冒頭、2対1と優位のパンテラスが、たかが剣一本を折られたくらいでのこのこ逃げ出すシーンから。
北條透は急行した氷川誠が救出、大事はなく、すぐに復帰すると知らされて残念がる小沢。G3チームはアンノウンの行動理念を模索し続ける・・・。
亜紀は「あかつき号」のメンバーの制止も聞かず、殺人鬼に戻る。しかしそれはルベオーの登場で一旦水入りとなる。からくも逃げ出した亜紀の前に、今度は翔一が現われる。
翔一に嘘を付いていたことを認め、またも謎の言葉を残し去っていこうとする亜紀を、翔一は呼び止める。亜紀を待つ涼に引き合わせる為。だが、その再会は亜紀を困惑させることとなった。再会したのも束の間、亜紀は涼の前から姿を消す。
亜紀が再び北條透を襲うが、またもルベオーが登場する。逃げる亜紀の前に涼が現われ、ギルスとなってルベオーと戦う。逃げる亜紀はしかし、マギストラに捕まり、殺されてしまう。そこに翔一が駆け付け、アギトとなってマギストラを倒すが、既に亜紀は死んでいた・・・。
ルベオーを倒し亜紀を追ってきた涼は、その光景を目の当たりにし、怒号一声再びギルスとなりアギトに襲いかかる!
今回は、やはり現場で誠と『人の善悪』について語るシーンでしょう。
「人間は善だと信じています。・・・意外ですか?理由は簡単です。
この私が、善い人間だからですよ。」
前回のことがありますから、これが彼の本心かどうかは疑わしいものがありますが、なるほど、彼の行動が善であるというならば、彼に好意的でないものは悪とされてもおかしくない、と・・・(笑)。かつてこんな独善的なキャラがレギュラーにいただろうか(笑)。
また、それを聞いての誠の反応といったら絶品で・・・(笑)。
もう、ますますこの人から目が離せません。
他の部分では、やっぱり亜紀に襲われて気を失うとこばっかり。それから今回、彼のデコ加減がいつにもまして強調されていた気がしますが・・・気のせいですかね?
また、亜紀の攻撃も容赦ない。車をぶつけるとは・・・轢くわけではないですが、正直あれでよく短時間の気絶程度で済みましたよアンタ(笑)。ま、伊達にG3装着員の候補に選ばれてはいない、ってことでしょうか。
そりゃもう、今回は葦原涼と榊亜紀につきますか。ついでに津上翔一。ダシでしたねこの子(笑)
再会した二人でしたが、結局悲劇性を強めるだけでした。涼の仇を討つ為に、既に二人までも殺害してしまった亜紀は、もう引くに引けない状況です。涼を想うがあまり、その力を覚醒させてしまった(哲っちゃんによる)彼女が「もう元には戻れない!」と絶叫する様は、痛々しいものがあります。
でも、何故かそこで終わらずに北條センセを殺そうとするのは、いただけないと思いますが私は。
涼は今回もただひたすら頑張ってました。
真魚を「襲え」という謎の声の誘惑に打ち勝つ涼。再会を果たした亜紀に逃げられても、彼女を守る為に身体を張る涼。翔一と違い、確固たる意志の力を感じずにはおれない人です。
「心配するな、また会える。俺達は、何度でも会わなきゃならないんだ!」
こんなセリフをはく葦原涼こそが、主役たる資格を持つとは、思わんかね?北條センセ除いて(なんでやねん)
そして、亜紀を失ったときの涼の激情。怒りと哀しみをそのまま打ち付けるかのような戦い。淡白なアギトと違い、好感が持てます。
うーん・・・前々から感じてはいたけど、やっぱり仮面ライダーギルスの方がいいなぁ。
アギトはなんか、翔一と全然リンクしてないんだよねぇ。それに対してギルスはもろに葦原涼そのものを感じる。単に理由も分からずアンノウンと戦うアギト・翔一とは主人公としての格がかなり違うと思うんですが・・・。
G3もその面で言えばアギトよりリンクしてみえますが、ギルスほどでは・・・。
本当に、アギト・翔一が主人公であることを意識できる日がくるんでしょうか。
涼を看護していた翔一ですが、その涼から亜紀の言葉を聞かされ、ショックを受けてしまいます。こういう、ちょっと傷心気味な顔をされると、おそらく全国各地で母性本能をくすぐられるお母さん方がちらほらと・・・(死)。
その亜紀に直接会って事の真偽を確かめることが出来たのですが、なんだか謎なことを言われて却って不安になる翔一。でも、涼のことを忘れちゃいませんでした。いや、忘れていなかった、というのは正確ではないか。
「確か、芦田さん・・・いや、葦川(?)さん・・・金剛寺さん!?」
お前の記憶喪失は単にお前の物覚えの悪さが酷くなってるだけじゃないのか(笑)。
大体、前2つはともかく、最後のはなんだコラ。
アンノウンの気配を追っていく翔一が目にした光景は、亜紀が倒れる現場。マギストラを倒して駆けつけるシーンで、漸く翔一とアギトがリンクし始めました。いままでアギトって、機械的だったもんねぇ。G3よりも遥かに。
