ファイズ第35話『復活の謎』

(2003/9/28)

その秘められた姿を明かした巧。真理を助ける為にラッキークローバーに入ろうとする巧ですが、果たして真理は蘇生するのでしょうか?
そして、勇治と草加の関係も、巧のことがあってまた悪い方向に。というか、良い方向に向かった事も無かったな(笑)。

というところで早速。


■ざっくり追跡

■疾風の人狼

オルフェノク態に変身したは、澤田と冴子を圧倒。そのスピードはまさに疾風。狼男が素早いのは、やはり見出しの彼のお陰。感謝しろよ、巧。どうせ強いのは最初だけで、後はクソミソに弱体化するだろうけど。

巧は、ターゲットを澤田に絞り(というか最初から澤田狙い)、あまりに突然のことで何の手出しもできない澤田を一方的に殴りつけ、またしても川に投げ込んで勝利のポーズ。記念品に澤田の武器を手につったかたーっと去っていきます。
因みに冴子ねーさまは、明子姉ちゃん状態で澤田を見殺し。おさすがです。

■デルタの魔性、消滅?

残された草加達。あまりのことに半狂乱の啓太郎は捨て置き、さすがに草加も今回のことには驚きを隠せない様子。まさか巧がオルフェノクなんて、ねえ。

さて、今回デルタに変身した三原ですが、「やっぱり俺には無理だ。」と草加にベルトを返そうとします。あら?デルタに変身したら、その魔性に取り憑かれるんじゃ・・・?1回くらいじゃ平気なのかな・・・。
草加はそれを受け取らず、「帰る場所を探したければ、戦う以外に道は無い。」と妙にかっこいいことを抜かします。さて、これから三原はどうするのでしょう?

■3つの思惑

その頃、は村上を訪ねていました。さすが疾風。
巧がオルフェノクであったことに驚きを見せながらも、ならばこそファイズに変身できたことに得心する村上。そう、オルフェノク用のベルトなんだから、巧が変身できるのは当前です。村上も、多少はその可能性を予測した筈ですが、その話は出ません。

巧は、澤田を始末した自分をラッキークローバーに入れ、真理を助けるように要求。村上もそれを良しとしますが、冴子がそれに待ったをかけます。疾風の人狼に追いつくとは、さすが冴子ねーさまは只者ではない。
冴子が巧の入党(笑)に待ったをかけた理由は2つ。
1つは、メンバーの決定権が村上に無いこと。これまでも、現メンバーの了解を得てから、でしたからね。
もう1つは、巧が信用できないこと。これまで散々オルフェノクを虐殺してきた『仇敵』を、簡単に仲間にできるわけがありません。
ふざけんな!約束が違うだろ!
息巻く巧ですが、どう見てもふざけてるのは巧です。自分の要求を、都合がよすぎるとは思わないんでしょうか?

困ったのは村上・・・かと思えば、意外とそうでもなさそう。何か姑息な策を弄しているような雰囲気ですねえ。

■残された者達

流星塾残党と別れた草加は、勇治と話し合い。今後の方策の検討ではなく、いきなり勇治を殴ります。
一体何を企んでいる!?
オルフェノクである勇治と巧がオルフェノクと戦うのは不可解だ、というのが理由。お前が言えた義理とは到底思えんが(笑)、とか思ってたら、勇治がツッコミ入れてくれました。
何か企んでるのは君の方じゃないのか?君には嘘が多すぎる。
でも、少なくとも「巧のせいで真理が・・・」というのは嘘じゃありません。ただ、勇治が「巧が真理を襲った」と誤解するようにちょっと言葉を選んだだけで(余計悪いわ)

蚊帳の外の啓太郎に連絡が入り、二人の間に割って入ったのはその時です。何事かと思えば、巧が真理の遺体を引き取っていったそうです。・・・って、誰からの連絡?

慌てて病院に駆けつけて事実確認すると、確かに巧が引き取ったようです。
一体何を考えているんだ!
立て続けだっただけに、草加にも余裕がありません。

■村上の確信

真理の遺体を引き取った。これは、村上が巧の要求を受け入れたということです。
どういうつもりかしら、村上君。
冴子ねーさまの疑問も当然です。誰が見ても『一時の服従』で、真理が助かれば裏切るのはほぼ確実です。巧に『義理堅さ』を求めるほど、村上もバカでは無い筈ですが・・・。
しかし村上は、巧が『正しいオルフェノク』としてラッキークローバーに入るという確信がある様子。一体どんな理由でそこまで自信を持って断言するのか?

さて、そこで一つのキーが映し出されます。
手術を受けた真理が、僅かに手繰り寄せた記憶の片鱗・・・次々と倒れていく流星塾のメンバーと、狼の姿をしたオルフェノク・・・。
こっこれは・・・真理と巧の思わぬ過去・・・?って都合よすぎじゃん村上の。

■よみがえる澤田・男

何をムリヤリ文字っとんねん。<見出し

シーンは、川に浮かんで流されていく澤田。川にどんぶらこっこと流され、後は川で洗濯していたババアに拾われ、山でシヴァ狩りしていた豪傑ジジイの唐竹割りを待つばかりの身の上だったのですが、
俺は死なない!死んで堪るか!
と辛うじて蘇生。でも今回の出番は終わり(笑)。

■真理の復活

真理と巧が居なくなった菊池クリーニング。啓太郎は生気がなく、髪も元どおり。そんな啓太郎に、なんとから連絡が入ります。しかし、電話は一方的に用件を伝えて切れてしまいます。
その要件は、「今から帰る。真理をつれて。」というもの。さすがの草加も、これには少し動揺を見せます。

