかる。巧と草加は隙を見て追っ手からベルトを奪い、立場を逆転し、追っ手を追い散らす。

その頃義雄は、結花を人質に取り、勇治を追いつめていた。しかしそこに、勇治達に絶縁状を叩き付けた筈の海堂が、結花を助けて姿を現す。
義雄を悪の道に導いた事に責を感じ、黙って義雄に殴られる海堂。それを勇治が制止し、義雄は遁走する。

逃げた先で、義雄はカイザと出会う。草加の脳裏には、花形に言われた言葉がよぎっていた。
「戦え。そうし続けることで答えは見つかる。」
そしてカイザは、目の前のオルフェノクを葬り去る。


■感想

■海堂直也と小林義雄(破局)

人間であることを捨てきれなかった海堂と、そんな海堂の一言であっさり人間を捨てた義雄。いきなり訪れた破局ですが、まあ、義雄も死んだのでもういいや。くそ。

今回、突然豹変した義雄ですが、原因は村上が二人を同格扱いした為。お陰で海堂の立場が『先輩』から『ライバル』に降格。態度も変わっていきます。
それにしてもこいつは・・・不意打ちだの人質だの、ホントに情けなくて恥ずかしくて泣けてきます。
こんなカスッたれの最期が、カイザの新技実験台という『試し斬り』並みの扱い、というのは些か物足りません。『男がウサギ』という前科(?)も『海堂への尊敬』で薄皮一枚残ってたのに、自分でそれを破り捨てたんだから自業自得。

ところで海堂は今回、勇治の下を去っていくわけですが、去り際の台詞がまたツボを(笑)。
「俺は、お前から卒業したいんだ。そして倒す。」
前半部分は、女の子に言われたら割りとダメージでっかいなあ(アンタそんなんばっかりやな)

で、義雄のやり方を「汚い」とやんわり非難、先輩風を吹かせるんですが、義雄にとって海堂は既にただのライバルで余計なお世話。グラサンまで突っ返された海堂も立場ないなあ(笑)。

そんな後輩の不始末を海堂は、どうにか清算しようとします。義雄が人質に取った結花を助け出してお姫様抱っこで仁王立ち。きゃっ、お約束♪
「馬鹿野郎!(人間であることを)そんな簡単に捨てちまってどーするよ!
いいなあ、海堂ってば行き当たりばったりで。そんなことだから義雄みたいな哀れな存在を増やしちゃったんだよなあ。
そう簡単に捨てきれないところが俺様のいいところだ。
とは海堂の台詞。行き当たりばったりの癖に妙に決まってたりするんです。自覚も出てきたのか?(笑)
で、義雄の前に立って「気の済むまで殴れ!」と王道的清算措置。しかし義雄に容赦する気は更々無く(笑)、勇治が割って入って撃退しなければあのままポックリか?
海堂のことだから、「いつまで調子こいてんだ、いい加減にしろ!」とか言って反撃しそう(笑)。

で、結局海堂は単位が足りず、勇治学園留年、といったところですか(笑)。やれやれ、微笑ましい子ですねえ奥さん。


■草加雅人と花形(正体見たり)

遂にパパさんと巡り合えた草加でしたが、パパは「戦え」マスィーンとなってました。時期的にコートは嫌だったんでしょうね。ご丁寧にSE付き。

今回、花形を厳しく詰問する場面もあった草加ですが、それでも『父さん』と呼ぶところが理性か。というか、黒山羊モードのパパさんを見て「父さん」言いましたがこの人!?花形がオルフェノクであることを既に知っていたとは・・・。

しかし、草加は今回ガクンと急降下してそのまま横ばいだったのに、流星塾でパパさんと会ってから急上昇。なんたって、無謀な戦いを挑んで気絶した上、村上オルフェノク態にやられて更に気絶。に救出されるという惨澹たる有り様だったのに、ベルトを手に入れるや大攻勢。双眼鏡Xを手に入れれば、程よい実験材料にも恵まれ、至れり尽くせり。
それにしても・・・いくらエビだからって冴子ねーさまにフォークを突き付けて取って食おうとするとは。お手手拭き拭き草加のこと、殻も剥こうとしたに違いありません。キーッ!いやらしい!(阿呆か)

草加がグルメだという話はおいといて(そんな話ちゃう)。
今回登場したパパさん、つまり花形であり、ウチでいうとこの『黒山羊』ですが・・・あまりに酷いネタなので言いたくありませんが、登場作品を間違えてるんじゃないか、と・・・。
というわけで、私としては『バンダナ』『おっさん』『父と子』で、むしろこっちの人を結び付けたいなあ、と。あ、懐かしい(笑)。
初戦闘も伝統通り『圧倒的な強さ』を見せ付けます。ファイズアクセル装備済み(嘘)。『鬼のように強い』ということでも先のネタますます濃厚。

でも、この人・・・作ったベルトの実験台に、折角今まで生き延びた板垣水野をあっさり死なせてしまったんですよね。その辺まったく悪びれた様子がないのもますます似てます(もーえー)
・・・これでカイザの新武器が『カイザランサー』とかだったら始末に負えないところだったんですが(笑)。

