ファイズ第38話『彷徨える魂』

(2003/10/19)

立場が危うくなってきた草加。自分が何者なのかを自問自答する流浪の巧。真理とデートの勇治。こう書くと勇治一人だけハピネスでざけんなメーン状態です(笑)。
それはともかく。
勇治を襲う北崎の姿に、真理の記憶がまた蘇ります。ははあ、そういう展開ですか。しかし今回はそこまでで、勇治と巧がそれぞれピンチに陥って幕になっちゃいます。引きばっかりでしんどいです。


■ざっくり追跡

■今時古風な「女の手は借りん!」

ウルフ巧に憎悪の刃を向けるカイザ草加。それを押しとどめるファイズ勇治。あんたよくここがわかったな。しかもまた出を狙ってたかのような・・・この悪党め。
ともあれ、草加と勇治が争っている間に、は逃走・・・するわけじゃなく、気を失って倒れこんでしまいます。それを助けたのは、なんと冴子ねーさま。よくここが(略)
・・・あれ?琢磨はどこに?(笑)

巧に肩を貸し、その場から離れていく冴子。やがて巧は冴子の手を振り解き、「俺のことはもう放っといてくれ!」と一人で去っていきます。冴子ねーさまはそれを引き止めたり、後をつけたりはしません。
というか、ある程度の安全圏まで冴子ねーさまに運ばせておいて何を偉そうに(笑)。

■草加、巧襲撃の言い訳

真理と啓太郎に非難を受ける草加。勇治が、これまでのお返しとばかりに、草加が巧を殺そうとしたことをチクッたんです。
草加は、自分を信じないで巧を信じる二人に、どうしても納得いきません。そんなところに真理が「巧の方が草加君よりよっぽど信用できるよ!」なんて言ったもんだから、草加はついカッとなって真理に平手打ち。

草加のこの行為に真理は外に飛び出してしまいます。その目の前には、なんと巧が・・・って幻かい!
真理は巧に連絡をとろうとしますが、後を追ってきた草加に阻まれてしまいます。草加が納得いかないように、真理も、草加がどうしてそこまで巧を敵視するのか納得いきません。
そのことについて草加は、「もし真理の記憶が本当だったら?」と答えます。その意味するところを察した真理は、必死にそれを否定しますが・・・やはり僅かに残る不安は隠せないようです。

■大人のおもちゃ

誤解を招く見出しをつけるなというに(自画自賛)。

こちらは雰囲気をがらりと変えてバークローバー。ダーツに興じても、ダーツは的に届く前に灰になってしまい、北崎は面白くありません。そこに都合よく琢磨が視界に入り、早速その怪しげな前髪をチリチリと灰にして遊び始めます(笑)。
この様子に冴子ねーさまも笑みを浮かべてます。そうか、やっぱり琢磨ってオモチャだったんだなあ(笑)。

冴子ねーさまも、『ゲーム』がどうなったのか、と北崎にうながしてみせます。ゲームとは、勇治を倒した人がみんなにしっぺができるというもの。勿論、それを思い出しながら北崎が琢磨に絡んでいくのは言うまでもありません。
いやあ、こういうのを描かせると上手いなあ。いや、他が全然駄目だなんて言ってませんからね。何の話なんでしょう。

■久々のバイト風景

こんな状況でもバイトの仕事は休めません。そりゃもう、どういって休めと。
というか随分久々な感じですねえ、美容室T-CLUB。相変わらず、美容師は仕事着としてTバック着用義務があるのかどうかという問いには答えてくれません(黙秘権)

しかし、仕事に身が入ろう筈もない真理。心配した同僚・添野ひかるが話しかけますが、どうやらこの娘はこの仕事場に不満を感じている様子。なんか、真理と違って、美容師になろうと思ってるわけではなさそうですねえ?

