カイザとファイズを相手に余裕のスパイダー。それを眺めるデルタは一体?
デルタの正体や、名前だけ出ていたあの男・・・いよいよもって何かがゴロリと動く雰囲気ですが、さて・・・?
冒頭、無敵っぷりを見せ付ける澤田は、真理の姿を認めて草加に付け入る隙を見せます。しかし、かの双眼鏡Xの力をもってしても、澤田を倒すにはいたらず、みすみす逃す羽目に。というところでOP。
・・・は?デルタ?もう帰ったよ。
澤田がオルフェノクになったことや、デルタの力におぼれた恭輔達の豹変ぶりに、さすがにショックが隠せない真理達。
デルタギアを澤田が持っていないとすると、残っているのは『沙耶』だけ。真理達は、「あの娘は優しくて強いから大丈夫。」と沙耶ならデルタの力におぼれないと確信。それほどの娘には・・・。
バークローバー。村上・冴子と琢磨が、澤田のことを話しています。村上は、澤田が流星塾生だったことを知っていたようです。
琢磨は、メンバー入りの条件・デルタギア奪還を澤田が満たすことに否定的。台詞は強がってますが、酷いガタブル状態です。何があったかおよその見当がついてる村上や冴子の意地悪ぶりが印象的(笑)。
ともかく、これで事が上手く運べば村上としては言うことなし。デルタギアは手に入るわ、強力新人は入るわ、あとは北崎さえ揃えばもう言うこと無しでしょう。
ここで冴子ねーさまが、その北崎はいまどうしているのか、と思いを馳せ、次のシーンに移ります。
因みに琢磨、デルタの話だけでなく、北崎の名前を聞いてもビクッとなりました。いいカンジですねえ。
ところで、ホントにデルタと何があったんでしょう?
とある地下駐車場では、クズ三人がカツアゲの真っ最中。ところが、「金を出せ」と殴り掛かったクズ二人は、その青年に触れた瞬間に灰となって崩れてしまうではあありませんか!
そう、この青年こそ、噂の北崎!下の名前はまだ不明。
最後に残ったクズに、北崎はこう呟きます。
「楽しそおだね。
面白いの?毎日こんな事をして・・・
教えてよ、なにがそんなに面白いの?」
とか言いながら、その眼光はどこまでも冷たい。怖いよアンタ。
逃げるクズを追う北崎。クズが隠れた周囲を一瞬で灰にし、クズを絶望のどん底に落とし込みます。
「教えろ。何が面白いんだ。何がそんなに楽しいんだ。」
声音も口調も変わって、怖さ無限大。そのままゆっくりと近寄っていき・・・と、ありがちにカメラがパンナップ。鳴り響くクズの悲鳴が実に爽快です。このシーンの北崎、絶対正義と認定(ええんかそれで)。
帰宅しても真理の気持ちは晴れません。『木村さん』のことをベラベラ喋る、浮いた存在の啓太郎が愉快です。うむ、以後啓太郎は徹頭徹尾除け者ということで第七級モミアゲ承認コンプリート(?)。
澤田の説得を試みようという真理に、草加も巧も「やめたほうがいい」と反対。しかし、あの日の優しい澤田を忘れきれない真理の意思は翻りません。って、だから手を貸してやれって真理回想の澤田よ。
一人公園で詩集を読んでいる琢磨。一人になってもデルタの影にガタブル病は襲ってきます。難儀な子。
そこに北崎が現われ、琢磨を驚かせます。
「またわけのわからない本を読んでいるの?
そんなもののどこが面白いの?ねえ、教えてよ。」
ナイスツッコミ!よく言った北崎。
北崎が苦手らしい琢磨は「あなたとは話したくありません」と距離をとりますが、北崎は「そー冷たくしないでよ」と容赦なく迫っていきます。
琢磨の頬に拳をぐりぐり押し付ける北崎。接触面から何と灰が・・・!