それにしても・・・バンダナだけで松本零士を思い浮かべるのって、貧困だよな(お前だバカタレ)。


■村上峡児と愉快な仲間(主に琢磨逸郎)

今回の不祥事でちこっと慌てた村上。草加達が地下の流星塾に向かうのは、「まだ死なれては困る」草加を「生死は問いません」と制止させようとするほど都合が悪いようですが・・・取り敢えずパパさんが居たって事で納得。

それにしても琢磨クン!ホンットに心臓止まるかと思うくらいビツクリ(一週遅れネタ)しましたよ。そんな最期を迎えてもおかしくないキャラクターなだけに(笑)。
だから、オルフェノクに変化しただけで済んでホッとしました。
それより何より、ヨユーぶっこいてるところにモップ攻撃食らってピヨリ発生させるところがまた・・・どうしてもご先祖様がその背後に居そうでなんとも・・・(笑)。
というか、自分の失敗を棚に上げてよくまああんなに強気に出られますねこの人。呆れた一族ですねえ(笑)。

もうひとつは冴子ねーさまのファン垂涎の台詞。
さようなら、坊や達♪
いやー、意識しての台詞ですねえ(何を対象に話しとんねん)
惜しいのは、「とっても楽しかったわ(或いは『良かったわ』)」だの繋がってくれなかったこと。まだまだ東映は青い、青い青い青臭いわ!(テメーがな)

あー、そういえば村上オルフェノク態が初披露だったんですが・・・背後アップ画面端で問題だらけ(笑)。ま、村上もれっきとしたオルフェノクであることが分かっただけでもよしとしましょうか。最初からバレてるけど(笑)。


■乾巧(大活躍でも蚊帳の外)

啓太郎真理に助けられた後、思いがけず冷静な巧を見ることが出来ました。というか、巧って変な時に冷静だよなあ。

今回のは、草加を助け出した以上の功績がないんですよね(笑)。ま、草加と花形メインで進んだので仕方ないんですが。
それでも主人公としての責任はしっかり果たしています。
そう、それは対琢磨逸郎(笑)

いやー巧ってば容赦しないしー(笑)。相手がオルフェノクだからって、背後からいきなりモップ頭部を殴るなんて。ましてや、装着したら灰化してしまう失敗作のベルトを、ファイズベルトを外された琢磨に装着させるなんて・・・
あのシーン、「はうっ!?」と心臓が止まりそうにドキドキした奥様方が数百人はいらっしゃいます。国際捕鯨委員会の方々が測定したからおそらく大嘘です。桁が3つほど足りませんな。


■木場勇治と長田結花(噛ませ犬)

海堂と義雄の為に出てきたような今回の二人。

さて勇治ですが、やけに強いですこの人。義雄が弱いだけという話もありそうですが、爽快なほどの強さ。尤も、対等レベルだと義雄も策を弄したりしなかったかもしれませんので、必要悪ともいえますね。
結花を人質に取られて抵抗をやめた勇治ですが、「お前の女」で通じるのはちょっとどうかと(笑)。いや、他にいないからすぐ分かりますけどね、やっぱり表現ってものが(笑)。

結花は・・・海堂を追って義雄に捕まって気絶したまま。でも、海堂にお姫様抱っこされてる時には既に回復してたかもね。役得ってカンジで。
(はた)・・・或いはそこまで見越して、わざと捕まったのか?「王子様(海堂)、早くたすけて♪」とか念じてたとか(笑)。
うううむ、結花ならやりかねん(かねるか阿呆)


■菊池啓太郎と園田真理(脇役の鏡)

窮地の巧を救った辺りは功労賞です。ただ、真理が助手席に座ってたってのが(笑)。救助される巧の方がドアを開けるのって、おかしいと思わんかね真理?まあ、その素人っぽさがいかにもでいいんですけどね。

今回は啓太郎が追加活躍。スマブレ本社ビルの清掃業者に扮装して潜入、草加を助け出そうとします。しかし啓太郎は生来のキレイ好き・・・かどうか知りませんが、それが災いして心も清掃業者に(笑)。結構あの後、掃除して回ったんだろうなあ。
・・・というか啓太郎、お前がその作業着を使うことで不幸になる人が居るとは考えなかったのかね?

というか、二人の出番はこれだけ。二人ともそろそろ自然淘汰(不穏当な事言うな)

■スマートレディ(見損)

今回は監視カメラの映像を眺めている『マジメモード』の瞳っち。これだけなら映さんでよろし。
しかし・・・巧が覗いた時、草加が倒れている部屋が映ったのは、ただの偶然でしょうか?いや、偶然だろうけど(笑)、勘ぐれるところは勘ぐっといて損はないかなーって。


■■■ 次 回 ■■■

えー次回は、ツーリングに出てゴロツキやらオルフェノクに絡まれたりする草加達のおはなしー。デルタとかいうヤツも登場するとかしないとかで、なんだかよくわかりませんがそうなんだそうです。なんか投げやり気味に今回は幕。あ、ちゃんかちゃんかちゃんかちゃんか・・・

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