暫くして、巧と真理が帰ってきます。まるで、ちょっとした買い物から帰ってきたような、ごく普通の帰宅。真理も、一度死んだという認識ではなさそう。「診断ミス」ということで納得しているというけど、どこかぎこちない。

草加は巧を連れ出し、事の真相を聞きだします。
事実を知った草加は、真理が生き返ったことについては素直に感謝を述べますが、巧の今後の身の振り方に言及します。今までどおりの生活はできない、と。
巧もそれは承知していて、自分では決められない、と草加達に任せる旨を伝えます。

■あれこそデルタレイダー

場面はとある車庫の、流星塾残党である里奈三原を映し出します。バイクのメンテ中の三原に、これからどうするのか尋ねる里奈。三原は黙ってメンテ継続。
その時、車庫のシャッターが突然開き始めます。最近は自動がデフォルト。
そこに立っていたのは、デルタのベルトを奪い返しにやってきた、村上の側近。こういう、ビッと格好キメて、抵抗すれば死あるのみ的オーラをスマートに表現できる奴って、この作品には珍しいなあ。今まで倒されてきたオルフェノクって、頭の悪い奴率が随分高いし(笑)。

2人の内、1人がオルフェノクとなって二人に襲い掛かります。その攻撃で、里奈はまたしても殴られて気絶。この娘、胡散臭すぎ(笑)。
それを見た三原、意を決してデルタに変身して戦い始めます。デルタの力を持ちながら随分な体たらくをみせますが、なんとかこれを撃破します。

戦いが終わって三原が変身を解いたところに、まるで待ってました狙ってましたお約束ですと言わんばかりに里奈が起き上がります。三原はそんな里奈に対し、「やってみるさ、やれるとこまで。」と、なんか妙にカッコイイことを抜かしてキメちゃいます。ぬう、ヤラレキャラの分際で偉そうに(笑)。

■河原でバーベキュー

そして場面は、河原でバーベキューと洒落込む巧達に。陽気に振舞う啓太郎が痛々しい。草加にも、簡単に現実逃避だと看破されてます。

ここで真理は、流星塾の同窓会の日の記憶を少し思い出した、と語り始めますが、そのあまりの恐怖に詳しいことが語れずに身をすくませてしまいます。そりゃまあ、あんな記憶ですから無理も無いでしょう。
ところで、真理があの日のことを口にしたとき、草加の表情がやはり強張っていました。やはり、何があったのか知っているようですが・・・そろそろ暴露時期ですかね?

■霊波光線不要

なんてところで「おむかえでごんす」と、琢磨冴子ねーさまが、巧をラッキークローバーに招き入れるべく登場。
カイザに変身して戦いを挑む草加ですが、やはり2対1では不利。啓太郎は巧にファイズのベルトを渡し、変身して戦うように懇願。躊躇を見せたでしたが、ファイズに変身して琢磨に挑みかかります。

そんな行為に琢磨、「抵抗するなら、あの娘にもう一度死んでもらいますよ?」と姑息な手を披露。まさか、これがチミの確信の理由なのかね、村上クン!?(笑)
しかし巧の動きを封じるには十分。そこに琢磨ウィップ久々の妙技が炸裂し、ファイズベルトが巧から外されます。そして琢磨は、真理に向かって一直線!

巧は、真理に見られるのも構わずにオルフェノクに変身、琢磨を殴り飛ばします。そしてカイザと共に二人を撃退しますが・・・真理は巧のその姿を見て愕然とします。フラッシュバック・メモリー。
思い出した記憶に登場するオルフェノクの姿が、あろうことか巧が変身した姿とピタリと一致!あまりに衝撃的な事実に・・・というより巧がオルフェノクだったということに対して拒絶反応を示し、一目散に逃げ出してしまう真理。
取り残された茫然自失の巧を映し、今回は幕。


■追記

もうちょっと引っ張るかな、と思ったら、簡単に真理も復活した上に、巧の秘密も容易くバレて、ここ暫く硬直状態だっただけにいかにも急展開という印象です。

ホントに死人を蘇らせるなんて、スマブレって凄いですねえ。或いは真理そのものが蘇生待ち状態だっただけとか?それだとホントにライジング真理なんだけどなあブツブツ。
というか、真理が都合よく思い出したあの記憶、思いっきり胡散臭いんですが村上クン?って、そんな姑息な策は使わないか。

今回は勇治が殆ど描かれませんが、真理が蘇生したことは知らされたんでしょうか?そして、巧に対する認識はどうなったのでしょうか?また繰り返し、っていうのも嫌だけど、いとも簡単に『仲間意識』を感じてくれても嫌だなあ。この辺は次回をお楽しみに、っていう寸法ですかね?

そろそろ流星塾同窓会のあの日について言及されるようです。考えてみれば、あの日のことを覚えているっぽいのは草加と澤田と、故・増田教諭だけ。どうして他のメンバーは覚えていないのでしょう?ここが大きな謎ですね。
そして、真理の記憶は果たして・・・?というのがもうひとつの焦点。なんというか、ベタに都合よすぎるんだよね。

そういえば今回から、前番組の『爆竜戦隊アバレンジャー』とひと括りに『SUPERヒーロータイム』と命名された様です。この中では、ファイズとカイザに、デルタもヒーローとして並んでいます。とすると、ホントに三原が第三の男に?それはそれで劇的かも。
(はた)或いは・・・里奈?こいつ、まだ変身してないよな・・・。


■■■ 次 回 ■■■

さて!
真理に正体がバレて拒絶反応を起こされた巧は、行き場を失ってしまうっぽいです。そこに差し伸べられた手こそは、不死身の村上健二(そりゃ村雨)
巧はこれからどうなるのかどうするのか?それは次回のお楽しみ。べんべんっ♪

【 ファイズ第36話『蘇える記憶』 】

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