ファイズ第44話『最後のメール』

(2003/12/7)

揺れやすい勇治に、今回またしても追撃が。そのキッカケを作ったのは、迂闊な男・巧。
そして、漸く幸せをつかもうとしていた矢先の結花が・・・。


■ざっくり追跡

■啓太郎の優しさ

啓太郎は遂に、結花の正体を知ってしまいました。それでも「かけてよ、迷惑」と結花を優しく包む啓太郎の優しさに、結花はほだされます。

ところで結花みたいな格下にやられた冴子ねーさまは、この様子を物陰から見ていて、「このままで済むと思うな」と定番系撤退。
あの・・・ひょっとして、結花がうらやましいんですか?(笑)

■勇治病、再発

どうにかガンマンを撃退した巧と勇治。僅かに勇治が見せた躊躇を気にかける巧に、勇治はなんと「人間を助ける為に戦うのが嫌になった」とか言い出して巧を動転させます。
巧と勇治の意見は再び平行線をたどるようです。オルフェノクであることを『自覚』して普通の人間として生きてきた巧と、オルフェノクであることを『受け入れ』てきた勇治との間には、考え方の相違があるんだそうです。何を今更。

そんな、後はどっちが離婚届を取りに行くか状態を、うまい具合に啓太郎からの『長田結花の身柄確保』通達が打ち消してくれます(一部表現に間違いあり)

■大いなるバカップル

結花が戻ってきた啓太郎宅。そばで見ている真理が「熱い熱い」とその場から逃げるように立ち去り、階段に突っ伏すほど(笑)啓太郎と結花は見てるこっちが恥ずかしくなるほど石破ラブラブ(略)
まあ、幸せそうな結花に免じて、多少は大目に見てやりましょう。
・・・啓太郎め。啓太郎の癖になまいきだぞ(ジャイアンか)

公園。巧と啓太郎が、結花について話をするシーン。啓太郎が、結花の正体を知った上でそれを受け入れたことを、巧は喜びます。
タッくんはタッくんだし、結花さんは結花さんだし。
結花の心の傷がなんとなくわかるという啓太郎は、結花の側に居てあげたい、と心の底から思うようになったのです。
そんな啓太郎に対し、巧は「お前すっげーなー!」と自らの喜びをやや過激に主張(笑)。ヘッドハング状態からポール激突技は危険なのでリングの上だけにしましょう。脳天割れるぞ、ヘタしたら。啓太郎なら割れてもいいけど(ええんか)

■沢村の勘

からくも逃げ延びた沢村は、南に詰め寄ります。どうやら刑事の勘が、南を怪しいと睨んだようです。
しかし南は、オルフェノクのやることだとして全く相手にしません。逆に沢村に「(そんなオルフェノクに)要らぬ同情をしても無意味だ」と諭すようなことを言い出す始末。なるほど、こういう言い訳が成り立つわけか。
でも、沢村の中では南に対する不信感が確実に募っているようです。さて、どうなることやら。

■勇治・結花・海堂

結花は、勇治と海堂に対して、もう一度警察に行くと打ち明けます。なんと結花、あの手術をもう一度受けるというのです。
「もっと我慢してたら・・・」
という結花ですが、あまりに自己犠牲が過ぎます。
これに勇治が猛反対。そんな勇治の姿に海堂、「昔のお前なら絶対そんなこと言わなかった。」とつぶやきます。まあ、理由はどうあれあれだけ人を殺しちゃったら、価値観も変わるんだろうね。

勇治達と別れた海堂は、自分の進むべき道を見失ってしまいます。苛立って蹴飛ばした空缶が社会のダニに命中して報復されても、『本気』を見せずに『見逃す』海堂。
最早勇治を頼ることは出来ない・・・海堂は、大福帳を片手に立つ『おじさん』に教えを請います(笑)。確かに、変わってないよアンタ(笑)。

■正式なデート申込

声が届くような場所にいる癖に、啓太郎はわざわざメールで結花をデートに誘います。初々しいというか、見ててかゆくなるのが啓太郎。要するに幸せ一杯っぽくて貴様ブン殴る(ひがみかコラ)
しかし相手の結花は、勇治に言われたことを思い出してしまって素直に喜べません。ああ、勇治が人の幸せを邪魔してる。