さて、今後の課題は「視聴者に、いかに主役だと認識させるか」ですが・・・もう無理かな?葦原涼の方が強烈だし。
北條センセを助けたのはいいんですが、その後、北條センセの警護の任務につけられたお陰で、北條センセのご高説を拝聴する栄誉に浴し(笑)、なおかつ亜紀には北條センセと一緒にいたせいでとばっちりで吹っ飛ばされた上に樹に背中を打ちつけて倒れ込んでしまい、もう踏んだり蹴ったりな扱い。
そんな彼が北條センセと交わした話。
なんとなく、月並みに「破壊」「警告」「制裁」といった単語で紡ぎ出されそうなあるテーマを感じさせようとしている気がしますが、さすがにそれはどうかと思いますよ東映さん。
それはさておき。
北條センセのあの言葉に、言葉を失う誠のあの表情が、やはりというかなんというか、全視聴者の気持ちを代弁していました。ええ、北條センセファン含めて全員だと思います(笑)。
さて、アクションパートに移ります。
まずは榊亜紀VSアカパンサー。一回目は亜紀がアカパンサーの武器、ニューレッドブレード(笑)を操ってアカパンサーに突き刺して逃げ出し、二回目も亜紀が荷物を崩して狭い路地を埋め、その隙に逃げ出す。
アオパンサーの時みたいに直接攻撃しなかったのが不満。
続いてはギルスVSアカパンサー。やっぱりこの変身シーンは、アギトとは違った良さがあります。
それに加えて、ギルスフィーラーの初使用!誰ですか、ヌンチャクでないのは反則だ、なんて言うのは(お前だ馬鹿者)。
いや、だって前々からこいつブルースのパクリばっかりやりやがってざけんなこのやろう的な目で見てたんですから仕方ないでしょう。後は、倒れた敵を踏みつけ、ねじねじしたらほぼ満足(何が)。
今回のギルスも力入りまくり。私もテレビの前で力入りまくり。ギルスが叫べば私も叫ぶ。変身忍者(違う)。
続いてはアギトVSマギストラ長官。或いはマギストラ番場?それとも白いギターを片手に(もーえー)
というか、なんか思わせぶりに登場してきた彼女ですが、思いっきりあっけなく死亡。キックを受けた後、余裕の笑みまで浮かべたのに、その数瞬後には爆発だよ。やりすぎだよ東映。
そして遂にアギトVSギルス!事情はどうあれ、亜紀は殺されてしまった。その怒りと哀しみを込めた激しい拳、蹴り、全てに涼が反映しています。今回は、アギトも亜紀を守れなかった翔一がチラと見えなくもありませんが、相変わらず翔一とアギトのリンクは弱い。
そして伝家の宝刀・踵落とし!決まるか、その踵!といった辺りでまた来週〜♪(文はまだ続きます←笑)
まずは小沢の姐御。こちらはすぐに歓喜が消え失せますが。
襲われた北條センセがどうなったのかを満面の笑みで誠に聞く姐御ですが、誠の報告でがっくりするのが、らしくていいですねぇ。
続いては勿論、真魚ちゃん。涼に事の子細を話された翔一が、「亜紀さんに振られた」と落ち込んでいるのを、誰がどう見ても喜んでいるとしか思えない風情で慰めようとする真魚ちゃんが、なんか、「女の子っぽい」って感じで可愛いと思えました。
相良。人知を超えた能力を持つ者は、感情に左右されてはならない。どこかで聞いたような台詞ですが、実に正論で常識論です。それを今の亜紀にぶつけても、感情を逆撫ですることにしかならないだろう事に気づかなかったのは、ちと早計だったかも。
また、このシーンでの亜紀の高笑いが、こなれてなくて妙にぎこちなくて失速しちゃいました。ま、どこぞの白蛇の川村まりぃ(死)みたいにしろとまでは言いませんが。
さて!
遂に全面対決のアギトとギルスですが、次回はこれにG3も加わってライダー三角関係!?
嫉妬に狂うギルスの魔の手からアギトをかばうG3。「あんたアギトのなんなのよーッ!」と更に逆ギレするギルスと「お前なんかにアギトは渡さないわッ!」と必死のG3、「二人とも、僕の為にケンカしないでくれよ」と困惑のアギト・・・すんません、脳に熱さまシート貼ってきます。
うんせっと。
ともかく!その争いの中、G3ユニットは大破。消沈の誠に小沢の朗報、「マーキュリー回路を・・・」すまん、少し休む。
いや、だってXっつーたら・・・(滅)
で!
小沢が「新たなG3」と呼ぶそのパフォーマンスが、次回、新たなアンノウン「ホホホホホ、馬鹿な奴」な怪奇!蜂女に炸裂する!しかし、果たしてこの新生G3、誠が装着するのか?北條センセか?って、後者はもうないやろ。あっても嬉しいけど。
ともかく、三つ巴の戦いと怪奇!蜂女の狙う相手、そして亜紀を失った涼に差し伸べられる手はあるのか?ところで最近、教授はどこよ!?ってな感じで激昂気味ですがそろそろ原稿用紙が足らないのでお開き。続きはまた来週♪