■大股開きの娘を持つ父

ひかるといえば親父の刑事さん。ビル火災の連続放火魔と睨んでいる眼鏡の男について調べ始めているようですが、まだ手がかりらしきものはつかめていません。

家に帰ってみれば、ソファに大股開きで寝っころがってる娘の姿が。そういえば、おかんの姿がないなあ。男親が育てると、オヤジみたいな女になるんだなあ(失礼なこと言うな)
添野は、転職しようと画策してる娘が持ち帰ったパンフを何気なく手に取ります。すると、なんとそこにあの連続放火魔と睨んでいる男の姿が!しかもそれはスマブレのパンフ!
・・・というか、パンフの表紙にレディの姿があるけど・・・あれじゃスマブレが何の会社なんだか妙な誤解を与えそうな気がするんだけどなあ(笑)。

■腐っても巧

眼鏡男とスマブレが繋がったことで、シーンは、バイクを駆る三原里奈に。すると、そこに噂の眼鏡男が、デルタギアを狙って姿を現します。わたわたとデルタに変身して応戦する三原ですが、折角のデルタもロクに使いこなていません。
その内、眼鏡男の一撃で吹っ飛んだ三原からベルトが外れ、定番のピンチシーンに。

そこに颯爽と現われたのは、これまた出を狙っていたとしか思えない。ベルトを装着し、デルタに変身して眼鏡男を見事に撃退するその姿には、ベテランの貫禄すら感じられます。なんのベテランなんだろう(笑)。
しかし巧は、変身を解くとそのまま倒れこんでしまいます。

■シラをきる村上

遂に添野刑事がスマブレの村上と面会。勿論、あの連続放火魔の容疑者・眼鏡男の事情聴取の為です。
村上は、「その男は既にクビにした」と言いながらも、情報は提供するとして協力体制をアピール。警察としては、これ以上突っ込むことはできません。しかし、添野刑事はこの村上から、直感的に『怪しさ』を感じ取ったようです。さすがベテラン刑事。

刑事が去った後、村上は冴子に、眼鏡男の始末を依頼するべく連絡を入れます。話を聞くと、どうも眼鏡男の連続放火は、村上の指示っぽいですが、一体何の為に?
「仕方ないわね」と引き受けて電話を切った冴子に、すやすや寝ていた北崎が首を突っ込みます。
面白そうなことなら、僕も仲間に入れてよ。
冴子ねーさまも、それに対して笑顔を返します。琢磨には悪いけど、この組み合わせはいいですねえ。

そして村上も「面倒なことが多すぎる・・・」と、いかにもトップらしい独り言を呟きます。そして、残る『面倒なこと』である乾巧への対応に動き出します。って、2つだけやんアンタ(笑)。

■デート中のカップルに仕事の鬱憤をぶつけるリーマン

違う。<見出し

場所はがらりとかわって富士急ハイランド。ここでは勇治真理がデート中です。ホラーハウスのシーンは、ありがちな展開だけど割と好きですねえ。

勿論このデートは、勇治が真理を気遣ってのもの。しかし、そう簡単に割り切れるものでないことは、勇治も十分承知しています。手にはしっかりファイズギアのケースを持って。真理が、それを見る度に巧を思い出すであろう事を知っての狼藉か貴様(笑)。

ともあれ、そんな用意周到な勇治の前に、眼鏡男が現れてベルトを寄越せといきまくのは当然のこと。ファイズに変身して戦う勇治ですが、やはり動きがどこか鈍い。ここら辺、「やっぱりファイズは巧じゃなきゃ」という意識を植えつけようとしているみたいでイマイチ。

■巧、村上と決別

同じ頃、三原と里奈に看病を受けていたも起きてきます。そして礼も言わずに去ろうとします。こらっ、仮にもヒーロー番組の主人公がなんですかっ(笑)。
ということを三原は考えず、巧に問いかけます。
「教えてくれ!君は、敵なのか、味方なのか。人間なのか、オルフェノクなのか・・・。」
それに対して巧は、「分からないんだ、俺にも。」とだけ言います。