そんな結花、啓太郎にデートに誘われたことを真理に相談したのが運の尽き。真理が、こんなまどろっこしい二人を見て黙っていられるわけがありません(笑)。
結花の携帯を奪い取り、オッケーと返信する真理。それで今時見ないほどにはしゃぐ啓太郎がホントに可愛いというか貴様やっぱり死なす(ひがむなって)

■草加と巧

その頃の公園。巧が草加と話をしています。
オルフェノクと人間は共存できない、という草加の持論に、結花を受け入れた啓太郎をダシに反論する巧。フッ、そんな程度で草加がヘコむわけがないのはよく知ってるでしょチミ。
案の定草加は、啓太郎や巧を『現実を直視しない甘ちゃん連中』と酷評。更に、オルフェノクでありながら『人間として』オルフェノクと戦ってきた巧は矛盾していると続け、おまけに巧の耳元に甘い吐息を吹きかけます(一部間違い)

えーっと、そうそう。勇治が今頃、現実に苦しんでるだろうと揶揄したんですね。勿論巧は反論しますけどね。
そのまま草加は去っていきます。例の「自分自身の仇を取る」為に。


■アン○ウン反応あり

海堂の姿は、照夫がイジメられてる施設の前にありました。三原が割って入って助けても、三原の姿が見えなくなれば照夫はイジメを受けるのです。こんな人間のクズにはなるなよ、クソガキども(表現に問題あり)

堪りかねてか、施設の壁を乗り越えて外に出た照夫に、海堂が手を差し伸べます。驚いたことに照夫はその手を取ります。ええー?何これ。そんないきなりでいいのー?
ところがこの照夫、どうやらただの子ではないようです。窓に反射した光に立ち止まって振り返る二人。その背後で、照夫の影に異変が・・・こっ、これがアギ(以下削除)

っちゅーか影ネタなら、特撮でいえば「ギュッギューン♪」、限定しなければ「シャドーッ!」といったところですがね(アンタ偏りすぎ)

因みに、三原を草加が訪ねてきたのはここ。一人じゃ勝てないから、三原を巻き込むのですね(二割がた正解)

■偉大なる愚者

警察。南と沢村の前には、なんと巧の姿が!
は、警察の真意を探りに来たのですが、お前みたいな奴に真贋を見極められるわけがあるまい。案の定、南の明らかに上っ面だけきれいな言葉にコロリと騙された模様。極めてバカだ、この男。

そして巧は勇次と結花を呼び出します。「誤解かもしれない」からもう一度話し合ってみたらどうか、と提案する巧。そうか、勇治に変わって欲しくないから、僅かな可能性を信じて焦っていたのですね、巧は。気持ちは分かるけど・・・相手が悪いよな。

その話の途中、何者かの気配・・・。そう、巧の後をつけてきた、機動隊狙撃手が巧達を狙っていたのです。というか、正体分かってるんだから、狙おうと思えばいつでも狙える筈では・・・。案外、南の組織も小さいみたいですね。

■草加と三原、返り討ち

その頃、草加と三原は『バー・クローバー』に北崎を訪ねていました。というか待ち伏せ。何故か草加の貸し切り状態。理不尽。前からそうだけど。
へー、今度は二人がかりか。
草加、1へぇ獲得。

2対1の戦いを快諾した北崎、その余裕は口先だけではありません。カイザとデルタを同時に相手にしながら、北崎は「僕は世界一強いんだから」と豪語する通りの圧倒的実力差を見せ付けます。
デルタの銃撃も、鎧を破壊しただけだし。というか自ら脱着した印象。それで高速のカウントダウン。剣を持ち出したカイザには鎧を再装着して無敵装甲ぶりを披露。このままでは草加も三原もポックリです。

■ガンマン大暴れ

機動隊から逃げる巧達の前に、またしてもバットガンマンが立ちはだかります。ところがこいつ、勇治と結花に数発打ち込んだかと思うと、次は機動隊を撃ち始めます。こんなに早く裏切り行為を働いて良いのかしら。

