ファイズ第40話『人間の証』

(2003/11/9)

ブラスターフォームのお披露目はともかく、今回の目玉は澤田による真相語りとその最期がメイン。そのお陰で、巧はまた、以前したような決意をやります。また挫折しそうだな(笑)。

そして、全く蚊帳の外と思われていた海堂と少年の茶番劇が、意外な方向に・・・。こっ、この為にずっと引っ張ってきたの?えー?マジー?(笑)


■ざっくり追跡

■屈辱の北崎

ファイズ・ブラスターフォームは、そりゃもう『初登場は圧倒的に』とのお約束通りの強さ。斧使いはいうに及ばず、あの北崎さえも圧倒する様は圧巻です。ツールはブレードモードでさながらビームザンバー斬り放題だし空飛ぶしアレックスだし(?)。

ほうほうの体で逃げた北崎。
バカな!この俺が、負けるだと!?
と怒りの咆哮。一人称とともにキャラクターも変化する北崎・・・いいね。

■草加、吠える

戦いを終えたところで、真理が巧に「戻ってきてくれるんだよね?」と喜悦満面で語りかけます。そんな真理を制して、草加が巧に一言「いずれ君も完全なオルフェノクになる。澤田のようにな。」。
ううむ、巧が一番気にしていることをうまくついていますねえ。こういう点では草加はたいしたものです。褒められたものじゃないですけどね(笑)。
そのことも手伝い、巧は真理に「すまない。」とだけ告げて去っていきます。

■養護施設

ガラリ変わってこちらはビロビロ笛を吹いて子供達の歓心を買う海堂。今回は、お連れに結花も連れています。

勿論、海堂の目的は例の少年。えーっと・・・照男くんだっけ?
しかしこの照男くん、そう簡単に心を開いたりはしません。油断したところに腕振り一閃!あの、めくろうと思ってもまずめくれない結花のスカートを見事にめくってみせます。
ということで今回の商談は御破算(商談?)

ところで、同じ頃この施設を訪ねる二人組がもう1組います。それが添野沢村刑事
一連のビル火災にスマブレが絡んでいる、と睨んでは見たものの、証拠どころか根拠もこじつけ動機も見出せないヘボ刑事は、取り敢えず、例のビル火災の生き残りである少年を訪ねてやってきたわけですが・・・。
その施設がなんと、スマブレの施設だったとは驚きです(笑)。まるで、後からとって付けたようなスマブレロゴには、笑う以外にどうしろと(笑)。

そして、その二人が、海堂と結花が偶然出て行くのを見かけます。というか沢村刑事が、結花を見て「どっかで見たような・・・」と陳腐なナンパをはじめそうなことを言っただけですが。
それにしても、海堂に「見たでしょ」としつこく詰め寄る結花と、スタコラ海堂がいい具合ですねえ。一応、例のシーンで海堂は手で目を塞いでますが・・・見てるよなあ、絶対(笑)。

■巧の覚悟

話を本筋に戻すと、はバー・クローバーの冴子の元にやってきてました。ラッキークローバーのメンバー全員と戦う、と決闘を申し込む巧ですが、冴子はその真意をいとも簡単に見破ります。
巧は、ラッキークローバー全員を倒して、自分も死ぬつもりでいる、と。

割と気に入って、何かと巧の面倒を見ていた冴子も、もう巧が言う事を聞きそうにないと知り、その申し出を受けます。その時の冴子ねーさまの有様が実にクールで麗しい。

■澤田の真実

店を後にし、地下駐車場でバイクにまたがる巧の前に、なんと澤田が姿を現します!巧はてっきり死んだものと思っていたようですが、あれで澤田が死ぬんなら、巧は何度も死んでるよなあ(笑)。

澤田は、何故真理が、自分と同じオルフェノクである巧を信じるのか、と問いかけます。ところがその時、澤田の右手が灰化を始め、澤田が苦しみだします。
どうやら俺も、失敗作だったらしい・・・。
ここで澤田は、一度は死んだ流星塾生が何故生きているのか、何故スマブレの陰謀だと言ったのか、その真相を巧に語ります。
スマブレは、人工的にオルフェノクを作り出す実験を、流星塾生で行なったのです。その日の記憶を消され、その身体にオルフェノクの印を刻まれ、彼等は生き返った。
しかし、実験は失敗だった、というわけ。
唯一オルフェノクとして覚醒したのは、澤田だけだった。このことを知っている澤田には、どうやら事の真相がスマブレから明かされたものと思われます。
・・・草加はどこまで知ってるんでしょうね?はて?