「どお?最近なんか面白いことあった?ねえ、どーなの?ねえ!」
琢磨、我慢しきれず足早に遁走。北崎はそれをただ見送るだけ。
菊池クリーニングにバイトの『木村』がやってきますが、挨拶中に突然昏倒。なんだなんだ!?
それをお姫様だっこで部屋に抱え込み、ソファに寝かせ、邪魔な啓太郎は薬を買いにパシらせる巧。濡れタオルを額に乗せてやって完成。ご利用は計画的ですね(何が)。
ともかく、沙耶はこれで巧の優しさを確信します。
「よかった・・・やっぱり優しい人なんですね、乾さん。」
そんなこといわれたら照れちゃいますよ、こいつは。
「黙って寝ろ。」
ほら(笑)。口と態度は悪いけど、そこがまたいいのよ、巧は。
今度はスープの差し入れにやってくる巧。
この時沙耶は、「何の為に戦うのか」と巧に問い掛けますが、「十年後に答えてやるよ。もし俺がその時生きていたらな。」とはぐらかされます。
勿論、口で上手く説明できる巧でないことは、皆さんご存知の通り(笑)。そして、猫舌の沙耶の為にスープをフーフー。
突然ですが屋内プール場。真理達はここで澤田と待ち合わせ。
人は変わっていく、澤田ももう昔の澤田には戻らないだろう、という草加に、立て続けに様々なことが起こって情緒不安定になっている真理が反発。無理もない。
カイザになって何か変わった?と草加に問い掛ける真理。答えの前半が少し意味深。
「俺が変わったとしたら、カイザの力のせいじゃない。
それに、変わらないものもある。
君に対する、俺の気持ちだ。」
草加、まだ諦めてませんねえ。今度はインパクトよりサブリミナル効果って奴を狙ってますね(狙ってへん)。
しかし、また良いタイミングを狙ったもんです。さすが悪知恵が働く男よのう。
(背後に何故か巨大メカ)
さてその澤田は、死屍累々の中で草加からのメールを読んでいます。
そこに、様子を眺めていた北崎が近寄り、例によって澤田の頬をぐりぐりしながら「どお?最近なんか面白いことあった?ねえ。どーなの?ねえ!」と問い掛けます。咄嗟に澤田は距離をとり、変身して臨戦態勢。
「へー、やるんだ。
面白い。
試してやるよ、お前の腕を。」
はい、北崎三段活用です。照明がいい具合に怖さを強調してます。
勿論、この場は澤田が一瞬で組み伏せられて終わり。北崎は、満足そうに笑み、そのまま立ち去っていきます。変身もしてませんねえ、そういえば。
そのまま北崎は、バークローバーに姿を現します。琢磨がいないですねえ・・・残念(笑)。
「どっちもあまり面白い人じゃなかったけどね。」
琢磨と澤田についての北崎の感想。こいつの前では琢磨なんて霞んじゃうなあ。
三本のベルトのことに関心を抱いた北崎は、自分も仲間に入れてくれとせがみます。
「なかなか面白そおじゃないか。なんで僕も仲間に入れてくれないの?」
ちょっと困った顔の村上が印象的。そこをすぐさま冴子ねーさまがフォロー。
「大歓迎よ、北崎君なら。そうでしょ、村上クン?」
村上にも異論はありません。少なくとも、表面上は。
「・・・何か楽しくなりそうね、久しぶりに。」
妖しく笑む冴子に、北崎も目を細めます。
真理達の前に澤田が姿を現します。既に様子がただ事でないです。
「真理、俺は君がずっと好きだった!」
ええい、貴様も告白か!この娘がそんなにもてる二重アゴか、冷静に観察しろ!(二重アゴは関係ない)
めざせ安西先生はともかく。
好きだった真理を殺せば、人間の全てを捨て、より強力な力が覚醒する、と澤田。真理の説得も効果無し。