そこにツッコミに現れたのは場違いなスーツ姿の村上。「その答えは私が教えた筈ですが。」と、巧にはオルフェノクとして生きていくしかないことを再認識させようとします。
しかし巧は、「お前達の仲間になるくらいなら死んだほうがマシだ!」と拒否。それに対して村上は、遂に強攻策に出ます。ってアンタの切り札って、あのビデオだけかいコラ(笑)。
ともあれ、村上と巧の激闘が始まります。

■同窓会の記憶の続き

なんとかかんとか勇治は眼鏡男を始末しますが、そこに「駄目じゃないか、僕の獲物だったのに。」と北崎が姿を現します。そして、「でも、君のほうが面白そうだし。」と変身してファイズ勇治に襲い掛かります。さすがに北崎は強いですねえ。

その姿を見た真理の脳裏に、同窓会の日の記憶がフラッシュバックしてきます。「違う!俺はただ・・・!」と叫ぶウルフ巧から視点が移ると、そこにはなんと、どっかで見た事があるシルエットのオルフェノクが・・・。
衝撃の事実!?
同窓会を襲ったのは実は北崎!巧はただの通りすがり!真実は見えるか!?(貴様には無理)

戦いのほうは、起死回生を狙ったアクセルフォームでの10カウントアタックも、某フランス人タワーヘッドの剣士ライクな脱皮を見せた北崎が逆に高速攻撃を繰り出し、ファイズ勇治踏みつけられます。
同じ頃、村上の『薔薇の花びらアタック』に遂に変身まで解けてしまった巧は、ネックハンギングツリーで首絞められ中。そろそろ首の骨がコキャッとなりそうなところで幕。


■追記

今回のメインは、やはり同窓会の記憶の新たな1ページでしょうか。ってラストだけですが(笑)。
なるほど、巧があのビデオに写っていたのは事実だったんですね。でも、襲ったわけではない、と。これが唯一、自分の意思で変身した時らしいのですが・・・全体的にこの時襲われた人々は記憶が欠落しているのはどういうわけでしょう?北崎は『楽しい記憶』の1つとしか覚えてないだろうし(笑)。

勇治と真理が突然デートしているのには驚きましたねえ(笑)。勇治がリードを取っていることから、勇治が真理を心配しての事でしょう。ホントは巧と一緒に来たかったんでしょうねえ。え?どっちが、って・・・聞くかねフツー(笑)。
いやまあ、冗談はさておき。
勇治は相変わらずファイズに変身して戦います。手間がかかるだろうにねぇ。動きも相変わらずぎこちない。巧の想いに応える為、というのもあるでしょうけど、作品の看板役者が活躍しない、というわけにもいかないからというのが真相だと言うのは、ちょっと言えないなあ(みんなわかっとるわボケ)

スマブレに接触した添野刑事・・・って、アンタまだでしゃばるのかい?ストーリーの解明に、何か貢献でもしてくれるのかね?しないと思うけどなあ。とくに娘のひかるは。こいつにいたってはもう・・・脚だけが存在価値だったというのに全く阿呆どもは何一つ分かっちゃいませんなあ(貴様だど阿呆)


■■■ 次 回 ■■■

さて!
ピンチに陥った巧と勇治。ここからどうやって挽回するのか気になりますねえ。ここで出番なのがおそらく草加なんでしょうけど・・・。
あ、澤田が出てきましたよ?そういえばこいつ、今までどこで何をしていたんでしょうね?古巣にも戻らずに・・・まあ、敗北した手前、上の上オルフェノクとしてバークローバーには戻り辛いやな。
そして、遂に登場!女ダブルライダー!・・・いや、里奈はともかく真理は無理やん。客寄せネタはそこそこにして、真の登場は赤ファイズ!って、どうせ次回のラストカットがこいつの登場ですから、赤ファイズの活躍が見たいだけなら次々回を見ましょう。多分それで間違いありません(笑)。

【 ファイズ第39話『ファイズ2』 】

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