とそこまで語ったところで、澤田は倒れこんでしまいます。

■里奈と三原

さて悩める三原を今日も説得する里奈。割と辛抱強いな、この娘。今回はバイク乗りらしく、シーンはガスステーション。司会は藤岡弘(何の番組だ)

しかし三原は頑なで、とうとうデルタギアのケースを道路に放り投げてしまいます。うわ、結構遠くまで飛ぶなあ・・・。それを追って道路に飛び出した里奈は、そこにうまい具合に通りかかったトラックに・・・。

というわけで病院。新婚早々、他の女をキズモノにするとは・・・罪な奴よのう。奥さんもキーキーいってるなあ。「出直しておいで」というところか(コウモリか)
それは余禄。
里奈を前に、罪の意識にさいなまれながらも、三原は尚も悩み続けていました。そんな三原に、里奈が声をかけます。自分達には、帰る家はもうない。だから、帰る家を探すためにみんな一生懸命なんだと。つまり「戦え」と、この状況におかれても尚、三原の説得に余念がない・・・否、この状況を巧みに利用して説得に当たっているというべきか。さすが里奈、全ての黒幕は一味違う(誰が黒幕か)

■澤田の独断専行

気が付いた澤田は、巧が自分を助け起こして、傍にいてくれたことに当惑し、「何故俺を助けた?」と尋ねます。巧の答えはこちら。
あんたも被害者だからな。
この言葉で澤田イチコロリ。「分かったよ、真理があんたを信じる理由が。
あの一言で一体巧の何が分かったのか・・・かなり唐突気味な台詞で私はビックリですよ。
と澤田、油断させておいて巧の鳩尾に一撃くれてこれを倒します。むう、ブラフか?

今回は違ったようです。
澤田は真理に連絡し、巧の居場所を教えて「あいつを助けてやってくれ。」と電話を切ります。勿論、この様子は、物陰からストーキングの草加に傍受されていました。いや、真理の方だけど。
それにしても、澤田は一体何のつもりで・・・?

■「どういうつもりかしら?」

さて真理、澤田に教えられた場所に言ってみれば、そこには確かに巧の姿が。巧は、真理がいることと、澤田が「助けてやってくれ」と言ったことに少々当惑気味ですが、そんなことはおいといて、という真理の再度の説得にまたもブルーはいります。

相変わらず自分に自信がないと巧は、ファイズとして戦うことを拒否。しかし今回は真理も簡単には引き下がりません。やれやれ、「自信がない」ことを女に激励される男ってのは、なんか悲しいよな(お前今何を想像したかコラ)

その時、巧の携帯に連絡が。誰かと思えば何と冴子ねーさま!一体何?
どういうつもりかしら?
何の話ですかアナタ。
わけがわからないという巧に、冴子ねーさまは状況を説明。巧と戦うべく約束の場所に集結したラッキークローバーの前に、なんと澤田が現れ、「選手交代って奴さ。あんた達の相手は、俺がする。」と息巻いているそうです。やる気の澤田の妙な動きが妙な味わいですねえ(笑)。

そんな澤田の申し出を北崎が快諾、3対1の戦いが始まります。北崎にとっては、相手が誰であるかということは全く重要ではないようです。

■無謀な戦い、そして・・・

勿論、上の上オルフェノクを3人も相手にして、澤田に勝ち目があろう筈がありません。結構、いいセンはいってるんですけど、琢磨と冴子の士気がそんなに高くないからじゃないかなあ・・・。

そこに颯爽と現れたのは草加です。なんでアンタがここに・・・と思えば、実は真理の後をつけ、巧と真理の話をじっくり聞いていたのですねえ。おそらくこの時、場所を知ったと思われます。因みに、三原から連絡があったのはこの時。
しかし草加、「お前がどう変わろうと、お前のしたことは許されない。」と、カイザに変身して容赦なく澤田を攻撃。今回は必殺キックもかなりまともに炸裂し、澤田もこれまでか!?という展開になるんですが、いざとどめというときになって北崎達が草加カイザに襲い掛かり、澤田はその間に遁走。またかい。