周囲が落ち着いたところで、バットガンマンは勇治達と戦闘態勢に。これがまた強い。自ら銃を放棄し、素手で戦いに臨む余裕すら見せますし。さすがテンガロンハッターはニヒリスト。尤も、色ギターのひとつも背負わない能無しなので問題外ですが(何の話か)

この戦いで結花は右肩を切り裂かれて戦線離脱。勇治も、ファイズに変身した巧も苦戦。
そこで巧、勇治がやられてる間にブラスターフォームに変身し、バットガンマンとのタイマン勝負に。結構ひどい奴だなこいつ(笑)。

■風に舞う羽根

さて。結花との待ち合わせ場所に、『人生初デート』ということではりきり、真理に整髪までしてもらって(一部激ショート)啓太郎の元に、傷ついた結花は向かおうとします。
しかしそこに、冴子ねーさまが引導を渡すべくやってきます。引導?仲間に引き込もうとしてたんじゃなかったっけ・・・?
変身しようとしても果たせない結花。どうやらオルフェノクの力を失ったようです。これって・・・あの実験の効果が今頃?それとも、受けたダメージの酷さゆえ?
いずれにせよ、苦しい息の結花越しに映るオルフェノク態の冴子ねーさまが、結花の最期を演出したのは明らか。

一本の木に背中を預ける結花は、啓太郎に、今日は行けそうにないというメールを送っています。
私、幸せでした。啓太郎さんに出会えて。
 世界中のみんなが、幸せになりますように・・・。

一陣の風。まるで白い花びらが舞うように、無数の白い羽根が風に乗って宙に舞う。
今回の幕はサイレント。


■追記

やはり死んだか長田結花・・・。幸せだったのは一瞬か。この娘には幸せになって欲しかったのになあ。ミニスカだし(それが理由か)
この分では、オルフェノク一派は誰一人生き残らないような雰囲気です。ここに至って勇治もまた「人間を守るのが嫌」とかぬかしたり巧に疑惑を抱いたりして、悲劇を担うもう一人の主人公の感じがバリバリです。芋長(?)
龍騎は擬似夢オチだったけど結局全員死亡の超ダークエンドだったのに、続けてダークか?子犬を抱いて夕日に駆ける男は出てんというのか?(限定しすぎ)

勇治はやはり、自分達と普通の人間の間には深い溝がある、と確信したようです。いや、そう言い聞かせることで、揺れている自分に安定をもたらそうとしている、というべきか。いわば理論武装とか、自己正当化という類のものか。
こうなると、勇治が『王』になる可能性が高くなってきますが・・・さて、どうなるんでしょうね?

ここんとこ登場したオルフェノク、よく考えれば、カニ→コウモリだったんですねえ(笑)。でも、なんでコウモリがガンマンなんだろう?
それに、どうやら村上から何か吹き込まれてるっぽいですが、それらしい描写が無い為、なんかただ単に暴れてるだけの大馬鹿野郎に見えます。ついでに言えば、えらい強いですよこいつ。まるで、「もうブラスターフォームでしか対抗できない」と巧を追いつめようとしてるみたい。事はエレガントに運んでくれたまえ、バンダイ。もうじきゲームも出るしクリスマスも近いけど。

今回のSUPERヒーロータイム、締めは草加と北崎の勝負。トントン相撲での勝負は、草加に軍配。
成敗!(草加)
イー!(北崎)
うむ、いいぞ。この調子でゴーだ。・・・ところで、最後の台詞は何?


■■■ 次 回 ■■■

さて!
残りはおよそ6〜7話程度。ここから先、おそらく毎回のように誰かが死ぬんでしょう。海堂、琢磨、北崎、草加、冴子、勇治・・・ってとこかな?途中に三原と里奈が混ざっても良いかな。あと、村上と南。
で、どうやら次回は南が勇治に殺されるみたい。ははあ、やはり勇治は壊れるのですか。あと草加も危険。絶対あれでは死なないけど(笑)。

【 ファイズ第45話『王の目覚め』 】

CKNet > 仮面ライダー555(ファイズ)エピソード一覧