「オルフェノクの力が、俺にそう命じるんだ!」
はい、力におぼれた奴はみんなそう言うんです。
交渉決裂と見て取った草加が変身、澤田も変身して戦いに。しかしやはり草加に勝ち目はなさそうです。澤田強すぎ。さすが、カナ表記すると『キャプテン』の称号がつく猛者(海外版かコラ)。
必死で戦いを止めようとする真理は、最終兵器・巧に連絡。
その頃の巧と沙耶。沙耶は話の中で、自分が流星塾のメンバーであることを打ち明けます。そして、何かを巧に見せようとしますが、そこに真理から緊急連絡!って、だから「まぁかせてちょーだい」だろうが巧!(前と台詞違うぞ)。
慌ただしく巧が出ていった後、沙耶が取り出したのは、やはりデルタギアでした。
真理達に合流し、変身して澤田に挑む巧ですが、そう簡単に澤田に敵うわけがありません。なんとか真理を逃がそうと懸命な二人の姿に、真理も仕方なく逃げることに。
そこに沙耶が菊池クリーニング看板車両を拝借して到着。
デルタギアを渡すべく巧の姿を探す沙耶ですが、そこに現われたのは澤田。
「沙耶〜っ!」
叫びながら突進する澤田は、その勢いのまま沙耶の腹部を一刺し。沙耶は力なくデルタギアを取り落とし、倒れ込みます。
それを手にしたのは琢磨。しかし・・・
「ベルトをチョーダイ。今からそれは僕のおもちゃだ。」
黙ってゆっくり手渡す琢磨。逆らえるわけないですもんね。それを確認して、冴子ねーさまが澤田に祝辞。
「おめでとう、これで貴方はラッキークローバーの一員。」
でも、澤田としてはまだけじめがついていないのでは・・・。
そこにカイザとファイズが登場。草加は、倒れている沙耶を見つけて激昂。巧は、どうして沙耶がここにいるのか混乱してしまっています。
「全員集合とゆーことか。」
北崎の台詞。時間的には半日くらいズレてます。大道具の大立ち回り後(何の話か)。
「一気にケリをつけてやる。」
凄む北崎に呼応して、琢磨と冴子ねーさまも変身。北崎はデルタとなってカイザとファイズに向かって突進、二人をひっつかまえて一体、いずこへ?
北崎は予想以上のインパクト。激しい感情のほとばしりがない分、余計に『怖さ』が強調されている印象です。それは琢磨クンを見れば一目瞭然(笑)。
っちゅーか、北崎見てるとアイツを思い出す。そう、そいつの名はダ(以下ベタすぎの為削除)
デルタギアは北崎の手に渡っちゃいました。でも北崎だとその内「飽きちゃった」とか捨てそう(笑)。
ところで、このデルタギアが沙耶に渡るまでの経緯が全く分からないんですが・・・。少なくとも、沙耶が恭輔や新井、河内から直接奪ったわけではないようですが・・・。
それに、草むらで琢磨と遭遇したのが本当に沙耶とも言えません。疑問ばかり残ってますが、ああ見えて里奈だったりしたらかなり面白い展開になりそう(笑)。
勇治達は遂に出番一切なしという不遇に。ま、『流星塾』がらみだから仕方ないですね。次回には登場するし。
でも、ファイズと馬の因縁の戦いはいい加減先に進めて欲しい。もう飽きたよ、すれ違いは。
さて!
デルタ北崎は今日もグイっと「いってきまーす!」・・・違うか。
というか次回の目玉は、「北崎君が怖いんでしょ?」と冴子ねーさまのひざまくらで親指をしゃぶる琢磨クンをやさしくなでる冴子ねーさま!もう、ファイズとかカイザとか邪魔だからどっか行っとけってカンジ?(この作品なんじゃ思とんねん貴様)
というか・・・何?あの6者(7者?)会談・・・。何の意見ですか勇治。