■澤田の最期

逃げに逃げる澤田ですが、遂に力尽きたか倒れこみます。また川辺で(笑)。
そこに、真理と巧が通りかかり、澤田を見つけて駆け寄ります。
真理は、人間にもオルフェノクにもなりきれなかったという澤田に「澤田君は昔と同じ優しい澤田君だったよ!」と言葉をかけます。それを聞いてからか、澤田は微笑をたたえたまま青白い炎に包まれ、灰となります。

■3人ライダー勢揃い

さて新3対1の草加カイザの元には、「俺も戦う。デルタとして。」と決意を新たにした三原が駆けつけ、デルタとして加勢してきます。
しかしやはり三原はまだ、デルタの力を使いこなせていない様子。3対2と数の上でも不利ですが、個人別戦闘力でも遅れをとっているような気がしますねえ。
しまいにはお約束気味にベルトが外れて変身解除。絶体絶命のレバー入れ大ピンチ(またかい)

そこに駆けつけてきたのは勿論巧。
俺は戦う、人間として、ファイズとして!
それを合図にして、三人はベルトを装着、トリプルコンプリートで3人ライダー勢揃い。その壮観な画で今回は幕。
・・・いや、っちゅーか、草加ってば澤田を攻撃してたんだけどなあ。なんか納得できない勢揃い。


■追記

澤田が遂に最期を迎えますが・・・個人的には随分性急な展開だったように思えます。勿論、某木野のダンナほどのイカス死なんて微塵も期待してませんでしたから、この程度でもまあ良いやって感じです。そもそも、あまり描きすぎると今度は巧の立場がなくなるし。
なんせ、あれだけ溜めに溜めた同窓会の秘密を、なんだかんだで自分を殺しかけた相手にベラベラと喋るくだりでは、真実が描かれてドキドキ以前にとほほな情けなさにガックリしたものです。
何はともあれ、あと約10話・・・最後の追い込みがどうなるやら。

巧がファイズに復活したように、三原もデルタとして戦う決意を固めて復活します。どいつもこいつも、女にケツを叩かれなきゃ何も出来ない役立たずばかり。新婚なのにこれでは困る、とは奥方様の嘆き(違うっつーの)
なんだかんだで、里奈は三原を男にしてくれています。里奈にはいい目を見て欲しいものです。

ラッキークローバーの面々では、今回は琢磨が割を食った感じです。とほほ。その分、一人称変化男の北崎と、どこまでもクールな冴子ねーさまがイカス度数高くて良いです。
で。
巧に冴子ねーさまがTEL入れてるシーン、一瞬不思議に思いましたが、巧が乗り込んでった時に教えたと考えるのが自然なことに後から気付き、我ながら頭のネジがゆるみっぱなしで年がら年中スパスト2ターボ全開でトライアゲーンキーッ(ハイパー化前記念)
しかし冴子ねーさま・・・露出が少ないのに色気がタップリ。いいよなあ、真理や里奈や結花には欠落した要素を、たった一人で補ってるところが。

そういえば、今回は結花もちょっとだけサービス。スカートめくられ役でしたが・・・見えなかったのでノーサービス(見せるか阿呆)

今回のスパヒロ時間、幕は勇治・結花・海堂による輪投げ。勝者は海堂。海堂のアレぶりもさることながら、結花も味わい深いです。そういえば、勇治はどうしていたっけ?
『SUPERヒーロータイム』表示が始まって以来、個人的には一番の出来。次点は『アバレンジャー第1巻レンタル開始』のアスカ(スパヒロ時間ちゃうやんか)


■■■ 次 回 ■■■

さて!
折角揃った3人ライダーですが、揃ったからといって三原が突然強くなるとは限りません。さて、どうなるんでしょうね?そもそも、草加が澤田を襲ったことを二人は知らない筈。もうね、草加には年内消滅しか救いの道はありませんよホントに。

更に、ラッキークローバーの欠員補充に、なんとあの結花が・・・?そして、何故かオルフェノクを知っている、機動隊を操る謎の男・・・一体何者?
っちゅーか勇治どこいった?

【 ファイズ第41話『捕獲 開始』 】

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